2015年01月11日
・あんまりにも部屋の温度の低下具合が具体的な数字として分からないので、データーロガーないかなぁと思って調べてみた。データーをログする機能に関してはGPSなんかのは今や4000円ぐらいからある。温度計なんてもっとずっと簡単な構造だろうから安いかと思ったら国産品は2,3万円平気でする。3000円ぐらいの使い捨て(5年ぐらい)の簡易タイプもあるが、接続ケーブルとか特殊でセットで買うとなんだかんだで3万円。秋月のような電子工作ショップでUSBのメモリーカードのようなのもあったが、記録ポイントが少ない上に精度が低く6000円。3000円ぐらいであるかと思っていただけに、なんでこんな高いのだろうかと訝った。結構需要あるんじゃない?実際20年以上前から使われているという製品もあったし。不思議な事に通常はショッピングですぐに出てくるアマゾンがこの検索に出て来ないのもおかしかった。
で、アマゾンに直ではいって検索するとちゃんと3000円ちょっとでログポイントも多く精度も高い製品が売られている事が分かった。なんだよそれ!思うに、この分野はちょっと寡占かなんかで圧力かかる製品なのかも知れない。実際、公的機関とかにも納入しているみたいだし。でも、またしても日本の製品のコスパの悪さ、改良の遅さ、寡占での独善みたいなのを感じてしまった。
・さて、高断熱住宅は10年ぐらい前から話題になってきていたと思う。うちらのあたりだと、北海道から高断熱住宅が外断熱をひっさげて参入、見栄えばっかりで寒い家だった在来工務店は全滅、メーカー系工務店ばかりになった。もちろん、在来工務店はそのメーカーの下請で生き残ってるけどね。で、それらのハウスで以前から不思議だったのは、あれだけ断熱性能の高さをうたいながら、実際のデーターを載せている所がない!唯一乗せていた中堅メーカーのも、正直言って「この程度で高断熱なの?」ってぐらいのしょぼいデーターだった。これは実家が新築した時も同じで、元々技術なんて無い設計士に現在のトレンドの下あたりを作らせた家だったけれど、確かに古い家よりは暖かいが無暖房で耐えられるほどでもないという感じ。確かに外気温や日射条件、風や住人の生活熱などは規格的な測定が出来るほど制御しづらいのは分かるが、個別のアピールで終わっていたと思う。
しかし、今検索したら、次世代省エネ基準の家やパッシブソーラーハウスなどのデーターが大分出てきていた(温度計が欲しいのも、それを測定するのに便利だからだ)。それによると、無暖房時で温度がマイナス5度からプラス5度ぐらいの環境でもトップランナー基準の省エネハウスでは最低12度とかなり高い数字を記録していたし、パッシブソーラーだと20度超えてるデーターもあった。
・さて、非接触温度計が届いたのであちこち測定してみて驚愕の事実が発覚・・・こいつの温度アテにならねぇ。というか原理が全く違うので校正のしようがないというか。それでも、ちゃんと赤外線放射は計測しているので、相対温度は分かる。アルコール式温度計はそれはそれで計っている物が違うしな。それはともかく、もっとも驚愕したのはもう一つあって、床面の冷たさだった。うちは家の中の水道などが凍る事は余程寒い時、一年に一度か二度程度しかなかったので、室温計の3度だの4度という数字を信用していた。これは外部センサーをストーブ裏に置き、本体は目線の高さにおいたタイプでも同じ。ところが、放射温度計で床の表面温度を計測してみた所・・・・マイナス4度とかマイナス5度とかたたき出した!最初「あれ?床の方が温度高いの?」と思ったらマイナス付いてたって言うね。室温が低い場所から冷えていく現象をはっっきり教えられた格好だ(ただ、放射温度計はほんといい加減で、時々思い出したように低い温度をたたき出したりする。本体温度の影響を受けている気配もある)。
