2014年10月08日
・ミニキャブのサイドブレーキが若干引きずり気味だったのは一時的な物だったらしく、今日は大分良くなっていた。元から若干サイドが甘い傾向は感じていたけど、10万キロ15年ともなればワイヤーも劣化するだろうな。エンジンは寒くなって調子がさらに上向いてきた。
・地元ワイナリーのカベルネ・フラン2012リリースで買ってきた。この忙しい時期によく出したねぇ、味がちょうどのときになったら、仕込みがあってもボトリングするの?と聞いたら、ボトリング自体は9月に終わらせてあったそうな。そういえば少し寝かせるとか言ってたっけ。ナイアガラとか新酒のステンタンクのはやらないだろうけど。今年は仕込みが70tと記事にあったから、大分よくなったんだろうか。カベルネフランは色はベリーAよりコンコードよりさらに淡く、もしかしたら取り扱いアイテムの中でもっとも薄いかも知れない。澄んだ感じで、以前より酸のとげとげしさが無くなって、最初から飲みやすい。古樽で樽香がなかなか付かなかったと言っていたが、実際ここのは樽の香りはほっとんどしないのが多く、ストレートでシンプルで化粧っけが無くて好きだ(一番樽が強いのは多分シャルドネの樽熟、これは結構強いけどね)。
雑談ではメルローについて話しが出た。長野県、というか日本の多くの地域では赤の欧州品種の一番多いのは多分メルローである。塩尻で苦労して栽培を確立した経緯があり、実際塩尻のメルローは世界レベルの味だと感じる。先立って国産ワインコンクールでも安曇野ワイナリーのメルローが欧州赤部門の金賞を取ったぐらい、長野県はメルローのお膝元という自負がある。
しかし、うちの地元ではどういうわけかメルローは良くない。ものっすごい手間かけて限定アイテムで恐ろしい完成度のメルローは出来る、5年に一度リリースできるか?ってぐらいで、収量制約を見ると生食以上の割の悪さで、美味しいけど量産できないものだ。これが唯一のフルボディーのメルローで、次はミディアムとライトボディーだが、ミディアムですら軽すぎる嫌いがあり、ライトはうーんって感じだ。メルローの暖かさや冷たさが感じられない。だからか、ロゼすら造られたが、残糖が多いので微妙っちゃ微妙。つまり味に関してはちょい心もとない。
それ以上に、いやその原因かも知れないが、病気が多い。栽培指導員クラスの人が作っても、普通ランクのメルローで病気が出て全滅ってことがあるし、醸造専門にやってる人も周囲から冷ややかな目で見られるほど病気を出す。特に今年は他のブドウにもまして悪かったそうな。ワイナリーは分析できているだろうけど、おそらくメルローにはこの地は夏場温度が低すぎるのではないかと思うし、土壌も粘土質が足りないかも。夏に昼も夜もガンガンに暑いほうがメルローは黒く美味しくなる。折角メルローの木も10年目になって本格的によいものが出来るはずだが、メルローに見切りを付けるべきかもという意見も出ているみたい。こういうのは果樹の場合ほんと難しいのだが、駄目とわかって引っ張るのも不誠実だし難しいところだ。個人栽培のはとるだろうけど、ワイナリーの栽培のは改植かも知れない。
では全部白系(シャルドネ、ピノブランなど)に切り替えるかと言うとこれまた難しいところで、確かに評価は高いし土地にあっているが、赤が無いワイナリーも寂しいなと。世界的に見れば赤と白を両方やっている産地ばかりではない。たとえばシャブリは白ばっかりだし、ボルドーは圧倒的に赤の産地だ。ドイツのように気候的に赤が無い訳じゃないけど(最近はちょい出てきているが)すみわけとしてそうなっている。ま、ワイナリー併設レストランもあるし、赤がないレストランも肉料理的にどうなの?ってのもあるのかも知れない。特にメルローの煮込み系は名物だし。
一応今成績が良く有望なのはピノノワールだそうで、優秀なクローンなどの導入で作ることが目的だったのが、味がどうなの?って段階になっているらしい。しかしピノノワールはその味が難しくて、色が淡い割にものすごいタンニンが堅く、真面目に作るほど飲みづらいワインになってしまう。日本の小規模ワイナリーでそのタンニンが抜けるまで10年貯蔵しておける施設、経済力(在庫として税金かかるし)があるのか、そして10年後に美味しいのか?って考えるとほんと賭けである。10年後に駄目だったら、それこそメルローと同じ悲劇を繰り返すことになる(でも100年後を考えれば、そうやってデーター取って失敗しておくことは必要)。ともかく、無責任に切り替えられる品種ではない。他にはサンジョベーゼと言うイタリア系の品種の名前があがっているそうな。気候的にはイタリアがあっているんそーな。イタリアにもいろいろな地方があるのだけれど、ネッビオーロ(バローロ)とかもいけるんだろうか?ただ、私のこのワイナリーの味のイメージから言うと、イタリアのちょっと野生的な感じのアイテムは方向性が違うような気はする。タウラージ(アルアニコ)とかなら分かるけどね。ジビエにあわすならシラーとかの方が良さそうだが、ボルドーよりもっと暖かい地方のがまともになるか不明。
ワイナリーのワイン祭りは14日から予約だそうで、電話可能。マイクロが出るかもという話しだったが、50人限定でフルに埋まったら辛いな。全席詰めて午前午後それぞれ2回転みたいな飲み会が楽しいのか?って気はする。一応新酒を出せるように頑張ってるそうな。夜の30人は厨房のこと考えると一番良いだろうけど・・・フレンチフルコースだよな。自分であんな高いレストラン行ったことないからわからん。またワイナリーの人と都合あわせるとワインフェスタはいけそう。個人的にはオクトーバーフェスはちょっとガサツな感じだったし、今でさえ結構寒いのは気になる。少量ためしのみから二次会でじっくり一本ぐらいならいいけど、グラス一杯が結構量あると辛いな。あの手のはよっぽどのん兵衛が多いのか、各ブースが単価高くしたいのか、ビールは結構量があって辛かった。イギリスのバーとかはギネスのハーフパインとでおっちゃんとかグダグダと居座ってるもんだが。
Posted at 2014/10/09 10:17:53 | |
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