・CCAテスターがさっそく届いて使ってみたのだが、軒並みバッテリーが死んでてショック&調べたら今のパルス充電器ってCCAテスター積んでるのね。パルス充電するかどうか自動判断なので、CCAテスターに相当する物でコンディションをチェックしてはじめる。ただ、外部に表示はないので、全く無駄って事はないし、そもそもパルス充電器って高いからねぇ。安いので5000円ぐらいからだ。
・ミニキャブのオイルシールはオクでぽちった。なんでか分からないが一番安かったので(国内補修部品)。どの程度燃費などが改善するか分からないが、定期整備ではある。ただ、フルード交換してたのが無駄になるっちゃ無駄だな。
・今日も圧力鍋で米炊いて、シチューを付くって暖房して、前で読書してた。葡萄酒物語というタイトルだが、中身が全部、まあ若干例外もあるが、ほぼ全部「シャンパーニュ」の話でうんざり。いやね、ワインの話はとても素敵なんですよ?ナポレオンが愛したシャンパーニュ、チャーチルの名を頂いたシャンパーニュ、ドンペリの話などなど。でも、私はシャンパーニュのビジネススタイルというか行きすぎたマーケティングを見る感じがしてドンペリ以外の話は眉唾で読んでおいた。つまる所、女子が好きなシャンパンのイメージは、シャンパーニュのメゾンが有名人や社交界で華やかなイメージで作り、それの再生産で価値を上げてきた歴史であり、この本もまたその一翼を担っている訳だ。そして、よく登場する銀行家・ユダヤ人・軍人の悪の枢軸、うんざりだ。まあ日本人だとユダヤ人は悲劇の民族ってイメージがまだ残っている所もあるようなので、深く考えず血脈を書いているが、「え、あいつもユダヤかよ!」ってのがあってびっくりする。キリストの事じゃないよ(笑)。
さて、チャーチルもイギリス人ながら、母親はアメリカの投機屋で、ヒトラーによるとユダヤ人らしい(ヒトラーは自分に都合が悪いとユダヤ人かスラブ人にするのでわからんが)。それはともかく、チャーチルとシャンパーニュの縁はドイツに占領されたフランスでのパルチザン活動で、シャンパーニュのセラーとして使われているローマ時代の石切場(別の本によると億単位の数のボトルが眠っているらしい)が逃走経路や隠れ家として使われたためとある。そしてメゾンのオーナーはドイツ将校に色仕掛けして情報を云々というのは、余程ステレオタイプな歴史観じゃないと信じがたいが・・・つまり、シャンパーニュの現在の地位の裏に、対ドイツパルチザン=ユダヤ勢力ってのが隠れている訳ね、しらんけど。
・まあ、そのドイツに関しても別のスレで「ギリシャ沈没はドイツのせい」という経済上の話が出ていて、二度の配線でゲルマン人は狡猾になったなぁと思ったり。二行でまとめると
・統一通貨と独立国家はなりたたない、ユーロがガン
・大抵の経済問題はファンドのせい
に尽きる。ただ、経済からのみ見ているので、軍事的・政治的にユーロが目指した物が過小評価されているとは思う。為替レートがユーロ圏全体で設定せざるをえないから、ドイツやフランスは本来競争力があり、スペインやイタリアは低く、ギリシャや東欧は本来の経済規模からすると無茶なレートになってしまう。各国の金融政策が取れない泥船になってしまっているのだが、ヨーロッパ内部で見れば一つになっているからいいんじゃね?みたいな感じだったと思う。まあ、経済圏の中に不平等があれば、一国であれば政治的に解決すべきなんだろうけど、なんか今のヨーロッパは不都合は国単位であるんだよね。だから、ヨーロッパ共同体全体の政府ならその程度の差は吸収していくはずだったけれど、ファンドが為替だの国債でギャップを全部利益むしる対象にするので、あっというまに沈んでしまう。実体経済が全てではないにしても、これ酷すぎるよな。
