2014年10月24日
・今朝も遅くまで選果した巨峰を出荷、予定35で実際は30だからまぁまぁかな。単純計算だと25箱に8房で200房だから20ケースのはずなんだが、微妙にロスがあったり入れ忘れがあったり。昨年馬鹿でかくなって美味しくなかったあたりが、今年は小さくて味は濃いが(一房全部27度とかね)、ちょっと小さすぎて2Lになってしまったりと、ブドウ作りは難しいのを感じる。別に管理が違った訳でもないのだが。ただ強い雑草がどんだけ刈っても減らないので、一度強く除草剤使って消さないとダメかも知れない。グリホサート、グルホシネート系は温度が低いと活性が著しく下がるので実用的ではないが、パラコートは低温でも使えるらしいし。
・今朝は霧がすごかった。靄というか朝霧というか霞というか(そういや、駆逐艦にそこらへんの名前ってあるんだろうか?雹とかも聞かないけど)、視界が悪い時は15mぐらいになって、「ここは霧ヶ峰か!」って感じになった。ミラーとかも真っ白になってしまうし、参ったよ。ちょっと撥水コート処理しなおさないといけないな。幸い出荷物に支障が出るような事はなかった。
・出荷はあと一踏ん張り!予定だと31日までには終わる!と思っていたが、31日は出荷のみで収穫出来ないから、実質1日少ない事忘れてた。さらに25日は直売会があるので、今日出来るだけ荷造りしてロスを減らしておかないといけない(まあ、選果場が遠くなるだけで、出せなくなる訳ではない、今年は過熟にもなってないし)。
・ワイナリーの「ワインまつり」の概要が新聞にも載っていて、自分が思っていたのと結構違っていた事に気がついた。てっきりランチにワインがついてくるのだと思ったら、純粋に飲め!って企画らしく、食べ物はおつまみが出ますって程度らしい。道理で「飲めば飲むほどお得」とか言われたわけだが、個人的にはちょっと失敗したなーとも思う。
理由その1:味を見るだけなら、大体のは飲んでるから分かる。新酒が出るのは嬉しいが、ナイアとコンコードなので「ワイン会で」と言うような感じでもない。テイスティングカップで結構分かるし、数飲むと逆に分からなくなる。
理由その2:高いワインだけ選択的に飲みたいとも思わない。グラスによるけど、高い方から順番に飲んでいけば結構いい値段にはなるはずなので、ペイするだろうけど、そういう飲み放題みたいな真似はしたくないかなー。同時にそういう客が泥酔しないか心配。
理由その3:レストラン マリアージュの飯は美味しいので、そこでガッツリ食べたかった。空腹だと酔いも回るし。
まあ、最近売店に出ているオリジナルグラスももらえるようだから、悪くはないんだけど、これまさか「赤と白のテイスティンググラスをやるから、それで飲め」みたいな話じゃないよな?マンズのワイン祭りみたいに、もっと大規模で雑多な売店が並ぶ所でまったりってスタイルならアレもいいとは思うんだけど・・・前のワインサミットがグラスデポジットで毎回洗浄したのに取り替えという理想的な方法だったのでそこは気になる。あと、このスタイルなら2000円にして、もっと敷居を低くしないと、意識が低い地元民は来ないかも。むしろ県外とかからの人は喜んで来るかもだけど。
もし来る人が居たら、これだけは飲んどけというリスト(一応オススメ順)
マスカットベリーA樽熟成 国産ワインコンクール銅賞で、ベリーAの酸味と適度な樽香がバランス良いワイン。尖ったアピールポイントはないが、こういうのがジャパニーズスタンダードだと思う。
シャルドネ シュールリー もう少し暑い時期に冷やして飲むと最高、スッキリと澄んだ爽やかなワイン、シャルドネで一番好き
ピノ・グリ 正直、現時点ではコスパや味はまだまだ改良の余地があるけれど、今後のこのワイナリーの中核となりうる有望品種の挑戦の現れ。酸味フリークなら是非。
シャルドネ 樽発酵 樽が好きなら、私はこいつが好き、バニラのテイストがシャルドネの個性を殺さないギリギリで効いてます。樽熟成は樽がさらに強い。
