2016年04月20日
・今日は知り合いのお爺ちゃんちの消毒から、家の仕事があったり、使う予定だった背負い噴霧機が壊れてたりして始まるのが遅かった。あ、消毒自体はSSでパーっと終わるんですが、背負いは余った液が出たら小間物の消毒に使えます。というか、私は棚下短梢の初回と二回目の消毒は背負いでやってます。葉っぱが出てない段階でSS使っても99%は空中に散布して終わりですからね。背負いだと手間はかかりますが、使う薬剤が1/10で済みます。折角なので、背負いの方は以前からあったアイデアを二三個使ってチューニングしてみました。これで詰まりには強くなるはずですし、ポンピングは軽くなりました。
・消毒では今回はじめてゴアテックスを使ってみましたが、ほんとスゴイですねコレ。今日は気温は20度らへんでしたが、普通に水汲みから何からカッパ着てやって汗一つかきませんでした。もちろん漏水もなく、逆にゴム長が漏れてました。マスクとゴーグルの完全装備なので、ほんと消毒しててもなんも辛くない。ただ、今回の園も狭いので転回には苦労します。薬液量は3速で走って300リットルでした。1反8畝ほどなので、うちの巨峰園が1反5畝で250リットルあたりなのと同様な感じでしょうか。
他の園も消毒する予定でしたが、生育がまだ遅いので雨後にします。SS使うのはデラ園ぐらいかな。このSSは小型で荷物運搬が全く出来なかったのですが、私の物になったので荷台を付ける事にしました。っても、ファンの網にカラビナ付けて、バケツに色々詰める形にするだけです。うちはファンは基本使わないですし、圃場でバケツ降ろすだけです。
・他の仕事してたら、家のソーラー温水器からお湯が飛び散ったと騒ぎがあった模様。いつもの安全バルブからの開放でしたが、折り悪く風が拭いていて飛散したので故障と思われたようです。元々安全バルブからパイプで出してましたが、熱湯が通るとすぐに抜けて飛び散ってしまうので、面倒ですが架橋ポリ使って家の下まで持って来て、風呂の浴槽に入るようにしておきました。これでオーバーフローした熱湯は風呂にフローするようになりました。てか、使えないほどお湯が沸くってのも良し悪しだな、ほんと。
・この作業で手間取って、やっと終わってネット見たら三菱自動車完全終了のお知らせ会見やってたので全部見てしまった。ニコ生なので、明らかに分かってないコメか社員でも使ってるのか?ってコメで溢れていて、記者もまあ誘導尋問的ではあったのだけれど、日本のレベルも下がったなぁと嘆息。先日記事に書いたらコレで、もうかける言葉も見つからないわ。新卒で入った人はかわいそうだったけれど、会社見る目がなかったと思って第2新卒で頑張れ。残りの社員は不正をお互いに指摘出来なかった奴は自分が潰したのだと認識しろ。うんと後悔してももう遅いけどな。
いつから三菱が間違ってしまったのか?ぬるま湯体質の財閥系で、東大など高学歴の現場知らない奴らばかりで正社員を占め、不正にもグループ購買で温情をかけてきたツケだろう。三菱単体なら隠蔽したかも知れないが、日産が許さなかったというか、デイズで独自開発することになって三菱裏切った。まあ、そういうのもあるだろうけれど、私はランエボがダメ菱の象徴ではないかと思う。いや、オーナーの人の名誉のために言うけれど、エボがダメとか言う話じゃなくて、メーカーの腐敗が分かりやすいって意味でね。
超高性能車を既存のファミリーカーをいじって作るというのは、みーんな考えるけれど、メーカーとしては手を付けていいのか微妙なライン、アコギな商売の一歩手前だったのだと思います。そりゃ街工場で高性能化させられる物をメーカーがやるんですから、そんな技術力が必要な物ではない。湾岸MNで言えば「ホンダやトヨタがHVを作っている時に、日産はGTRなんて古くさい物をいじりつづけていたんだ」って部分ですよ。GTRは私が否定出来る物なんかじゃありませんが、トータルの車文明においてHVや燃料電池などのような重要性からは遠くかけ離れた所にあります。そんな事だけに明け暮れているうちに、世間一般の技術的な変化についていけなくなっていたのでしょう。スペシャルってのは割と簡単に作れるのですが、基礎の底上げってのは本当にチビチビとしか進まない。でも出せばスペシャルはいくばくかの即金になってやめられなくなり、エスカレートしていく。それをベースの開発に回せれば良かったけれど、大抵の場合スペシャルのチームが聖域というか特権化して暴走するんだよなぁ。
