2015年09月15日
・朝は出荷してから消毒、これまでは朝一は7時以前にはじめられたが、今回は8時すぎ、それでも涼しくてカッパ着続けても辛くなかった。出荷ではこれまでさんざデラ押しだった人(大粒種の研修行くと嫌味言われるぐらい)も、もうデラダメだから改植するって場所をやらねかと言われる。きっとそこの畑も成績悪くて園主さんが栽培続ける意欲なくしちゃったんだろうねぇ。そうなる前にデラを見捨てておけばまだとか言っちゃダメなんだろうけどさ。消毒は3回目のボルドーで、これはかなり多い回数だが、今年は雨が多いので念の為やった。実際他の園見ても病気の兆候が見られるし、うちでもそうなので、少し遅いぐらいだが、なかなか都合が付かなかった。まあ、予備散布ではあるので、200リットルぐらい軽く走って、残りのでパープルも消毒。雑草は除草剤が聞いて少ししおれだしているが信用ならない。とくにツタ系は一見枯れてもまた復活するんだよなぁ。またイネ科の雑草にあまり効果が見られないのも気になる。ほんと安い奴は信用ならんわ。
・選果場は思い切ってレイアウトを変えてみた。これまでは前面でブドウを選果、パック詰めして、背面の箱に分類して入れていた。それだと移動距離が長いので箱を側面に持って来たりしていたが、そうすると動線を妨げてしまう事が悩みだったし、ある程度は歩いていた。まあ多少は運動した方がいいんだろうけど、10箱つめると100パックになるので100回その動作を繰り返す事になる。そこで思い切って分類箱を作業台の前に置いて、パック詰めした物をすぐに分類箱に入れるようにした。で、箱単位で背面に移動させる。背面のストッカーはこのレイアウト変更で4種類使えなくなるので箱の分類がやや面倒になるのだが、箱詰めの時点で等級は分けてあるので後からそれをソートしなおすのはそこまで大変ではない。振り返るのも10回で済むので大分効率的になった。
なんでこんな簡単な事をしてなかったのかと思うのだが、デラの選果スタイルをそのまま巨峰に適用していたからだ。デラは重量分けが1段階入るため、作業台前にかならずブドウを置く必要があり、そうすると背面に箱を置かざるを得ない。そう考えるとデラの箱詰めは効率的にする事が非常に難しい事が分かる(全部贈答のバラ箱に詰める人は関係ないが)。あと、この方法がベストかと言うと問題もある。一つは作業台の高さで、うちはドラム缶をベースにしているので900㎜+12㎜だ。これ、選果は問題ないが、箱を積んで行くと奥に手が届かなくなる。長机などは700㎜らしく、ここらへんは色々試したい。またドラム缶は丈夫だが下に物が置けないし、四隅を支持しているのではないのでたわみが出る場所がある。ここらへんも改善したいポイントだ。本当は背面に積み替えるのではなく、終わった箱は前に押し込めば流れていくなり、下にストックされてくれると楽なんだろうけどね。
もう一つはもうどうしようもない問題なんだけど、バラ房の贈答用のパッケージングも平行して行うとやっぱり作業領域が辛くなるのと、全部を見て分けている訳ではないので、心理的に「この先に更に良い房が充分あるか分からないから、規格内ではあるが不満もある房を箱詰めしようか否か」って葛藤がある。というのは、大粒種は袋に入っているので、その先がどうなのか全く見通せないのだ。外から見て大きくても袋剥いだら色が悪いとか病気で穴があいてるとかザラである。まあ病気は大分克服したが、今年は新梢の長さが足りない所での着色不良がきになった。バラ詰め候補だけ再び選果箱に入れるという手もあるが、触るほどブルームが落ちるので本当はやりたくない。
・明日からしばらくは雨だそうだ。雨でも巨峰なら収穫できるのでそんなスケジュール変わらないと思うけれど、稲刈りは大分先になりそうだ。はさかけ棒は今天日干しやっている人の9割が金属のタイプに変えていた。曰く木製は打ち込みが面倒、セッティングが面倒、かさばる、重い。私もその気持ちはよーく分かるし、いずれ金属のタイプにしたいとは思っているが、昔ながらの木のはさ木は地元の林業の製材残りや間伐の有効活用であったのだろうと思う。それらが簡単に置き換わっていってしまう事に一抹のさみしさを感じる。
Posted at 2015/09/16 22:10:01 | |
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