2016年08月27日
・仕事は出荷した後、滅茶苦茶眠くて寝てしまった。心地よい温度と早起きして仕事したのと、曇天で非常に良く眠れた。パープルは収穫開始したが、思ったより手間というか、箱が足りない。まあ往復すりゃいいだけの話なんだけど、悲しいほど小粒でしなびで二房で1パックにすらならないのも多い。小さい房はいっそ小分けにして売るか・・・とも考えているが、いくら取れるもんかねぇ。味は濃縮されているから割といいんだが。
今回のしなびの原因は一義的には降雨不足、他にも高温で傘がなかったとか、展葉せず日陰がなかったとか、若木で根が浅く地下水まで充分広がってなかった事などが考えられる。意図的に深く張らせるためにはむしろ良かったかも知れないし、トラクターかけて浅い所は断根をしているのだが、年末はもう一度ちょっと深く耕した方がいいかも知れない。シャイン苗は優秀でよく伸びているが、さすがに窒素が息切れしている感もあるので肥料ふりたい。こっちも浅い所の根っこは切っておかないと降雨や乾燥に弱い木になってしまう。それをやってどの程度良くなるか不安だが、シャイン園は割と安泰なので用水通路直せばいいだけ。
巨峰は来月から出荷出来る許可がおりたので、苗園をさっさと終わらせたい。その為には今月中にパープルを極力終わらせないといけない。少なくとも干上がってる所のは今週中に収穫終わらせたいが、台風がどうなるかだな。雨でも収穫出来るっちゃ出来るが、作業スペースがさすがに台風には持たない。
作業スペースでは作業灯をE17の電球色にしてみたが、これがまた良し悪し。以前はE17は暗かったが、今は40Wクラス相当のかなり明るいのもあるし、今回はスポット配光にしたのでさらに明るい。ただ電球色はかなり色見が黄色くて半分が白色LEDのタイプを使ってバランス取ってるが、なんか見づらい。デラのような半透明の皮の場合、本来の色見が良く見えるのだが、巨峰系の黒ブドウだとむしろ白色LEDライトの方が見やすいのではないだろうか?さらに青系だとまた別だったりして。また作業スペースがやっぱり低くて房が見づらい。出荷スペースは手元だけは高い机の方が良かったようだ。大粒種は仕分け作業は少なく、すぐにパックにして並べるので効率はいいのだが、パック詰めと房の仕上げの作業を並列で行うので作業スペースが狭くなる。袋を踏んづけるため足元にゴミ箱入れているから、簡単に動けなくて困る。
・台風も接近しているのでハウスの巻き上げもチェックしたが、今年ぶっ壊れてた東棟の故障をそれぞれ発見。まず右側は途中の押さえロープの巻き込み、これほんと多くて嫌になる。ロープが伸びるのと、相手側がワイヤーなので伸びる。本来はこれ、パイプに結ぶのだろうと思うが、そうすると多分こんど落ちが悪くなるだろうな。右側はすぐにロックしてしまってホント、安物のクズは・・・と思ったのだが、案の定被覆材の逆巻きが発生していた。ここは巻き上げパイプ自体がグニャグニャに曲がっていた(前のオーナーが巻き上げ壊れた状態で降雪あってひん曲がった)ので切り落としたのに何故?と思ったのだが、少しでも前の被覆が残っていると、それを足がかりに途中が逆巻きになるというのが分かった。これはすなわち、端っこの部分で切れると全部逆巻きになりうるという事で、固定張りやってないハウスは巻き上げなんか付けちゃいけないし、ハウスとは呼べない。
・筋トレ、やるのはいいんだけど、眠気がなく体力があり暑すぎないという条件が難しすぎる。朝は眠いし、昼は暑いし、夜がない。昨日は出荷休みの雨で涼しかったのでいつでも出来たけれど。まだデッドリフトは怖いというか、軽い痛みがあるので、スクワット系をやったが、リハビリ中は50kgでも割ときつかったのが楽に10回出来て、筋肉痛もなくなっていて、回復が追いついている。ただ重量増すと背中が怖いかな。
その真逆なのがベンチプレス系、前回は50kgでもパンパンに張ってこれまた筋肉痛だが、4日ぐらいおいて回復したと思ってやったら逆に上がらなくなってる。腰やる前もそうだったが、胸や肩の回復が異常に遅くてトレーニングするほど重量が下がる気がする。というか胸に対して肩の力や関節が弱くて、そっちが足を引っ張る感じ。フライ系入れて肩に負荷かけないでやるしかないが、うちのベンチはフラットなので、そこらへん工夫がいる。
