2016年01月21日
・障子の断熱だが、かなり面倒だった。両面で貼るのがチマチマして厄介。そして、障子外している間にみるみるガラスが凍り付いていったのにショックを受けた。あんなボロボロのポリプロピレンの障子でもそれだけの断熱効果があったのだろうか?ってね。あとは室内の表具関係も結構サイズがテキトーなんだなというのを感じた。
家というのは基本的には尺貫法であれメートル法であれ、標準的なサイズをモジュールとして決めているので、建前としては表具関係は全部同じ物を使えばいいはずだ。しかし、実際は微妙なズレ(木材の収縮や曲がり、加工精度の低さ、土台などの歪み)などで「完全に真四角な部屋」とかは出来ないみたい。なので、タタミなんかはあれ微妙に違う形にしてたりする。たとえばタタミを上げてみると、裏に「東北」とか「中央」とか書いてあると思うが、それを違う場所に入れると、収まりが悪くなったりスカスカになったりする。
障子なんかはもう少し精度が高いと思っていたのだが、場所を取り替えたりすると動きが悪くなる物もあったりはして、実測して入れて見ると微妙なズレが結構ある。上の幅で切ったら下の幅はそれより狭かったりするし、そもそもが四角ではなく平行四辺形のような歪みが見られたり。これだけなら大工さんが取り付ける時に微調整して入るからいいやって事になるけれど、断熱の観点から見ると隙間がどうしても発生してしまうって事でもある。
家の断熱の方はあとは玄関で、今回障子でサブロクのポリカを3枚使ってしまったので、再び4枚(二重にするため)買ってこないといけない。7000円はするので結構な出費だが、建具を買ったと思えばまだドア一枚も使ってないって見方も出来る。あと迷っているのは室内の仕切ドアで、これも1度バラして中身に断熱材を詰めようと思えば詰められる。何カ所かやってはいるが、どこも高い効果はあったが、それをすると部分暖房を推し進めてしまっているような気もする。太陽熱を取り込む仕組みがある部屋はしょうがないが、玄関なんかはそういう仕組みはないので、台所と熱的に切り離すほどヒートショックが大きくなる恐れがある。そうは言っても台所の薪ストーブ一台で全館暖房なんて多分無理だけどね。
とりあえず温度が下がりすぎて死にそうなので、この寒波がおさまるまでは、玄関からの出入りをあきらめる事にして、玄関に50㎜厚のスタイロの買い置きを置いてしのぐ事にした。考えて見れば全部透明素材である必要もなかったのね・・・・温度は低いままだけど、玄関前の薄ら寒さは大分良くなったような気がする。
・さて、障子の断熱の効果だが、昼間不思議な事があった。うちは昼間はベランダ開放なので熱源はベランダから来る。そっちの面の障子は開いているので断熱には関係ないのだが、日があまり当たらない側の窓は終日閉めきっている。外はより冷えた世界で日射入力も小さい訳で、その前のカーテンをあけても窓側が「暖かい」という事はこれまでなかった。特に室内がベランダ温室で暖まっている時は、日射がある時にカーテンあけても損失の方が大きく冷たくなるのでカーテン引いてた。
今日その窓の調子を見るためにカーテンを開けたら、なんとカーテンの裏側の方が暖かかった。雪で日光が回り込んでいるのもあって明るかったけれど、外窓はまだ結露が残っていて決して暖かい訳でもないのに断熱ってもっとがんばれたんだなと教えられた気がする。あとは透明素材にして光をより取り込めたのもあるのかもな。もう一つ、やっぱり冬場でもシルバーフィルムの効果は高い。この窓はフィルムを貼っておらず、ベランダ側のは貼ってあるが、夜間接触温度で見ると自作Low-Eガラス状態の方が明らかに熱損失が小さい。ここはまた安いフィルムが売られ出したらやろうと思っていたが、こういうの経験すると欲しくなるな。