・私は常々思うのだが、グローバル経済の悪い面、特に金融関係を考えると、管理市場・固定相場とか、ファンドとか追い出した金融市場とか、金融への課税強化とか対策は沢山あると思う。ところが、資本主義国の自由市場では、さらなる自由とか言って株取引での利益への課税とかがどんどん少なくなっている気がする。逆に、ファンドによる国の財政の悪化(意図的な揺さぶりとか)を嫌って市場規制強化をした国(多くは独裁的な権限を持つ政府がやる)に限って、戦争を仕掛けられたりして「民主化」とか言って搾取の対象にされてしまっている感がある。ファンドには善悪とか将来性とか世界の将来とかは全く関係ないので、それらを織り込んだ上でどうにかしないといけないとは思うのだが。
一つ明るいニュースとして、AIの進歩が人間を超えるとかなんとかで、「最初は資本家が株取引など用にAIをどんどん進歩させて作るだろうけれど、本当の強いAIが登場してしまえば一気にすべての人間が過去の物として置き去りにされて無価値になり平等に」みたいな、デストピアなんだかユートピアなんだか分からない話をラジオでしていた。技術の地平線問題は私も結構前に読んだが、ノストラダムスもグランドクロスも外れた今、次の世紀末問題として提供されたネタのようにも感じる(時間的にも来世紀は遠いが、2045だと半分だから適当だろうし)。そして、世界各国が演算世界一を競っている意味が分かった気がする。
「世界二位じゃダメなんですか?」と事業仕分けで言われた富士通とかが絡んでいる日本のスパコンだが、いろんな次元でいろんな見方がされているが、概ねこの指摘は政治的にはあってるという事は何度も書いた。無駄な出費、出ない実用的な成果、癒着、必要性を説明すら出来ない無能、手段が目的化しているなどなど。しかし、以前からまことしやかに言われている事に「スパコンで株式や為替市場で、市場システムより素早い判断だか決済を行う事で利益を得ている組織がある」というのはある。一次情報(あるなら)を読んだ事がないのでアレだが、要は電子取引の世界での優位性としてのスパコンの演算速度競争があり、そのためには多額の費用をかけてないと恒常的に他国のなすがままになるから一位になるモチベーションがあり、かと言って政府がそういう汚い事に絡んでいるとは言えない状況が、あのへんな答弁になったのではないだろうか?
とは言え、絶対的な株価の変化はずっとある訳で、そういう「絶対少量だけ勝つ」システムがそこまで価値があるのか分からないし、そんなの市場システムの方で対策を取れないはずもない(逆に言うと、取ってないなら、その市場のシステム自体に不正が仕込まれ放題かも知れない)。核爆弾と一緒で、その可能性を言う事で疑心暗鬼になって開発競争と牽制やってんじゃないのか?って気もする。
あと、「AIが知能労働を代替する」ってのはどうなんだろうね。ちょうどパトレイバーで四菱の会長が「レイバーが肉体労働の効率を20倍にするので人間はより文化的」云々、今聞くと陳腐なレトリックを語っているのだが、要は肉体労働を代替する機械が出来たとしても、労働者がそれを所有する訳じゃないから資本家の懐しか潤わない。悪平等と言われると返す言葉もないのだが、単純労働から賃金のいらないロボットに置き換わる事で、労働者はより困難な仕事を安い賃金で働く事を強いられてしまう。ラッダイト運動が当時起こったというのは先見の明があったと思うよ。弱いAIが2045まで知能労働の分野でそれやったら日本ぐらいでも致命的に経済活動が停滞しそうだし、2045を超えても「単純機械が人間の効率を遥かに超えても人間を代替していない」事を考えると、「AIを警戒しろ」というのは的外れで、「資本家こそ人類破滅の因子」って事になるような。
・仕事は棚下線を張っていたが、今日も昼間恐ろしく寒くて、かなり着込んでいたにも関わらず頭が軽く痛くなった。また、充分にあると思っていた塩ビ管が切れた。棚下線もおそらくこの園でほぼ使い切る感じなので、新しく注文しないといけない。ステン線も気にはなるが、ここは半鋼線かなぁ?
