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暇人ぶぅのブログ一覧

2012年12月10日 イイね!

チェンソーの修理

 ・次々と物が壊れるこの頃です。今日はチェンソーの修理から。昨日いきなりブレーキが作動して止まってしまったチェンソーを修理、メンテします。機種は丸山のMCZ352だったかな?上手い人が使うとかなりの性能を発揮して侮れません。チェンソーにはキックバック時にチェーンを止めるブレーキが内蔵されています。それが何らかの理由で誤動作起こしてロックしてしまった場合、どう直すかですね。

 ・ブレーキはチェーンのスプロケカバー側にあるので整備は楽です。ギアの出力はスプロケの中に同軸で出て、それが遠心クラッチに繋がって、回転が上がるとチェーンが動く仕組みになっています。この遠心クラッチの外側がバンドブレーキを兼ねているという合理的な設計です。スプロケカバー側にはスプリングがあり、バンドブレーキを引っ張って作動させる力を掛けています。一方ハンドガードにはガードを押し戻すスプリングが掛かっていて、その力がバランスしてブレーキを解除しているわけです。このガードの押し戻す力を受ける部品がブレーキバンドから外れてしまい、押し戻せなくなったのが故障の原因でした。

 ・修理は割と簡単で、カバー内側のネジ(なぜかトルクスとマイナスという組み合わせの特殊なビス、相手がプラなのでマイナスだけで動きます)を外すとスプリングが外せるので、その状態でコネクティングパーツを組み直して、もう一度スプリングを入れてカバーを戻せば完成です。っと、このままでは実はブレーキはかかったままの状態になっています。ハンドガードを引っ張ってブレーキを解除状態にしてやる必要があります。外れた原因ですが、このコネクティングパーツが「ロック状態」なのに「ブレーキバンドが戻っている」と遊びが生じて連結が外れてしまうからのようです。このロック状態に関して専門メーカーは輸送時の安全のためにロック状態で出荷されるという説明をしていますが、分解して感じたのは多分これ組み立てる時の都合じゃないかと。ハンドガードの力とブレーキの力を均衡させて組み込むのは結構大事なのですが、コネクティングパーツを折りたたんだ状態で突っ込んでおけば楽です。さらにブレーキが永続的にロックするので安全装置としてもいいんでしょう。

 ・あとは刃の目立てをして、チェーンオイルを塗って燃料とチェーンオイルを補充してテンション調整して終了です。ただし、この作業をした後はどうもブレーキのあたりがおかしくなっているらしく、最初ちょっと渋いです。使っていれば良くなりますが、あるいは組み方間違えがあるのかも知れません。このチェンソー、えらい事にガイドバーの先端にスプロケが入っているので先端を使っても比較的よく切れます。安い新ダイワのとか入ってなかったのに。チェンソーは目立てをするとしないで全然切れ味が違うので、定期的な目立てが必要です。その際91GVだと4㎜の丸棒のダイヤモンドヤスリを使うのですが、チェーンオイルですぐに目詰まりするのでパーツクリーナーで洗うと切れ味が保てます。ダイヤモンドヤスリは強く押しつけすぎるとダイヤが脱落するので、軽く回数をこなして目立てします。専用のゲージもありますが、よっぽど不器用で無ければフリーハンドでも充分な感じです。今は全自動のもあるようですが。逆に機械で目立て頑張りすぎると、多分チェーンが減りすぎるんじゃないかな?

 ・あと、両手剪定ハサミのパーツ組み替えをしました。刃の受けのパーツが変形して皮一枚残るようになっていましたが、以前使っていた同じハサミ(刃が折れた)からそこだけ抜き取って組み直して修理です。このハサミ、生意気にもいじりどめトルクスで組んであったので工具を探すのに苦労しましたが、実はちゃんと工具箱に分類して入れてあったのをヘクスだと思っていただけでした。ただ、実際はトルクスを使うほどのトルクでは締まっておらず、マイナスドライバーで無理矢理回せたようです。というのは、ハサミのリンケージを強いトルクで締めればハサミが開かなくなってしまうので、そもそも微妙な所で調整してあるからです。じゃ、なんでトルクスだったのか?まずいじり止めとかは考えなくてもいいでしょう。私のように同じ製品を使っていてコンバートする人はほとんど居ないでしょうから、そもそも非分解想定です。まあ、締め込み過ぎて渋くなるのを嫌ったかも知れませんが、こいつはそもそも使っていると緩くなるので調整出来た方がいい。残るは軸ボルトとして作られるこの手の汎用ボルトがトルクス化している可能性と、オートメーション化の影響です。