反面、アルミサッシの性能の低さには唖然とさせられる。どんだけ弱いんだよコレ。以前からアルミ二重にした場合の中間層を断熱層として扱って良いのかは疑問があった。確かに空気層は熱は伝えないので断熱層に計上する物なんだろうけど、相手側が明らかに熱をくみ上げてしまっている場合は、断熱層として計算しちゃまずいんじゃないだろうか?それとも、計算上も実際も断熱層としては有効だけど、そんなの無視出来るほどアルミ窓が強烈に冷えるという理解でいいのだろうか。
・最近材料工学が熱い。昔から先端素材は大好きだったが、実用化が遅かったり身近でなかい素材だったりして忘れかけていた。まとめサイトで材量関係のがあって見たが、「へえ、こんな物まで出来たんだ」というのがあって感動。という事で最近個人的に面白いと思う先端材料のトレンドを3つほど。
まず外せないのは炭素繊維関係。今、炭素繊維素材は需要が多く見込まれているが、量産技術がまだない。「炭素繊維」にしてからの量産技術は結構色々出来てきてはいるのね、レジンモールドとか。使い方をいじくって量産出来る部材でリプレイスするというのも手だ(かつてアルミフレームなんかも溶接出来ないしプレスすると割れるってんで、押し出し材をそのまま接着剤で使ったりしていた。カーボンもそうやれば使いやすくなるだろうし。)しかし、その前段階の「炭素繊維」の作り方は相変わらずアクリル繊維を蒸し焼きにしてカーボンを残していた訳だ。これを高周波処理することで生産性が10倍になったというのが一つの記事。このレス読んでいて「だったら最初からカーボンで繊維造ればいいじゃん!」という指摘が面白かった。確かにカーボンナノチューブなんかはミクロ視点で見ればナノテクでカーボンをいじってる訳だが、マクロ的にはカーボン繊維を直で造る技術と言えなくも無い。残念ながらカーボンナノチューブは長さが短いので実用化されてないが、これが量産されて炭素繊維が直で出てくるようになったら、それを編んだGFRPとか出てくるんだろうな。そうしたら、とんでもない強度になるのは分かる。ガルパンって技術はコレって事なんだっけ?
次に興味深いのはレアアースを使わない素材。素材大国はえてして政情不安な国が多いし安定供給に不安もある。日本と親密な関係が続くとも思えない。レアアースの有効活用やリサイクルも大事だが、それらを使わないで同じ機能を果たす物を造り出すというのも日本の素材工学の生きる道の一つだ。てか、なんで電子部品や燃料電池のコアになる素材・触媒はレアアースが多いんかね?元素的に安定している必要があるとかは分かるんだけど、それが自然界に少ないってのは必然だったのだろうか?いくつかの元素は比較的豊富だが実用的な分離が難しく使われてこなかったけれど、段々生産量も増えてはいるし・・・
最後はバイオ系先端素材、エコ素材と迷ったが、包括的にこっちにした。以前地元の大学が木材を圧縮して透明な板にしていて驚いた事があるが、最近は1度セルロースに単離させてから組み直す「セルロースナノファイバー」という技術が開発され、従来はどちらかと言うと紙素材程度に思われていたパルプ産業周辺がハイテク化しそうである。木材は再生可能素材であるし、是非がんばって欲しい所。特に最近は石油系建材に押されていたが、再びエンジニアリングウッドが大きなシェアを占めたり、他の分野のプラスチックを代替する日もあるかも知れない。
そこまで行かなくても最近は木材の表面処理や加工で面白い物が出回りだしている。従来の無垢材は基本的には切削して加工していた。しかし、最近はプレスである程度形を作れるようになっているそうで、実際とある工場のその手の端材もあるが、「こんなんなるんだ」と言うのがある。表面が硬くなったり、曲げを入れられたりで、家具なんかだと割とありふれた方法かも知れない。要はエンジニアリングウッドなんだけれど、従来のは結合材にプラスチック接着剤を多様したり吸い込ませたりプラ依存度が高かったのを、より天然素材だけでやってしまおうという訳だ。柱全部をガチガチに固めるのは大変だろうけど、表面だけ潰せば中空素材的な軽さと強度を両立した物も出来るだろうし。まあ、木っ端を固めてOSB合板みたいな使い方で今もどんどん有効活用範囲は広がってるから、最先端側の物とローテク側とが上手く組み合わさると相乗効果が得られそう。調べたら、間伐材の丸材をそのまんまプレス成形で柱材にしてしまったりも出来るみたいで、しかも生材の方が加工しやすいから、そこで柱にして後から乾燥みたいな感じに出来るそうな。問題はかなりの投入エネルギーがある事だが、製材クズも出ないし面白そう・・・あ、でも製材クズを熱源にしてやればいいのだから、それじゃ逆効果か(笑)
