2013年07月16日
・結構ここだけ引用されて批判されてたりする話しだが、まず水野さんは退社しているので、中から言っている訳ではない。それでも言いたい事は開発方針の決め方が良く無いという話しであるけど。ただ、この人の目線ってのは大分高額所得者へのブランド戦略に毒されているので、そこまで言うなら日産は安い車やめろよと思わないでもない。要約するなら「安くて性能がいい高バリュー商品は日産はもう作れないので、ブランドでがっぽりもうけようぜ!」って言ってるだけだから。そして、その時に韓国車を引き合いに出すのはどうかとも思う。私は知らんが、少なくとも輸出台数は各国ディーラーに圧力かけて無理矢理やったり、政治的に放送局に売り込んだりしているんであって、それもブランドではあるんだろうけど、信用するには足りないし。今も昔もそういう種類のプレステージカーというのは一定の需要や評価はあるのだろうけど、それが同じメーカーだからという事で低い価格の車の人気もあげられるという部分はバレでダメになったと言うなら、日産は今度どうするんだろう?
・中で面白いと思ったのは、GTRは混流量産ラインという作り方で、これだけ高価格車にも関わらずGTRは専用ラインでは作ってないそうだ。しかし、専用ラインというとワンオフや手作業があるハンパなラインで均一性が低いから、むしろ混流量産に出来る設計やパーツ供給を工夫するし、コスト重視では無いとの事。例えばホンダなんか、S2000とかは手溶接だの手組だのと言ったタイプRのより趣味性の高い感じでの生産を採用していた。もっと少量生産ならエリーゼのシャーシとかラインではなく一台一台作っている感じだ。この考えは私も以前から賛成で、少量試作機が高性能というファンタジーに毒されたロボアニメを批判してきた。ま、この考えの延長がスマホや家電製品の海外生産と言う、規格化によるグローバル展開なんだけどね。その根幹を手工業に取り戻すのではなく、情報規制といやらしいブランド戦略やろうぜというのは、日産にとっては正解かも知れないが、大半の量産メーカーには不正解だろうし、量産ラインが無くなる規模になったらどうするの?って気もする。つまりね、高価格車も低価格車も現在ではラインや部品ではそれほど違わないので、安いラインで高いのを混ぜたらトータルでの儲けは確保出来る。でも、GTRとフーガだけ作るラインじゃ結局ラインを維持できない訳よ。そこまでなったら、もうトヨタのラインで委託生産してもらえばいいじゃん、みたいな感じになる。実際OEはそうだし。それにパーツはほとんどサプライヤーの提案だとも聞くしね。
・自動車産業というのは裾野の広い産業なので、分かりやすい完成車メーカーがダメになっても、サプライヤーは残る。もちろん、巻き添えを食らうサプライヤーも出てくるのだけれど、今後は日本の自動車産業は完成車からサプライヤー方向へのシフトが加速するだろう。量産ラインで規格化されたパーツを出せばいろんな車が出来るモジュール化のベースだ。そうは言っても、同じモジュール組んでももう乗りたくないメーカーってのも出てくるし、ラインで作っているのに全然均質性がないメーカーもあるんだけどな・・・・
・ブドウの苗の生育は本当に厳しい。今年やっと踏ん切りが付いたが、生食用は野菜のように多くの水分と養分をやってブクブクと太らせた方がおいしい。凝縮味やすっきりした味があると言われる傾斜地だが、それでも最大傾斜は5度も必要ないだろうし、草生栽培すると潅水が今度厳しくなるし、背景に山があって伏流水がかなり出てないと辛い。逆に傾斜地の悪条件地では加工用がいいはずだが、それとて苗の生育は簡単ではない。全然大きくなれないのだ。原因の一つは日本の傾斜地の痩せ地は雨が多いために表土が痩せやすく、赤土の傾斜地ブドウは向かないという事だ。それでも多くの国では同様の場所でもワイン生産をしているのだろうが、もっと困るのは植生だと分かって来た。夏場の競合植生が凶暴すぎる、日本は。もう悪辣というか、出来る事なら全部表土削って根絶やしにしたいと思うほどだ。よく自然農法が言うようなやさしい草はこういう場所には出て来ないので、進出植物のたちの悪いのしか出て来ない。もちろんフランスやドイツでも雑草は出るのだが、彼らは除草剤をかなり使っている。夏場の雨がそれほど多くないので浸食が深刻ではないし(と言っても、やっぱり問題はあるが)、雨が少なければ雑草も知れているだろうから。
