2014年12月23日
・マイファンの方の日記でUCCがまたスケールモデル付きキャンペーンやっているのを見て、早速買ってきました。今回は永遠の0とのコラボらしくて日本軍の大戦機でした。零戦だけではなく、天山や97式艦攻、紫電改までありますし、零戦も21,22,52がありました。んが、今回は2本パックでお目当てのを探すという作業はコンビニ棚ではやりづらく、一番前にあった杉田機という22型の零戦になりました。以前のJSDFの雑誌コラボのF2なんかと台座は同じですが、組み付けは主翼2枚のみ、デカールもなしで細かい部分は精巧に出来ていて、「こんなに簡単でいいのかなぁ」と思ったりする所です。キャノピーもスモールスケールなりとは言え、結構精密に塗装してありますし、筋掘りもディフォルメして見栄えがします。それにしても零戦ってほんっとバランスが変な機体ですね。横から見ると普通なんですが、上から見ると主翼の幅や長さが別の飛行機の物を間違えて取り付けたかのように大きく感じられます。
ところで、坂井三郎氏の本の図説で零戦には浮き袋が書かれていました。そう、あの魚にある浮き袋みたいなのが胴体についている図があったのです。零戦は艦載機ですから、万一・・・というか現実にはその逆に生き残ったのが万一の方になっちゃった訳ですが、ともかく不時着で着水する事を想定していた訳ですが、胴体に浮き袋なんてあっても不時着するような状況だと壊れているんじゃね?って思ってました。んが、実際には通常は浮き袋は膨らませずに、必要時には座席操作で圧縮空気で膨らむんだそうです。そういや、空気入った浮き袋で空にあがったら、高空だと内圧で袋がパンパンになって胴体壊しちゃいますよね。要求性能は1分ほど浮いている事だったそうですが、無事ならもっと長い事浮いてられたのではないかとも思います。でも海面に失速ギリギリで落としても100kmなので、無事に落ちる事自体が奇跡だったような気もしますし、どのみち日本軍の救助能力ってかなりお粗末だったそうなんで、だったらパラシュート脱出の方がまだマシだったのかもなぁ。でも坂井三郎氏が負傷して帰還する時、下に日本軍の艦艇が見えて「今落とせば機体は回収してもらえるかも知れない(自分は致命傷だと思っていた)」って考えた話があるので、ベテランには可能だったのか、負傷して思考が正常でなかったのか・・・
・選挙終わったら早速改憲とか訳分からん話してるよあそこ。いやね、やりたがっている事は分かっていたし、信用もしてなかったけれど、最近の選挙って政策論争はしない(与党は避け野党も突っ込めないまま)不毛な論点で選挙やって、勝ったらマニュフェストにない事をやるというのが多すぎだと思う。ま、マニュフェストって嫌な横文字は民主党の皆さんの翻心堕落のお陰ですっかり信用が地に落ち、誰も使わなくなったのはいい事ですが。なんで経済政策論争が改憲の同意にすりかわってるんだと。その前は消費増税でその前はTPPでしたっけ?実際にやった事と違うじゃん。そういう意味だと落選選挙の方がこういう時にはいいような気もしてきます。「当選したら○○の事をします」ってのは当選したらどうでもよくなっちゃうんだから、「落選させないでください」って方がマシ。それに老人投票率が高くても意図的な政策誘導のための選挙結果が作りづらいし。これはちょうど大学入試とかもそうですね。日本は入るのが難しいが、出るのが優しいため、在学中の勉学はおろそかになり就職活動やサークル活動ばっかりやってる。世界の大学は入るのは比較的優しいけれど、中間の考察や評価を厳しくして出られない形になってる。日本の選挙制度もそういう形にして欲しいです。
もう一つネット界隈では原発問題と並んでネトウヨ(ネット右翼)の書き込みが増えてる話題に沖縄県の基地問題があります。色々な問題はあるけれど、あまりに沖縄県民の方々に辛辣でむごい物言いが多く、工作員も混ざってはいるんでしょうけど申し訳なく思う所です。捏造が介在する余地もなく、日本本土で唯一地上戦になって軍人はもちろん民間人も多くの犠牲を出したのは間違いなく沖縄です。本土の要請や戦略もあって侵略された土地は、しばらくは占領土地下にあり本土復帰は遅れ経済的にも産業的にも遅れたままです。あるいは、ヤマトんの戦略もあって経済援助という名目で飼い殺しになってきて補助金頼みになり悪循環もあったでしょう。それを一方的にお荷物の沖縄に税金を注ぎ込んだように言うのはどうなんかと(あ、でも原発事故後の福島と沖縄は良く似ているかも知れない)。