・地元で年末に殺人未遂事件があったのだが、犯人はすぐに顔見知りの男が捕まっていた。どうも隣接土地に建物を建てる事で揉めていたらしく、建築業者だったらしいのね。そこまではいいんだけれど、新聞の続報だと犯人が「無職」になっていて、その建築業者の名前が分からなくなっていた。無職のはずないだろ・・・と思って調べたら「元社員」となっている所はあったが、トカゲの尻尾切り出来る鉄砲玉のヤクザや不良を使って脅迫やって建築やってる会社が実名公表されてない事に憤りを感じる。新聞さんや、お前らの仕事は「元社員」扱いになった所の会社そのものの動向を伝える事じゃないのかい?もしかして広告貰ってるあそことか、あそこなのかい?と思ってしまう。ちょっと気になるから見てこようかなぁ。
語られない問題としてはTPP担当大臣の甘利もそうだよね。汚職も問題だけど、告発のタイミングとか内容を見ると、こんな大臣にTPPのような重要な交渉を行うだけの脇のきつさがあったとは到底思えない。もっと裏で色々弱点握られてたんじゃないか?あるいは賄賂で国益を損ねてないか?色々考えてしまう。特にイギリス、中国にあれだけすり寄ってる没落貴族の太鼓持ちすら、「一番危険なのはハニトラ」と名指しで中国を危険視しているのに、日本の外務官僚はほとんどが中国人民解放軍の諜報部のハニトラの餌食じゃないかって話も聞くので怖い所。いっそ外務官僚は全部宦官でいいんじゃないかな?色々と。
そんなんで新聞読んでハウスの雪の倒壊が多いというニュースで「ひらめいた」と言ったら「物事を悪く捉えすぎ」とさっそく言われた。思考を読まれたというかなんだけれど・・・実は今年「も」ハウスの倒壊事例が多い。今は生産してないハウスが大雪で潰れたという物で、その数が34ぐらいになるらしい。暖房設備もないような野菜ハウスなんかが潰れている写真を見ると「なんで被覆上げてないんだ?」と思う訳だ。ハウス関係で調べて分かったが、ハウスの耐雪性能はもの凄く低くて、19㎜パイプらへんだと保証強度は3cmとか5cmらへんのもある(補強無しだと)。15cmも降ればあの手のハウスは必ず潰れる訳で、その程度は毎年必ず降るのだから、被覆貼りっぱなし放置だったら天災ではなく人災の類だ。そりゃ50cmいきなりとか、諸事情で除雪出来なかったとかなら分かるけどさ。もちろん人災を自己責任として割り切るなら個人の自由なんだけど、そうじゃないケースがあるからなぁ。
もう一つ胸くs話。上の木材加工など有望な会社というか工場が運用されだしているんだけど、労災が相次いでいる。とある理由で「絶対潰さない」という確約があるらしくて、まあ産業保護してくれるのはいいのだけれど、労災内容を隠したまま幕引きらしい。スタッフブログが止まったままなのが逆に会社の本質を表しているようで、「あ、あそこ多分潰れるわ」ってのを感じる。どんだけ税金とかつぎ込んだか分からないのに、むしろそうやるから内部が腐っていくのかな。今見たら正社員募集やってるけど、素直に業務拡大には思えなくて、「協力会社社員がプレスされるの見ちゃってトラウマになったのかな?それとも家族が嫌がったのかな?」とか「企業体質がブラックで人が足りないのかな?」とか邪推してしまう。
Posted at 2016/01/21 22:25:53 | |
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