・以前はその対策で牧草を栽培して植生を切り替えたり、地下水位コントロールも考えたが、正直上手く行ってない。牧草の抑草力は低く簡単にダメになるし、牧草を生かそうと除草を控えるとさらに悪くなる。地下水位は下げる事は出来るが傾斜地であげる事は困難だし、水路作っても個別潅水はかなり厄介。一番上手く行くのはやっぱり大きいたこつぼ掘って、部分的に土壌条件を変えてしまう事だが、ユンボが動かせるのはせいぜい5度の坂まで。あと、棚栽培が日本で発達した背景に、雑草問題も加えた方がいいかも知れない。垣根栽培は除草が苦しいのをよく見る。日光競合を起こさない畝の間は雑草の巣窟だ。よく雑草は長年畑を作っていれば良くなるとは言うが、程度問題で、毎年1月ごとに耕している放棄地(栽培はしてない)を見るが、雑草なんて延々と出てくる。周辺から簡単に飛んでくるのだ。実際広島の爆心地だってきっとすぐに雑草は出てきたに違いない。
・で、除草剤以外の除草手段だが、乗用モアは普通の平地畑ではつかえるが傾斜地だと危ない。まあ使える方だが、それでも段差には弱いし、株元は除草剤が必要そうだ。ビーバーは今年は割と使っているが、切断能力は高いのだが、刃の上に刈った草が乗って回転が落ちるのが辛い。そこにカバーを付けるのもあるが、今度中に絡まるので外してしまった。チップソーでも切れる方は問題ないが、草が乗らないから二枚刃とかが評価される気もする。草を寄せるにはチップソー便利だけどね。またクズなど地面を這う奴はビーバーでもなかなか殺せない。山羊は苗を喜んで食べようとするので論外だ。こいつらは刈った草を食べさせるか、完全に荒廃した場所での除草にしか使えない。使った場合はかなり草は減るので有効ではあるけれど。
・ガンダムユニコーン3巻、いやー、良かった。クオリティーも話しもセリフもおっさんが面白いガンダムだよな。主人公を等身大として見るのではなく、主人公を見守る側から見る感覚。エコーズの隊員の「子供がいればもう経験している感じなのかもな」というのが涙で見られません・・・
さて、サイコフレームについて私は知らなかったので、「随分便利に使っているオーバーテクノロジーでいいんだろうか?」と思ったのだが、検索して調べて納得。簡単に言うならオカルトチューンでサイコミュを作ろうと思ったらテレパシー能力だったNT能力でテレキネシスとかダークマターから未知のエネルギーが(驚愕)みたいな中二病全開のアホ兵器だった。原理不明ってあんた・・・・でも、ミノフスキー粒子が確か後付け学問で結構そういう要素があったから、関係あるかもね。
そこを掘り下げると面倒なので、UC歴(あ、今考えたらユニコーンの略号はそのままUC歴とも被ってるのな、ラプラスのスタートもそこだし)ではないガンダムのサイコフレームについて、ウィキでも全く触れられてない物について。それは大好きなGガンダムで、一応ターンAで統合はされているかも知れないが、GガンダムのサイコフレームやNTはあるのかという事など。もっとも、生身で岩を砕きMSを破壊しビルと蹴り飛ばす人達にサイコフレームがいるんですか?とかは考えてはいけない。
Gガンダムは一応はモビルトレースシステムという万国共通大会規定モジュールでもってパイロットの動きをトレースする事になっている。しかし副兵装のバルカンなどは、音声認識でも撃っているが、明らかにそうでない事もある。ドラゴンガンダムのように手が伸びるとかもそうだし、ガンダムローズのローゼスビットのような明かなサイコミュ兵器もあるので、モビルトレースシステムにはサイコミュが搭載されていると考えるのが妥当だろう。そういえばスーツのアンテナ部分がサイコミュっぽい話しもどっかで聞いたような(多分CDのブックレット)。
そしてサイコフレームが高い精神感応状態で共振している現象は、よく謎の発光現象として捉えられている訳だが、Gガンダムでも一部の必殺技の時にはスーツが赤や金色に発光している描写がある。最初はIC基盤のチップパターンのようだったのだが、最後は全体的に発光している。となると、恐らくファイタースーツがサイコフレームの一部なのだろう。
ここで一旦話しを区切って、機体側について考察してみたい。機体は各国の設計なので、サイコフレームが搭載されている物もあれば、無い物もあると思われる。格下の三流MFは特にそういう現象は見られない。一番分かりやすいと思われるのはスーパーモードやハイパーモードな訳だが、スーパーモードに関してはムック本などでマグネットコーティングであると解説されているので、サイコフレームの現象ではない・・・はず。とは言え、ユニコーンのNT-Dのギミックは、シャイニングのスーパーモードそっくりだけどね。また、ドモンのオヤジ(カッシュ博士)が、ミカムラ博士設計のシャイニングガンダムに関して「このシステムだと怒りの感情でしか反応しないから欠陥」と指摘して、逆ギレしたミカムラ博士に裏切られる形になっている所から、不完全なサイコフレームをシャイニングは搭載していただろうと思われる(そういう技術名かは別として)。
