2015年09月30日
・ハイゼットトラックを見ていて、とても良い改善がされている事に気がついた。それはテールの反射板。軽トラはとても小さいので発見が遅れて追突される危険が大きいので、反射材の使用が多いにこした事はないのだが、ハイゼットのリアの純正反射板はあまり見た事ない所に単独でついている。普通はああいうのはブレーキランプに組み込みとかなんだが、一体なんなんだろうな?と思っていたらテールゲートを下げた写真で分かった。ゲートのヒンジの上に反射板が出るので、ゲートを下げてても機能するのだ!これは要望していた物なので、メーカーが対応してくれてとても嬉しい。
っと、気になったのでこれ他だとどうかと思ったら、スズキキャリーも採用していた、スズキさん偉い(てか現行だとキャリーのが先)。DA63以前には無い。ハイゼットもS200系にはない。アクティー・サンバー・ミニキャブは歴代・現行にもこの手の反射材はない。もっとも、反射板の基準が2005年でかわって、うしろに10平方センチメートル以上の赤のリフレクター付けるようになったので、それ以降の形式認定モデルはライト共用のだと面積が足りないとかあったのかも知れない。
ちなみに、リフレクターやLEDを組み込んだ制動灯・ポジション灯の社外品もあるみたいで、車検対応に関して非常に丁寧な解説がみんからにあるので助かる。軽トラの場合上で書いたようにテールゲート切っても見える場所に設置するのがベストで、そうするとヒンジの関係で二枚つけるのがいい感じ。最近ミニキャブで後退する時にバックランプだけだと暗く感じようになってきたし、純正リフレクターは右側のが全然光って見えないので、社外品を導入するのも手だろうとは思う。
とりあえず純正採用品は再帰性反射材でも三角プリズムの物のようなので、それを買ってきた。雨が上がったら取り付けたいと思う。ちなみに、テープ素材のような物もあり、こっちの方が安くて汎用性が高そうだったが、ウィキで調べると、ガラスビーズのようなレンズを入れた「封入レンズ型」(シート素材は大抵コレ)は三角プリズム型の1/30ぐらいの性能なのだそうだ。どっちも車のライトで照らされるような状況だとかなり明るく見えてびっくりするけどね。
・県産材の業界紙というかリーフレットで面白い技術が沢山出ていた。実際は面白い=実用的ではないんだけどね。「この発想は無かった」というのはKEYTECという所の木材メガビームという集成材。木材の長尺の梁というのは非常に高価だ。実際古民家でどの材に価値があるかと言えば、柱なんてのは割と細くて沢山あって大黒柱程度が一番高価だろうけど、梁は見えるし強度も必要なので立派なのが使ってある。しかし、本来高い場所に重い部材を置くのは伝統建築以外だとメリットが少なくコストが高くつく。
で、梁を集成材を使うのは良く見る事で、中には鉄骨に化粧板を張ってたりもするのだが、基本的には上で書いた木材の梁の代用であって、長方形断面だった。もし剛性がそれ以上必要だったら梁にトラスを組み合わせて補強する。しかし、メガビームは逆に木質素材で鉄筋のIとかH型断面を作るという逆転の発想だった。メリットは軽量化=コスト安=作業楽で耐震性高いという所かな。なんと13mの長さの物まである。太さは115㎜、高さは356㎜~450㎜、1200㎜まで可能とある。
もちろんデメリットというか応用に問題もあるだろう。そもそも集成材は接着剤寿命が剛性を決めるので、無垢材よりかは短命だろうし、無垢材か単純な集成材で野太いの作ればいいじゃないか?って意見もありそうだ。ただDIYの視点で見ると、そんな高剛性な梁の長尺材はそもそも入手困難なので、規格材をH型に組み合わせれば安価に強い物が出来そうなのは魅力だし、製材だってなんか応用出来る技術じゃないかな、知らんけど。
たとえば2×4材で言うと、2×8なんかは梁材に使えて下手な鉄筋より断面係数があるが、価格は12フィートで2500円ぐらいする。2×4だと12フィートは700円ぐらいだ。2×4が5キロぐらいだから、2×8は10キロだろう。2×8の断面二次モーメントIは幅×高さの三乗/12だそうなので、
