・改めてあけましておめでとうございます。結婚した友人から式や新婚旅行の様子などがはいった手紙が届きました。奥さん、聞いていた以上の美人でびびりました、裏山。新年はみぞれ雨が雪になっていたようで、見ると凍えるような風景ではじまりました。温度も雪が降った割に寒いですね。ポストの文字が横殴りの雨で濡れたらにじんじゃってたよ・・・クリアふいときゃ良かった・
・初夢は1月2日に見る夢らしいですが、1月1日の夢はさすずめ末夢とでも言うのでしょうか。年末に怪談を読んでたのもあるのか、半分覚めてて半分寝ているような、金縛りの中で幻覚を見るような妙な暗示性のある夢でした。内容は忘れてしまいましたが、人が登場しない無機質な、巨大な部屋というか迷路のような舞台だったような気がします。夢分析だと迷路や部屋というのは心の状態や展望だそうなので、きっと未来の方向性の手探り感なんでしょうね。
・アルトのオプションにメガネガーニッシュというのがあって笑った。CF見たらモデルもメガネキャラなのね。コンセプトは割と同意出来るけど、CLアルトのような無難なデザインも出来たと思うんだけど。ずっと見ていて「ああ、アレに似てるんだ」と思ったのがコレ
カバーつけたのはこんな感じ、中身が丸目モデルだとさらに似ている。
ポーイズレーサーにする時にはグリルの穴を出淵穴にしてこんな感じにしてくれると信じてる
ちなみに、みんな笑いものにするリライアント・ロビンだが、確かに3輪優遇の免許制度で生き残ったゴミみたいなもんだが、リライアントは4輪派生車種も出している(Aピラー後ろは同じ)。Kittenと言うのだが、印象としてはスズキの古いフロンテとかセルボみたいである。例の「世界の最悪車大全」にも出てた。
ところで、なんでフロント3輪なのかと思ったら、ステアリング機構が楽になるからだそうだ。実際ヤマハの公式トライク(バイクじゃない)のトリシティーを見るとあのフロント構造の複雑さは想像を絶するぐらい、前二輪のトライクは本来設計するとああなる。実際はKR200とかあんな複雑な形はやらないだろうけど、最低限四輪車の構造を持ってくる必要がある。農具の場合、SSの三輪はロビンタイプで、横転性能も折り紙付きである。要はステアリングが作れなかった人達の失敗作ですな。逆に運搬車の場合、フロント2軸が駆動輪でかつスキッドステアでリアが操舵追随軸というタイプもある。フロント2軸を回しちゃうと内輪差で浮いた時の空転問題があるから難しいという事ですな。
・重い雪と曇りのせいで天気が悪く外仕事はなし、うちで読書。「最高の断熱エコ住宅をつくる方法」(西方里美著)なんかを読んで最新事情を包括的に知る事が出来た。今、ドイツだと高断熱住宅(日本で言えば新省エネ1地域ぐらい)が義務で、さらに先のQ値1ぐらいのもパッシブハウスという名前で入れているそうな。日本の場合は緯度が低いので暖かく日射も多いのでそこまで必要になるのは私が生きている間はないと思う・・・というかトータルではゼロエミッション化住宅が成立しているのでゴールだと思うけど、まあ参考にはなる。また日本の場合今度冷房のため夏の対策が必要になるので、結局4地域5地域の断熱が進むだろうとの事。
断熱の方式に関しては私が以前考えていた通りの問題が今出ているらしい。それは「断熱材の厚さの制定は筐体への収まりとか関係なく数値で出すので、ある種のやり方では事実上クリア出来ない」という問題。こう書くと「内断熱ダメなのか」と早合点されちゃうだろうけど、そうではない。外断熱でもクリア出来ない、という事なのだ。祖母の家のリフォームで分かったのだが、床下に200㎜の断熱材が指定されたとする。根太は45㎜なので残りの155㎜は大引きに受けを設けて付ける必要がある。つまり構造としては外断熱的なやり方を「併用」しないと付けられないのだ。そして床はまだ良かった。
壁の場合、内側が4寸角ならとりあえず100㎜程度の断熱材は入るが、柱がヒートブリッジになるので15%ほどは基準が辛くなる。じゃ、最初から外断熱でいいのかと言うと、外断熱で張れる断熱材は発泡樹脂系でせいぜい50㎜程度なので、これだけで基準をクリアーするのも今後辛い(もっと厚いのもあるけど、外壁の保持が難しくなる)。結局「構造材への充填断熱(いわゆる内断熱)とその外側への断熱(外断熱)を合体させないといけない訳だ。これは屋根も同じで、小屋裏断熱だけは例外的に200㎜でも300㎜でも入る(天井が落ちなければ)んだけど、屋根断熱やるとなると外断熱で厚くしすぎると断熱材が滑っちゃうので、やっぱり充填断熱と組み合わせるのだそうだ。
まあ外断熱の厚さを増すには壁をしっかり構造材として作ればいいとも言えるが、そうなると結局それは柱が二倍の厚さになったって事になるから、構造材の増設にもなり、コストもただ単純にかさむ。では、今後の家は全部そうなるのか?あるはこの方法論には問題はないのか?
まず方法論ではないが、こういうミックス工法は省エネ基準ではサポートしてないので、恐らく性能が低く見積もられる充填断熱基準でのクリアーを求められるので、公庫との融資の制度の点での問題はある。一応そこはソフトの充実で要求数値を可視化して簡易表ではないやり方での解決が可能ではあるはずだが、公庫の対応が必要。他は結局コストとの関係だろうか。誰だって同じ価格なら性能がいい家を選ぶが、トータルコストで安いエコノミーさと、省エネであるエコロジーが対立する事がほとんだ。ただ、家はかつては「25年で価値がゼロで日本の家は資産価値も実用価値もない」と言われてしまっていたが、現在はストック価値としてリフォームやリノベーションをして長く使う事が増えてきたので、トータルコストは100年200年で考えても良くなるかも知れない。実際グーグルアースで子供の頃過ごした街を見ても、知らない住宅もある一方、古い家もそのまんま残っている事が増えた。それだけ人口が減って若い世代も改築をかけられなくなっているんだろうけどね。増えてるのは半分が安い賃貸って感じだし。
これが唯一の解決方法か?と言われると、大きなブレークスルーが無ければそうだとは思う。世界の方向性も変わらないだろう。大きなブレークスルーとして考えられるのは2点。まず超高性能断熱材が安くなる可能性。今一番性能が高い実用断熱材はフェノール樹脂系で、一般的なグラスウールの二倍ぐらいの性能があるから、100㎜の要求が50㎜になる。よって外断熱だけとか充填断熱だけで要求数値をクリアしてしまう可能性はある。あるいは、構造方面が全く変わってしまう可能性もある。ま、極端に言うなら構造材自体が断熱性能があるとか、超軽くて強い構造材や建築方法で家の概念が変わっちゃうような形になる場合。たとえば冷凍倉庫なんかみたいな家が建てられるようになるとか、強度がある断熱材そのもので家を作ってしまうようになるとか。前者はRC工法とかがそっち系になるだろうし、後者はストローベイルハウスなんかは割と近いようにも思う。
他は換気ロスと開口部の問題で、換気ロスは人が住む上でなくせないので、熱交換ユニットで計画換気にしても最後まで残るロスである。現在はあんまり考えないでいいぐらい周辺が悪いのだけれど。開口部は窓やドアだが、あれも今の物よりさらに性能がいい物が標準になってくるだろう。もちろん、開口部が減る設計も増えるだろうけど、薄暗くなっちゃうからねぇ。
Posted at 2015/01/01 10:53:20 | |
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