2016年04月11日
・昨日のワイン会で結構飲んでしまって寝坊、その前から少し寝不足というか生活サイクルがおかしかったのだが、結局治せなかった。結構他にもワインやお酒絡みのイベント情報が目白押しだったり。今回来てくれた醸造の人からは日本酒と輸送と蒸留の関係など面白い話が聞けた。醸造酒自体は日本には各地にあり、それは世界的に見ても流通に乗せるのが困難だった時代は当たり前だった。しかし、日本酒は製品の50倍も水を使うのだそうで、名水がある所で端麗辛口なお酒が昔から造られていた、灘とかね。江戸時代は関東周辺のお酒は甘口だったそうな。で、近畿地方の銘酒が江戸まで来ると高級品となってもてはやされたそうで、これが下り物となり、下らない=つまらない物という語源になったのだとか。
さて、今度さらに南に下ると、今度は温度が下がらないとかで醸造が不安定になり、やっぱり醸造酒の質が下がる。今残っている蔵はその当時から衛生管理が徹底していたので逆にレベルが高いそうだが、凡百の蔵はおいしくはなかったし保存も困難だった。一方南蛮貿易で蒸留酒自体は長崎などには来ており、蒸留技術が伝来すると蒸留酒を造り出したのだそうだ。実際、蒸留してしまうなら原料はデンプンがあればなんでもいいので、麦・芋・トウモロコシ・トウキビなどが使われた。そういう意味だとクロージャーが発達した現代は恵まれているのが分かる。
ワインに関しては畑の番人2010(もう売り切れてる)が出て、飲んで見たが2年前より大分柔らかくなってる。多くの人が「これがメルロ?」って言っていた。私もシラーとかグルナッシュとか、イタリアだったらサンジョベーゼとかそっちの味に感じる。もう一つ、樽がそれほど強くない。山辺は樽に頼らず、特に白は樽が弱い傾向にあるのだけれど、最近の赤に関しては樽が普通の強さになってきている。でも2010はまだ樽があまり感じられないような気がする。そういや、樽って一個14万とか言ってたっけなぁ。220リットルで300本だとすると470円が樽代みたいなもんか。
・今期のアニメもはじまった。まずざっと見た中で期待通りだったのが「くまみこ」。もっと「くまうた」みたいに安元ニキがしゃべりまくるかと思ったら、案外クマのギャップ萌え要素だけではなくて、巫女さん萌えだった。大きなテーマがある作品って結構身構えてしまうけれど、この手の日常系は気軽に見られる。あと、動きの描写が独特。普通のアニメってキャラの表情や細かい仕草が動くときは「止め 動き 止め」で、後の止めが若干長いぐらいが多い。もちろん、ヌルヌル動き回る作画とか、ゆっくり動き続けるとかもあるけれど、エコ作画のためにはこのパターンが多い。一方くまみこは「止め 予備動作 動き」って感じで、動きの後に止めがない。最初、配信データーの都合で再生が飛んだのかと思ったけれど、割と全部そんな感じ。最後落ち着かなかったけれど、独特なのは間違いないし、見慣れれば「動きそのもの」に目が行くというか。製作は動画工房かな?と思ったら、キネマシトラスだった。ここは「ゆゆ式」「ごちうさ」の所だが、プラメモでは動画工房とも組んでる。当然視聴確定。
次は「RE;ゼロからはじめる異世界生活」 前期は「グリムガル」と「このすば」という同じ舞台で対極的な作品が覇権だった。さらに前だと「オーバーロード」「GATE」があり、その走りとしてはSAOがある(全感覚投入型VRでRPGという発想自体はもっともっと昔のサイバーパンク黎明期からあるし、異世界ファンタジーも普通なのでSAOが始まりではないけれど、最近の作品群の中で明確な文脈としてという意味で)。つまり、フォーマットとして食傷気味であり、学園バトル物ぐらい手垢がついた題材なのだが、資本集中で面白いのも事実という困った分野だ。オバロやGATEのような「主人公が大人」とか「グリムガル」のように主人公にメタ記憶がない、「このすば」のようにギャグにするなど、発展性が高い異世界ファンタジー物。で、RE:ゼロは二つの工夫をしてある。
1:ループ物。ループ物はSFという範疇ではファンタジーだが、いわゆる異世界ファンタジーでループ物って記憶にない。敢えて言えば、主人公がログイン時間いじって時間操作って感じのはあるけれど、ループして謎をとくというのは初めてだ。ループも結構発展性がある素材で、近年だとシュタゲ、前期でも僕だけがいない世界(未視聴)とかあり、それをファンタジー舞台でやるというのはメタ的にはすんなり納得出来るが、実は大きな欠点がある。その対策がその2である・
2:一話が2回分セットだった・ループ物を異世界流離譚でやる場合の欠点は、積み上げているバックグラウンドがない世界でループ時の必然性や方向性を出すのが大変だと言う事だ。ただでさえ一話というのは世界に引き込むのに大変な話で、その中でさらに人物に感情移入させ、ループした場合に何かをさせる動機付けをさせるのは23分程度じゃ足りない。事実Re:ゼロの最初の23分はかなり退屈というか主人公に同調しづらい。設定に無理もあるし。じゃあループを2話以降に持ってくればいいんじゃないか?とも考えられるが、そうすると「またいつものファンタジー物だよ」と侮られ、見限られてしまいかねない。その中で、二話を一気にやる事でヒロインと主人公、周辺との関係をがっつり描写出来たのは素晴らしかった。まあ、ヒロインがチョロすぎるとか、主人公がテンプレってのはやっぱり気になるけど。
