2015年09月23日
・はさかけを来年にむけて改良すべくアイデアを調べておいた。いまさらなんだけど、参考になるはずだ。まずはさ木についてだが、三脚の場合、毎度打ち込んで結ぶというのは非常に面倒だ。打ち込む必然性は三脚の場合にはあまりなく、二本足でやる場合は必須になる。ので、木材なんかも三脚になる結び方をして準備しておけばワンタッチで設置していくことが可能になるかも知れない。金属以外で自作することについてだが、横木が非常に重くかさばることは問題だった。特に先端は細く強度がないので、そこがボトルネックになる。
自然素材で柱として優れているのは竹で、素材強度自体は孟宗竹はヒノキなんかより強い面もある。また構造的にも中空なので断面係数が高く、無垢材よりはるかに軽いのに同等に強いというメリットがある。問題は耐久性(割れる)とかだろうか。今年は架台があるので竹を切ってきて入れておこうかと思う。もちろん足の素材としても竹は使えるはず。
今回やって大変だったのはかける手間、運ぶ手間だった。運ぶのは動力運搬車でも使うのが良いだろうが、はさ木にかけている間運搬車が使えなくなってしまう問題がある。もちろん数台の運搬車を互い違いに使うとか、拾う人もはさかけを同時にやって効率的な運用が求められるが、藁束自体が結構かさばる事やかけている位置にあわせて移動させたいなどの問題も気になった。はさかけしているところで必要とされる台みたいなのがあれば楽になる気がする(特に老人は背が低いので長幹種は投げ上げてかけているので大変そう)(低くすると稲穂が田んぼについてしまう)。
うちの田んぼで勉強になったことは、はさ木があれで充分だったこと。毎年使わない木がかなりあって「こんな置いてあっても無駄!」と思っていたのだが、実際は豊作になると全部使わないと乗り切らないのではないだろうか。やっぱりあの量で間違いはなかったのだ。
・トロンメルは土の投入が問題で、ユンボから直に投げ込むことは出来ず、投入口に入れる事になるが、そこからトロンメル本体に上手に入ってくれるかって事になる。これは手で入れてても同様。長い導入部を使って一定の量づつ落とすシャッターなどを業務用のある程度決まったものを入れるトロンメルでは使うのだろうし、馬力が充分あるなら多少多く入れても動きはするが。
参考になる物としてはみのる産業のSC1などがあって、これは螺旋のパイプをドラムと同軸にしてあり、それがホッパー内部の土を少しずつ送る構造になっている。ストッパーも兼ねているので、回さなければ大量に土が流れ込むという事もない。もう少し大型でコストかけられるならアルキメデススクリューみたいなので送るのも手かも知れない。んが、その手のパーツって製造はかなり専門的だし、パイプ曲げる奴にしても強度的に充分なものって曲げるの難しいよな・・・と思っていたら一つ思い出した。そうだ、アレが使えるじゃないか?
螺旋になっているパイプ、まあ円筒形にパイプを巻けば勝手にらせん状になるのだが、それで強度があるといえば自動車のサスのスプリングなんかがまさにその構造だ。これを回転シャフトと同軸にして接続すれば土送り装置は完成・・・てか、この原理使えば肥料散布機なんかの送りベルトも自作できそうな気がする(うちはあんまり必要じゃないが)。
・昨日はうちの机に未使用車のチラシが広げてあった。あれ何?とばあさんに聞くと「うちのミライースは買ったとき100万かかった(3年ちょっと前の話しです)。今はチラシで49.8万円だ。お前も相場という物を勉強しろふじこふじこ」・・・だそうだ。人間の欲は限りなく知能は心もとない。
蛇足で解説だが、ミライースが当初100万したのは諸経費込み。よく79万8千円が印象に残っていると思うが、ダイハツのいやらしさでそのモデルは電動ドアロックが付かないし、特殊なワイヤー式で社外品もない。次のL型は10万高くなるがディスプレイがアンバーの単色、その上のXはさらに10万高いという詐欺っぽいグレードだった。今はDはさらに値下げして76万になったが、他は逆に値上がりしてる。売れない物を値下げするって意味が違うよね、ダイハツだから嫌いだ。チラシのはその売れないD型なので、元から安いし不良在庫間違いなしだ。というか、未使用車って後で売りやすいように高いグレードを普通仕入れるので、絶対Dなんか入れるはずもなく、メーカーが生産はしたけどまったく売れなくて押し付けとかあったんじゃなかろーか。諸経費の話はしない。未使用車問題はいまだこんな売られてるんだなーと思った。
