2015年01月05日
・ミニキャブが10万キロを本日突破しました・・・てか給油しててODDをメモしてて超えている事に気がつきました。私は6万キロほど乗った事になります。買った時は色々問題ありましたが、未だ元気に走ってくれているので、しばらくは手放させそうもありません(フラグ)。
・仕事は朝から横殴りの強風と雨だったので引きこもり、午後からちょっとだけ外に出て図書館に行ったり用事すませたり。図書館で「本の福袋」という中身が分からない貸し出しという面白い企画をやっていた。図書館職員のお薦めコーナーみたいなのもあって面白い。ただ駐車場が狭くて入り口で待つ訳だが、マナーが悪いイストが無理矢理追い越してはいって中で渋滞してたりと、困った物だ。
・MonotaROで頼んだパーツが届く。ポリベストコートはてっきり油性だと思ってたら水性だった。なんか面白いなこれ。アクリルシリコンだし超速乾だし水性だし、ちゃんと塗れるならかなり良さそう。アルミパイプは確かに伸びる、ぐにゅぐにゅと3mぐらいまで伸びる。しかしアルミが弱いので引っ張ってると手の部分が変形する。アルミが柔らかくなるように温度上げてから引っ張るべきかも。
・ストーブのクリーンバーンだが、時計型でもやれそうな気がしてきた。自作系でパイプを突っ込んで中で暖かい空気を入れて二次燃焼をさせている人はちょくちょくおる。まあ、時計型の場合、中子で仕切られた先はすぐに煙突なので、まさか煙突内部に入れちゃう訳にはいかないのが問題か。仕切も左右に分かれているから下手な事出来ないし、かと言って燃焼室のど真ん中は時計型の場合薪も入ればヤカンも置くから下手な事出来ない。
・フレンチレストランの開拓、酒屋で知り合ったシェフのやっている店に行ってきたが、入り口が2間ちょいと狭いのだが、奥行きが長くて厨房も見られる完結した空間で気持ちいい。内装も手作り感があり、フレンチとビストロの間って感じかな。ランチという事もあってちょっと甘い系のソースの豚だったので、ワインよりサイダーの方があいそうな感じだったが、信州サーモンでディナーとかやってみたいな。あと、びっくりしたのはマルゴー・ムートン・ラトゥールがあった事。すごいの置いてあるんですねーって言ったら、お客さんから無いの?って言われたから置いたけど出ないってお話。笑っておっしゃっていたが、セカンドワインも揃ってるし、案外好きなんじゃね?って思った。でもボルドーだとカベルネ・フランが好き、ブルゴーニュはもっと好きとおっしゃってたので、繊細でシャープな味覚があってるんだろうな、料理もそんな感じだったし。問題はボトルなので、一人で入っても無理って事かな。
・「白バイ ライテク大百科 2015」もはや存在感ゼロのヤングマシンだが、白バイ関係は別冊で良く出しているので、はたして面白いのかと思って買ってみたが、本の方はあまり見る価値を感じなかった。白バイの大会内容は妙に凝っているというか細かい羅列や隊員の情報が多くて、「これは業界で見て楽しむ本なんだろうな」と言った感じ。きっと本物の白バイ隊員がこういうの喜びそう。まあ多少は参考にはなったが・・・テクニック編もこれ白バイ隊員から特別習う事なのだろうかというのが多かった。でもDVDで動画が沢山見られるので、結局そっちがメインディッシュかも知れない。個人的にはオフ系の競技を見たかったが、やっぱり白バイは普通はロードタイプで任務にあたっているため、そっちの方が華みたい。でも、ポイントはトライアルもモトクロスも含めて成績を競うので、満遍なく出来る方が強い・・・というより、モトクロスやトライアルをかじってて白バイ隊員になった人が強かったみたい。これはロード系で競技をやっていた人のテクニックが今は完全に公道に向かない物になっている事なんかも関係しているように感じる。その点、オフ技能は白バイを公道で使う技術とも割と近いんではないか。
新型白バイはFJR1300Pになるそうで特集されていたが、ライトがLED化されより流線型のトータルデザインされた形になった一方、さらにドデカくなりバンパーは小型化され、一体なにを取り締まるんだろう?って感じになった。警視庁のセロー250Pも載っていた。警視庁がセローを配備して、もっと悪路が多い地方にないのはなんなんだろうね。
さて、気になったのは長野県の白バイがどのレベルかである。昨年新聞で個人が上位入賞したような記事を読んだと思ったのだが、リザルトに全然ない。女性もない!皇室警護の部隊すら載ってるのに!と思ったら「山形、青森、長野は不参加」って書いてあった。調べたら、長野県は御嶽山の噴火で辞退したそうで、練習を積んできていた隊員の方々は無念だろうが、より重要な任務に当たられていた事に敬意を表し来年以降のご活躍を祈ろう・・・いや、取り締まりしてほしい訳じゃないですけどね。
