2016年01月07日
・ブドウ農家の大先輩の一人が観光農場の剪定していたので新年の挨拶、ほんとこの人何歳なんだろう?歯もないのに元気に仕事していてびっくりする。足が痛いと言っているが、かくしゃくとしている。それでも3反5畝減らして5反にしたそうで、規模縮小は進んでいる感じだ。一部で新規に借りる人の話も聞くが・・・さて、いろんなゴシップも仕入れて、珍しい新規の棚なんているんかねーみたいな話が出たので、あれいくらぐらいするのか調べて見た。以前はよく一反100万円ぐらいの話をしていたのだが、本当はいくらぐらいなのだろうか?ちなみに資材と労賃半分づつぐらいと聞く。
一反の水田だと多いのは横25m、長さ40mぐらい、柱ピッチを240の一番ベーシックな形で考えて部材拾っていく。横が10スパン、縦が16本ぐらいか。子線は5本(40cmピッチ)
隅柱 10000×4 40000
柱キャップ 2300×4 11200
受け石 1200×4 4800
隅アンカー 2500×8 20000
クリップ 300×8×2 4800
隅控え 900×8 7200
小計88000
周囲柱 横 3500×(9×2+15×2) 168000
周囲柱キャップ 1000×48 48000
受け石 700×48 33600
周囲アンカー 1800×48 86400
クリップ 200×48×2 19200
周囲控え 900×48 43200
小計 398400
周囲線 120×130 15600
親線 25×15+40×9=735m
735/24=31kg×600(半鋼) 18600
31×1500(ステン) 46500
子線 735×5/83= 45
45×650(半鋼) 29250
45×1500(ステン) 68500
小計 半鋼仕様 63450
ステン仕様130600
間柱 1200×(9×15) 16200
合計 半鋼仕様 566050
ステン仕様 633200
おお、概算だが、ほぼ通説に近い数字が出た。見ていて気がついたのは、大物より小物を数使っている事の方が金額が上がっている事、ステン仕様と半鋼の金額差は全体から見れば結構小さい事かな。だからステン棚だけど間柱は木材なんて感じのコストダウンは良く見られる。周囲柱などはコンクリ柱は重いので嫌われる訳だが、計算してみると金属も大概である。コンクリもまあ受け石は使うのだが、はまる物がないため自然石になるから除外するけれど、キャップやらなんやらが必要になるから柱だけの価格では比較出来ない。
ちなみに私が作る仕様だと間柱が半分で子線も横にしか入れないので少し安い。親線は逆に倍使うので相殺もかなりある。書いてないがクリップ類やワインダーなどショートパーツがもう少し必要かも、ダブりが必要なのもあるし注文単位も実はワイヤー類は25kg刻みなので50kg注文する必要はある。
・最近のアニメや絵の彩色の一部が妙に気になるなと思っていた。PAワークスとかイリアとかの作品の目とか髪の毛がそうなんだけど、グラデかけて透過色使っている奴。MMDだとTda式アペミクあたりが顕著にそれかな。とっても綺麗な反面、ちょっと現実離れした無機質な質感がある気がするし、透過するから下の色が強てしまうので、単純に裏を濃くすると着色が死んでしまう。なので、微妙に発光させている感じになる。まあ、見やすくていいんだけど、反射している光源が内側にあるって感じかな。ただ、この彩色の問題はかわいい女の子にはいいとして、男キャラでやるとネタかホモにしか見えない点だろう。せいぜい少年までだ。逆にダークなキャラだと黒の反射(現実にはないけれど、絵画上で薄墨のような感じ)を混ぜて負のオーラがにじみ出ているようなイフェクトは見る。ただ、これも常時出してたらバーサーカー。デジタルになって彩色は楽に良くなったと思うのだけれど、アナログの頃とは理屈が変わって来ているのを感じる。
・ここ二日曇りだったら室温が7度に。ものすごい寒く感じられる。慣れというのもあるけれど、やっぱり寒いってのは体に良く無い。とくに自然エネルギーを活用していると、天候に左右されやすくて、その差の激しさが辛い。いくら家の断熱性を高めても入力エネルギーがなければ温度が持つのはせいぜい1日、いや、6時間もすれば結構すっからな感じもある。