今後のシナリオは行政的には何らかのケリがつくでしょうけど、ユーザーはもう完全にいなくなりますね。ディーラーも消えるでしょう。財閥も支えられないし、倒産か経済再生機構あたりが入っての民事再生、他メーカーの買収でしょうか。一番おっかないのは中国資本が国防企業絡みの三菱を乗っ取ってしまう事ですが、三菱の販売チャンネルは東南アジアと聞いているので、もう海外専業としてタイあたりの企業が買ってくれるのが望ましいですが、多分無い。最後は他の日本メーカーの吸収ですね。過去のイギリスの廃業メーカーはこのタイプの消滅をしていますんで、一番ソフトなのはコレかな。
とは言え余力があるのはトヨタぐらい、ギリでホンダ。しかしトヨタはこれ以上規模拡大すると多分独禁法とかにひっかかるし、別に三菱から欲しい物はない。財閥が結納金持たせてホンダ?確かに市場的には北米ホンダ、アジア三菱ってのは面白いですが、かなり方向性が違う企業ですし、技術的にもホンダ欲しい物は三菱にはないかも。スバル・ダイハツもトヨタ絡みなので除外。残るはマツダ・日産・スズキです。日産は三菱とどっか似ているんで、結婚してもシナジー効果は無さそう。合弁会社の時にそこらへんは書いたので改めて貶めません。マツダは今伸びていますが、三菱を受け取るのは地雷かなぁ。そんな中、意外といけそうなのはスズキでしょうか。
まず販売チャンネルが三菱とは比べものにならない位大きいので、何売ってもそれなりに売れそう。さらに軽部門を日産に切り売りして、普通車をスズキが買えば、どっちも足りない物が手に入ります。スズキはアジアンカーでも強いですし、東南アジアでさらにシェアを伸ばせば、南アジアからこっちスズキ帝国になりそう。社風も違った意味でリコールなんか屁とも思ってない所などありますし。という事で大胆予想:三菱スズキ連合に1ペリカ。
・晴天でソーラー湯沸かし器が暴発するほどだと、今度気になるのはソーラー調理器です。以前畑でお湯を作るのに発泡スチロール容器の中黒塗りにして透明な蓋して黒塗りヤカン入れてましたが、結構熱くなります。ただ、調理器ってパラボラ型が頭にあったので、ああいう不安定で風に弱そうで熱も奪われそうな物は難しいと考えていました。しかし、調べると「ソーラーオーブン」という物もあるようです。パラボラ型は集光して直接対象を暖めますが、オーブン型は加熱ボックスのような物があって、その中に熱をため込む仕組みのようです。パラボラ型のようにフライパンを加熱するような目的には向かないでしょうが、圧力鍋なんかを投げ込んでおけば、勝手に調理されている(かも)というのは魅力的です。構造も断熱ボックスの中に黒い内張をして(発泡スチロールだと多分熱で溶けるので、「黒いトタンか何かの内張」「繊維系断熱材」「発泡スチロール」のボックスを作り、表にガラスの蓋を作ります。反射素材は鏡が手軽でしょうね。
ガラス部分に対して集光部分の面積が何倍あるかが最も大きな性能への影響要素らしいのですが、4倍でも120度を超えるという話があります。実際、単なるボックスでも70度近く行くので、入力が4倍ならそりゃ当然でしょう。6倍ならもっとです。また、これは本来太陽を追尾する必要がありますが、倍率が高ければある程度スイートスポットを外しても機能するかと思われます。
小さいサイズで使える物を作るには、ガラス面積が小さいままボックス容量を増やす必要があるので、深いボックス(一斗缶とか)が良さそう。これを黒く塗って周囲を断熱すればいいはず。反射板は鏡を使う訳ですが、サイズに関してはガラス面に対して60度という注文がついてました。パラボラ型はもっと浅くていいのですが、オーブン型は底に集めるので集光板が有効面積に対して大きいという弱点がありますね。太陽に対して60度というのは恐らく4倍モデルの場合の話で、この場合日光は「ガラスに対して直角入射の時」「鏡に対して30度の入射になり」「反射光の底辺がガラス面に収まるのは、鏡の底辺がガラス面の長さと同一」という事になります。つまり、鏡部分への反射がそっくりガラス面に行くので2倍です。それが4枚あるので・・・あれ8倍じゃね?と思いましたが、別に角度限界目一杯にガラスを伸ばす必然はないので、60度というのは「最大倍率の8を成立させる場合」という事だろうと思われます。じゃあ4倍でいいなら、もっと浅く出来るのか?と思ったのですが、久々の三角形の考察は難しくて、分かる範囲で言うと「45度を超えると三角形が成立しないので出来ない(光が全部外に出ちゃう)」。それ以下の角度だと角度を増減させても集光率は2倍以上にはならない。じゃあ45度が最適か?って話になりますが、常に太陽に向けられるんなら多分そこが限界ですが、ちょっとでもずれるとアウトだからなぁ・・・ここらへんはガラス面を南面させる限りはどうしようもないと思いますし、逆に8倍倍率で200度超えを狙って、それで高速調理するのならソーラーの意味なくね?って事でしょうね。その点パラボラ式は焦点温度はやろうと思えば際限なく上げられるんじゃないかな、理論としてはだけど。