もう一つ計測して分かったのは玄関の寒さだ。これまた温度計だと0度付近からはなかなか下がらないので放置していたし、ツインカーボ(ポリカのプラダン)で覆ってからは大分マシになったので見て見ないふりをしていたのだが、放射温度計はマイナス7度とか言い出した。最低気温より低いのはおかしいので、測定不良だろうが、同条件での床よりさらに玄関が寒いというのは紛れもない事実。玄関は熱的には暖房は入れてないし、光も入らない。だから寒いのはある程度はしょうがないのだが、床に物が置いて無いからだろうか?でも壁はドア面以外は内壁なのにこの寒さというのは・・・・家の移動では結局この通路はいつも通る事になるので、これはほんと困った。
じゃあ薪ストーブの温度はどのぐらいか(非接触温度計の面目躍如たる対象だ)だが、天板は放置すると300度近辺まで上がる。側面は燃焼が近ければ250度ぐらい。煙突は室内のシングル部分では100度らへんになっていた。改めて鉄板ストーブの暖まりレスポンスの高さが部材温度の上昇そのものになってしまっているのが分かる。燃焼エネルギーの伝達が早い分、熱負荷が高い訳だ。ここにサーキュレーターをあてると全部250度らへんに出来るので、大分熱負荷が下がるしその分空気への伝熱も早くなる。
ストーブの型式としては時計型は輻射型、一部の高い奴は対流型というのがある。燃焼室と外板の間に空間を設けて上昇気流で空気を暖めるタイプである。放置すれば時計型でも対流は起きているが、積極的にはそういう構造は取られていない。しかし、温度が超あがって加熱空気層がまとわりついてしまっている場合、空気への伝熱が劣る。その分部材の温度があがり輻射熱で発散されているのだろうが、ここは積極的に対流やそれに近い工夫をする方がエネルギー効率が高い。
・仕事は巨峰園の剪定、ちょっとした太い枝の運びだし。雪が吹き付けて寒かったが、短時間だったのでそれほど苦にならず。荒剪定はほぼ終わった。年度末に除草剤を散布した所はほぼ枯れたが、土がモグラなのかやけに暴れている。なんだろう?また、ドレンの配管に関して、メンテの事を考えると長辺の方がいいような話もちらほら。まあ、そういう土地の人はそういう方がいいんだろうけど。
・床材っていくらぐらいかなーと思って調べたら結構高かった。毎日端材燃やしてると、なんで原料はこんな安いのに加工したらこんな高いんかと思うわ。昔だったら自分で木(というか山単位)で買って切り出して製材してたらから当たり前のように無垢材だったんだろうけど、今はそんなん関係ないもんな。製材でちょっと問題になりそうな乾燥に関して、ビニールハウスでの乾燥のデーターが出ていた。製材した後なので、丸太とか薪は当てはまらないとは思うけれど、ビニールハウスだと初期にガクーンと下がって一月で20%ぐらいに下がっていた。
建材と薪は含水率の考え方が違っていて、建材の含水率は「完全乾燥重量」に対して「どんだけ水分が含まれているか」で表すので、水分が8割、乾燥重量が2割なら含水率が400%になる。一方、薪は普通に現在重量に対する水分の比率になる。それぞれドライベース・ウェットベースと言うそうな。建材はドライベースで15%ぐらいが良いそうで、それをウェットベースで表すと13%ぐらいになる。まあ、低い時は若干建材の方が甘いって程度の認識でいいと思うし、実用的には電気抵抗測定を機械でやるので測定者はそこらへん意識してないと思うけど。で、薪の測定でも割ってあれば割と簡単に低くはなってるのね。余ったビニールで薪倉庫でも覆って見るかな。
床材は厚さ15㎜で長さ2m、幅150ぐらいでやってるので、製材難易度は割と低そう。実加工が問題だが、昔の家ってどうやってとめてたんだろ?釘は貴重品だったしひっかかるし、実加工は面倒だったし。
Posted at 2015/01/12 01:46:54 | |
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