さて、アニメ作品の主人公についてどのぐらいの強さであるべきかについてもちょっと考えさせられた。やっぱりボリュームゾーンの学生に対して相対的な強さの描写というのは結構引き込まれる要素である。で、大別すると弱中強こんな感じになるだろう。
弱主人公:最初感情移入しやすいが、負けが込んだりするとコンプレックスになって認めたくなくなる。とくにいじいじしているタイプは嫌われる傾向を感じるが、一方で成長物語として長期作品でじっくりやるには向いている。また、成長がない場合に、頭脳プレーなど参謀的な活躍をさせる事が出来たり、弱い事自体に秘密があるような事も出来る。基本、素でいい人タイプ。グリムガルのハルヒロ、ダンまちのベル君、多分REゼロも同じ感じ。上条さんは微妙かな。
強主人公:チーターとかゲーム廃人が主人公のタイプ。俺TUEEEしたり、モブキャラを育ててみたり、水戸黄門プレーや無双プレーが楽しい作品。安心して見ていられるが、大きな欠点として話のアクセントに欠ける。動機付けが少なく、多くの作品でライバルとして強いキャラを出したりして主人公ピンチを演出した結果、初期主人公は雑魚相手に無双していただけに落ちぶれたり、一貫した強さで話を進めるにはそれなりに脚本に力が必要な作品。特にシリアスは難しいというか、主人公自身が演技に自覚的なケースが目立つ。
中主人公:最初から最後まで平均的な強さの主人公、一番常識的な設定なので、群像の中で役回りが「突っ込み役」とか一歩引いた役になりがち。あいつが主人公だっけ?という印象になってしまう。ドラマをやらせるにしても少し弱いぐらいの方がいいような。
・仕事は雨よけ園の棚下線張り、改めて難しい。間柱と親線の位置が全然違って、パイプの方基準で作らないといけない。まあ、強度的にはパイプでも充分だったけど、苗が余っている分、こっちに3本植えたいと思ってしまったが、ナイアガラが邪魔で無理。となるとピオーネ園になるが、ピオーネが善かった時にかなり迷いそう。あとピオーネは密植で元気がいいから、現状でもそこそこ仕事してくれそうなんだよな。
あと、奥地の新規に借りたのの、程度が悪い方のチェック。正直、全く触る気は無かったのだが、ほんと生きてるのか心配になって切ってみたら、ほとんど死んでた!でも、根はまだ元気みたいで、二年枝は伐ると水がドバドバ出てくる。種枝が取れないのが最大の問題で、発芽自体はおそらく不定芽があちこちに勝手に出てくるのだろうけど、剪定をしないでいい訳ではない。というのは、病気もほったらかしだったので、感染している枝が多いだろうから、切って欲しいとの要請が指導係からあったのだ。どうせ伐採するのに・・・とも思うのだが、これは周囲との関係もある事なので仕方ない。
最初平行整枝にしようとしたが、種枝が弱すぎて難しくて自然樹形にしようとしたら、さらに死んでいる枝ばかりで、昨年出たドブヅルや枝の先端で唯一生き残ったような枝を使って無理矢理平行整枝をでっち上げている所。欠損部分でどうしても埋まらない部分もあるのは仕方ない所。そうそう、自然樹形として見ると剪定レベルは先代の人の基礎部分までは割といいです。75点超えるレベル。でも、ここ数年が全然ダメですね、消毒も収穫もしてないっぽいので採点外ではありますが、30点以下。周囲を見ると、石を拾って耕運機をかけられるようにした人もいる反面、土壌浸食が心配なぐらいの傾斜ではあります。
・明日は棚下線張り続き、終わったらパープル移植、シャイン定植、トップジンM塗り、上の園も剪定終わらせられたら終わらせる。ちょっと気になっているのは晩腐病対策で今の時期にパスポートという消毒をするかどうか。これは任意の散布だが、晩腐病が多い所では積極的にやるように書いてある。私はやった事ないが、病気自体は出ているので違いを見たくはある。この薬はTPN(テトラクロロイソフタロニトリル、なんのこっちゃ)が有効成分で、これより「ダコニール」の方がずっと有名。なぜ同じ成分で違う商品があるのか分からないが、ダコニールにブドウの登録はないし、パスポートはその逆なので、なんか違うのかも知れない。
私がこの薬を使ってこなかった理由は簡単で、「この手の休眠期防除による基礎防除のために石灰硫黄合剤使ってるんちゃうか!」って事に尽きる。石灰硫黄合剤というのは強アルカリ性の農薬なので、ほぼ全ての病原菌に対して効果が期待出来、発芽前の病原菌の活動を予防する意味合いがある。んが、私の経験から言うと、石灰硫黄合剤に殺菌能力はほとんど期待出来ないように感じる。やった場所とやらない場所での病気の発生の差がほとんど無い、というか、石灰硫黄合剤の時もベンレートという高価な薬を入れており、存在意義が怪しいのだが、ダニの殺菌に関してだけは有意差がある。つまり、ダニ剤としてのみ石灰硫黄合剤は意味があるかもね?と言う程度であり、これに基礎防除の役割を期待する方が間違いで、晩腐病は別途対策を・・・と思ってしまう。しかし、TPNにしても所詮休眠期防除だし、この後のベンレートと使っている事がおかしくなる。余程殺菌出来るのなら別だが、正直休眠状態の菌を根絶やしには出来ない。農薬って使えば使うほど効果が分からなくても戻れなくなる所があり、実際は使うほど金も労力もかかりろくでもない物である。出来れば使いたくはないが、病気出す事に比べたら何でもマシ。となると、どこかで少量で比較実験してみるしかないのか・・・
Posted at 2016/04/11 20:17:53 | |
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