60度モデルの場合、鏡の長さは蓋の長さの3倍になるはずなので、一斗缶の238㎜ってサイズの場合、714㎜になる。幅はもちろん238だが、市販品見ても側面も覆っている事が多い。側面ももちろん60度のラッパ形にした方が効率がいいだろう。鏡の切断の方が大変だから、やるなら鏡に合わせてボックスやガラスを微調整して、おそらく3枚を半割2枚、半割をさらに斜め半割にするのが1枚って組み合わせじゃないかな。長さはマックスが714なだけで、それより短くても成立はするはず。
・明日の予定 午前中風がなければ棚下の園だけ消毒、風があったらガレージ作りか小さい苗の植え付け、午後は雨の確率が高い。
Posted at 2016/04/20 23:59:37 | |
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2016年04月20日
・三菱自動車の燃費不正問題の生中継、全部見てしまった。記者クラブの質問が冗長でまとめられるか不安な所もあったのでまとめ。
どの車種で不正が判明したの?
EKとその派生車種、14型と15型とかなんとか。分け方にもよるが4車種?と日産にOEしてるデイズ系
どんな不正だったの?
1:本来惰行法でやるべき走行抵抗の測定を高速惰行法でやった。それによる燃費への影響は不明か小さいと三菱は説明
2:走行抵抗を割り出す時に複数回やる試験結果の中央値を取るべきところ、明らかに抵抗値が低い方の値を取った。
その影響は?
走行抵抗で7%、燃費で5%程度悪くなる。排ガスとかは知らん。
誰がやったの?
現時点で分かっているのは当時の第一実験部長が指示した事になってるけど、この数字は何人も見るので、不正だと認識している人はもっと沢山いた。不正チームwww
どうしてやったの?
燃費目標数値を達成出来る技術が三菱になかったからです(キリッ)。数値自体は日産と決めました。
本来はどうすべきだったの?
目標達成できてねーじゃねーかゴラァって設計とかに差し戻すべきだったか、目標を切り下げるべきだった。
どうして分かったの?
日産から「おめーこの数字おかしくねーか?」って言われた。あと、車内調査でVWの不正に似た偽装装置がないか調べてたら出てきた。
いつ分かったの?
3月には分かってたけど、4月まで内部調査というスケープゴート探ししてたよ!
責任はどう取るの?
行政責任は国交省に絞られるよ!もしかしたら自動車メーカー認定剥奪かも、やったね!あと、脱税に該当したら、差額と罰金も払うよ!これも行政の天下り受け入れ次第かな。ユーザーにはどうしたらいいか分かんない。
自動車販売はどうなるの?
該当車種は販売停止、ラインも止めます。多分もうダメぽ。納車予定だったのも全部取りやめ、ヘタしたら形式認定からやりなおしかも。
同じ不正繰り返してるけど、どうして?
社風です。何度言ってもコンプライアンスが浸透しないアホの集団です。
他の不正はなんかないの?
少なくとも測定方法の不正は何件かでやってる模様、でも相関関係がはっきりしているので、具体的にどの程度の差が出るのかわかんね。
解説:走行抵抗はみんな必死こいて削ってるんだけどねぇ・・・空気抵抗は空洞実験で出しているので、これは純粋な走行抵抗。なんで燃費に影響するかと言うと、その車の走行抵抗を想定した負荷をシャシ台に掛けるので、甘い数字を入力してあると燃費が良く出てしまうとかなんとか。ちょっと分かりづらいけれど、たとえば燃費計測で入れとくガソリンの量をいじったとかよりかは分かりづらい燃費詐称。
三菱のブランドイメージはATD-Xより下がった。造船もダメ、商事もパナマ文章で脱税してたのが分かるはず、重工はMRJもATD-Xも実用化出来てない。そして自動車も度重なるリコール、リコール、あーんどリコール、たまに更迭である。技術力がないのに他社との競合が厳しくて数字をいじってしまったという憶測を副社長がしていたが、無理な目標をトップが押しつけてなかったか、検査や実験が物を言えない隠蔽体質があったのではないか、不正へのトップの関与などが今後の課題。昨日の日記で書いた直後にコレだよ、本当に三菱自動車は消えると思います。
Posted at 2016/04/20 19:38:06 | |
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