ネットでちょうど参考になるHPがあったのだが、「肩にきてしまう」のは「肩をすぼめてトレーニングしている人に多い」のだそうで、その理由は大胸筋ではなく三角巾を使っているからという面白い解説があった。大胸筋も三角巾も肩胛骨を胴体に固定して力を発揮する、対称動作の筋肉である(背中で対称なのは僧帽筋と王背筋)。普通はベンチプレスとインクラインリフトだのチンニングを組み合わせてトレーニングします。対称筋肉は一方のみ鍛えるとバランス崩すからなので私も当然両方やるが、問題は三角筋が強くなると肩胛骨を上側に引いて引き上げてしまうのね。これは武術の世界でも言われていたと思うのだけれど、実は対称筋というのは「体表」「体裏」ではなくて、丹田を体側から見て、円形の対称に配置されている訳。例えば大胸筋の本当の対称はハムストリングス、大腿四頭筋の対称は広背筋って感じにね。これは直立時に動作がどう丹田を通過して使われるか考えると分かる(あるいは丹田水平面で上半身と下半身で逆になっていると考えてもいいのだが、円対称と言うのは成長発達過程における物だと言っていい)。
さて、話戻って三角筋が肩を引っ張り上げちゃうと肩がすぼまって大胸筋の力が使えないと書いた。が、現実には上げられるのは、三角筋と僧帽筋の力を使って持ち上げられてしまうからだ。これは三角筋の方が大胸筋より強いからだそうなんだが、問題は僧帽筋はそうじゃない事(とHPではなっていたが、思うにその逆じゃないかな)。ここで肩関節を痛めてしまい大胸筋を追い込めなくなる。
さて、じゃあどうすれば大胸筋に効かせられるのか?意識するのはもちろんだが、この手の問題でよくやられる方法としては、使いたくない筋肉を先に疲弊させてしまう事である。チンニングやインラインカールあたりで背中を先に追い込んでからベンチを行うのが一つ。次は肩を下げる筋肉を鍛えて三角筋に負けて上がらないようにする方法も考えられる。多分ディップスあたりだろうか。あとは三角筋を使わないでも上げられる軽い重量でフォームを矯正しながら行う事とインクライン系のように元から肩が上がりづらい方向でトレーニングする事か。まあ、大胸筋だけを目的にそんな鍛えるのは本末転倒な気もするんだが。あと、グリップの幅の問題も指摘されていたが、うちのベンチはナロータイプなのでいかんしがたい。パワーラックなので、ただのフラットベンチを入れればいいだけなので試してみた所、ずっとやりやすい。
ただ午前中に普通のフォームで50kgをやっていたので、矯正後フォームだと30kgがやっとだった。その分大胸筋にピンポイントで効いている気はする。肩はまだちょっと痛いけれど、他にベントオーバーローイングとかやったが、上半身はやっぱり腰の関係で追い込めない分、足だけ妙にトレーニングが効いている感じがする。そして腹が出てる。腹筋もやれてないし、ブドウのはねだし食べまくるので、どんどん太る。
・お盆前後の毎年の体調不良と気力低下について原因を分析してみた。まず暑くなる事で睡眠不足になる。昼間無理して仕事しないでも良いので、夜型生活になり生活リズムが崩れる。食欲が無くなりちゃんと食べられないので体力が下がる。さらに簡単な食事しか食べられなくなるので、高血糖になりやすいスイート類などの摂取が増えて血糖値がおかしくなる。そうやって体力が下がると発汗などがさらに体力を下げるという悪循環に陥る訳だ。
対策として昼夜逆転生活を数年やったが、あまり良く無いのが分かった。分割睡眠は睡眠不足になりやすい。真っ昼間はさすがに昼寝してもいいが、2時間が限度。となると、エアコンを常用してでも昼間に出荷作業をするぐらいに空調で対策取るのが根本策になるだろう。中途半端な遮熱対策はエアコンを大前提にしない場合逆効果に思える。確かに温度は下がるが、エアコン使わないで過ごせるほど日本の夏はもう優しくない。あと、エアコンを使えば昼間の高温によるブドウの劣化も多少マシになるかと思う。
エアコンが効く部屋を作る事自体はあまり問題ないが、それは専用の部屋になるので作業場必須。採光とか換気考えずに冷蔵庫のような作業場作りたいわ。
・無駄に家を建てている問題についてネットのスレのまとめがあってなるほどなと思う意見が多数あった。要約する
1:低金利だから いずれ家を買うんだったら、この低金利時代に買っておきたいという若い人達が多い。つまり不景気だけどローンで買っている。まあ分かる。
2:銀行金余り いくら金余りでも不良投資はされないものだが、今回の黒幕は低金利政策で金余りになってしまった銀行の投資先という側面があるみたい。お前らもっと「事業」に投資しろよと思うけれど、建築が投資なのは事実か。
3:相続対策 団塊の上の方もあと少しで寿命なので、相続対策に資産を分割したり現金化する流れがあるから。まあ分かる。