38×184^3/12=1972cm^4
2×4だと223、長さが2倍になるから、その3乗で8倍ほど強くなる。じゃあ1×4でI型を作ったらどうなのか?値段は450円ぐらいなので、3倍で1350円ぐらいだ。形としては幅89㎜、高さ127㎜になる。1519-411=1108と、2×4よりは強いが2×8には大きく劣るって感じになる。ただし重量は2×4の1.5倍程度。しかも、横方向の剛性は2×4がたった40,2×8でも80なのに対し、223+60=283もある。まあ、もっと極端なのは断面ボックス構造という手があるらしく、メガビームにもそういう部材がる。こうすると「軽量で高剛性」というだけでなく、内部が配管スペースに出来るというメリットも出てくる。仮に1×4を巴に組んでボックスにしたなら、1133-200=933程度の強度がどの方向にもある柱が得られ、重量は2×4の2倍程度、コストは1400円程度になる。
またI型ビームではなくI型ジョイストという、ウェッブ部分を合板で作る素材もあるみたい。上で見たように幅が長ければ剛性は三乗であがるので、そこは薄いてもいいので合板で作る。フランジ部分はもう少し厚い材で作って、溝を作って嵌め込んで接合すると軽くて安くて強度が出る部材が任意で出来る。なんと面材は厚さ9.5㎜のOSBだ。さすがに数値上の剛性は高くても、今度フランジ部分の木材が剛性に耐えられず壊れるので、この構造で梁というのは難しいみたいだが、超低コスト超軽量な根太になるみたい。また他のメリットとして断熱材を仕込む時にスペースが大きいので断熱効果が高いのではないかと思う。
じゃあトラス構造が廃れるかと言うともちろんそんな事はなく、最近の木質トラス構造の建造物を見ると、これまた見事としかいいようがない構造に進歩していた。特にこれはいいなと思ったのはガゼット部分。よく見るのはネイルプレートと呼ばれる薄い剣山みたいなのを打ち付けて作るやり方で、調べたら歴史も65年ぐらいあり既存技術と言って差し支えないみたい。ただ、ネイルプレート相当品は多分手に入るだろうが、そのものは特定の会社が構造計算して接合部に合わせてトラスの半完成品として出る感じで、DIYであれで接合してるのは見ない(シンプソン金具にあんなんあったけど)。見た目のショボさに我慢出来て、既存品が安いなら手だと思う。もう一つはガゼットに木質合板を使ったトラスで、接合部を左右から合板でサンドイッチして接合している。こうする事で部分的には上で書いたように断面係数を飛躍的に高める事が出来るし、コストとか現場作業性はこちらのが上だ。
特に単純なトラス構造を作って木材に固定する場合、どうしても長いホールダウン金具を必要とし、それでも木材の痩せなどで緩みが生じたりする問題があった。斜めに入れるので座面加工も必要だし、剪断力に逆らうため金具もかなり太かった。一方ガゼット接合の場合多分だが横からビス止めなので、数は多いがコストや作業性、大きな緩みには見舞われにくそう。剪断力である点はいかしかたないが、引き抜き抗力じゃないだけマシなのかも知れない。
なんかこういうの見ていると、本棚ももっと高剛性に出来る形がどこかにあるんじゃないかな?と考えたりするが、なかなか良い回答が出ない。開口面は出入り口なのでトラスだろうがなんだろうが置けない。まあ、飾りの袴みたいなのを取り付ければ棚の断面係数は飛躍的に上げられるだろうが。あとは棚の側板と側板の中央部分に仕切り板のような物を入れれば簡単に強度は上げられるかも知れない。相欠きにして入れればいい
