2014年10月29日
・腰が痛くてお休み、収穫まではしたんだけど、1日立ちっぱなしで重い物運ぶと辛い。今回は足首の柔軟性がなくなったのが腰に来た感じで、それほど痛いって訳ではないんだけどだるくて危険なので。夕方になって選果を軽くやって、補充で収穫、もう明日で今年の収穫が終わるなぁ。出荷終わったら、ワイン会で飲みまくって、雑草退治して、バイク乗って、防風ネット張って、ゲームして、堆肥まいて・・・フラグなんだかフラグじゃないんだか。
・三鷹市のブランド品の一つ、キウイワインというのを頂いた。いろんなフルーツワインを地場産業の活性化で作る取り組みは評価したい。三鷹に住んでたけど、あんまりキュウイ作っていたイメージはなかったが。生産緑地があちこちで保護されていた記憶はあるんだけれどね。まあキュウイはそれほど産地を選ばないかも知れないし、自分の経験から見ると栽培は楽な部類に入る。最近はゴールドキュウイとか美味しいよねぇ。輸入品でも一個100円ぐらいだから、手間考えたら国産でも生食で太刀打ち出来そうだけれど、取れる時期が遅く、そこから追熟があるから、個人で販売するのはちと辛い商品だ。
ソレはともかく、飲み物としてどうかなんだが、ビールの瓶に入っていて発泡していて、製造元も越生ブリュワリーというビールっぽい名前のメーカーだ。しかし検索するとここ、ワインからリキュールからビールから日本酒までやっている麻原酒造という所のブランドの一つだ。とは言え埼玉らへんでブドウはそれほど作ってないので原料は山梨などから買ってるみたい。発泡具合から吹き込み方だとは思うが、それなりに発泡していて美味しい。甘口とあるが、キュウイがかなり酸味が強いので、ベタベタに甘くはなくスッキリと飲めるかな。
ただ、酵母のせいなのか、装置のせいなのか、偶然なのか分からないのだけれど、飲んでいるとビールのように感じる時がある。いやね、ワイン作れる所だから、なおさら断定が出来ないのだけれど、先日ましのワリナリーの信濃リースリングを飲んだときにも感じたのだけれど、「そのワイナリーの本業のお酒の味が副業で作っているお酒でもする」気がするのだ。ましのはシードル・林檎ジュースが強いので、どこかシードルの風味を感じた。ここのはビールの感じがする。醸造責任者の方向性がそうさせるのだろうか?別に樽を共用している訳でもないだろうしなぁ(スパークリングはステンタンクが普通だし)。
・先日の中間管理機構を絡めた地域の農業の未来についてつらつらと書いてみたい。まず、大まかに見るなら、農地と宅地のせめぎあい問題があるわけ。以前は農地は相続して20年耕作すると相続税が減免になっていたので、宅地化したい人達はそれにすがって耕作してきたわけだが、最近になって耕作をやめればどのみち相続税という事になった。一面を見れば農家への土地貸し出しが増える可能性があるが、一面では相続税払っても転用かけちゃう諸刃の剣かな。農業振興地域であっても中に家たたるのはほんとやめてほしいけど。ただ、宅地は利用率が低下して空き家が増えているにも関わらず、アパートなんかを新築するという、言ってみれば「宅地の遊休荒廃地化」が進んでいて、無駄に農地つぶすのがおかしい訳。政府も未利用住宅への課税を増額して食い止めようとしているが、日本では住宅の資産的価値がすぐに減ってしまうし、古い家はスクラップアンドビルドでないと快適にはならないので(欧米の石造りの家だと筐体そのままで内装リフォームで新築同様に生まれ変わる)、100年住宅が増えれば・・・という前提条件が厳しい。
農業で言えば「後継者不足」が問題であり、例の中間管理機構が言う「農地集約による効率的な営農」というのはこと果樹に関して言えばあまり当てはまらない。平地の水田でもインフラ的にも現在の一枚2反ぐらいが限度じゃないかなぁ。ただ、青年部支部長が質問していたように、管理機構は白紙委任で受け持ち貸し出すので、水田を果樹に改植するとかに関してのハードルが(制度通り進むなら)低くなる。よって、水田を管理機構から水田として受けて果樹にしてしまう人は増えるかも知れない。もっとも、現在の農地の賃貸借は耕作者の権利が高く設定されているので、よっぽどでなければ貸しはがしは出来ない事になっている。一方、管理機構は10年で確実に一区切りなので、そこで地主が返してくれってなる事はありうる。まあ、地主が果樹を出来るケースなんてないだろうから、それも困るけどね。