・先日もらったワインを眺めていて「あそこって、こんなダサいラベルのあったっけ?」と思ってビンテージみたら、2001年だった。なんてこった、安曇野ワイナリーじゃなくて安曇野ワインじゃないか!ある意味貴重である。安曇野ワイナリーは樫山工業が出資して資本増強して国産ワインコンクールでも上位入賞した有力なワイナリーだが、その前身である安曇野ワインは2008年頃には経営破綻して民事再生中だった。それを樫山が買い取ってリニューアルしているので、2001年はその前の経営体制なのだ。確かに、それ以前は存在すら知らなかったし、今でも当時のイメージで安曇野ワイナリーを低く見ている地元の話もソムリエがしていたし。
あと、大森リースリング、あれ国産ワインコンクールで銀賞取ったのね、かなり上位にランクインしていた。ここらへんなら、間違いなくボトルにラベルを貼るのだけれど、メルシャン何で貼らないのだろう?かなり上位を独占していて、それだけに国産ワインコンクールのアピールをしてくれると思っていたのだが・・・本数はかなり多くて1万本の在庫とある。500mlのボトルだとしても、ずば抜けて多い本数であり、生産規模の大きさが伺える。普通コンクールに出すのは高額レンジの自社畑が多いから、どうしても本数も1000本以下のロットが多い訳だが、1万本クラスはナイアガラとかだ。生産者が余程多いのだろうかと思って調べたら、もっと面白いことが分かった。
大森リースリングは2010年ビンテージは「国際ワインコンクール」で金賞を受賞しているのだそうだ。すごい。葡萄栽培は1982年からで現在は10戸の農家が3ヘクタールを栽培していると言う。この時の本数は1800本と書いてあるが、おそらく売り切れているのだろうと思われるので3ヘクタールで1800本って事はないと思うが・・・横手市(大森地区がある)のビデオでさらに詳しい情報が出ているが、2006年までは秋田限定発売だったので我々は存在すら知らなかった訳だ。
1万本という数字を逆算すると原料は大体20tであり、一反だと700kg程度と結構少ないかな?と思う。ただ、受賞前に販売されてしまった分もあるし、瓶詰めをしてない所もあると思うので、実際は一反1t程度ではないだろうか。栽培者のインタビューもあったが、10アール1.2tの収量制限を行い、雨よけや笠掛をおこなって完熟させる工夫をしているそうだ。雨よけは棚なので全部、またシルバーシートで反射もやっているそうで、これであの値段は異常じゃないかと。シルバーシートは香りの向上のためと言っていたので、おそらく果皮が日光を浴びるメリットがあると思われる。根域への水分はどうなんだろうな?露地栽培なら暗渠排水を検討するが、雨よけ栽培だと設計次第だろうし・・・
んで、玉村さんの主張するワインツーリズムとはちょっとずれてしまうのだけれど、グーグルアースで大森地区を見て見たのだが、ブドウ畑はなかなか見つけられなかった。3ヘクタールを10戸で作っていれば一戸は3反程度。3町歩は小さくはないが、分散していると航空ビューでの判別は難しいはず。でもストリートビューなら・・・と思ったのだが全然分からない。地形的には平野部と小高い丘があちこちに点在していると言った感じで、平野は構造改善が進んでいて正方形の水田が広がっている。一方丘の部分でも構造改善前の変形水田も多く見られるので、どっちにあるのだろうか?って探してやっと見つけた。ゴルフ場の先、大森の北側の山中に大きなブドウ園が広がっていた。かなりしっかりとした棚、周囲に余裕をもった設計、ゆるやかな傾斜、かまぼこ型雨よけも若干見える。その周囲にはリンゴ畑らしき物も見えるが、そっちは立ち木栽培で空白も目立つ。面積も大体3600㎡ぐらいだから合致するし、他に見あたらないので生食用でもないだろう。標高は70mらへんだ。他に印象的なのは、冬の航空ビューだときっちり柱が入っているのが分かる。ストビューでも木か柱か分からないが、ともかく間柱の密度と太さがここらへんの2倍ぐらいある。
勝手な想像だが、生産者インタビューで「雪が2mも降って棚にダメージが酷くてやめようかと思った」って話があるので、降雪に耐えるためにかなり間はしらをしっかりさせているのではないか?と想像する。また柱は恐らく木の丸太だ。太いし林業で手に入りやすいのではないだろうか。ここらへんだと垂木に使うような3cm角程度ので全然平気なんだけど、直径10cmぐらいありそう。まあ、うちにも電柱の廃材の柱とかあるけど、沈まないよね。