もう一つ面白い発見をした。棚下線と本来の親線というのは同じアンカーを共有しているので、周囲線に結びつける形で棚下線を強くはると棚上線が緩むというジレンマがあった。しかし、今回は園の際まで棚下にしたかったので、控え線に結びつけている。こうすると引っ張り上げる力が必要なので、間柱を際に埋けたり、周囲柱に結びつけたり(本だとこっちを推奨している)必要があるのだが、不思議な事に結構棚下のテンションをかけても棚上もぴんぴんしている。これは、控え線に引っ張る力をかけると、親線を引っ張る力に変換してくれるという事のようだ。もっと言うと、棚下線を張れば棚上も自動的にテンションが上がるって事で良いことずくめだった。いや、本には従っておくべきだったわ。こうすると棚に掛かる力が棚下側に流れるので、本当の意味で間柱を間引ける。
ところで、間柱の設置がこんなかかるのは、柱へのパイプの結びつけがかなりの割合を占める。現在主流のポニー支柱は金属で腐りづらく半永久的に使えると思われるので、ああいうのは最初からパイプを溶接するなり棚下線のクランプを付けてくれてればいいのになと思う(まあ、別途クランプつければいいだけだが)。ワインの垣根栽培用とかは割とそんな感じだ。最近は鳥害も酷いので、ネットも必須であり、そうすると途中にネット受けも埋ける必要があるので、そこらへんもどう考えるべきなのか。
・改植予定園の管理に関して指導員とも話したのだが、「ボルドーを早期に散布すると、周囲の園で果実汚れになってしまう可能性があるので、出来るだけ防除暦通りの管理をして欲しい」「改植事業の選定は6月7月なので、その時に棚面が埋まっている事が必要ってな話が出た。つまる所「管理作業はかなりの負担になる」という事で、果実無し適当管理は難しいのではないか?という見方だ。なので「加工用として最低限の管理で収益を出すか、逆に補助金は諦めて伐ってしまう」という提案をされた。うーん、後者は私も本質的にはそうしたいと思うが、わざわざ手助けしてもらっている人もいるからなぁ。
かと言って加工というのはこれまた面倒な話なのだ。笠掛・ジベは要らないとは言え、ある房作りや摘房はある程度おこなる必要があるし、鳥害をもろに喰らう可能性を指摘された。デラはただでさえ鳥が寄りやすい色だし、笠がなければ目立つ。熟期はジベがなければ1月近く遅れるはずなのではあるが・・・さらに出荷はコンテナとは言え結構労働力が必要だし、価格はおっそろしく安いはずだ(たしかキロ200円いってなかったと思う。生食だとキロ1000円で計算する)。キロ200円と言えば、たとえば米なんかはモミ30kgで8000~1万円ぐらいなので、キロ300円ぐらいだから、「果実なのに穀物より安い」という悪夢のような状況になりかねない。まあ米は反収800kgとかだから、ブドウより少ないんだけどね。
棚下線張りを前倒し出来れば管理は大幅に楽にはなる。ただし、改植時には再び棚上をすっからにして張り直す必要があるのでちょっと手間が掛かる(もの凄い大変って訳ではないが)。あと、棚下枝が取れない場所がおそらく出てくるので、その分改植事業の対象になる面積が減る。経験的にデラの当年枝による主枝での新梢は、かなり弱くなる事が予想される。若木で樹勢があれば別だが、奥地の優良なデラほど樹勢が弱い傾向があるからねぇ。
自作農具紹介、汎用の小型の農機具リヤカーに、自作の回転椅子を使ったワイヤーリールを乗せて固定した物。ビニールシートは雨対策で、露天放置してたら腐食が進んでました。
某ワタハンホームセンターのコンテナ、1.3kgしかなかったよ・・・前の黄色いタイプがほぼ1.5kgでした。重さの意味ついては興味がある人は調べて下さい。
・ラジオ深夜便でオーロラ写真家とか言う人が自分語りしていて、そのズレた経済観念というか、だからこんなんやってるんかというか、それをラジオで連載とかヘイト集めるためか?とかモヤモヤ。そういう人がいる事はいいけどさ、やっぱりロマンを財力でやっちまった感がある人達には素直に共感出来ない。じゃあシュリーマンはどうなのか?って言われちゃうけど。シュリーマンも歴史の見直しの中で、功を焦っていたり思い込みから今の考古学的には否定されがちだけど、まあ現在は「あの時代やし」になっているかな。
Posted at 2016/01/12 19:33:52 | |
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