以前は未使用車(さらに前は新古車)ってだけ書いてあったが、最近のは「登録未使用車」ってなっているらしい。車検期間がどんどん短くなっていくので、ただの未使用車=新車という誤解があったのだろう。これらの車はディーラーがメーカーからの販売実績に応じて払われる報奨金目当てにディーラー名義で購入・登録をしてある。人気車種なら黙っていてもお客さんに注文分がはけるが、不人気車種や年度末などで実績が欲しいときにドバっと出たりする。しかし、こういう実態とかけはなれた販売実績はディーラーの体力もそぎ落とすし、メーカーも不毛だと感じた結果、一時期申し合わせで未使用車をやめましょうみたいな話しになっていたと思う。少なくとも普通車の未使用車は見た記憶がない。
しかし軽自動車は登録が簡単で需要が見込めること、数をさばく必要がありメーカーがはっぱかけていることなどで、最近はまた登録未使用車が供給過剰なぐらいに増えていることで、さらに市場価格が落ちているようだ。一見すれば安く新車同様の車が売れるのではあるが、軽の中古車の存在意義がなくなってしまう異常事態だし、ディーラーで買おうという人もいなくなってしまう。登録台数と実際の人気の乖離も気になる。商品を正当な価値で買うという概念が崩れてしまえば、ディーラーで買うのはバカになり、そうするとメーカーに入るお金が結局なくなる悪循環だ。そして、新型を新車で買った上にボケ老人から奪い取って文句を言ってたのが、さらに高かっただの難癖つけてくることにもなる(うちのことだ)。ほんといい加減にしてください。
・VWさん・・・終わったな。というか、今回はアメリカで不正疑惑が出たわけだが、当然VW自体は世界的ブランドであり世界的なリコール騒ぎになるだろう。これまでもトヨタとホンダが交互に叩かれている印象はあったが、少なくとも意図的な悪意のある不正ではなかった。今回のは明らかなルール違反であり、本当にあの金額の違約金や罰金、さらにこれから生じる民間からの保障問題にクレーム対策など、どうなることやら。
面白かったのは国沢光宏さんが一生懸命擁護記事を作ろうとしていたこと、なんか行灯記事書いてるとこういう事もしなきゃいけなくなるんだなーって心が痛くなった。もう二度と読みたくなくなる。一応指摘として「自動車業界おかしいよ」って部分は共感できるが、今回の問題とはまったく違う事柄であり、そういう悪事を別の悪事で塗りつぶすようなまねは感心できないなぁ。私も詳しくは無いが、それでもスレの大半よりかはマシだったので解説すると、VWが排ガス認定を受ける時にスペシャルプログラムを組んだ試験スペシャルを持ち込んで基準をクリアーしていて、実際にはそれはクリアーできてなかった(もしスペシャルプログラムで走らせたら装置が異常燃焼で壊れるそうな)。当然だが、生産車両にはクリーンな排気ガスのプログラムは入っていないと思われる。なので、量産車で追加でテストしたらどうやっても基準をクリアーできないので発覚したとある。あれ?
国沢氏の指摘としては、「普通のユーザーが追加テストなんかする装置も動機もないから、これは仕組まれたリークだ」って物だったし、「その追加テストでの数値が悪すぎてなんの対策もしてないディーゼル以下だったからありえない」「そもそもモード測定に特化したプログラムは他のメーカーもやってることだから、路上でそれに入れないって意味だと同じだろ!」って言い訳である。モード燃費が理不尽でも再現性があるかないかが問題なので、とりあえずその問題は論外だ。でも、追加テストの下りは多少の疑問も確かにある。それは追加テストの存在がおかしいという事ではなく、逆に「追加テストは必ずあったはず」という事だ。
日本のJC08モードの燃費測定は初期ナラシを終えた程度の走行距離の車で行うことが決まっている。メーカーが走行に相当するパターンをシャーシ台でやってたはず。これがあまりに実態とかけはなれているので、私も以前「本当に量産車から無作為に拾ってるのか」「複数台を継続的にテストしなきゃ意味ないし、悪いデーター出した個体のも当然あるはず」と指摘した。そして「アメリカとかの検査にはロードテストを一定規模の集団で行ってフィードバックしている」と断片的な情報を発見した。であれば、アメリカでその手の燃費スペシャルを発売したら、いずれ発見されるのではないかという事は分かりきっていることではないだろうか?