・西岡さんの本を読み直していてなるほどと思った事。以前書いたように、私は在来建築の構造偏重な所は疑問視しているが、木材そのものを良く知って使っている所は尊敬している。んで、在来建築は柱を立てて使い、基礎は天然石の上に束基礎で乗せてあるだけである。西岡さんは「木は垂直に移管導管が走っているから水分はその方向には移動するので、建てておくと乾燥しやすいが、横にするといつまでも湿っている」というのはなるほど。またコンクリートはかためるために大量に水分を入れるので、内部が乾燥しないというのも、まあそういう側面もあるだろうね。昔の家は乾燥を非常に重視している事が分かるし、木の性質を良く知っていたのだろう。今の外材のプレハブ系は結構生っぽい木使う事になるし、成長が速い木を植栽するから強度がないとも。
じゃあ在来工法で横に木を使わないのか?そんなはずはないのだが、現在のように床を木で組むという考え方が当初はなかったみたいだ。古民家もそうだが、最初は土間だけの家で、人間のスペースだけに床を作っていた。だから大引きは別に柱とがっちり組み合わさってなくて、家の中に独立した構造物として床を設置していた感じ。とは言え壁部分はあるじゃないかと言うと、ここは2種類あって、地面からの立ち上がり部分は狭間石を置いて横に木を置いて、そこに板張りにしてある。つまり批判されていた横に木を置くスタイルだが、基礎が布に出来ないから割石で詰めてある訳。その上は貫と言って柱を横に貫通しているパーツがあるので、そいつに壁を取り付けていくようだ。現在は貫は使われず、基礎に寝かせる土台がそれを兼ねていると言える。西岡さんが言うように、確かにコンクリと密着して土台を作るのは色々問題がある訳だが、伝統工法の貫を使うためには柱の太さがかなりないと、ほぞ穴あけて強度を確保するのが難しいように感じる。というか、どう考えてもそのしぐちで強度ダダ下がりですがな。ただ、ここはクサビなんかで固定するので、木の変形に対してある程度の追随性があるそうだ。一方在来工法の筋交いなどは、圧縮方向は木の座屈の可能性があるし、強度が出せる引っ張り方向は今度良い仕口がないので外れてしまうのだそうだ。今は金具で固定してますけど、当時はそういうのなかったから。
木の強度の話もちょっとだけ書いておこう。杉で例を取ると、圧縮強度は350kgf/cm2、引っ張りはその3倍の900kgfもあり、コンクリ系と真逆である。曲げ強度も650kgもあり、金属系素材が嫌う印象が強い曲げに対してもかなり強い事が分かる(金属は形状的に曲げに抗力を出しているが)。ヒノキや赤松は引っ張り強度が更に高く1400kg程度もあるが、圧縮側は400kgちょい。また、土台に使われる栗も強度的にはむしろ弱く、ケヤキぐらいでやっと圧縮500kgになるが、これも西岡さんは強度があるが耐久性がないから構造材としてはあまり評価していない。一般に「硬い」と思われている広葉樹が、案外構造材としての強度は低かったのは意外。硬度と強度は違うって所だろうか。
最近の家は土台と基礎の間に通気パッキンなどを置いて、両者を最低限切り離す試みも見られるようになった。また基礎とのホールダウン金具もがっちり固定するのではなく免震構造のようにフローティングさせる事も伝統工法に習った改良のように感じる。一方、伝統建築でも筋交いは外見的に入れられないのだが(神社とか)、仕口に免震ダンパーを入れて変形をおさえる試みもされており、どちらもお互いの良い所を取り入れていると言った所だろうか。でも基礎の免震構造はまだ耐久性が50年60年程度で今後が分からないし、逆に伝統工法は断熱に関してはお寒い状況ではある。まあ、昔の家は全館暖房なんて考えなかったし、茅葺き屋根はある意味縄文の縦穴式住居をちょっとだけ上に上げたような物なので、屋根で守られていたのかも知れない。てか、調べるほど、竪穴式住居が結構理想的な構造に見えてくる。壁は作らず土で構造材にして、屋根だけ乗せてるから、あれ半地下住居なんだよな。アイヌのように寒い地域で暮らしている人は土を深くし、そっち方向で進歩させ、夏はべつの集落に住むというスタイルだったそうだ。
実はこの建物構造はこの地区でも見られる。三九朗がそれだ。どんど焼きとも言われる行事で、古く平安時代に宮中の祝賀行事として木で三角形に組んだ櫓に藁などを横に取り付けたスタイルで、以前は子供達のみで作り夜間は中で泊まり込んだのだそうだ。その理由の一つは近隣の子供同士で放火しあうのが伝統だったので、防衛部隊を常駐させておかなければならなかったって老人が言っていたが、同時に「あれは暖かかった」と言っていたので、やはり形状的・素材的に冬の住み処としては理想的だったのではないだろうか。
Posted at 2015/01/07 00:01:34 | |
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