2012年11月11日
・ミニキャブの足回りのパーツが届いた。9万キロも走っているはずなのに、ブッシュが割と良い部分もあるし、パーツが違うのもある。出品者がU42Tと言うのだが、年式見たらU41Tじゃねえのか!って問題があったが、幸い廉価版の10インチ仕様ではなかったようで基本的に同じシャーシのようだ。でも改造ベースはU42Tのにして。U41のは保険程度にしようかなー。
・へたり具合だが、ダンパーは圧はゼロだがダンピングは生きていた。というか、まだガチガチに強い。これ、ダンパーじゃなくてつっかえ棒だろ、と言いたくなるぐらい。こういうダンパーって動かないから逆にへたらない傾向を感じるんだよね、前のバイクもそうだったし。ちょっと柔らかいオイル入れて柔らかくした方がいいんじゃないだろうか?
・フロントテンションロッドのブッシュは程度が良かった。それにU42Tは中実なのにU41のはスリット入りになっているようだ。ネットの情報によると、このテンションロッドの強度不足でトー角が開いてタイヤかたべりするという話もあるので、U42は改良部品かも知れない。でも、テンションロッドの役割からすると、U41のが正しい形ではないかとも思う。今の車はそもそもIアームにはしないが、Aアームのロアアームブッシュは横向きベアリングみたいなの使っているし、消耗品といえば消耗品。
・サスのアッパーはPLのカバーっぽいのが何か分かった。スプリングサポートだった。ゴムはアッパー内蔵でいいようなので注文出来る。というか、それが分からなかった私がアレだな。もっと巻きが緩いスプリングだとトップは平らで下だけサポートに先端がはまるようになってたりするんだが・・・それにしても、このスプリングもガッチガチである。体重かけても全く沈まない。互換部品ないかなー。
・ロアアームのブッシュはちょっと意味が分からない形状だった。両側にツバが付いているのだ。って事は左右分割で入れているのかな?とも思うのだが、イマイチ自信がない。大体、外す時、どーすんだ?それにブッシュの中央にはボルトガイドが入っている訳で、どっちか側が基本的に大きて、反対側からちょっとだけ入れているのか?まあ、そういう車の情報もあるので、なんとかなるんだろうけど。
・「疾れ”電気自動車」 船瀬俊介
これ2003年頃の本なのだけれど、なかなかショッキングというかスキャンダラスな内容だった。EVの本でスキャンダラスって何だ?って話になるけど、よくある陰謀論的なEV普及が意図的に阻止されているという論調だ。あんまりにもEVを理想的に捉えすぎていて怖い部分もあるのだけれど、おおむね「EV普及は政策的に阻止されている」という部分は納得。とくに燃料電池に関してはメーカーが実現不可能、メリット不在と言っていたのが面白い。
私も新聞を読んでいたら頃、次々と新技術が開発されて容量が何十倍、レアアース不使用、軽量で安全な新型電池という話を何回も見た気がするのだが、ことごとく製品に反映されてこなかった事から、「なんか新技術って隠されているんじゃね?」とは思うようになっていた。それに「自動車メーカー」が作るEVってどこもすごい不真面目だったしね。
でも、じゃあ三菱が出しているEVがすごい手抜きかと言うと、もちろんそんな事はなくて、確かに著者が推している純EV設計ではないのだけれど、某純EVのはずの車よりよっぽどまともだと思ったりする訳です。それに国もEVに補助金出すようになっているしね。
確かに水素燃料というのは、もう事実上終わったSFのトレンドでしょう。水素吸収合金なんて物もあったけど、ともかく水素の扱いが難しい。水素が多い化合物、例えばアルコールとかですね、ああいうのにするのはいいでしょうけど。そう言えばEVと言えばGMにEV開発部があったそうですが、どうもそういうメーカーのEV部門ってのは早く言えば優秀なEV技術者を囲い込んで飼い殺しにしておく事だったみたいで、すごい前なのに優秀なEVが作られたってニュースはずっとある訳です。まあ、いつかは内燃機から突然EVにシフトするんでしょうけどね。湾岸MNでも20年でパラダイムシフトしているという話があり、今明確に分かるのは89年の「R32,セルシオ、ロードスター」って時です。そうすると2009年に何か起きていていいはずなんですが、歴史ってのは振り返れば分かる訳で、後から見直すと3台目プリウスとかアイミーブとかが転換点のように語られる時代が来るかも知れません。
もっとも、この人が心配している「中国人が自家用車乗り出したら地球の破滅」とか「日本が内燃機に固執して没落」ってのは割と現実的な問題でしょう。前者は2060年には中国が米国抜いて世界一の経済大国になるとか調査されているので、歴史は繰り返すというか悪夢再びですね。また元寇とかやりかねないしなー、あの民族が何か学ぶという希望が持てない。日本の自動車メーカーの没落はその人は一つ見落としている点があって、日本のメーカーがEVにシフトすると確かに世界シェアは上がるでしょうが、不要な部門がどんどん減らされて自動車に携わる関連企業はどんどん潰れると言われています。例えば船瀬さんが言うようにEVの究極がホイールインモーターだとして伝達系が無駄として切り捨てられると、アイシンあたりが潰れちゃう訳です。あるいは回生ブレーキやモーターブレーキだけでブレーキが充分になると曙ブレーキだのニッシンだのが無くなっちゃう。その分電池工場が増えて増員してくれるかどうかは微妙でしょう。
でも、さすがに2060年まで石油資源が持つとも思えませんので、中国が世界一になった頃、日本は涼しい顔してEV使ってりゃいいとも思いますけどね。やるとしたら、液晶でサムスンがやったような企業スパイ対策をして、日本のEVは純国産にして貴重な技術を海外流出させない事と、それに見合うだけ企業が良心的な競争を行う事でしょうか。今の中国製品の台頭には価格の安さだけではなく、日本企業のおごりがあったとしか思えませんし(もちろん日本メーカーの海外生産というケースでは、やっぱり人件費がデカイとは思います)。
まあ、2060年頃と言えば私もそろそろ人生の終盤ですから、えらい先の話ではあります。人類は火星ぐらいにはいけてるのかなー。
Posted at 2012/11/11 01:56:43 | |
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