2016年03月24日
・棚線張りのウィンチだが、ベルト式のは子線で使っているという事が分かった。親線はやっぱりレバーホイストだそうで、0.5tで引いてるそうだ。カムラーも0.5tだから妥当だし、重さも3kg~3.5kgだからそこそこ軽いだろう。あとはどこのメーカーの物を買うかが問題で、国内メーカーのだと1万円ちょっとする。中国製だと6000円ぐらいからある。中国製のこの手の工具はハズレはとことんハズレなのだが、どうせ簡単に分解できる構造だろうし、国内品がすっごい良いという事も無い気もする。もちろん物流で使うのなら責任問題にもなるので国内品を安心材量として選ぶけれど、私の使い方は別にそんなハードだったり生命が関わるような物じゃないし。
・今朝はまた雪が軽く積もったほど寒かったので、パートさん休みにして溶けるまで待つ。でも1時間ほどで溶けてしまったので、巨峰園の剪定やるも終わらず。もう水上がってるし。そのまま頑張ってから、ピオーネの芽傷処理、デラ園の枝の運び出しと堆肥・石灰散布のピストン輸送。そこから会議で酔っぱらって寝てた。芽傷処理は数年前に一度やったが芳しくなくて、今回も結構難しい条件だとは思う。樹液自体は動いていたので、木自体は元気みたい。
・会議は人事が変わるのが朗報っちゃ朗報、横の繋がりも若干だが増えたが、地区外の人だったのでなんというか。てか、職員を宴会に引っ張るのはあれどうなんだろうね。技術職をおでん番にするのはやめて、もっと生産的な仕事やらせるべきだと思うんだが。所長さんとは全然話せず、というか接点がない。でも顔は認識してもらえてきたっぽい。
会議の内容としていくつか気になる点を指摘したのだが、やっぱり意味が通じなかったというか、批判意見出るとこういう反応するよなこの人って感じである意味安心。代替品は農業用がないから平行比較しないと難しいって話が、「等って書いてあるからいいだろ(逆切れ)」とか、より大きな会で既存品種の栽培技術の改良をなんかやらんのか?って意見が出ていたが何か出来んのか?って聞いたら「省力化は手抜き!」とかオレサマ意見は聞いてねえよ・・・既存品種が大事とか言いつつ、予算もつけてもらっても、何の開発もやらないし、そのアナウンスもしないってんじゃ、予算返した方がいいんじゃないの?って思う。会議でも某処理での後処理について製薬会社に質問出てたけど、ああいう詰めの技術が全部開発終わってるとは到底言えないのに、結局乗り換え品種のブランド化だけなんだよな。一方で部会全く関係ない自分の成果をのせてくるし、来期はアレ平になるけど、あんまりあの会に出る必要ないかもと思っている。実際1/3の人は来てないし。
技術部と人間がかぶってるので「既存技術すら並の生産者は理解できてないんじゃね」という話に関しても、部が違うから完全スルーだったが、一般にその部は意見が寄せられる事がないし、省力というのも結局はそこが絡んでくるのだが、やる気ないんだなってハッキリ分かった。実の所、既存栽培体系をしっかりやるだけで、作業効率は軽く2割は良くなる。一方で圃場のざっと5割はそれ以前の段階だ。確かに大企業の研究開発部門に既存の生産施設のメンテとかは割り振らないんだけど、中小ならそこらへんごちゃまぜだし、それが良い効果も生んでるじゃん。現在は同じような部門に「農協の人員」「部会の人員」「開発部」が並列である。
まあ本部部会の人達は一応言わんとする事は通じたようなので良かったし、彼らも面倒なのに意見したくないんだろうね。ポイントとしては「そもそも高規格対応すると作業効率が下がるので、普及品をメインにさせる」「それでも手取りを確保するように価格を高く取引してもらえるようにする」という解決策を懇親会で説明された。結局の所、「省力は手抜き」って話そのものに近いんだけど、ニーズにも対応しているし、それを一般化するなら「量産品で数を確保する」という普通の話になるわけで、手抜きとは違うんだけどな。そういう人が実際いい物作っているって話は聞かないというか逆の話なら聞く。一番いい物を作る人はそもそもこんな意見なんか言わんけど。
他は新規就農組と少し話して、色々大変だなーと思ったり。比較的暖かい土地の人が苗木の凍害に悩んでたりするが、コスト的にはペイしないまま離農しそうだったり(高齢により)、圃場の施肥について話していたり。この圃場での施肥も割と難しい話で、理想論から言うと「土壌分析を圃場のそれぞれの木で行う」か「一度更地にして表土を均一にしてから使う」って話になる。標準施肥というのは割と過剰施肥になりやすいので好まれない。で、昔からの方法として、「元肥は有機物であまり肥料効能を期待しない定期貯金として入れる」「個別の木の要求量は葉っぱを見て適宜調整する」と言うのがある。植物体という何より確実なバロメーターがあるんだから、それを見て判断すればいいという話である。
しかし、植物体の示す反応にはタイムラグがあるのと、肥料だけではない要素が多い。特に地下水位と着果負荷、幹内部や根っこの病気ね。それらを総合判断出来ないから、土壌診断という数字バロメーターを入れているとも言える。
あとはワイナリーの利用自慢と経営権と外食堂の話。以前から「フレンチは気取りすぎてて使えない」って文句を言っている人達がいたので、「じゃあ外食堂使っているのか?おっしゃる通りのおばちゃんが蕎麦出してる店で、格好もどうでもいい」って話をしたが、結局使ってなかった。まあ農家に限らず利用者が少ない事は把握していたのだけれど、不満を聞けばいいという話ではないというのが一つ。でも、リサーチの呈を先に示しておけば地元の人も使ったかもなぁというのが一つ。そして、実際食べたら違う問題も分かるでーってのが一つ。
・明日は最後の冷え込みっぽいので、樹液が止まっている間にトップジンM塗りを全部で終わらせたい。また、雑草対策で圃場の起耕かけて最低限凍らせ、出来れば堆肥散布したい所。これが終わったら返す所の片付けとか、伐採とか、そこらヘンできるかも。
Posted at 2016/03/25 01:10:02 | |
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