2013年08月01日
・うむ・・・・あれこそが「歓待凝区紫苑(かんたいこれくしをん)」。
”古代ポリネシアにおいて、世界を相手に戦った英霊を、聖杯(DMM)の力で召還し、特定のクラス(駆逐艦、巡洋艦など)に当てはめて戦わせる。召還者(提督)は艦娘と契約し、万能の願望器である図鑑(アカシックレコード)を掌握(コンプリート)する事と艦娘を轟沈させず大破させる事を目指すとかなんとか。
ちなみに現代でも、「提督、私がいるじゃない」と言われるために、空母・戦艦からなる艦隊の旗艦が駆逐艦になるという本末転倒が見られるのは、その名残である。
民明書房「電の本気を見るのです!」
・お仕事は巨峰の新梢管理、房が軽い・・・順調に伸びていると思ったら、突然肥大が止まって着色が進み、もはや紫色の房もある。多分、色だけなら優は超えてる。指導員さんと話したのだが、「うちはポンプで水やっていたけど肥大が止まったんやけど」「高温障害が出ているからそれじゃないか」って話しに。ちくしょう、高温障害は山梨あたりだけだと思っていたのに、こっちもかよ!まあ着色がこれだけいいって事は季節が進んでいるという事だから、当然そういう危険性はあった訳だが・・・これだけ高温になると水があっても吸えなくなったりして、樹体が生育を停止してしまうのだそうだ。そういえば今年は新梢の停止が一時期見られた。その後また伸びているので安心していたが、果実に悪影響を与えていたとは。まあ、肥大はともかく、果実重量はここから糖度が上がることで若干増えるし、肥大も絶対ない訳じゃない。そしてほどほどの肥大と糖度上昇が重なると、昨年のようにすげー美味いブドウになる可能性はある。あるんだが金にはならん。
・NHKラジオでも農業コンサルの人の話しをしていたが、彼の話の主旨は分かるとしても、やっぱり私にはどこか嘘くさい感じがする。1:ニッチすぎる。2:ノウハウは保護されない。3:そうすると狭い市場で価格競争。というパターンが目に見えている。その根本には、市場を通すにせよ通さないにせよ、最終的に大消費地で売り込まないといけないという歪な構造がある。今日本国内で反TPP、反グローバリゼーションと言う時、とりあえず国内は無条件にローカルという枠組みになる。でも、本来北海道と沖縄では全然地理的・気象的には異なるし、灘と越後の酒は本来異なる。まず地域に受け入れられて、それが大都市部でも同じ形で行くならともかく、生産地をすっ飛ばして銀座で売ればいくらいくら・・・ってのは経済というか商売的には正しいけど、ベクトルとしてはグローバリゼーションと変わらない。今、農業が商売になって海外と戦えるという人達(特に他業種からの参入組)は、そもそもグローバル化による競争を無条件で肯定している点で、俺らとは違うんだと思う。
もちろん、私が偏狭だからと言って、「身土不二」の根本理念のように、食糧は10里四方から取れる物のみ食べなきゃダメとまでは言わない。でも、そういう養生訓や都市計画や、大げさに言うなら死生観に向かうベクトルがあって、地に足を着いた生産と消費があって、地方農村のよりよいあり方を考え、ミニマム方向の積み重ねを重視する事を主張するマスコミ番組を見たことがない。そういう人達は決して私みたいに声高に主張はしないからなんだろうけど、私なんかは未熟者だから「自由経済が正義であるかのように主張する奴らは、単に工業や商業の原理を農業に無理矢理当てはめようとしているアホだ」と言っちゃう。いや、私の言葉じゃないんだけどね。よく日本は工業製品ではグローバリズムの恩恵を受けておきながら、農業は保護貿易でけしからん、貿易不均衡の調整のために農業は差し出せ!みたいな議論をするけど、別にトヨタが自動車売ったからそのお金が農協に入るってモンじゃないだろ?そりゃ相手が国レベルで見ればけしからんって思うかも知れないけど、別に畑でレクサス栽培してるんじゃないんだしさ、実際は逆なんだよね、工業分野の収益性を上げるために農業分野を食いつぶしてきている。上の言葉を書いた人は、そういう市場開放を言う人達に「あなた方は野球のルールをサッカーに当てはめようとしている」と比喩したけれど、なるほどなぁと思う。TPPは外交問題であると同時に内政問題でもある。何ならこの問題は逆方向にだって解決を提案出来る。農業では保護貿易するから、工業も保護貿易すりゃいいってね。こう言うと工業・商業の人はそんなのおかしいと言うだろうけど、サッカーのルールを野球に押しつけるってのはこういう事だって分かれば、今自分達がやろうとしている理不尽な事の意味が少しは分かるだろう?
ま、そういう綺麗事言っても、とりあえずは収入と支出のプライマリーバランスを取らないとやってけない訳で、大都市にアピールする必要はあるとは思うの。でも、スケールメリットとか均質性とかとは違う方向を探したいとも考える。またまとまらない話しになったな。とりあえず自分の分野で幸せなのは、ブドウは6次産業化した時にワインがもっともメジャーで、そのワインはフランス・ドイツ・イタリアと言ったスローライフ・ローカルと個人重視という反アメリカの価値観との相違を自覚した先達が沢山居て、ロジックと実例には困らないという事。例えば色々批判はあるにせよAC法はその価値を細分化する方向で高めているし、一方で細分化しきった者同士での上下は基本的にはない。具体的には「畑名>村名>地区名>地域名」でグレードが上がるだろ?そして、ボルドーのトップシャトーとブルゴーニュのトップドメーヌを水平比較する馬鹿もいない。そりゃ価格しか見ない人はそれで上下を付けるかも知れないけど、メドックとムルソーは好き嫌いであって上下じゃない。
Posted at 2013/08/01 22:07:15 | |
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