2015年03月27日
・山辺ワイナリー ヴァン・ド・ソレイユ 2009
色はオレンジがかった黄色、杏色、2008より薄いような気がする。香りは圧倒的に杏だが、暖めるとセメダインAの揮発酸の香りが若干する、当然だがワインの粘性はかなり高く涙が立体をもって流れる。味は・・・杏ですねコレ。2008はもう少しスモーキーというかキャラメル味があって、アルコール度数が14度らへんあった事もあり、もう少しダークな感じがしていた。2009は全体的にライトでクリーン、果実味が全面に出ている。良く出来たアイスワインと言った感じだ。
優劣は付けがたいが、2009のヴァンドソレイユには相対的に見て二つの大きなライバルがいる分、2008より評価が厳しくなるかも知れない。まず第一のライバルはアイスワインだ。2008は果実味が少なくフレッシュさに不満があったが、それが備わってみるとアイスワインとの差が良く分からなくなってくる。もう一つの、もっと困ったライバルはシンルチュウ、杏酒である。これ、シンルチュウだと言って出されたら私は間違える自信がある、それくらい似ている。ただ香りはずっと沸き立つように出てくるので、シンルチュウの親玉って感じかな。
こうして見ると2008は飲んどいて良かったと思うし、作り手の感じとしてはこんなだったんじゃないかと思う。まず2008は「乾かしすぎた」のではないだろうか。度数14あったそうだが、甘さは2009と同じぐらいあった記憶があるし、何より果実味が全部飛んでた。それだけ濃縮され乾燥していたと思われる。また、若干だが他の酵母の香りも感じられた。そのダークな感じに合わせて樽のローストを大分強くしたんじゃないだろうか、2008は色も濃ければビターなフレーバーが多分にあった。香りもそこまで強くないので逆にニュートラルな感じで飲めたかも。ただ、2008の作り方だと歩留まりが大分悪かっただろうし、ワイナリーのキャラクターとはちょっと違ったのかも。2009はそういう見方で飲むと、すごい普通な感じがする。
そうは言っても濃縮度はすごい。ちょうどソーテルヌの貴腐ワインがあったので、最後に飲んだのだが、まるで「味がしなかった」。ソーテルヌ単体で飲んだらかなりの甘さを感じるのだが、まー、まるで水飲んでいるように感じる。貴腐ワインには貴腐ワインの良さがあるのだが、この方向性だとパワフルさは比較にならないだろう。そうそう、ソーテルヌはセミヨンとソーベニヨンブランで作る地区なので、そういう意味でも違いが分かる。価格は結構するが、もうしばらくは作れないようなので、少し残念な気もする。もう少しキャラが掴めて需要が大きければノンビンテージでコンスタントに作っていく手もあるんだろうけど、世界的に見てこの手のワインは販売で苦戦しているようだからなぁ。
・護衛艦いずもが就役したらしい。長さ250mのヘリ空母・・・護衛艦らしい。形から空母に分類すべきだと思ったのだけれど、実際はヘリを9機運用し他の護衛艦の指揮の中枢機能やら物資人員輸送などを受け持つそうで、艦コレで言えば「あきつ丸」が一番近いんじゃないかな、揚陸艇とかにするとまたいらんこと言われるだろうけど、大震災の教訓として「陸路は寸断されると被災の中央部分への輸送路が確保出来ない」「船舶も大きな港湾がないと接近が難しい(津波ガレキがあるとなおさら)」って事がわかってきたので、ヘリ搭載空母には震災対応の意味も充分あるように思われる。どんぐらい頻繁に出番があるか知らないけど。また空母作って欲しいという声も聞かれたが、まず搭載する戦闘機がない(F15は空軍仕様のみ、F4はさすがに古すぎだしF4Eは米軍ですら空母搭載は出来ないでかさ、F16には空母搭載型バリエーションの試作はあったが実際に積んだことない)し、陸地が不沈空母状態であるので、わざわざ高い空母を運用して防衛する意味がないようだ。大体、昨今は対艦ミサイルがすごい事になってるので、ヘタに艦船を正面戦力として使おう物なら、あっと言う間にミッドウェー。
私が感心したのは搭乗員数で、あの規模で450名だそうだ。大和は長さがほぼ同じ、排水量が2万以下のいずもに対し6万5千tぐらいあるにせよ、大和は3500人ほど乗ってる。長さが20mほど長くて排水量4万にちょっと足りない赤城で1600人だから、空母だから格段に人が少なくてすむって物でもない。軽空母ジャンルで見るとズイホウが200mちょいで1万tクラスなんだが、これでも750~1000人ほど定員がいる。いずもは収容人数は定員の二倍を見込んでいて、決して居住空間的に過去に大きく見劣りする訳ではないが、運行要員がかなーり減ってるのが分かる。少ない人材コストや自動化の促進の成果だろうか?
・ところで軽空母ですら200mで運用してたんなら、COIN機なら運用できんじゃね?とは思う。運動性はともかく、プロペラ機ならスーパーツカノあたり、ほぼ第二次大戦中の戦闘機と同じだし、と思って調べたらこれ離陸900,着陸850ととんでもなく長距離が必要でしたごめんなさい。ただOV10は空母運用も考えて作られているので、アメさんなら使えるんだろうな。実際問題軽攻撃機に正面戦闘させるのは無理なんですが、対潜哨戒や攻撃を海上でやるならヘリと生存性は大差ないでしょうし、逆に速度は高いので多少は逃げる事や長距離での作戦行動も出来ると思うんですよね。しかし、それを追求したら「水上機でいいじゃん」って事になるんだろうな、うん。あとは無人機の類の運用ぐらいは考えてもいいかも知れません。
・トラクターは苦労してやっと動かせた、大分精神的にきつかったので午後はあんまり仕事進まず。セルが回らない原因はクラッチスタートシステムのスイッチ配線のコネクターが劣化して接触不良になっていただけだったので修理出来て、新品バッテリーでセルは回りました。しかし白煙までは出るけどなかなか始動せず、リターンが破れた事でそんな燃料にエア噛んだとも思えませんが、かなりクランキングさせてやっと始動しました。もちろん1度じゃ無理で、あちこち触ったり外したりしてエア抜きしてたので、もうなんか根本的に間違ってたんじゃないかと言う感じで。未だにエア抜きが本当の原因だったのかも分かりませんけどね。明日再始動したらそうだったのだろうと言えますけど。爪が大分すり減っているので、東亜のスーパーゴールド爪注文しました、農協農機電話でないからもう嫌だ。
・巨峰剪定はそんな訳で中途半端になりました。肩痛いし、暑かったなぁ。堆肥は何故か明日配送出来るそうで、助かりました。他に畑の契約更新とか、猫の保護関係かなぁ。シェルターの管理の人見てきましたが、すごい信念がある人だろうから、あんまり正義が強かったら保健所からもらった方がお互いいいかも。
Posted at 2015/03/27 23:50:14 | |
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