そう思って真面目に検索したところ、具体的な情報がわかった。やっぱりアメリカではEPAという燃費関連の組織がメーカー提出の公的試験データーとの乖離がひどいので、リアルワールドでのテストを「オフモードテスト」として採用していた。そしてデーター再現性云々はこのオフモードテストと、装置の理論的な有効性への懐疑から導き出され、問い詰めたら白状したとある。国沢氏が言うような嵌められただの謀略だの言う話ではない。ほのめかすように書いてるけど実態ないことを黒幕がいるかのように書くんだね、最近の評論家。
不正プログラムがどこまで入っているか、その試験の識別がどうなっているかについてはわからない。どうやら途中でプログラムのリコールもあったらしいし、仮に測定モードに入ってしまうとしたら物理的故障の恐れもあるので私は外してあったのではないかと思う。EPAだって疑った段階でモード計測もやって再現性がないから提訴になったわけだし。ただ、ある程度使った車だと入らないとか、タイマーとか、そういうのがあってもわからないし、全部にいれといたって別にプログラムに製造コストはないので、どうなのかは不明。本来であればEPAがソフト解析を行って「これこれこういう不正があった」ともっと具体的に示すべきだが、おそらくブラックボックスの度合いが高かったのだろうし、そうなると今後VWがどこまで本当のことを言うのかはわからなくなってしまう。
・久々に地元の半分廃業した製材屋さんが倉庫のシャッターあけていたのでお邪魔したが不在、道具の話し聞こうと思っていたら別のお客さんが来ていろいろ解説してくれた。自分では原木からの製材はもうやれないが、大まかなのを買ってきて製材はやってくれているらしい。今回驚いたのは倉庫で、ずっと鉄筋の倉庫だと思っていたのだが、なんと木造だった。鉄筋ラーメン構造というか、トラスフレームというか、材質を見なければ鉄筋そのままのような形だ(接合部は強度あげるために筋交いも見られるけど)。これが長さ10m以上の幅で作られているんだからすごい。
・ところで昨日、三相動力についてちょっと書いたが、動力について面白い話しを見つけた。普段私らが使っているモーターはACとDCがあります。ACは最初からスイッチングしてるような物なのでDCモーターのようにシーケンスの組み替えは必要ありませんが、逆に一定回転でしか回ってないように見えます。DCモーターはラジコンとかそうですが電流を多く流せば多く回ります。ただ、ブラシが抵抗になったり摩耗したりするので効率が低く、そこの話だと効率は50%だそうで。三相動力は効率は80%ぐらいだそうなので、ただ高電流が扱えるだけでなく三相は効率もいいという話になります。
しかし昨今のモーターはインバーターで制御しているそうです。ACモーターは交流の電源によって色々規定されてしまうので、逆に電流を1度DCにしてから必要な交流に作り直す事によって、モーターの速度を変えたり出来るのです。エアコンとか効率をあげるためにきめ細かい制御していモデルはインバーター制御ですね(あと、パルスで制御かける方法もあります。スイッチを細かく入れたり切ったりする訳です。多分効率は低いはず)。で、単相200Vから三相200Vを作るインバーターですが、原理は知りませんが要はインバーターなので、こいつをコントローラーにして回転をいじったりも出来るそうです。
ところで、最近効率的な扇風機などでDCモーターというのが売られるようになっています。書いたようにACの方が効率的なのに、わざわざDCにしてどうするんだろう?って思いますよね。消費者も「DCモーター=高効率」という宣伝以上は(別に嘘でもないので)追求してないようですが、私は以前から疑問でした。でも、ACが本来定速回転の物だとすると、むしろ扇風機が切り替え出来る方が不思議でもあります。で、ラジコンなんかがそうなのですが、あれも昔はブラシ付きDCモーターの抵抗スピコンでしたが、今はブラシ付きモーターをFETアンプのスピコンで制御してます。さらにその先として、ブラシレスDCモーターというのがあって、極端に言うとACのように電流のスイッチングをして回しています(ローター側に電流を供給するのが難しいので、ローターが磁石でケース側がコイルになります)。おそらくDC扇風機はブラシレスモーターなのでしょう。これはACモーターの扇風機よりさらに3割程度は効率が高いようなので、相当いいんでしょうが、「ACで給電されてて電子回路でモーター制御やってるなら、それインバーター回路付きモーターと違うんか?」とも感じます。
Posted at 2015/09/24 16:22:06 | |
トラックバック(0) | 日記