沖縄の方々が本土の文化から違う、一種独特の民族を形成していて、それがヤマトへの帰属意識の薄さになっているという事を責める声も聞かれますが、地域愛や地域住人としてのアイデンティティーを抜かして国のための不沈空母の役割を喜べというのは、まさに第二次大戦までの日本の国家主義そのものです。もちろん、その国家主義の元に国防の礎になられた人の尊厳を否定はしませんが、実際に国家とやらの中でソレを唱えていた人達は全然郷土なんか愛してなかった訳で・・・そりゃ沖縄の市民運動の中に国家分離主義的な勢力もあるでしょうし、それを喜ぶ第三国の存在を疑う事も出来ます。運動家(健康作りじゃないぞ)の人達が新たな成田や安保闘争をここではじめやがって!って気持ちも良く分かる。でも、純粋にそこに住んでいた市民がそれを支持せざるをえない状況が続いている事への反省もないんですかと。いきなり兵糧攻めはじめる政府を恥ずかしく思わないのですかと。
もちろん安全保障は綺麗事ではすみませんし、どこかは犠牲がつきものです。たとえば米国を抜かして日本独自での防衛体制を作りますとなったら、多額の費用も掛かるし憲法にも踏み込まなければならないかも知れない(でも戦争による問題解決はコスト的にあらゆる選択肢より悪いという事は歴史が証明してますが)。全部嫌々って訳にもいかないし、責任ある代案を考えなければならない。でも、それを沖縄県民だけに言うのはお門違いなんです。基地が嫌だって言うのに、なんで沖縄の人が代案ださなきゃならんのかと。まあ沖縄県選出の国会議員はもちろん代案出すべきだと思いますけどね。
少ない頭ながら、この手の国際関係への対応は大きくは3につに別れるとは思います。まず一つめは積極的な外交をあらゆる国に行って八方と仲良くする国際協調主義、二つめは自分の陣営と仲良くし敵対国とは距離を保つ国際同盟主義、三つ目はどの国とも距離を置き自国である程度完結させる独立主義です。3つ目の例だけ取っても、スイスやスウェーデンのような非同盟主義で自立国家として成功する例から、北朝鮮のように孤立しちゃって悲惨な国、キューバのように非同盟主義だけど、反米反ロで上手く行ってるだかダメだか分からない国もありますから、路線だけで成功不成功が決まる訳ではありませんし、絶対的な答えはないでしょう。一応日本は同盟主義でやってこられた訳ですが、国際協調主義でもっていい意味でアジアの共栄圏を作ろうともしてきている。ただ、同盟主義で盟主になろう!って意図が強い隣国達と協調主義ってのはゲーム理論的には侵略者が勝つという定めもあり、安易に友愛とか融和なんて言わない方がいいとも思います。結局感情で「あいつ嫌い」って言ってみてもはじまらないので、「どうすればよりより社会、日本になるのか」って考えなければならないかと。その上であの国とは距離置いた方がいいし、かと言ってそれを利用して外圧もらうなら、コスト払っても独立主義や自立も必要なんかな。
・ニュースで狩猟税を安くして、狩猟人口の流出に歯止めをかけたいなんて言っていたが「おそいよ」としか言いようがない。本当に遅い・・・この国はふやけた煮カエルばっかりだ。
・仕事は軽く剪定してから、リンゴをお世話になった人の所に持ちに行ったら留守で、じゃあ少し待つかと酒屋さんに行ってだべったり新しい品評会用のを買ってきたり。英語が出来ないので海外のお客さんに説明する単語帳とかあればいいのにね、とお店の向かいの家に法事で来たけど誰もいなかったのでお茶のみにきたという人が話していた。ここがいいのは、ホストである店主さんが分け隔て無く歓迎してくれると、茶飲み場に集まった人達同士で気軽に会話が出来る点だ。そういう意味だと酒屋ではなく喫茶店ぐらいに思っている。ここで注文してもらったブドウの送り先からのお礼の手紙も見せて貰ったが、なんか嬉しいねぇ。百人一首カルタでしか見られないような見事で繊細な筆でサラサラと書いてあるのを見ると、またえらい所に嫁いでいった我が子(ぶどう)の幸せを感じる。また、近所のレストランのシェフが酒を買いだしに来ていた。今度いってみよっと。