4:社畜縛り付け ローンで借りるから会社の言いなりに出来るんだそうな、まあ新築増えている理由じゃないだろうけど・・・
5:情弱老人ターゲット 相続対策に煮ているが、団塊も頭がパーになりつつあるから、ガラが悪い営業のカモ、うちもそうだ。先日殺人未遂になった大東建託の営業も、捕まってから詐欺が出るわ出るわ、もう特殊詐欺グループ飼ってるようなもん。農協(金融)に「ああいう所に出資するのはいかがな物か」と言ったら苦笑いされた、そういう事である。
6:上物はタダ 今回これは一部の人しか分からなかったようなので解説。言ってみれば今、ここで出ている新築の話は上物を外して見るとすっごい良く分かるの。細切れの不動産を高く売りたい人達が多い訳で、そのオマケに上物を付けているのね。原価知らない人達は建て売りなどを「上物がこれだけあるんだから、総額だとお得だろう」と納得して購入してしまうのだけれど、実際の上物は実はすんごく安く建つ。大工さんに悪いから現場の仕事を否定はしないけど、ユニットで作ってきて現場で作る奴なんか、コストはもの凄く安い訳だし、さらに工場稼働率が高い今は固定費割合も下がるので、さらにすっごい安くなっている。原価厨じゃないが、おそらく坪単価40万ぐらいの家があると、実質は5万から10万の間、半額までの残り10~15が会社の間接費用などで、半額20が利益ぐらい。ぜーんぜん痛くない。
さらに、上物たたれば固定資産税は減免されるし、5年ぐらい寝かせておいても新居として半額で売れれば利益が出るから建てる方は建て得という状況にある訳だ。
が、不動産の人が指摘しているように、これを続けて供給過剰が続くと、いくら不動産と言えども価格が維持出来なくなる。地価が1/5ぐらいまで下落するんじゃないかという指摘もあった。私は実際には不動産やオーナーはそうなったら寝かせるだけなので地価がそこまで下がるとは思わないけれど、建築業界が超氷河期不況に陥るのは見える。それでも建て売り乱発しているのは、一つはメーカーハウスは直営じゃなく下請に投げているので、現場を切れば本体平気というのが一つ。下請はそんな事しったこっちゃないからね。もう一つは現場回せる人がどんどん減っても、家は建つようになってきているから。もう作業効率化が凄くて、昔みたいに技能職じゃなくても家が出来るから、新たな下請が安くポコポコ沸いてくるとお考えなんだろう。実際刻みや配管なんか今は素人の私でも出来る方法に改まっている。プレハブ工場も最近はオートメーションがどんどん進んでいるから、固定費のうち人件費がほとんど無くなってるだろうし。
無計画に建て売りが増えて税金と業者の未来を先食いして今の利益を増やしている事は憂慮すべきだが、建築の技術の方向としては正しい訳で、これが正しい方向に向かってくれないのが残念だ。既存の宅地が有効活用されないのは、既存住宅の建て直し費用が高いからであり、よって新興住宅地に若い人が流れてしまう状況がある。なんで高いのかと言うと、建て売りならスケールメリットもあるし仕様変更などの営業要素もないし、解体もないし、なにより施主が最初から存在している所だとハウスメーカーが利益確保に利ざやをたっぷり乗せてくるのが考えられる。上で書いたように家付き土地として建て売りをおまけにする場合はハウスメーカーは安く安く建てて自分でもってりゃいいんだけど、施主がいれば利ざやをそっちで乗っけちゃうからだ。例えば施主が建て売りと同じ程度のコストで建てられるようになれば(あるいは建て売りが注文住宅と同じ値段になったら)こういう不均衡は解消されると思うんだが。
Posted at 2016/08/28 21:21:58 | |
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2016年08月27日
・潅水すると大雨が降るという毎度のパターン、前回は台風なのに雨なかったのに、今回はなんでもないのに強い雨が降った。ただ、降水量はタライ計測でせいぜい15㎜ぐらい。正確に確認しようと思ったらぼけ老人が嫌がらせのように荷物を全部ごっちゃにして箱に入れてキチってた、もう嫌。出荷はなく説明回だったが、品種が増えて長くなって腰が痛くなる。大体は以前聞いたのと同じ感じだが、今年は全国的に豊作で供給があるが、小売りが高いため量がはけないのだそうだ。豊作年は安く多く供給した方がいいんじゃないかと思うが、他産地の価格を聞くとこれ以上安くされたら再生産できないという事なんかも知れない。うちはナイアとパープルは検定合格、巨峰は後日になった。食味検定じゃなくて酸度検査なんだろうか。