・谷間の北向きの家は寒くて暮らせないという声が多いのだが、谷であれば反対側から鏡で光を反射させるという事は出来ないのだろうかと夢想したりする。土地と費用があれば、たとえば焦点レンズにして日照熱を増やして送る事だって不可能ではないはずだ。と思ったけれど、実はこの話を思いついたのは消防庁からのお知らせで「冬場は反射火災が多いから日向に鏡やレンズは置かないでね」というのがあったから。なんでも冬場に室内に光りを取り込もうとか乾かそうとかでステンレスボールとか鏡とか水入りペットボトルを置いた事による焦点火災が増えるのだそうだ。まあ、ちゃんと管理された平面鏡や凸面なら平気だと思うけどね。理想としては一枚の大きい鏡でやると精度も技術も高くなるから、多くの枚数をブロックなり個別制御にして・・・ってソーラーシステム(@ガンダム)だそれ。
・日本ワインの内容が変わった事について最新のニュースとトレンドとネットの発表などまとめ。以前は輸入原料やブレンドしても国内で瓶詰めしていれば国産ワイン表記が可能であったガバガバ酒税法だが、昨年「日本ワイン」という物の内容を大幅に改訂して「国産の原料で国内醸造のみ、下手すれば地域原料で細かいサブリージョン規定(つまり長野原料で山梨醸造だと長野ワインとなるみたいな)まで設けられた。これは長年日本のワイン関係者が望んでいた事であるが、そもそも国産ワインがガバガバだったのは課税的に輸入ワインの場合は関税と酒税があったからじゃないかと思われる。TPPで主要輸入国のワインは関税がゼロになりつつあり、酒税を取るなら国産ワインという考えも見えるような見えないような。つまり、大手メーカーが原料輸入で国内で作っても関税のメリットが無くなるので、その手のは衰退するだろうと読んだ気がする。まあ、そうは言ってもワインのシェアはまだ低いので、産業育成もあるだろう。
業界の努力もあり日本ワインの評価が上がり、消費も増えている中、大手メーカーはさらに原料調達を進めるべく自社畑を広げているというのが一つのニュース。以前も書いたが、契約栽培や市場購入よりクオリティーを追求しやすいのがメリットだが、管理リスクを会社が負うので価格的にはかなりアッパーレンジの物が中心になる。たとえばサントリーの登美の丘、メルシャンの桔梗ヶ原メルローやソラリス、サッポロとかもそうかな。当然ながらミドルレンジもそれに引っ張られるので原料調達の困難化が見込まれているのもある。管理方法も機械化、効率化が進み、スケールメリットがある程度得られるようになったという判断もあるだろう。そうなるとコストダウンのための自車農場という側面も出てくるだろう。事実北海道ワイナリーやフジッコとかは、このクオリティーでこの価格!?ってのが結構ある。そうなると、中小規模で原料購入してたワイナリーが厳しくなるだろうな、原料コスト上昇と価格競争の激化だ。特に最近は日本ワインコンクール(以前は国産ワインコンクールと呼称)の上位にスモールシャトーではなく大手のワインが入るようになってきて、宣伝効果が大手向きになってきつつあり、それがさらなるヒエラルキー固定の拍車になっている。別に大手ワイナリーに阿ったという訳ではなくて、コンクールの評価基準が「先進的で将来を期待する」という物から「味が良い」という本来の評価になりつつあるのだろう。それだけ日本ワインの味は安定して方向性も定まりつつあるという事だ。
このニュースに対するネットでの意見を拾うと
「日本のワインはまだまだ甘くてジュースのようだ。」
「辛口はもっと安いチリの方がいい」
「いや、日本のワインはクオリティーがかなり上がっている」
「辛口一本にすると飲んべえだけに受けるようになって結局しぼむ」
「どっちにせよ高い」
「ブドウ栽培には向いてないからウィスキーみたいに日本ブランドにはなりえない」
というのが主な意見だ。まだ古いお土産ワイン程度の物しか飲んで
