2012年12月30日
・友人のつぶやきで「惣社」という地名があったので思わず反応。これ、なんて読みますか?うちの地元では「そうざ」なんですが、一般には「そうじゃ」または「そうしゃ」と聞いています。元は平安時代など各国の国司が祭ったその土地の神社の元締めみたいな物が由来だそうで、国府跡などが見つかっています。地名というのは言語の中でも最も保守的で保存性が高く、他民族による侵略の後も名前が残っていたりします。東日本の多くの地名にアイヌ言語の痕跡があり、もっと明確なのは北海道の地名ですね。漢字が当てられていますが、読めねぇ・・・逆に都市の名前なんかは意図的に改名して過去を消し去ろうという事もあります。昔レニングラードと言った土地はサンクトペテルブルグになっています(てかATOKの野郎レニングラードと入れると地名をサンクトペテルブルグだと訂正しようしてくれるぞ!どーなってんだ!)。ま、それはさておき、保守性が高い地名にも関わらず読み方が違っちゃっているってのは興味深い話です。方言のような訛りなんでしょうか?でも地元方言で他に「じゃ」の発音が「ざ」になっているって例はあまり思いつかないんですが。
そんな訳で私は平成の大合併にはあんまり賛成していません。いや、行政単位の合併による合理化はいいんだけど、地名まで変えちゃうのはどうなんかなぁと。夫婦別姓じゃないけど、旧四賀村なんて言うより松本市四賀村でいいんじゃないかなぁ?もちろん、今の地名だって過去の離散合併の産物なんですが、頭文字を合わせて合わせてって形で名残を残しているのが多いです。
・VTの整備でどうしよっかなーと思いつつ気になっているのがハブベアリングです。きっと5万キロ無交換なら問答無用で交換時期なはずですが、純正は高いので汎用の使用を考えますよね。どうせ純正もNTNですし。しかし、ずっと前ですが、とあるスレで本物のホンダのプロメカニックのスレ(記憶している人いるかなー)が、メーカーのハブベアリングは実は規格が違うってな話をしていたように記憶しています。もちろん外径サイズ的な物は同じ規格なので、精度規格だろうと思いますが、メーカー情報が絡んでくるか何かでそれ以上詳しくは分かりませんでした。実際問題汎用使っているケースは多くあるので、問題はないとは思いますが、昔メーカーでそういう物を使ったらなんらかのトラブルなど懸念材料があったという事です。ありうるとしたら、まあベアリングのクリアランス規格だろうとは思います。
普通のベアリングのクリアランス規格はCNで、小さい方がC1,大きい方がC3~C5まであるそうです。つまり通常クリアランスは敢えて言えばC2かと思ったらC0(ゼロ)らしいです。横割クランクケースなんか片方はCNで片方はC3にしてケースの誤差をベアリングで吸収したりしますが、ハブは普通一体型なのでそういう意味ではなさそうです。とあるサイトでは「リアは駆動力で発熱が大きいのでC3を使っている」という情報がありましたが、大型車の場合とありましたので、オフや250クラスがC2なのかC3なのかは分かりませんでした。純正部品に書いてあればいいんですけどね。ただ発熱が大きいからC3というのも絶対なのかは分かりません。そもそもベアリングは発熱条件で使われる前提で、運転温度を超えちゃいけないはずです。まあ高温ベアリングとしてそういう規格がグリスを含めあったとしましょう。今度は「高温だからクリアランスが大きい」という事に疑問が湧きます。普通は全部の金属が膨張するので、クリアランスはさらに大きくなるはずで、クリアランスが負の時に寿命が最大というベアリングの法則から外れてしまいます。
んでもって、色々調べた所、バイクのハブベアリングにC3を使うべきという理由として別の可能性が見つかりました。まず1点ははめかたの問題です。バイクの場合外側をハブに打ち込んで止めます。なので外輪はきつくなりますから、クリアランスが縮みます。もう一つはアクスル加重(横加重)が大きいという問題です。バイクのハブベアリングは縦加重に加えて横加重も受ける構造になっています。本来なら多分FR車のフロントベアリングのようにニードルテーパーで受けるのが筋でしょうが、そうすると駆動軸が持てません。またシャフト歪みや内輪と外輪の温度差(多分バイクの場合ブレーキの形式は配置で異なると思う)も影響するそうです。
じゃあC3を使えば必ずいいのか?上で書きましたが、ベアリングの寿命が延びるのはクリアランスがゼロに近い場合です。一見すると硬くて寿命が縮みそうですが、ラジアル荷重がかかった時に荷重を受けるボールの数が最大になるのがこのクリアランスです。逆に広いほどボールの荷重は一個一個に掛かってきて負荷が増えるという訳です。でも、この方が摩擦抵抗は少ないそうですけどね。
聞く限り日本のベアリングの精度はとても高いそうなので、同じバイクでベアリングの寿命が大きく違っている場合、「ハブの切削穴のサイズ」「打ち込み時のトルク」「乗り方(ブレーキのかけ方とか)」「路面状況」「アクスルシャフトの締め付けトルク高杉」なんかが影響したのかな?と思ったりしました。
Posted at 2012/12/30 11:39:10 | |
トラックバック(0) | 日記