お酒は私はワインですら消費が追いつかないので数を少なく高いのを飲んでいて、ちょっとそればっかりもどうなんかなぁと思うのだけれど、またしても「品評会出品の大吟醸原酒」を買ってきました。この酒蔵は小さいながら全国品評会で最優秀賞を取ったこともある所なのです。でも、日本酒の品評会は皆同じ方向を向いているので、その蔵の個性は吟醸か純米あたりの方が分かりやすいようにも思います。久々に日本酒飲んだのですが、ワインに慣れていると「甘!」ってなります。そして原酒なので強い、17度以上あるでしょうか、ワインだとあり得ない強さです。グラス一杯飲むと頭を殴られたぐらい効きます。という事で薄めると、ちょうどいい感じになりました。やっぱり11度ぐらいが私にはいいわ。その時は甘さの塩梅もちょうど良く、すっきり澄んだ味で水のすっきりした感じもあって、ワインにはない軽やかさがあります。この日本酒は出来がいいので、なおさらでしょうか。水面に落ちた雪がふっと消えていくような、はかない感じですかね。ここのところ、農産物のウェイトが多いワインを評価するあまり、醸造部門だけで成り立てる日本酒を軽く見てましたが、作り手は同じく素晴らしいんだと思いました(へべれけ)。
・あとは以前買ってあったバイクを置きっぱなしなので引き取りに行って林檎と米置いてきた(車庫代で)。家族からはまた色々言われるので、ちょっと処分せんといかんな。また建築関係でお世話になっている人の所にも送りに行って、貸家の話もちょっと振ってきた。別に算段付くのつきあいでもないので、まあ思いついたらねぇって所だが。お仕事は順調だそうで、雇人の仕事も切らさず公共の仕事も入れて忙しかったらしい。
Posted at 2014/12/24 20:48:23 | |
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2014年12月23日
・ミニキャブの燃費が悪くてタイヤチェックしたら圧がかなり低かった。上げたら出足が良くなり反省。でも2ヶ月は放置してないと思うんだが、下がったなぁ。その足でグーグルアースで目星つけた古民家を探し出したが、住んで無さそうなのはいいが屋根がかなりうねってて大変そうな物件だ。場所的には山際ではないが静かそうな場所で良さそう。米を食い尽くしたので新米をはじめて精米して食べてみた。精米所がいつもの所は1つが故障で1つしかあいておらず、3袋も持ち込んだ人がやってたのでワイナリーで買い物して戻ったら、タッチの差でまた別の人が入ったので嫌になって新しく出来た所に行って精米してきた。ISEKIの(いつもはヤンマーの)だったのだが、自動化やメンテフリー化が進んでて良かった。特に紙袋を自立させる仕組みが3面壁の所に押し込むので、すごい楽。新米は8部にしたらいい香りがしたが、水加減が多かったのか柔らかい感じになってしまったので水加減を探さないといけない。それでも、全体的にちょっと今年のは日照不足か味にキレが感じられないな。
・今度防除暦に入ったもう一つの農薬「ディアナWDG」について調べてみた。有効成分はスピネトラム、天然由来のスピノシンという成分の中から良く効く物を選択した物で、スピノシンは土壌放線菌の生産物の一つだそうだ。ラム酒の工場跡地から採取されたサッカロポリスポラ・スピノザという菌が生成するとされる。作用機構は神経の興奮毒でアセチルコリン受容体に定着して伝達阻害し常時伝達している状態にしてしまう物で、ここを聞くとまさに「ネオニコチノイド系」そっくりである。また菌類の生成物の薬としての利用って意味だとペニシリンとかジベレリンを思わせる。
ただ、開発元のダウによると、作用機構はネオニコチノイドとは違うのでニコチン系に入れてくれるなと言っている。また人間への毒性はLD50=5000mg>kgと恐ろしく高くなっている。普通物って言うのかな。ただ、LD50は人間で実験している訳ではないので、実際には健康に影響なく毎日摂取出来る量であるADIを使うようになっているみたいで(普通物だし)、ディアナは該当情報を見つけられなかった。もっともADIは3300倍から33000倍ほどLD50を薄めた数値という話が見つかったので、単純計算で0.15~1.5mg/kg DAYだと思われる。モスピランのADIが0.071,アドマイアーのAIDが0.057だとすれば急性毒的な意味でも多少は安全だと思われるし、実際はその10倍なんかも知れない。ま、それはともかくだ、最大の懸念はネオニコチノイドのような強い残効による生態系への影響な訳だが、ディアナの土壌での分解は3~5日、水中で1日と「保たない」薬と書いてある。殺虫剤に関してはこの特性の方が良いっちゃ良いが、害虫以外への影響はゼロではないので、やっぱり少ない方が良くて少しマシって感じではなかろうか?
