2014年06月10日
・朝一で地元の露地のデラ園の消毒、消毒液は100リットルで10リットルちょい余って背負いで苗とかに散布するのにちょうどだった。モーター動噴はちょっと出力低いかナー、リターン出てない程度でも1キロ程度だと思われる。枝が少ない時はそれで回る速度がちょうどだったが、展葉しきってるとちょっと遅い。
その残りをスチューベン園で散布、別の園の残り液だと少し心許なかったので、少し安心。スチューベンは枝の成長も良好、ちょうど開花していたので、大きい房の邪魔な部分だけ手で簡単につまみ、ひっくり返りそうな所だけ誘引した。うーん、今年はスチューベンはしっかり出荷したいし、ポートランドどうしようか・・・以前よりは房も伸びたようにも見えるが。
あとは遠方露地デラ園の誘引と房作り、誘引を園の半分までやったあたりで、あまりの蒸し暑さにめげて房づくりに移った。どっちも軽作業ではあるんだけれど、園の内周は風が抜けづらく蒸すので、比較的外周も歩ける房作りをしていたら、空も曇ってきて作業も進んだ。5時過ぎぐらいからかなり効率上がって房作りは1/3ぐらいまで進む。この園、伸びた木はすごい伸びたが、ダメな木はとことんダメな感じだ。特に若い木は昨年のダメージからの回復が思わしくないように感じられる。枝が折れやすいのも貯蔵養分の少なさが原因の一つだろう。しかし、一昨年から樹勢回復に努めた木はかなり盛り返しており、簡単に良いとかダメとか言えない。あとコガネムシがもう居たので、そろそろトラップ設置したい。草も外周部のを叩いて風通しよくしなければ。
そういえば、この園は立地の割りに早出しと聞いていたが、今日暑い中で分かったんだが、道路擁壁が蓄熱材になって暑い。道路に挾まれていて、そういう所は巨峰園(こっちも超早い)と同じだ。ワイン用ブドウでも宮田村の石垣園やドイツ、フランスの名のある園では石垣なんかが多い。よく蓄熱と言うけれど、実際は放熱しきれば蓄冷にもなるし、恐らくこの手の蓄熱体が温度差の大きい環境を作っているだろうし、そもそも石垣が出来る畑って事は畑に礫が多い傾斜地で、抜いた石を積んだ傾斜地という事なんだろうな。
・明日も多分雨が降らなければ今日の作業の残り。デラの成長はあと5日ぐらいでジベ二回目にいいぐらいか。ちょっと消毒心配だが、こればっかりは前倒し出来ないし、わざわざ特別散布のストロビン系をいれるのもなー。出来るだけ日昇直後から作業して昼間に作業したくない(今日の気温は27度だったが、やっぱり発狂に近かったし)。
・そうそう、ローソンの街カフェが安くなるそうなのでポンタカードももらった。登録しないでもポイントカードとして使えるみたいで一安心。街カフェはブレンドとアイスを飲んだが、値段考えると一番いいな、コレ。タンブラー持ち込むとさらに10円引きだそうだ。「水筒にも入れるお客さんいますよ」って言ってたが、確かにその気持ちは分かるが、水筒準備するなら家で入れるけどな。まあ、その手間をペイするぐらい味はいいと思う。特にアイスは氷で直に冷やす作り方なので、本当に出来たてアイスで安心したというか。
・ちょっと考えていて気がついた事の備忘録。リースリングは冷たい所で作れと言われる。ドイツが寒い所だからというのもあるんだが、よーく考えて見るとそれ以上の栽培者的見地からの話でもないような気がしてきた。要は晩熟型なので糖度を早く稼いでしまうと香りが出て来ないとかそういうのかとも思ったが、すでに別の例から「リースリングの香りは別に熟期とは関係なく来る、どーしても抜けるならジュースリザーブ」「糖度も別にべーレンアウスレーゼでも作るんじゃなきゃ関係ない」「そもそも糖度とワインの出来は法律以外の部分だと関係ない」と分かって来ている。晩熟にすると病気でるしねぇ、なんでダメなんか分からなくなったわ。