・家探しは難航中、地元は半分諦めた。不動産屋が自転車操業的に建て売りやりまくっているので、実際の価値はないのに価格が高沸気味、でも建った家に住んでるのは・・・って感じだし、空き家も多い多い。でも、盆暮れ正月のみに使うのでまず出ない。お陰で酷い荒れた家も増えた。奥地は人心荒廃激しく、日陰村は住人から絶対おすすめできないと言われるほど半日村、日向側ちょいは良いと言いたいけれど、家がそもそも少ないし、ある家が密集しているので近所づきあい大変そう。幸い耕作地に対する課税が再び前と同じようになったので、小作人の心配が少し減ったが、あれ最初推進した馬鹿役人は磔にして石投げてやりたい。
さて、隣接地区はどうかと思ったら、地下が概ね半額から1/4ぐらいで、移動も持ってる圃場の中間ぐらいで適度に山間地、日照はよい。傾斜はあるので上り下り大変そうだし、地元の圃場間の移動が辛いとは思うが、出来ないほどじゃない。有力候補地だが、土地の風土というか気風が分からないので即決という訳にはいかない。妙に古い家と文化住宅チックなマンションが並列で建ってるんだよな。
・ミニキャブ関係は積み替えエンジンの仕様をちょいちょい考えているが、別にあっちいじれは手間いらなくね?という気もしてきている。積み替えの手間一発だし、どのみちいくつかのパーツは交換みたいだし、今のエンジンがベースとして素性が良いって事もない。まあ来歴ははっきりしているけど。今日明日壊れるならすぐに積み替えてゆっくりって気もするけど、とりあえずしばらくは壊れるって事もなさそうだし。積み替え予定のエンジンも調子は悪くないみたいなので、それをしゃぶりつくしてから交換というのもまた分かるんだけどね。
ところで、ディーゼルオイルだが、ほんと低速が粘るのに回りたがらない、ディーゼルみたいなエンジン特性になってしまった。粘度だけでは分からない要素が多数あるのかなんなのか?一番ベーシックな安いオイルなので凝った事はしてないだろうが、やっぱりディーゼルだから高回転回さない前提で減摩剤は減らし、粘度指数では表せない部分での気密性を上げる添加剤を入れているのだろうか?運転はまったり運転する分には快適なんだが、改めて良いガソリンオイルを準備しておいた方がいいなと実感。
・遠隔地の巨峰苗園なんだが、こっちも試食してみた。まだ若い木なので粒は小さいが、パープルみたいにしなびは発生しておらず、地下水供給が生きている感じがする。色はまだわずかに赤が基底部に見られるので完熟ではないのだが、試食してみてびっくりした。なんですのんこの巨峰、皮ごと食べられますやん!
私は最近はブドウは皮ごと食べる事が多い。そういう品種が増えた事もあるが、中には皮がまずい品種もある反面、皮ごとをうたってない品種でも皮ごと食べられる事もある。それは品種の中のクローン違いという事もあるし、栽培条件という要素もある。その中で巨峰は皮にコクがあり、皮下が甘く、食べられる奴はほんと美味しく食べられるのだが、皮が渋くて口に残り美味しくないのも当然ある。で、ここの巨峰は皮がパリパリしており、適度な渋みもあり、黒系ブドウの皮ごと品種の中でもトップレベルに美味しいと思う。というか、私はまっさきに「苗屋が間違えてリザマートを寄越したんじゃないか!?」と疑ったほどだ。しかし、すべての苗がそんな感じなので、これは特性だと思う。
巨峰は歴史がある品種なので枝変わりというか選抜品種が多数あり、植原で言うと東部系(大井上系)」→「櫻井系(井川直系)」「飯塚系(1号、2号)」などがあり、一番人気は多分飯塚1号。無論、選抜系以前に広がった東部系と平行な種類もあると思う。ところが、うちのこの巨峰は佐藤系という山梨の系統である。苗屋に巨峰がこれしかなかったからなのだが、みんな良いこと書いてあるので優秀だとは思うけれど、人気は飯塚系ほどではない。遺伝的に巨峰とはちょっと違うんじゃないかと苗屋が言う程、巨峰と性質が違うとは思っていたが、食味が全然違う。ピオーネに近いという指摘があったが、肉が硬く味が欧州系に近いのは同じだが、皮がこんなパリパリなのはピオーネとも違うような。あとピオーネは皮離れが悪いが、これはそんな事もない。という事で、ここは佐藤系巨峰の適地だったかも知れない。
Posted at 2016/08/27 19:52:49 | |
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