2012年10月22日
・草刈り機の構造で故障していると思った部分が実はそうではなかったかも知れない、という話題。この草刈り機、実はジャンク扱いで、理由としてローターが一度繋ぐと止まらないという物だった。で、カバーを外して見たら中継プーリーの軸受けがピロー型ユニットという汎用軸受けで、そいつの軸が斜めになっていた。恐らくだが、この軸がテンションかかる方向に動くと、プーリーの動力伝達を切っても、回り続けてしまうのではないか?と考えた。そうでなくてもベルトがガイドと干渉するほどだったので、これは設計が不味くて軸受けがオーバーロードして駄目になったのではないかと。
・設計が不味いというのは、この場合、伝達プーリーのローター側は常時接続でテンションが同じな訳だが、エンジン側はクラッチになっているので、クラッチ入れると引っ張られるし、戻されると軽くなる。つまりベアリング軸をこじるような力が働いてしまうわけ。まあ、ベルトクラッチだと普通にある問題かも知れないが、テンションが高すぎたり低すぎる問題があれば別だ。
・ところが、ピロー型ユニットはそもそもそういう使われ方をする前提なので、自動調芯式という軸がある程度傾く構造になっているのだそうだ。考えとしてはピロボールとボールベアリングが一緒になったような物(ピロボールも一応回るけど、ボール式ほど回す事には特化していない)を想像してほしい。つまり軸部分が傾くのは当初の設計通りとも言える。NTBの資料だと、この角度は7度ぐらいまで傾いてもOKなのが一般的だそうなので、結構動いても平気という事になる。ただ、プーリーはベルトテンションが掛かっているので、本当に何度まで傾いているのかは分からないので、結局の所不具合が生じないか、ベアリングの温度は大丈夫かを見て判断するしかないだろう。そうそう、現状ではローターはちゃんと止まるので問題ない。
・トラクターもバッテリーが再充電出来たので自宅まで持ってきて整備段階。消耗品は買ってあるし。
Posted at 2012/10/22 21:29:59 | |
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