2012年11月04日
・農協祭に行ったら新型サンバーとミニキャブが置いてあったのでセールスさんと談話。新型サンバーは、なんと某ハイゼットとは違いリーフが4枚に増されているんだそうな!またエアバックが標準なんだそうな!つまり新型サンバーは別物・・・なわけないよね。エンブレム無ければマジでハイゼットです、本当にありがとうございました。いや、売り物じゃなきゃケリ入れようかと思ったよ。
・でもハイゼットが悪い車って訳ではない。コストを切り詰めつつ中庸な作り方をする事で、万人にテキトーな性能を与えてくれるのは素晴らしいし、燃費に関してはサンバーよりも良いという話である。ミニキャブもコンサバな作りというか、U42のケツのままセミキャブにしただけだろ!って話だが、次期モデルはそれだと負けるという事でオールニューになるかも知れないという話だった。田舎に住んでると前も後ろも軽トラック、一家に一台軽トラック、ファーストカーもセカンドカーも軽トラック、じいちゃん婆ちゃん兄ちゃん姉ちゃん軽トラックという世界なので(ちょっと誇張してます)、メーカーや車種が多すぎるとは全く思わないのだが、やっぱり需給バランスが悪く開発コストも生産コストも見直されているそうな。またサンバーのように腐らないドブ漬けシャーシを作ると、車が壊れてくれないというある意味メーカーが困る部分もある。キャリーとか、ほら、あれだから。
・もう98年発効の新規格と言うには古くなった軽自動車規格だが、軽トラはその中でも特に衝突安全性を上げる必要があった。軽トラ・軽箱のための規格改定とすら言われたゆえんだ。で、クラッシュゾーンを作るためにセミキャブの車種も増えたのだが、キャビンが多少狭いというのは幅も増えたので気にならないが、軽トラの美点であるホイールベースの短さからくる小回り性能が犠牲になった。特にミニキャブはケツそのままだったからね。オールニューのアクティーは完全に需要を見誤って先代は壊滅、スズキはお得意の安作りでなんとホイールベース違いをラインナップする隙の無さを見せ、現行アクティはフルキャブのショートに戻ったが撤退表明(くどい?)。サンバーはその点、フルキャブだけどエンジン抱えてないのでオフセットクラッシュにも強く(サブフレームがある)、ハイゼットは軽く薄く作ってセミキャブのままクラッシュテストを通してきた。つまり、旧規格の思想をそのまま拡大したのがハイゼットだったわけだ。もちろん、ホイールベースが長くても長距離高速使うという配送関係ではエンジンもよく回るアクティーは好評だったから、これは農業関係での視点であり、つまるところバリエーションが多いという事が良い事である。
高い
●新アクティ ●旧サンバー ●旧アクティ
小回り 安定
●ミニキャブ
●ハイゼット
●キャリーSH ●キャリーLH
安い
・ただ、ミニキャブに関して言うとリアリーフの短さがネックに感じられた。ぱっと見だが、ハイゼットは1.2倍ぐらいリーフが長い。リーフが長いという事はスプリング容量が増えるので乗り心地が良くなるし、サスストロークも増やせる。ミニキャブはそこらへんがまさに正反対なので、積載しないと乗り心地がゴツゴツだ。リーフサスは取り付け自由度が無くて、リアオーバーハング目一杯にシャックル付けても、リアホーシングはリーフの中央付近まで出さないといけない。ましてセミキャブにしちゃうと前足は目一杯前に来るので、ミニキャブはそこが苦しい。逆に旧規格の頃のはフルキャブであのリアだからピッチングは激しかったようで(私はあんまり感じないが)、下手するとジャックナイフしていたみたい。だから、リーフ使うならハイゼットのようなセミキャブが正解になるんじゃないかなー。荷台側でタイヤを後ろにしないと、ピッチング的にもリアサスを硬くせざるを得なくなるし、そうするとどんどんリアの伸び代が減ってメカニカルグリップがおちる。U42Tは恐らく一番そこが弱くて、特にバックの時なんか平地でも砂利を大きく蹴ってしまう事すらある。
・まあ、サンバーほど贅沢を言わないから、リアサスの構造自体をリーフリジッドから違う形式にしてしまうのも手だと思う。サンバーだってセミトレーリングアームだったんだから、アクティ以外はそれを踏襲する事は可能だろうし、リアマルチリンクの軽トラで、積載では沈まず通常はリンク比が低いレートになるぐらい作るのは簡単だろう。皆コスト云々言うけど、衝突安全性のまえに衝突回避のための努力をABS以外でもやれよと言いたい。
Posted at 2012/11/04 19:19:54 | |
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