差し迫った課題としては、現在の優良園地の引き継ぎによる産地維持,問題なのだが、これは他の多くの参加者も言っていたが「そもそも現在主力に位置づけられている人・農地プランの中核農家はすでに手一杯回していて遊んでいる訳じゃないから、優良園地を借り受けられない」って問題がある。別に機構通さなくたって、優良園地であれば上がりは相当になるので、紹介があれば借りてるだろう。現実には出てくるのは不良園地なのか、受ける余裕がないかである。唯一考えられるのは、現在借りている農地の不良部門を捨てて新しい園地に乗り換える事だが、それやると産地全体は守れない。というか、分かっている人には分かっているが、個人の事しか考えない奴は考えてないのが浮き彫りになるのがこの問題なのだ。
たとえば水田で優良農地を区画整理された一枚が大きい田んぼだとしよう。よくある。不良農地をそのなかの小さく区切られた農地だとしよう、これまたよくある(多分面積統合が上手く行かなかったとか)。さて、不良農地は維持に値しないから後継者なんかいらない、転用してくれって話になると、水田の中に宅地が出来ちゃったりする。そうすると、優良農地が農作業他諸々で大きな制約を受ける。夜間作業はダメ、泥はねはダメ、日陰が出来る、通行に支障などなどね。そうすると不良農地を切り捨てると優良農地もダメになるわけ。これは果樹における害虫の問題、棚の問題でも同様だし、巨視的に見ると「効率が悪い集約的果樹」と「機械化しやすい水田」というのも同じだ。みんな水田しかダメになったら果樹で実質的な利益を得ている農家は水田も捨てないといけなくなる。むしろ、「不良園地に補助金出して維持する」ぐらいでないとダメなんだが、優良園地でも捨てられる昨今、不良園地への投資はドブに金を捨てるような物という認識があるのだろう、一理ある。
新規就農者がこの制度で集まって新規参入が楽になるのではないか?というのは一つの目玉だと思うが、地元民や意識が高い人はいいとして、結構懸念されているのが「機構から補助金もらって規模拡大してダメで投げ出される」というケースだ。機構には白紙委任というので怖いのはここでもあり、優良農家が新規就農者に貸し出したがらないだろう。アイデアとしてはトレーニング園として使えばいいじゃないかと言うのもあるらしいが、どうかなぁ。今度は優良農家への負担が大きすぎる気がする(要は入植を助けるだけ助けろって事だからね)(でも、産地全体としてみればそれを支援するのは当然だが)。
・生放送で「今の戦闘機は後ろにロックオンできるから」とか言う人がいて「レーダー誘導でそれないだろ」と思って調べたら、面白い事が分かった。というか、まず現在の戦闘機がドッグファイトのレンジまで近づく事が間違いなので、後ろにつかれて反撃のためにミサイルって考え方自体が大きな間違いである事は述べておく。昔の近距離ミサイルは赤外線誘導で、このシーカーの補足レンジが小さかったし単なる誘導素子だったのでフレアなんかで逃げる事が出来たみたい。当然前しか撃てないし、射程はこれでも10km以上あるのでそれほど苦労はしないだろうけど。後にレンジを広げるためにシーカーを物理的に首振りにしたりしていたらしいけど。ロシアはなんかこのレンジがえらい広い方式を持っていてMIG29とからへんの頃から使っている。西側・米国のサイドワインダーも名前は同じだけれど、以下の形は誘導方法がどんどん良くなっているので、別物と言える。
えーと、この素子の画角向上がどんどん進んだわけだけれど、角度が上がるという事は相手のエンジンが画面に収まらない事が出てくる訳で、今度は空気との摩擦熱なんかも感知できるように高感度になってくる。また赤外線が画像センサーになってプログラムによって識別なんかも出来るようになっているみたい。なので、以前はロックオン発射だった訳だが、今のはロックオンしないでも発射してから適当に誘導しといてミサイルが自力で追尾するようになった。オフボア性能・スタンドオフ性能が向上したという事らしい。最新のAIM9Xでは真横の敵まで攻撃する能力があるとされている。当然ならがHUDではパイロットはみられないので、ヘルメット自体にモニターが組み合わさったタイプが必要。
じゃあ中距離ミサイルはどうか。そもそも中距離射程ミサイルで後ろを撃つ必要がない訳なんだけれど、なんらかの理由で目標に背を向けたまま攻撃出来るかと言うと出来るみたい。初期のスパローのようにセミアクティブレーダーでキャリアー(戦闘機)が誘導電波を出してなければならない場合は、当然これは使えないと思うのだが、今のスパローとかはミサイルに自前で完結したレーダーがついているので、自分でレーダー照射して目標を探す事が出来る。とは言え、仮にヘルメットにボアサイトが表示されるタイプを使ったとしても、真後ろに首回らないよな?