・他には病気の問題があって、これはむしろ晩熟にする方が危険だと思うんだが、ドイツぐらい寒くなるなら、寒くなるまで木に下げておいて云々はあるが、日本だと晩腐が収まる時期っちゃ巨峰の最後の最後以降だろうし、今度台風の時期だからなぁ・・・まあ病気に弱い事への対策もボツボツアイデアが出てきている。要は房を伸ばしたい訳だが、ジベで伸ばすのは欧州2倍にはまだ登録上怪しいけれど、今年の経験で開花期の積極潅水でそれに近い効果は得られるのが分かった。要は房伸びさせられる。で、再び寒い土地探し問題だが、「緯度で稼ぐ=北海道」なのでこれは論外。「日照で稼ぐ=北斜面」になるんだが、これはちょっと微妙。確かにサントリーの登美の丘とか世界で見ても北斜面で熟期を遅らせる所はある。しかし、日照量も減ってしまうので、単純に糖度も低くなってしまう。ゆるい北斜面なり西斜面は良いかも知れないが、西斜面はここらへんには物理的にない。安曇野行けば別、サッポロの畑とかそうだな。最後は「高度で稼ぐ」方法があるんだが、これの問題点は「降水量も増えてしまう」という事だった。それだと病気が出やすくなる。
・で、降雨対策としては、これまた登美の丘なんかがそうなんだが、簡易雨よけという手がある。有名なのはマンズのレインカットなんだが、あれだと垣根を広げづらく、結局温度や湿度が高い所に頭を突っ込む事になるので、成長が進んでしまい、高度を稼いだ意味が無くなってしまう。「じゃあ雨よけの傾斜を逆にすれば熱気が溜まらないんじゃないか?」とも考えたんだが、そうすると降水がたまってしまって、それを抜く場所に困る。ブドウの樹にかけてたら意味ないし、雨樋のような強固な物を設置するのもなんだかへん、高さが増えるから風にも弱くなるだろうし。そう考えていたら、グレープガードシステムの良さが分かって来た。あれ、単純に低くて小さいから熱気も溜まりづらいし、Rも大きくてさらにボリュームが小さいのな。もちろん全部をカバーしようと思うとサントリーみたいに雨よけを高い位置にするのも手だろうが、あれ管理が非常に面倒そう。ただ、グレープガードシステムはブドウの葉がセンターから出ているので、それがどうなるかがちょっとだけ疑問だった。要は左右に庇が必要なので、ブドウの葉が一種の雨よけになっているのだろうけど(そして結果時期はすでに展葉は充分になってるはず)、どうなんかなーと。
・まあ、アレも大前提が南北列での垣根栽培ってのがあるような気もする。仮に東西列での栽培するなら、スマートシステムみたいにやってしまえばいいじゃん。
・申し訳程度の車ネタ、曇っていればミニキャブの荷台でも眠れる、なかなか快適・・・ってそれは「寝た」だ。いや、最近クラッチ操作がヘタになったかも知れない。クラッチを摩耗させないため、アクセルとの微妙なシンクロを計るため、私は出来るだけ低い回転でクラッチミートするように心がけていたんだが、いつのまにか回転上げたらクラッチミート出来ない病気になっていた。今のミニキャブはほぼアイドルでクラッチ繋げるぐらい低回転安定しているし、軽トラは軽いのでそれでいいんだが、回転上げてしまうと半クラでゆっくり繋ぐのが出来なくて「スパンッ」と離してしまう。要はエンジンがついてくる範囲で出来るだけ早く繋ぐ制御に頭がなっているので、回転上がっているとかなりショックがある繋がり方をさせてしまう。カローラとかは1速が比較的高かったので半クラで待ちがあったんだけどなー。
Posted at 2014/06/10 20:38:45 | |
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