2015年03月19日
・ワイン会だった。今回はアルザスからマルクテンペ二本、山辺ワイナリーから一本、スペインから一本だった。マルクテンペは前回もリースリングが出て好印象だったので、別の畑別のビンテージの物を投入。もう一本はゲバルツトラミネールという別の品種、別の畑だ。順序から言うとゲバルツが後だと思ってたら、そっちが先だった。ゲバルツって私が知ってるのは微妙にピンクがかっていた気がするが、今回のはどちらも割と濃い黄色で、熟度が深いからではないか?との事。実際度数はドイツ系なら11度ぐらいなのが多いのに12.5度もあり、しかも瓶内二次発酵か何かと思われる泡がスプマンテのようにジュワーっとわき上がる。味はドライだが、ビオ特有の丸さ、複雑さがあってそれほど辛いって感じではない。白コショウの香りというのはハッキリと感じられた、なるほどラーメン屋のギャバンのあの特有の酸っぱい香りと認識しているアレだわ。
リースリングは瓶内発酵は見られず普通の辛口だった。正直言うとリースリングという品種個性はかなり薄いと言える。これは最近のビオやアルザスのトレンドだとも思うのだが、ワインは品種ではなくテロワールと言う哲学から、品種特性を伸ばすよりテロワールの再現に重きを置いているからだろうと思う。商業的な観点から言うと新世界でも国際品種の栽培は広がっており、改めてフランスワインとはなんぞや?って時に代替されえない土地という絶対的なオリジナリティーを主張出来るのがあるのだろう。ゲバルツが持つアタックの強さ、余韻の長さ、香りの強さ、酸の起伏など全てで劣っているような気がする。
今回のゲストの一人はドイツにいた経験があり、むこうのターフェルワインが50円で1パックの安さで残糖があるリースリングだったので、ああいうのが良いと言っていたが、私も定番のアレを純化させていくアプローチが好きだが、そうすると安いワインに個性が飲まれてしまう恐れは感じる。これは日本でドイツ系品種をやる場合のネックなのだが、本場本家があまりに安いって問題があるのだ。それは別にドイツワインにコスパで負けるってだけじゃなく、高級ワインとして消費者に認識されないという事もふくむ。たとえば国際品種を使ってフランスのワインをモチーフにした赤にすれば、どんなひどくても4000円ぐらいは付けててもそういう物と思ってもらえるのと対照的だ。
ゲストのお話は計画の一部を聞く程度だったので系統だって理解は出来なかったのだが、蕎麦畑に転作していたが収益性が低い畑があり、ホテルか旅館経営で資本がある人が、商業的な売り先や要望はすでにある中で、委託醸造先も決めて専属の人に栽培させたいというスタイルらしい。普通は売り先がなくて栽培が先にくる人が多い中、栽培のみが未経験って感じだった。ただ、複数のオーナーがいるケース、その中でやりたいワインが違うケースってのは失敗例知ってるからそのままだとプロジェクトが空中分解やろうなぁとも思う。
音部ワインの中にそういう話が出ているのだが、資金力がないオーナーが共同経営でロマン出資してくれているパトロンがいたのだが、労働力を全部提供しているのに出資だけで共同経営者然とされると困る、とくに農業法人の場合不在の非農家のオーナーは企業による農地取得につながるため禁止されていて契約を解除した話が出てくる。独立農業法人にして、そこに専属のプロを配置するのは一つの手だが、栽培経験がある品種を栽培経験者がやるならともかく、プロでも成功してない品種をやって失敗したらと思うと目も当てられない。中には非常に意思が強い人もいるようだが、私は難しく感じられた。とは言えリニアモーター開通が甲府まで暫定的にオリンピックまでに行われるという説が本当なら、もう明日にも苗を注文しないとまにあわないな
・仕事は耕運機で雑草がひどい所で草集めて鶏ふんまいて二度目の起耕、ディーゼルの燃費が良くてはかどる。傾斜のでこぼこを極力埋めるように鍬で土移動して疲れた。ハウス予定地の方は大分綺麗に草は死んでいる模様。株が大きいのは嫌だが、物理除草では大きい単位で消えるので楽。
・翌日である今日は雨が降っていたのでお休みでした。振り込みと食事で外出したぐらいか。本棚のカラーボックスを組み立てておいたら何故か親がファビョってた。もうあれなんなん・・・
Posted at 2015/03/19 23:32:38 | |
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