あと、調べて居て勉強になったのはセミアクティブ方式について。私は母機が誘導自体をしていると思い込んでいたのだが、母機はレーダーを照射しているだけで、別にミサイルに司令電波を飛ばしたりしている訳ではないらしい。いや、そういう機能もあるにはあるらしいのだけれど(データーリンクの中間誘導とか)、本質的にはミサイルのレーダーはパッシブな受信のみ。これはレーダー照射には大出力が必要でミサイルに積めなかったかららしい。
もう一つ、ベトナム戦争初期にはミサイルが役に立たなくて戦闘機が再び機関砲を積み出したという話がある。よく聞くのはIRホーミングがフレア、太陽、地表などで外れるってのと、F4のレーダーのルックダウン能力が低くてNOE飛行の小型機をロック出来なかったという物。しかし、他にはこの中距離ミサイル、スパローが当たらなかったという要素があると言う。本来目視外戦闘を想定したスパローだが、政治介入で目視戦闘を強要されると、近距離でスパロー使う事になってしまったそうなのだ。確かに考えて見れば上で出たIRホーミングの問題はアクティブ・セミアクティブホーミングであれば関係ないし、ルックダウン能力も目視外から補足してれば、相手が常に地表を這いずり回ってない限りは関係ない。てか、今でも本当に山の稜線の下飛んでれば映らないかも知れないけど、それは敵戦闘機としての脅威にならんのかも。ともかく、目視外戦闘が許可されたベトナム戦争後期ではスパローの戦績は数倍になり、サイドワインダーやバルカンを上回ったとある。
スパローの後継、アムラームは完全にアクティブ誘導なので、初期の慣性誘導とかデーターリンクやっとけば後ろにも撃てる・・・はず。というか、こいつらアクティブレーダー積んでるなら、後ろ向きに積んでおけばデーターリンクで後ろにもレーダー照射出来るんだろうけど、今度前に飛ばすのが面倒になるな。
遠距離ミサイルは有名なフェニックスだが、運用はもう終わっているらしい。というのは、ソ連崩壊で想定していた艦隊をねらう爆撃機編隊というのが無くなったから。誘導方式は初期セミアクティブ終末アクティブなので、アムラームとかスパローとかと同じというか、この方法を小型化したのが今の中距離ミサイルなんだろうね。じゃあ、フェニックスで後ろの敵を撃てるのか?まずやらないだろうけど、ここらへんの問題は運動性である。遠距離ミサイルほど大型化するので運動性能が下がる。まあ、だからと言ってマニューバで引きはがせるかと言うとアレだけど、相対速度持って接近している敵に当てるのは難しくなるのは事実だ。また、フェニックスは速度がかなり速く、マッハ5とある。サイドワインダーが2.5,スパローやアムラームが4と書いてある。それだけ誘導は大変なんじゃねーかな。
ロシアはどうなのか?後ろを攻撃出来ると明確に書かれているのはAA12アーチャーというので、データーリンク+IRホーミングで全方位攻撃性能、オールアスペクト性能があるらしい。他のも同じような感じで、現行のは素人が考えても良さそうな方法を積んでいる。他に分かる事は近距離はIR誘導が多い事かな。アクティブホーミング系はステルスの影響を受けるわけだが、IR誘導範囲だと(一応ナイトホークとか熱ステルスもやってはいるが)あんまり関係ない気がする。ステルス性能が非対称バランスの戦闘だと、恐らくIRのオフレンジからアクティブミサイルで攻撃するという事になるんだろうか。
しかし、不可解なのはミサイルとキャリアーのマッチングの問題で、ソ連系はステルスより運動性能重視の第5世代戦闘機を開発してきた。ドッグファイトに強いと言える訳で、それはシーカーの射角は狭くても攻撃出来るって事だし、どうせ見つかるのならセミアクティブ誘導などECM妨害に強く誘導性能も優れる方式のがいい気がする。逆にF22のようなステルス機は、セミアクティブは論外としてアクティブも完全ステルスでの攻撃は出来ないので、超強力なECMで押し切られたり複数の機体だと警戒されてしまう気もする。末端誘導がIRの慣性誘導中距離ミサイルとかでいいような。ま、それを言えば、F22だってレーダー使えば相手に分かってしまうんじゃないかな?逆にロシア系の機体はIRホーミングが強そうだから、F22でもドッグファイトに持ち込めば普通に攻撃出来そうな気がする。よくシミュレーションや戦闘訓練で対F22の損害比を出して、「F22無敵」みたいな話題が出てくるけど、そっこまでの物なのかねぇ。実際、中堅のF18とかタイフーンあたりでのシミュレーションでも全く落とせてない訳でもないし。
Posted at 2014/10/30 15:55:16 | |
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