来なかった人も多いんかな?と思う反面、「国産ワイン=ソフトで飲みやすさを追求しすぎて物足りない」という意見がなかなか痛い所だと感じた。
あちこちのワインを飲んでいる人なら日本ワインに辛口もあるし値段も安いのもあるというのは分かるので、いずれは払拭されると思うのだが、じゃあ甘口の飲みやすいワインが消えるのか?それが本格的ではないとして退けられるべき物なのかについては悩む所だろう。私も最近は辛口好きになってきてはいるが、根本的にはアルコールに強い体質ではないので、左党の人達を無視したワイン作りは疑問だ。コンクールで高い評価は得られなくても、少し甘口で安い価格のワインというのはこれからも必要だろうと思う。でも、それを作る事で「あのワイナリーはエントリーラインばかり」という感じに取られてもブランド的には嬉しくない。かと言ってワイナリーの中に別ブランドを立ち上げて細分化していく手法もやりすぎると市場の混乱を招く。地元ワイナリーだと一応ラベルで「欧州系葡萄の辛口本格自社畑メイン」ってラインと「市内原料調達の生食兼用葡萄のとっつきやすいライン」に別れてはいるが、多分それが分かっているのはごく一部だろうと思うし、どっちが上ってやってしまうのもいけないとは思う。
最後のウィスキー云々はこれむしろウィスキー側の問題だと思う。というのは、むしろジャパニーズ・ウィスキーとして世界的評価を得ている国産ウィスキーこそ、ほぼ100%原料は海外からの輸入に頼っているという現実がある。国内で別に大麦が生産出来ない訳ではなく、事実ビール用だと国産原料の調達も大手で一部始まっているそうだが、ウィスキーやビールこそ食と郷土の関係がぶっつり切れている物なのだ。それは一つは安定供給と価格という事情があるのだが、それが許されてしまっているのはウィスキーやビールはワインに比べると原料への味の依存度が高くないという事になるのだろう。ワインの場合は原料は水分も含めてブドウ由来になり、製品への原料の依存度はもの凄い高い。というか、技術が高い所ほど原料が全てだと言い切るほ。技術向上は主に「原料の味をいかに引き出すか」に注がれている。一方ウィスキーなど穀物原料は発酵技術の良し悪しで味を決めている所があり、無論日本酒の酒造好適米みたいな例もあるが、水が良い所に米を持って来て作るのが普通だ。まあ原料に関してはウィスキーにそこまで詳しくないので控えるが、ジャパニーズ・ウィスキーは日本ワインの立場から言えば「日本ウィスキー」ではなく「国産ウィスキー」の段階に等しい。とは言え、コメントした人達が思っているのは、「国際的なブランド評価を受ける」レベルに日本ワインがいるのかどうか分からないというのがあるのだろう。
日本ワインが日本ワインコンクールの受賞で大きく売り上げを左右される割に、世界レベルでのコンペティションでの地位が分からないので割高と感じる、というのはマーケティング上ある程度仕方ない事だ。特に本格的なワインを標榜しているメーカーであれば世界でのワインコンクールでの評価をウリにしてもいいのではないか?日本ワインはガラパゴス化してないか心配になるだろう。結論から言うと日本のワインは世界レベルにある事は飲めばすぐ分かる事だ。そして国際コンクールにも出品されて受賞はしていたりもする。だけど、それが大々的に宣伝されたりマーケティングに生かされている気配は少ない。最大の要因はワインで権威ある国際大会が少ない(多分無い)事が挙げられるだろう。
ジャパニーズウィスキーの高評価は別に本場のスコッチのバーのおっさんが評価した訳じゃなくて、とある専門雑誌で評価されたかららしい。まあ、ある程度国際的に権威がある専門誌があり、それが世界中のウィスキーを評価している。統一価値基準があり、それで評価される事をよしとしている。一方ワインにおいては、価格面で見ればボルドーの5大シャトーやDRCと言ったトップブランドはあれど、それらを混ぜたコンクールというのはやらない。ボルドーとブルゴーニュは方向性が違うんだから比較しても意味がない、むしろ地域地域の料理まで含めた中でそれぞれ尊重されるべきという地域性が含まれている。その中でワインだけ取り出してコンペというのが嫌いなのだ。それが悪く働いて閉鎖的で伝統にあぐらをかいた結果として例の「パリ・テイスティング事件(スパリュア)みたいな事もあった訳だし、結局世界中にそのワインはブランドとして高値で売られているのだが。まあ、AOCクラスで言えばボルドーとアルザスだと、スコッチとバーボンぐらい違うので、平和に共存出来ている。