・選果場で使っているコンプレッサーがタイヤがないので踊ってうるさくてしょうがない。元々タイヤでそんな頻繁な移動もないので固定設置で使うために土台を作って見た。素材は1×4の6フィート板1枚とコーススレッド8本、元からあったゴムクッションを止めていたボルト部分にさして土台を固定する長いボルト2本だけ。もうやっつけ仕事としか言いようがないシンプルな組み付けで工夫も何もない。タイヤをさしていた12㎜のシャフトを、横板に穴あけて差し、底に2本渡した材木の片方をクッションゴムの部分に差した。あと、吸気ボックスが破損して鉄缶でつけてあったが、ねじ込み部分が浮いていてガタがあったので、25㎜の塩ビパイプを輪切りにしたスペーサーで埋めてがっちり固定してやった。試運転してみると踊りもなくなり若干は静かにもなったので良かった。まあシングルピストンのは二次振動が相殺されないからやっぱり土台の上は踊ってる感もあるけど別にコンプレッサーに乗る訳じゃないので許容範囲だ。
これを作る時に丸ノコを出したのだが、こいつは切りカスを排出穴があって、本来は掃除機に接続して吸い込む訳だが、まだサイクロン分離器を作ってないため、とりあえず蛇腹ホースを取り付けられるようにした。25㎜パイプ用雄ねじが40㎜ちょっとで上手くささり、ネジ部分に洗濯機ホースの蛇腹の口が上手くあったので、さして針金でロック。使ってみたら結構な量のクズがホースの先に排出されていた。以前祖母宅のリフォームでゴミを散らかしまくった訳だが、せめてこのホースだけでもあれば大分違ったはずだ。ホースに入らない部分も元からあって、そっちは飛び散り放題。ただ、このスライド丸ノコは大分高周波のヤバイ感じの音がするので、ベアリング交換やグリスアップが必要そうな感じ。1度ばらしたはずだが、構造どうだったっけな。あと、刈り払い機のチップソー研いだが、ちょっとアタリが良く無かった。もう少し丁寧にやらねば。
Posted at 2015/10/01 21:26:39 | |
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2015年09月30日
・子猫を病院に連れて行った。6ヶ月にしちゃ小さいですよ、まだ乳歯ですし、あ、もう手術は出来ますね、体重は2.6キロですって言われた。問診だと4月生まれって書いていたが、日記見直したら保護が5月25日で10日目ぐらいだから5月10日あたり生まれで、1月サバよんでましたごめんなさい。キャリングケースが半分壊れてて逃げようとして大変だった。帰りは洗濯ネットにカゴだな。なぜ間違えたのかと言うと、ジベ作業時に世話のため帰っていたので「第1回目ジベ処理時」だと勘違いしていたのだが、どうやら2回目のジベ処理(大体20日ちょっと後)の時だったようだ。
手術は1日で退院できるコースで、特に問題もなく終わった。あとは化膿止めを1日2回×3日ほど飲ませればいい。ワクチンはまた20日後あたりで予約して来てくれとの事。消費税はがっつり外税で取られた、言わない所は大抵外税でやるよなそれ違法だって一時期なったのにさ。一番大変だったのは車での運送で、送りはキャリングケースが破損してそこから出ようとするしニャンニャン鳴くし、帰りは洗濯ネットに入れたが、これまたコンテナから袋さら出ようとして止めるのが大変だった。
・ダイソーで針なしステープラーが売っていたので使ってみた。元はコクヨのハリナックスという商品があり、今は12枚綴じまで対応しているが、初期の4枚綴じと同じスペック。本家は最近は穴があかない特殊なタイプも出している。どういう原理かと思ったら、紙に細長いパンチでベロを作り、それを折り返してもう一つの切れ込み部分に差し込んで止めるという物。刃はベロ用のと切れ込み用の2個がついていて、ベロのは斜めに先に切り込む構造になっている。切れ込み部分の刃は出てくるのが少し後。恐らくだが、ベロの先端を貫通した切れ込み刃に通して、抜く時に穴にひっかける構造になっているのだろうと思う。原理は分かるが、ワンタッチで紙が綴じられるってのは感動する。綴じる枚数に関しては穴あけ自体はとっても軽いので、ベロをひっかけられる枚数とかの都合だろうと思う。保持力はホチキスほどではないと言うが、使っていてすぐにバラバラという事もなく、折り返して読んでても外れない程度の力はある。とは言え、これでブドウの笠を留めようとは思わないかな。
