2015年01月25日
・薪ストーブが暖かい、今日はカレー作りだ。先日屋根裏断熱材いれるのに天井の板をはずしたときに少し材を切ったのだが、昔はこんな荒材も結構使ってたのにな、って印象。今の新築だとこんな端材を現場加工なんて見なくなったけど、昔は現場で製材までは言わないけど、結構加工していて切りくずとかが沢山落ちていたものだ。
フローリングも間伐材製材すれば出来るのになーと思いながら製材機を色々眺めていたのだが、業者の装置はそりゃ自動化や効率化が進んでいて能率が良さそうに思える。よく零細な林業家というか山持ちが「自家製材できればいいのに」と嘆くのは、山出し価格が非常に低いのに製材すると一気に値段が高くなるからだが、製材所がそんな仕事しているようにはとても見えないよね。でも、製材所が儲かっているかと言うと、昔に比べればかなり倒産しているので、そういう訳ではなさそう。
原因は様々だろうが、自分が見聞きした範囲で言えば、やっぱり工場稼働率の低さがあると思う。効率的だが大半は遊んでいる機械のため、その価格を製品に転嫁すると高くなってさらに使う大工が減るって奴だ。ものの本では「銘木生産ばかりに意識が取られて製品の規格化、安定供給がおろそかになり市場から淘汰された」という意見もある日本の木材供給だが、価格だけ見ると製品段階での外材との差はほとんどなくて、今後はさらに戦後植林の分の供給量が増えてくることが見込まれている。って事は製材所も再び需要が見込まれる訳だが、地元に無ければ全部大きい所の収入になって産業的にはうまみもなく、林業への再生産投資にもならない(てか農水省は植林をすでに諦めてる)。
そういえば材木屋も減った。地元にはそこそこのサイズのが一件だけ残っていて、一応住宅建築から販売までやっているみたいだけど、いまいちぱっとしない所だ。昔は大工は材木屋も兼ねていて、あちこちに半製品を積んであるヤードを見た物だが、最近は全く見ない。一般も木工所も今は開店休業中だよな、仕事しているの見た事がない。
製材機は最近検索したらバンドソーで自作系もあって。海外資料でバンドソー使ったのもあって良かった。簡単に言うと車のタイヤを回して二輪にソーブレードをかければいいだけなので、他の物よりずっと楽みたい。本当に小さいタイヤを二個使って作ってあった。構造的にはNORWOODとかハスクのと全く同じ。定価200の実売100の奴は実質だと40万ぐらいじゃないかな。バンドソーはホイール径が16インチなんかになっている。405㎜らへんなので、車タイヤだとちょっと無いサイズであり、20インチあたりを想定して軽自動車のタイヤを使うのがいいんじゃなかろうか。ハブアッシで支持してドラシャで回すなりなんなり。あるいはスクーターのタイヤサイズはそこらへんなので、四角いタイヤがあればぴったりなんだが、バイクのは丸いからなぁ・・・スクーターの動力部が一式で使えると、駆動系がそのまま流用出来るので一番いいと思うが、市販品は10馬力ぐらいのエンジン積んでいるので非力っちゃ非力かも知れない。でも電動の16インチ製材機なんか高々1500Wので切ってるから、ブレードと材の状態次第なんだろうな。業務用でも本体が重くてごついのは、重い材をのっけても動かないためという意味合いが強い感じだし。
・ところでフローリングは今の家のは皆、実加工、エンドマッチ加工が施されている事が多い。これは実同士が組み合わさる事で「隙間が見えづらい」「収差を吸収できる」「浮き上がらない」なんてメリットがある。実際、そうでない床を探すのが難しくなってきているが、本当に古い体育館なんかにはエンドマッチ加工してないのがあった。どうなるかと言うと、実部分で隠し釘が出来ないので、全部表から釘止め、そうすると基本的に乾燥する室内側に向かって狂いが生じて端が全部浮き上がってくるという、世にも恐ろしいささくれだった床になる。掃除でぞうきん掛けしようにも、あちこちでひっかかって出来なかったほどだ。あるいは大工が下手で反り方向を逆にしなかったからかも知れないが。しかし、実加工にも問題はある。あれは高々数㎜ではあるが、その分部材にロスが出る。ゴミになる。加工自体にも手間がかかる(まあ、ルーターがはまった所を通すだけみたいな感じだろうけど)。
・ざっぱにフローリングの値段を算出してみると、無垢のフローリングは杉で㎡3000円~、カラマツだと㎡8000円~、赤松も似たような所、ヒノキやヒバ、ケヤキは1万円を超える。台所が8畳で廊下が6畳で、そこをフローリングにすると14畳=28㎡だから、杉だと85000円、高い樹種だと30万円超える。自分で製材すると間伐材なら杉や松ならタダ同然だから、あとは手間と工具とスペースが10~30万に見合うかどうかだな。
・さて、冒頭で作っていたらカレーだが、おいしい物の何か足らないな・・・と重いながら鍋半分ぐらい食べてから冷蔵庫を覗くと・・・・豚肉がある。肉入れ忘れたorz 結論 カレーのルーを入れると肉の量なんてわかりゃしない。
・壊れた扇風機を分解してみた。夏に使ってたらカーテンの切れっ端を巻き込んでモーターロックしまま止まってしまっていた。という事で分解していったら、モーター内部に温度ヒューズがあって115℃で切れる設計である事が分かった。内部と行ってもコイル側で、悪い事にすべての配線を結束する部分に温度ヒューズも巻き付けて、さらにコイルにタイラップ止めしてあった。外して測定すると確かに死んでる。
温度ヒューズ自体は一個50円~150円ぐらいの物であり修理もそれほど難しくないが、やるべきかどうかは微妙だな。万一ショートおこしたらって心配があるし、ロックさせた事による影響が他に出ているかもしれない。温度ヒューズは最終安全装置で復元しないそうで、今回は確かにそれで良かったし、コスト的にも分かるんだが、もう少し外しやすい場所に取り付けておいて欲しかった。
・会計は思い出しながら入力しているが、細かい項目分けとか昨年の入力方法を思い出せなくて古い資料と比較しながら作っている。まあまあ面白くなってきた。それにしても農家が税金が安い(かつてはリーマンが源泉徴収で10割なら農家は3割りとか言われていた)というのは嘘だな。農協出荷の農家は手取りが100%把握されているので、手売りを箪笥預金でもしなければ収入は過少申告出来ない(良い悪いは別としてね)。経費で家計消費や消費材に支払った事にする事が出来るかと言うと、これまた案分というのがあるのでBMWで田んぼに出かけている、みたいな事は出来ない。そもそも、その手の経費で落とすという事が出来るのは収入に余裕がある場合であり、カツカツの場合は申告=実経済にならざるをえない。「それは国民の義務として当たり前」と言われるかも知れない。私の場合は収入をある程度高く申告しないといろんな絡みで困るってのもあるが、まあ所得隠しは良く無いだろう。でもさ、必要経費はカツカツで課税対象額だけ増えてるの見ると、なんか逆累進だなと思うし、リーマンは労働の対価を企業から貰うという経済構造だが、個人経営農家は労働の対価という考え方はないので、物価水準や労働条件を同一にした時のサラリーマンと零細個人経営の格差がなぁ・・・って思う。せめて基礎控除額を高くするとかしてくれないかな。青色は確かに一定額の基礎控除はあるんだが、たとえば複数の収入があった場合にリーマンだと副業は控除されるけど農家は全部一つの経営体の中に入れなければならない弱みもある。
Posted at 2015/01/26 23:36:01 | |
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