それでもワインってコンクール金賞ってのが結構ありますよね。どんだけコンクールあるんだ?ってぐらい金賞乱立で逆に混乱しますが、これらは多分ですがテーブルワインよりちょい上のクラスで、ネゴシアンワインのような数が出るワイン、ベストバリューみたいな奴か、特定の地域の中でやるコンペ(つまり日本ワインコンクールと同じ)、雑誌のコンペです。特殊な物としてアジア・オセアニア縛りとか、アメリカ縛りって物もあったはずです。これは地方地方で民族的に味への拘りが違う事から妥当性があり、やっぱりアジア系はヨーロッパ系より甘口だと言われています。んで、そこらへんのコンペも名目上は「国際コンクール」って言ってたりするので困る訳です。
唯一の例外としてコンペではありませんが、有名なテイスター・ソムリエ・評論家による評価があります。有名なのはパーカーで、これも批評されていますけれど、上の細々とした問題を分かった上で、あえてデジタルな数字で評価しちゃうというのは、私は乱暴でいいと思います。たとえば日本の大手ワイナリーのワインにパーカーが90点以上付けて売れるんなら、それは一つの快挙だと思います。結局ポイントもコンペもマーケティングの話題作りという側面がありますから、日本ワインもパーカーに飲んで貰ったらどうかな?そうしたら日本人で日本ワインを敬遠したいた人も国際評価が得られていると思ってくれるんじゃないでしょうか。皮肉な事に、日本ワインでは甲州が突出してこの手の国際大会・批評家によるポイントランキングを受けています。それは甲州の輸出戦略として「海外での知名度獲得」を狙っている訳で、これまで書いたような逆輸入的国内アピールが目的ではありません。というのは、甲州は国産品種なのでそもそもある程度のエキゾチズムを持って迎えられている&コンクールで他の本格白ワインと遜色ない事を証明したいためですから。あ、甲州は本当に美味しいワインが多いので、別にこれで日本ワイン経験をはじめる事は全く持って幸せな事です。
・仕事は午前中は雪から雨が降っていたので部屋の片付けなど、昼頃に止んだので作業場の片付け。以前からやろうやろうと思っていた整理ボックスに目的別に入れるシステムにすべく仕分け開始。んが、さっそく木くずを吸うサイクロン分離器が不調で管につまる。掃除機だと太い蛇腹を使うんだけど、市販品は無いので洗濯機の排水ホースを使っており、これが狭いみたいだ。あと気密不良もいくつか見つかった。コーンの先端は切り落とした。
・あとは薪置き場で長すぎてストーブに入らなかった物が結構出ていたので、チェンソーで切って太い物は斧で割る。でも割るのなんてほんの数本だ。水田にも昨年引き上げきれなかった伐採木が転がっているので、こっちもチェンソーで切って運び入れる。特に太かったのは松の直径35cmぐらいある奴だったが、だいぶ腐食が進んでチェンソーでも簡単に切れてしまった。あとケヤキは残念ながら野焼き向きだな。ここらへんを薪置き場に積んだら、再び2週間は余裕な量の薪がたまった。今日は寒いので薪ストーブも1日中つけておいたので台所は快適だ。温水器が心許ない分、温水は薪ストーブで手に入る。
・ソーラーはバッテリーを入れ替えて充電中、前やった直後はバッテリーの電圧が低すぎて認識しなかったけれど、チャージャーで入れた後はちゃんと認識して充電してくれている。ついでに他のバッテリーも持って来てどんどん充電しているが、割と容量が抜けちゃっているのが多い。パルサーはどうも怪しい商品があってこわいし、お湯洗いはお湯洗いで硫酸を買ってこなければならないって問題がある。
Posted at 2016/01/07 18:40:00 | |
トラックバック(0) | 日記