いくつか気になったのは、どこで止めるのかが分かりづらく、ベロを折り返す都合で、結構深く咥えないといけないし、そこに穴があく。ギリギリまで印刷してあるとちょっと使いづらいかな。ハリナックス自体いい商品だと思うし、それが安く手に入るようになって一般化するのは良い事なんだろう。これで物足りなければコクヨさんから買ってちょうだい。まだペーパーレスになってない物は多いので助かる。
・近所で自動車が横転していた。オッサンセダンでドア部分が大きく凹んでいるが、側面に衝突した車等はおらず。破損もそれほど酷いのはぱっと見見えなかった。細い横道に入る所でミラーか電柱によりかかっている。傷から考えるに、細い道に入るのにハンドルを充分切らずショートカット気味に入って内輪部分を電柱かミラーにぶつけながら進んでせり上げたんだろうか。ただ、ミラーポールがそれだと酷く折れ曲がるだろうし、サイドも擦り傷っぽくなるはずだ。かと言って反対方向から入ってそこで横転するのは通常の車だと無理だ(エルクテストで引っかかる車だと可能かも)。何か踏んだんだろうか?
・VW関連は一応ついてってるが、もう突っ込みが間に合わないというかなんというか。VWのエンジン部門が確信犯としてテストモードを搭載して、ボッシュがこれおかしんじゃないのか?って内部で言ってたのが2005らへん、そこから各種機関でもロードテストでの排ガスの結果がモードテストと違う事は分かっていた模様。ただ、欧州はディーゼルの割合が多く、政策的にディーゼル推しなので思い切った対応が取れなかった模様。アメリカは前書いたロードテストと平行して大学研究グループにサンプル投げてテストさせたら再現性がバラバラって結果になったらしい。どちらにせよ「VWのエンジンマネージメントはテストモードが怪しい」と言うのはかなり前から分かっていた模様。
じゃ、VWがそんな怪しいシステムに頼ったのはなぜか。ガソリンだとハイブリッドはトヨタなど日本車の独断場で、大きいディーゼルのような尿素式還元装置は使えない。でも、軽油はCO2排出量自体は少ないのでディーゼルを進歩させていく道を模索していた。しかしアメリカなど排ガス規制が滅茶苦茶厳しくなりすぎていたというのがある模様。不正の範囲は少なくとも本国開発グループと幹部の一部が確実視されていて、輸出先のアメリカで行われた物ではないとの事。
今後の対応は明らかに火消しを急ぎすぎてさらに泥を塗っている感じで、犯人をごく少数と言ってみたり、さっさと幹部がやめちゃったり、対応をソフト書き換えだけでやろうとしてみたり、逆に集団訴訟で叩かれまくるのが目に見えた対応で、ドイツ全体のイメージダウンすらおこしている。3万円程度の対応でクリーンディーゼルが出来るんならワーゲンそんな不正やってないやろ。
ただ、今回の騒動で一ついい副産物が出来そうだ。それは本当のロードテストによる排ガス・燃費評価だ。前前から言っているようにモードテストに特化した非現実的なセッティングは日本車でもごく当たり前にある。国沢が言い訳のように持ち出したのも、その事なのだが、VWの場合はモードテストだと判断するとそのモードに切り替わり、その状態だとエンジンの性能や寿命が大きく下がるのに対し、普通の燃費スペシャルは一応その燃費モードはセッティングの一部として併存しているし、それでエンジンが壊れるような作りではない。でも、ユーザーはカタログスペックと大分違うという不満を募らせてきた。本当のロードテストによる燃費や排ガス計測とそれに基づいた税制評価というのが世界各国で今後進められるであろうという傾向は歓迎すべきで、母数増やしてサンプル場所や距離も増やして是非やって欲しい。
Posted at 2015/09/30 21:57:26 | |
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