ナイアガラ 中甘口 ベースは辛口で、甘さは加糖で調整してあるので、基本はどれも同じですが、香りが甘いので辛口だとブドウで慣れている人にはちょい違和感があるかもという事で中甘口。やって欲しい事は、これのビンテージ飲み比べ、スッキリの2012か、濃厚の2013か、不安と期待の2014か。オススメ順はもっと上なんだけど、これは安いからボトルで買って欲しいので、テイスティングでは敢えて下に。
ヴァンドソレイユ(サンセミヨンのバンドパイユ) デザートワインの中だと、こいつは意欲的な作品で、キャラメルのようなニュアンスが単なる氷結に飽きた人にお勧め。
あと、HP見ていてびっくりしたのは、サンセミが日本ワインコンクールで入賞してたのね。私はあのワイン、安いのに美味しいので好きなんだが(感じとしては北のソーベニヨンブランに似てる)、シャルドネの影に隠れてあんまり評価されないのを残念に思っていたので嬉しい。だが、コンクール全般を見るとワイナリーの数も多いし、ランク上位は経営体力が大きい大手(サントリー・メルシャン・マンズ・アルプスなど)が独占しているのは「こりゃいよいよ競争が激化するなぁ」って気がした。やっぱりね、大手は栽培技術も醸造技術も投資が半端ないし、原料を好きなところから集めているので、土地にあんまり縛られてない。たとえば地元ワイナリーは最低市内、上位品種は地区限定ぐらい狭い所でやってるので、メルローをやろうと思っても限度がある。一方、メルシャンの桔梗ヶ原メルローなんか、塩尻でとって山梨で醸造してるからね。そこで開発した技術をオープンにしてくれている限り、日本のワイン会に対して有益だと思うけど。
・久々に自動車ネタ、自動ブレーキなど衝突防止装置について、公的な機関が実際にテストした結果をプレスに公開したのだそうだ。方式は今、㎜波、レーザー、カメラがあるそうだが、良かったのはそれらを複合させた高級車のタイプ、レクサスやスカイライン。しかし、カメラ式オンリーながらスバルのレヴォークも満点を取ったそうで評価が高かった。ここまでニュース情報。では一次情報の国交省のファイルを見ると、具体的な試験結果の分析方法までは出ておらず、結果を数値化したのが乗っているのみ。たとえば20kmで走行している物に追突する試験なんかの場合、30kmが上限のシステムだと何キロでテストしているのか分からないが、まあ30km目一杯のシステムだとちゃんと働かない事も想像に難くない。また車線維持システムも重視され、ごっちゃにテストされているので、総合点で自動ブレーキのみのホンダは採点が辛くなった。でも、まあ、メーカーが各自で安全をうたってるものをテストした事は評価したい。
その上で書くと「車線警告」はついている奴は全部満点だったので、これで不具合が出る車種はないと思われる。警告のタイミングに関してもメーカー設定を追認した形だ。自動ブレーキに関しては軽自動車などは全て㎜波で10km~30kmであり、渋滞で追突とかバンパーで吸収出来ない速度からちょっと上の部分であり、「あれば多少マシ」って程度なのが実測でも確かめられた感じ。その上のはどうなんだろうね?60km対応ってすごいとも言えるし、高速道路なんかだと役に立つのだろうか?また、このシステムは車に対して行われているが、人なんかに対してはどうなのかなとも。
またカメラ式であれば夜間とか悪条件下でどうなのか気になるし、㎜波ではやっぱり弱電界での影響とかも気になる。各々のコストも違うし、作動で考えている使われ方も違うので、衝突安全性みたいに一律でやっちゃうとどうなんかとも思うけど、それらを統合してより高性能な物がユニット化して多くの車種に安く乗せられるようになるならば、この試験も意味ありそうだな。
Posted at 2014/10/24 23:25:31 | |
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