2016年01月24日
・この寒さになったのでリンゴの凍結乾燥が出来ないかなーと思ってやってみているが、凍った状態で美味しいなコレ→原料残らない。あと、薪ストーブの上での乾燥も試して見たが、これまだシナシナ(ポリポリ)、もっと乾燥させて(ボリボリ)、あ、焦げた(ガリガリ)、あ、なくなった。オーブン乾燥はメジャーなやり方ですが、焦げるほど温度上げると突然甘さが消えるというか、パンみたいな食感になりました。低温でじっくりやった方がいいのだろうけれど、ともかく時間が掛かる。冷凍の方に期待ですが、温度が多分足りない。扇風機で風でも送って凍らせたらいいのかも。そこから解凍と凍結を繰り返すと完成するはずですが・・・スライサーはほんと便利で、林檎をスパイラルスライスしたら、どこかを縦に切ればパイナップルの輪切りみたいなのが沢山出来ます。弱点としてははじっこの厚さが不安定。刺すのが厄介。凍結・天日乾燥である程度乾かして、最後だけ火力で仕上げるとカリカリになるかな。
・農機具頂いたので情報収集、クボタのMidyという車軸型耕運機。私はてっきり2ストの奴かと思っていたのだが、サイドバルブの4ストだった模様。サイドバルブだとヘッドがただの板なので分からなかった。さて、事前検索でクボタには赤や黄色のMidyがあるのは分かっていたのだが、これは緑色で確信が無かった。
Midyというのはシリーズ名で、現在でもニューミディーというのが売られている。ただし電動やカセットボンベ仕様で、こっちは4ストエンジン。型番はエンジンがGS90V-T(最大2,2馬力、定格1.4馬力4000rpm)、本体はTMA20らしい。この次のTM21型はトップカバーのデザインがスタイリッシュになっているのですぐに見分けられる。小型農機は混合給油の2ストも結構あるが、混合はガスが腐りやすく、腐るとオイルがワニス状になって大量に付着するのでメンテが非常に面倒になる。また鉄タンクはサビると非常に厄介だ。その点、こいつは樹脂タンクの4ストなので、整備性や耐久性は本質的に優れてると思われるがどうなるか楽しみ。
もう一つ見せて貰った農機はちょっとメーカー不明で、エンジンはロビンだから小さいメーカーのオリジナルだろうなぁ、でも全然見つからないなぁと思って型式入れるもヒット無し。しかし、少しだけ似ている型式のがあっておおよそのアタリがついた。多分佐藤農機だろうと思う。うちの乗用もそうだが、メジャーなメーカーと大分形が違って、カバーの造形なんかに少し似た特徴がある。エンジンもロビンが好きなのかうちのもロビンだ。
・農業への先端技術の応用事例だが、役所がまとめた「スマート農業」とやらのロードマップがこれまた脳内お花畑で、派手に明るく資料まとめるだけでお金がもらえるなんて楽な仕事だなぁと思って見ていた。何より、この手の話は全て人間をロボットで代替して農業人口を減らす方向向いてるのがなんだかなぁ。関連事業(ロボット製造業とメンテと修理)は増えるかも知れないが、農家の手取りがすっかり消えるのが目に見える。とは言え、興味深い分野には違いないし、ロードマップだとちゃんと実現不可能だろうなってのが書いてあるのでどうなんかと。最大のネックは農産物価格さらに下げるのに低コストにならないロボット化ってのがある。
さて、そうは言いつつも一つだけ私も面白いアイデアを思いついた。それは摘粒のアシスト。大粒種の一番面倒な作業は摘粒で、うちは綺麗に分散させて摘粒なんて出来ないので、とりあえずテキライグシで漉いて、残りは手作業で落としている。昨年は忙しくて櫛入れられなくて大変だった。櫛はもう厳密な作業は無理なので人力の部分になるけれど、正確に数えるのは無理(ちゃんと数えてても実は難しい)。大体の数を把握して行い、それには見本を数個作っておいて作業者さんに渡している。自分も時々は数えなおしたりして感覚を磨いている。
で、最初からあの数を大まかにカウントしてくれる映像処理が出来たら楽かも知れない。ただ、カメラに判別コンピューターなんて使い出すのは多分無理だ。実際フリーの画像カウントソフトで似た時期のブドウの粒数をカウントさせようとしたがダメだった。色識別や明度識別だと、ピクセル数で葉っぱやらなんやら関係ないサイズの画像を弾けるけれど、閾値設定で境界を厳しくするとカウントしてくれない(そっくり同じ色明るさじゃないと読まない)し、閾値を緩くすると「大きな塊」として見てしまい、ピクセルサイズのリミットで引っかかって数えてくれない。大体で設定して静止画でやってすら、「どうしてここの数字を読まないのだ?」ってなるのでミスカウントが多すぎてダメだろうと思うし、リアルタイムで処理するマシンパワーが必要。プログラムを自分でやるなんて問題外だ。逆に言うとソレが出来るとロボットに摘粒させられるかも知れないレベルだ。現在だとイチゴの自動収穫がそれに取り組んでいる最中だから、いずれ信頼性が上がるかも知れないが、カメラ4台で立体収穫で、ものっすごい遅い。おそらく熟練作業員なら10倍は速いだろう。24時間動かせるロボと言えども、3時間程度で終わる作業しか出来ないんじゃ効率が悪すぎる。
どう考えても、農業のロボ化は課題が多すぎるし、これでコストが諸外国に追いつくとは思えない。たとえばリンゴ収穫なんか、あっちはバラバラと機械でふるい落としてるだろ?その程度のクオリティーでいいと割り切れば格段に安くなるし複雑な機械もいらない。木材なんかも機械収穫出来る土地と、節なんか気にしない規格材がある。枝打ちをロボ化するより、人間の意識を変えた方が良い。さらにロボ化で高精度な農業生産が可能になったとする。農業機械では国内メーカーもすでに結構頑張ってる訳だが、当然ながら日本でイチゴの自動収穫が出来るようになったら、その技術を海外に売るだろ?そうすると、土地や物価が安い海外から日本の技術で作られた野菜が運び込まれる訳で、日本の農業のメリットは薄れてしまう(輸出入の時間やコストのメリットがある作物は残るだろうけど)。
逆に海外でどういうハイテクが農業に生かされているか見るのは参考になるだろう。ワインの例だと、自動選別機があるし、醸造関係はほとんど海外製品じゃないかな?日本酒も発酵温度コントロールとかありそうな気がするけれど。
Posted at 2016/01/25 01:26:54 | |
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