 ・ハサミの軸というのはほとんど静止荷重がかかる過酷な場所です。良い製品ほどこの要部分には太くて丈夫な軸を入れて面圧を下げて強度を上げてあります。逆に100円ショップのハサミとか要部分が吹っ飛ぶ事が度々ありました。こういう野太い軸を持つボルトは大きな締め付けトルクを薄い座面で受けているので、プラスを大きくするよりヘクスやトルクスになっているのが多いです。じゃあヘクスでも良さそうですが、ぱっと見て感じた点としてネジの精度が低いですね。ヘクスはボルト頭がグザるとどうしようもないので、比較的タイトに作ってあってなおかつメッキか黒コートしてありますが、こいつの他の場所のトルクスはかなり精度が甘そうでした。多分頭の製造価格はトルクスの方が安いんじゃないかなぁ?あと、それに関連して若干ですが遊びというか自由度があります。ヘクスだとレンチにセットして組むと角度の遊びがないので斜めに入れちゃえますが、トルクスだとネジ山の食い込みの方が強そう。きっとオートメーションで組んだりすると、そこらへんの自由度も影響しそうに思います。ヘクスもボールジョイントのがありますが、あれは本来の設計からすると接触点が減っているので正しくないですしね。

 ・個人的には日本はビス頭に関して遅れているように思います。機能的に考えるとプラスビスなんて不完全な物はさっさと廃れるべきだと思いますし、実際ウィキによると欧米ではトルクスに移行しているようです。プラスが使えるのはせいぜいコーススレッドぐらいまでで、工業製品はトルクスにすべきじゃないかと。そう考えると上のチェンソーの中のネジがマイナスとトルクスというヘンな組み合わせだったのもちょっと分かります。先進国では当然のようにデフォルトはトルクスなので、きっとトルクスを使う前提でそういうビスがあるのでしょう。そうでない哀れな人達用とビス頭がぐざった時用にマイナスが切ってあるのではないかと。まあ、プラスネジだってちゃんと作ってあればそれほど問題ないんでしょうけどね。
Posted at 2012/12/10 18:42:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年12月10日 イイね!

テレビのリモコンの修理

 ・最近うちのPCディスプレイに使っているテレビの電源の入りが悪くなってきた。こいつはダイナコネクティブというイオンで安かったテレビなのだが、当初から電源スイッチの入りは悪かった。最近じゃ電源スイッチを目一杯おして待っていると電源が入るのだが、押しすぎで逆に消えてしまうなどストレスが溜まっていた。まあ、この手の故障は他のリモコンでも修理していたのでさくっと修理する事に。

 ・この手の問題はリモコンでよく使うボタン部分に何でか知らないが「油分がしみ出し」て「接触が悪くなる」のが原因だ(と今まで思っていた)。油分をシリコンオフなんかで飛ばせばまた使えるようになる(ついでに基盤側も脱脂するといい)、と思っていた。あ、ちなみにこのリモコンは組み立て方法が全部ツメという最悪の奴です。まあネジ使っている奴でもツメは併用しているんだけど、全部ツメだと外すのが非常に面倒。側面の隙間にマイナスドライバー突っ込んでコジルので傷だらけになります。まあ、そこらへんは私の物なので気にしませんけど。

 ・さて、案の定そこには油が付いていたのでパーツクリーナーで洗って再組み付けしましたが、全然なおりません。というか以前より悪くなった感じです。他のボタンは動くので、この接点だけが問題のようです。そこでテスターで抵抗を計ってみました。基盤側はどこも抵抗はかなり小さくて感度も問題ないので無視出来ます。ラバー側の裏の黒いポッチ部分で抵抗を調べると、正常な部分は大体1.6KΩ~3KΩぐらいありました。意外とここの数字は適当です。通電が確認出来ればOKなんでしょう。ところが電源の部分の黒いポッチはどう計っても抵抗が出ませんでした。つまり絶縁体になっているのです。これは外から見ても全く違いが分からないだけに驚きでした。黒い物が何らかの伝導体だと思っていたのですが、そうではないようです。あるいはシリコンオフで洗ったら取れてしまうような薄い物なのか、あるいは絶縁油だと思っていた物が何らかの伝導体なのか・・・一つだけ言えるのは、こんなに壊れやすい物を性懲りもなく作り続けるメーカーは確信犯という事ぐらいでしょうか。例えばPCのキーボードなんかもっと沢山叩きますが壊れたりはしませんし、よく使うキーなんか接点が二個あったりするのもあります。あるいは、いつもの陰謀論めいた話になりますが、この接点、意図的に壊れるようにしてある可能性も感じます。というのは抵抗の数字を計っていて気がついたのですが、この伝導性のばらつきは場所によってある程度似ているので、製造時に伝導体に変える処理を面に対してラフにやっている事が想像出来ます(つまりチップ埋め込みとか丁寧にポッチ部分を同じ効果が出るようにはやってないという意味)。で、良く使うであろうキーに限ってこの抵抗が高いような感じなんだよね・・・あ、私はテレビとしては使ってないので、基本的に電源スイッチ以外はほとんど触ってないので、疲労はないと思います。

 ・さて、修理ですが、ネットで「ポッチの部分にアルミテープ貼り付け」という方法があったのでやってみました。アルミテープの伝導性が心配でしたが、ほんとタダのアルミ箔むき出しだったようで抵抗はゼロ。接着も割とよくくっつてくれました。修理の結果は大成功で、びっくりするほど高レスポンスで電源が反応してくれます。まあアルミ泊が中で落ちないように丁寧に扱う必要がありますが、とりあえずもうしばらくは使えそうです。



Posted at 2012/12/10 00:46:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「[整備] #その他 脱穀機のエンジンオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/217764/car/636308/6573958/note.aspx
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