難しいのはハイパーモードで、スーパーモードの延長ではない事から、もっと完全なサイコフレーム的な物かとも思われるが、技術解説は存在しない。また強化人間を使った脳波コントロールの産物っぽいバーサーカーシステム(ノーベルガンダム)についても触れておく必要があるかも知れない。ただ、一次リーグを通過したゴッドガンダム以外の主要国のガンダムは機体はそのままでハイパーモードを使えるようになっている事から、意図的に搭載したのではないのではないか?という話しもある。具体的にはそういう兵装がないマックスターやボルトガンダムね。もう一つ、Gガンの世界ではチップ埋め込み型のサイコフレームでなくても、ガンダニウム自体に精神感応効果があるという設定があるため、「ガンダニウムで出来ている機体にサイコフレームに類似したモビルトレースシステムを積むと、パイロットがニュータイプのような脳波を出せばサイコフレームとして機能する」という事もあるかも知れない。逆に言えばZガンダムがサイコフレームを積んでないのにそういう現象が出たのは、天然サイコフレームだったから、かも知れない。もっとも、それを敷衍すると、ファーストガンダムもサイコフレームになって、「ガンダムとニュータイプは特権的に強い」って事になるかも知れない。実際そうだけど・・・あるいは、リックディアスで採用された新型ガンダニウム以降がそうだとかあるのかもね。
最後にもう一つ、Gガンダム界で唯一モビルトレースがないガンダム、デビルガンダムについて。いや、実際はアレ、それっぽいの積んでいるんですけど、そもそもアルティメットガンダムにモビルトレースシステムを積む意味が分からないので、あの世界のコクピットが割とああいう格好なだけかも知れません。キョウジが乗っている頃から割とサイコミュ的な使い方されてましたが、レインの時はもう完全に思考操縦100%で動いているので、これもラフレシアとかと同じかも知れません。面白いのは、サイコフレームには発信能力と同様受信能力というのがあるはずなんですが、それが度を超えるとパイロットが機体に飲み込まれてしまうという話しがユニコーンでも出てきます。デビルガンダムでも全く同じ現象があって、パイロットは生体ユニットとしてMSの思考プログラムで動かされるんですね。おお、ここでもGガンダムはUCのガンダム技術と矛盾しないぞ!
もっとも、明確な受信装置としては、Gガンでは脳波通信機なる物が出てきます。本編ではレインがギアナ高地に残っているドモンを助けるために使い、シャイニングを動かしていますよね。その程度だとサイコフレーム関係なさそうなんですが、今川監督がインタビューで「脳波通信機はもっと使う予定だった」と述べています。というのは、ゴッドガンダムが強い理由として、モビルトレースだけでなく精神トレースを併用していて、使えば使うほどパイロットが疲弊する悪の兵器として出す予定だったと。今読み直すと、これはサイコフレームの事ですね。しかし、それをするとゴッドガンダムが悪いガンダムに見えてしまう事や、その黒幕であるミカムラ博士を悪人にしきれなかった事などから、あまり活躍されず終わっています。
まあ、考えて見れば、思考コントロールや感情の共有を機械と行い増幅出来たらというのは、一種の夢というか技術の一つの終着点です。結局ガンダムの提示したNTという概念が「相互理解できる人」という所から「強い人」にすり替わってしまったというのは、その概念だけだと実効的な力が伴わなかったというのが挙げられます。つまり宇宙空間に出たら超能力が使えるようになるという未来観が欠けていた。当初はそれがMSという物で延長されていたのですが、そうすると一般兵と同じ程度ですよね。
ええと、他のガンダムで考えるとWはゼロシステムにちょっとそれっぽい部分はあるけれど、ミリタリーテイスト満載でオカルト要素は排除されてますね。XはNT否定だったので、サイコフレームも否定でしょう。乗りこなすより、XXに乗り換えて解決って感じでしたし。ターンA以降は見てないので不明、ZZはZの延長ですね。VはMSは使い捨て感覚で、唯一のサイコミュはエンジェルハイロウでした。これはサイコミュの発信能力を人間に直で加えるというトンデモ兵器でしたが、コアのシャクティが頭のかわいそうな子だったからか、地球の人だけ眠りこけるというだけで、戦争の解決には全く役立ってなかったような。今考えるとアレをまっとうに使えば「戦争なんていけないよ」となって、いきなり平和に世界が終結したように思いますが、富野監督がそんな事許す訳ないよね(笑)
Posted at 2013/07/16 13:26:03 | |
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