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暇人ぶぅのブログ一覧

2012年10月25日 イイね!

トラクター雑考

 ・整備日誌にも書いたが、うちの古いトラクターを整備して色々考えた事など。まずトラクターの馬力について。60年代にちょろちょろと輸入や国産トラクターが入ってきて、70年代後半には恐らくすべての農家がトラクターを買っていたと思われます。80年代には大体の機械化は今のレベルになっていたと思いますが、燃料の使用量は大幅に増えたという資料があります。ま、それはともかく、今のトラクターって24馬力級でATってのが多いかと思うのですが、古い16馬力のを触って、なんでそのクラスが駄目になってしまったのか、ちょっと分かった気がしました。正確には、そのクラスをメーカーが駄目にしたと言うべきでしょう。

 ・まず馬力ですが、オイル交換して耕したら16馬力でも120cmのロータリーでケースが邪魔になる位下げても1500回転のローの5速で余裕で耕せます。ローの5速がどのぐらいかと言うと、30分もあれば1反耕し終わるというか、普通に見ると走ってるだけです。定格の2000回転ならもっと早く終わりますが、旋回時速すぎて怖いので、スロットル固定なら1500回転が限度でしょうか。大抵の場所では10馬力も必要かどうかでしょう。

 ・またギアですが、以前はなかなかギアが入らず苦労しましたが、今はバイクのギアぐらいの感覚では入ります。つまり、運が悪いとギアが入らない場所に当たる事もありますが、大抵はスコンと簡単に入るし、駄目ならニュートラルでクラッチ繋いで回して出る場所を探せます。MTで繋がっていれば回転速度=走る速度(スリップ除く)なので、まあ何の不満もないですね。

 ・これ、整備前を比較してもらうと、エンジンの馬力そのものは大して変わりませんが、ギアの入りはもの凄い悪かったです。とくにトラクターだと隅の切り返しではバックを使う必要があるのですが、それが入りづらくてイライラする事も多かったです。これならATの必要性はほぼ無いでしょうし、使ったのはギアオイル添加剤だけですから、ぶっちゃけギアオイルの品質が低くてMTが嫌われていたってだけでしょう。まあメーカーはATが売れた方が嬉しいでしょうけどね。

 ・耕耘に関しては実は一つ気をつけた事があります。それは土壌水分量です。とある本で「水分量が高すぎると土が上手く塊にならず乾土効果が出ないし、トラクターの馬力を食う。低すぎても土が固まって軽いトラクターは刃が入らない」という事で、そこそこ固まってから耕しました。それでも水口あたりはまだぬかるみがあって、そこでは若干トルクを食っている気配がありました。つまり、24馬力なんてトラクターはロータリー幅1.6mとかをぐいぐい引っ張るか、泥んこを練り回す場合にしか必要ないはずです。

 ・では何でそういうトラクターが減ったのか?まず一つは兼業農家で土壌水分量に関係なく耕さなければならない人が増えた可能性です。そういう時は効果も少ないのですが、休みが取れなければ仕方ないでしょう。とくに降雨が多い地域とかだとね。またATは先に書いたように、MTの入りの改良をおろそかにしていたからだけだと思います。もう一つ書き足すとすれば、トラクターの大型化は世界規模での輸出で見ると必然で、16馬力クラスはガーデントラクターと言う専業農家用とは世界的には見られていないクラスです。最小フレームを24~36馬力ぐらいに引き上げて、それ以下は見捨てる必要があったのでしょう。これはエンジンも同じで、3発800ccは今、農機具のエンジンと言うより補助発電機とか空調用でした。ブロック的には1000~1600ぐらいが一番安定していたように思います。また作業機のサイズの問題があって、うちのトラクターに1.6mロータリーは馬力的には付くでしょうが、重量的にバランスが取りづらく、またヒッチ部分の設計容量が標準的な3点リンクではなく特殊ヒッチでちょうどというサイズなのだろうと思います。

 ・時々イセキのピコロ(13馬力)やホンダのガソリントラクターを使っている人も居ますが、きっとうちのトラクターもあれらと同じように見られる日が来るんだろうナーと思います。うちの使い方だと、電装系以外は多分3世代ぐらい先まで使っても使えそうですしね。うちも今後中型トラクターが手に入る機会もあるでしょうけど、機械化や大型化について考えさせられる整備でした。

 ・別件でオークションで落としたレーザー水準器が来ました。自動水平式と言う奴で、要は本体がガンドウの中に吊してあって、錘の要領で水平が出て、レーザーが照射されて水平垂直が出る仕組みです。安かったのであまり期待して居なかったのですが、思っていたよりレーザーに力があって遠距離でも測量出来そうで助かります。一方でレーザーは出力の上限がありますし、他の意図しない場所にも行ってしまうので、屋外だとファインダー測量機が使われている意味もあるのだなと納得しました。これでドレン管の水平が出せるはずです。

 ・あと葡萄農家の仲間の人の主催の屋外パーティーに参加してきました。BBQじゃないけど、雰囲気から言うとそんな感じですね。チョコラブが居てイヌ堪能。イヌもかわいいです。あと、ソムリエとパン屋さんが来ていて、3人で色々食文化やら地元の飲食店、ワインやパンの情報などを交換して、大変有意義な時間をすごす事が出来ました。
Posted at 2012/10/25 15:57:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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