2015年09月06日
・今月の現代農業は窒素肥料特集だったので、果樹のように長期間かけて窒素を吸収させる作物だと即効的には応用しづらい感じだった。個人的には合成した化学肥料自体あんまり好きじゃないんだが・・・ブドウの話は排水の話で1ケースだけ紹介されていたが、まさかの明渠排水。そりゃメンテ性とかはいいでしょうが、作業性が問題外に悪くなる訳で、ここどうやって管理してんかと。また足場板の蓋のコストも莫大になってるはずだ。また潅水方法がイマイチわからない。水槽が水源って意味なら流し込みで潅水出来ているのかも知れず、それなら理想的かも知れないが、そうすると水槽は最低10t程度の貯水能力があるはずで、そんな物設置できるんかと。水源が別途あるなら話は別だが。とは言え、排水・潅水を重視しないと今後の異常気象だと辛いというのは感じる。
もう一つ、農業系の雑誌を立ち読みしたらKAIZENによる経営管理が載っていた。比較的工業系の技術を応用しやすい水田メイン(転作含む)の農業法人の労働管理などで、スマホを使って作業を分担したり標準化した作業内容を割り振るとかと言ったIT活用にくわえ、KAIZENというトヨタ式の工夫みたいなのを活用しているのだそうだ。とくに真似したいと思ったのは「見える化」という事。あらゆる場所で名前を張り出したり、作業枠を設けたりして新人でもどこに何があるか分かるようになっている。それにしても、この見える化も概念は簡単なのに検索してビジネスパーソンの経営改善コンサル的な表現になると突然分かりづらく面白くもなくなるのが皮肉だ。キーワードが効果的なのはいいが、それの意味の拡大解釈が進んで「俺はこんなに理解しているんだぜ!」って部分が増えると逆に言葉の持つ本来の意味が薄れ、インパクトがなくなって、キーワードとして死語になる。逆に古い流行語でも登場直後の意味を見直すと今でも充分魅力的な観点な事がある。
・朝、ちょっと雑草退治したらすぐに雨が本降りになってきたのでお買い物。軽トラのマットがダメになってきていたし、猫の網戸の補強の金網も良いのが欲しかったので遠出してきた。資材館は充実しており結構面白い物が大量に見つかった。特に窓の断熱のネタになるポリカ用のフレームやら溝掘りしてある材木は魅力的だった。アルミサッシよりああいう物の方が断熱性が高くて自作に向いている訳だが地味にいい値段になるのも分かる。溝掘ってあるだけで300円ぐらいの木材が500円ぐらいになってるし、その木材だって束売りなら150円ぐらいだ。
じゃあ束売りの木材に自分で溝をつければいいんじゃないかと毎度ながら考える訳だが、よく見る「ルーター」というのは私もやったけど結構難しい。そもそもルーターっておっかないぐらい高速回転しているので頭いたくなる。普通に考えたら丸ノコのような刃で溝掘った方が楽だよな?と思ってはいたのだが、丸ノコにそんな厚い刃なんてないしなぁ。そう考えて調べたら、まさにそういう工具があった。名前を溝切機と言う(同じ名前の農具があるのでややこしい)。ずっとジャンク屋で見て「なんの工具なんだろう」と思っていたのがまさか溝切機だったとは。これ、構造が全然分からなくて、交換カッターが一枚なのに溝幅が3㎜~20㎜みたいな幅がある。どうやってこんな工具でいろんな溝が掘れるのか不思議だったのだが運転動画を見てびっくりした。
普通の刃物は刃が同一平面で切れる事が大前提である。刃がぶれるなんてのはあってはならない欠陥だ。ところが溝切機はどういう訳か刃がブレブレにぶれてる。刃先が楕円軌道を描く事であちこちをはつって溝を切ってくれるらしい。びっくりだ。ただ、全ての機種が同じ運動をしているのか分からない。機材はどうみても固定軸なので、自在溝切りカッターという奴がこういう不思議な刃の軌道なだけかも知れない。当然だが、普通の固定幅のカッター刃もあったし。これがあれば溝が堀り放題だから、ポリカの枠も作りたいだけ作れるんじゃないだろうか。
他に気になった物としては1×8の長尺物とか2×4の規格材が増えてた。国産の杉材や檜材の2×4というのもあったが、物が素晴らしい。確かに規格材を国産材でやる需要はあると思うが、こんな綺麗な材を・・・って気持ちもある。またガルバリウムの波板も出ていた。ガル板って重厚そうなイメージがあったが、実際の重さはトタン板とほぼ同じ。値段は6尺でトタン700円、ガル板900円って所か。耐久性が数倍違うので使う場所によってはその数倍の価値はあると思う。
・帰りに奇妙な所で営業している中古車屋を見つけた。廃品回収業者みたいな掘っ立て小屋とプレハブ事務所で、外にはマニアックというか半分ジャンクで普通は扱いたくないであろう外車が何台もある。値段は激安だが、一部値札がついてないR32タイプMとかJZ80とかがあった。聞いたらあの古いのは海外で大人気なので、輸出の規制がなくなる20年落ちになってから売ると100万近くするらしい。今FRのMTってFD以外高いですよと言われる。あとは入り口にBMWのE46の318が転がっていたが、これがまた美車で安いので衝動買いしそうになったよ。車検もあるし、MTで右ハンなら買ってる。と言っても主な目的は軽箱とか軽バンだったのだが、箱は15万キロ飛んでるエブリィでBMWと同じという「どう考えてもおかしい・・・」状態。いくらK6だからって15万キロはそろそろ終わりかけだろうが。他にL700系とかL500系ミラが5万ぐらいでいーよとの事。L500はTRというXXじゃないNAのJB積んだグレードで当時としては良かったかも知れないが、4発な事抜かすとミラは進歩が早かったので微妙。L700は足にして良さそうな綺麗な車だった。他にもワークスのIES(AT)とかあったし、今度また寄ってみたい。
・最後に、最近征矢野建材が主にやってる信州Fパワーという木材加工と端材なんかによる大型バイオマス発電施設で起きた労災事故について続報が出ているかと思って検索したら恐ろしい事が分かった。地元新聞だと工場の加工機のチェックだか整備でメーカー技術者か外部の人が来た時、誤動作か操作ミスか知らないがはさみこみ事故が発生して死亡したという。どういう事故だったのか知ろうと思って検索したら、検索に「全く」引っかからなかった。「征矢野建材」「信州Fパワー」どっちでも、最新のニュースでも全く・・・というか不自然なぐらい途中のニュースが抜けてて最新は行政とのなんかの取り決め式があったという物だった。
この信州Fパワー、私は期待している所も大きいのだが、かなり政治主導のきなくさい話も聞くし、そのため無理を通しているとも聞くし、労災がおきた事自体がその現れにも思うのだが、まさか日本の地元でこんな露骨な情報統制が行われている事にぞっとした。先日からの大北森林組合の補助金不正受給や私的流用問題もそうだが、補助金事業は行政との癒着とか不健全な世界に発展しやすい。にしても、ほんとネットのニュースがこんな完全にシャットダウン出来る物だろうか?私がニュースを間違えたのだろうか心配になってくる。ここのブログも消しにくるんだろうか?
Posted at 2015/09/06 20:46:01 | |
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