・畑仕事はハウスの天幕の仕上げで、もう一度シャフトの修正やビニールのパッカーの位置調整を行ってみた所、かなり綺麗に巻き上がる奴も出来た。幅が40cmぐらいなら上出来、酷い所は1mぐらいあり、水が溜まってまたずり落ち気味になっていた。もう巻き戻すのが難しので、そのままシャフト同士を天頂部で結びつけて完全冬ごもり体制に入った。最初はこの結びつけをハウス屋根に登ってやったので落下が怖かったのだけれど、軒下に立ってやれば簡単にできたので冬ごもり自体はそれほど難しくはなかった。本当はビニールがやぶけたりシャフトが歪む前にやっといてくれれば苦労しなかったんだけど、現在でも1/3残せば開閉は楽であり、栽培時期には1/3程度残ってても開放温度には影響ないと思われるので、このまま来年度の栽培にも入れるっちゃ入れる。破けている部分もどうせナイアの場所だし。
・ワインのネットショップからメールが来ていたので釣られてホイホイ注文してしまった。今現在も様々なワインを飲んで楽しんでいる所ではあるが、特に意識して飲むべきだと思っていたのを注文。
まずシャトーメルシャンの秋田県大森リースリング。山梨・長野ではリースリングの試験栽培をしているワイナリーは多いが、ちゃんと売り物になっている所は無い。四賀ワイナリーにはあったが、あそこで栽培醸造した物でもない。適地と思われる北海道でも栽培挑戦の話はそこここで聞くが単品ではない。リースリング交配種は私はリースリングとは違うと思ってるので除外(信濃リースリング、リースリングリオン、リースリングフォルテ、他ドイツ系品種)。東海の方にもあるという話だったが、超小ロットの委託醸造で入手不可能だった。そんな中唯一例外的に毎年リリースされているのが秋田なのね、緯度的に見ると秋田は40度、モーゼルは50度らへんなのだけれど、ブドウの栽培限界で見ると「極限のためされすぎな大地・北海道」よりちょい南って所はモーゼルあたりには近いのかなと思う。それにしてもラベルの色気のなさよ・・・
次、アルザスの雄、マルセル・ダイス、知ってはいたが入手困難で飲めなかったが、安いランクのならあったので購入。アルザス・ブランという、地域名前AOCって感じのワインだ(アルザスは昔は品種名前がメインで、地区名AOCが未発達なテロワール文化に厳しい土地だった)。他にもピノ系(ピノグリやピノムニエ・ピノブラン)の奴もあったのだが、リースリングが入ってるアルザスブランにした。それでもかなり多くの品種のごった煮な感はあるけれど。理想からするとドメーヌオステルタッグやマルクテンペも欲しかったが扱いがなかったり品切れだったり。
最後はラベル買いでホッホハイマー・ケーニギン・ビクトリアベルグのリースリングカビネット。ヨアヒム・フリックという人だそうだ。英国王室のビクトリア女王の名前を冠した畑だそうだ。つまり、ドイツでは珍しいモノポール・・・じゃなかったアインツラーゲなのね。いや、ドイツでも高いワインは総合畑や単独畑あるんだけどさ。ホッホハイムはラインガウの村名で、ラインガウはヨハネスブルグという地区一つで出来ているので、ヨハネスブルグ=ラインガウみたい。たとえば私が好きな「ゴールドプレヒェン」は単一畑名で、ピースポーター地区にあり、それはベルンカステル村にあり、それはモーゼル・ザールルーヴァー地区にある。基本的にモーゼルは緑のビンでフレッシュ系、ラインヘッセンは茶色のビンでふくよか系だと思ってる。私はどっちか言うとモーゼル寄りなのではあるが、ラインガウもちゃんとイメージとして固定したいのが一つ。
もう一つはワインのジャケ買いならぬラベル買いである。ワインのラベルは必要事項の表記はもちろんだが、そのデザインでざっくりとそのワインの方向性や格みたいなのが計り知れる。たとえばボルドーならシャトーの絵があって文字が書いてある保守的な奴は手堅い味なのが多く、それ以外になるとくだけた感じのが増える気がする。ブルゴーニュは逆に文字でデカデカと畑名を読みやすい字で書いてある奴は高い。楷書から草書になったり、絵が増えるほどフランク。ところが、ドイツやアルザスのワインはエチケットが洗練されてないというか、オールドワールドの格式も感じないし、ニューワールドのようなデザインに振った感じでもなく、悪く言うと田舎の土産物みたいなのが多い、割と美味しい奴であっても。
そうは言っても大体の傾向として「エチケットがシンプルで文字も小さく白かクリームの紙質で余白が多い奴は美味い」ってのがある。ドイツの特別単一畑のはそういうのが多い。アルザスはそこに「黄色の印刷色ラベルはキレのいい辛口」ってのが加わる。じゃ、それ以外はどうなのか?極端に言うと「土産物屋のラベル」か「北斎の浮世絵」かの違いになってくるのだ。使っている色とかモチーフは似たような物なんだけど、それをいかに上手くまとめてあるかでワインの質の予想をつけるしかない。そして、ビクトリアベルグはきっと美味いと直感が告げるのだ。
さて、最近は鍋料理が多いのだが、白ワインと野菜が多い鍋は相性がかなり良いと思う。海鮮系はもちろん合うだろうが、日本酒の熱燗とはまた違った美味しさがあると思う。
Posted at 2014/12/23 21:07:14 | |
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