2016年09月13日
・積み替えエンジンの交換内容がいくつか決まった。大きな問題としてはキャブレターがやっぱり違っていて、スロットルオフの時にじんわり閉まるパーツ(ダッシュポットと呼ぶ)がうちの年式のにはついていてドナーにはついていない。なのでドナーのキャブを使わないようにしたいらしいが、個人的には今のキャブは清掃したい所。ボルトオンで後から交換出来るならそのままで行きたいが、それなら逆でも可能っちゃ可能。
それより問題なのはクラッチの形式で、「こんな違うのか!!!」と言いたくなるぐらい巷にはU42T用のクラッチが氾濫していた。メーカーが様々な型番のを乱発して、サードパーティーがそのコンパチを作ったり作らなかったり、そして値段が結構違ったりもするので腹立たしいし、アイシンのは適応がないような話にもなっていてますます混乱する。
大きく別れるのは1997年(平成9年)の4~6月(資料で違う)。エンジンがMPI化され高出力になった頃、クラッチが別品番になっている。それはまあ分かるんだが、サードパーティーの適応年表が食い違っていて、モデル末期まで適応になってたりする。でもちゃんと違う。ディスクも当然変わっているはずだが、かえてないメーカーもあったりするし、不明な所もある。ほんといい加減だなぁ・・・細かく調整した三菱も本当に必要だったのかは疑わしい。明らかに違う品番が混じってる所などから、納入メーカーが違うという話もあり。という事でリスト
純正 タクティー アイシン EXEDY
クラッチカバー MD741588 MBD060U
MD731235 V9116-M021
MR305893 CM-034
MD731235 MD731294 MD732787 MR232255 MR357164
→ CM-021
MR305893 MR477367 CM-034
MR305893,MR477367 V9116-M034
MD731235 MBC557
MR305893 MBC602
ディスク
2300A016 DM-064
MR305894 MR453304 MR483367 DM-064
MD741588 V9115-M037
MD731978 MD741588 MR196608 MR741588
→ DM-037
MR196608 MD741588 MBD060U R
MR305894 MBD080U
スラストベアリング
RCT2812SA
V9125-R001
V9125-P002
MR357926 70143
なるほど、わからん。一つ分かる事はタクティーの品番はアイシンのそれと末尾が同じなので、おそらくOEなんだろうなという事ぐらいか。でも、どのカタログも適合モデルイヤーがあってるのに、同時に外れているというへんな表記になっている。これが併売していたグレードでの違いなら問題ないのだが、マイナーチェンジで変わっているのに一緒ってのはいかがな物かと。ちなみに、後期はU61系と共通なので、やっぱりエンジン先行搭載なんだろう。
とりあえずカバーから見ると、インジェクション前のは代表純正品番がMD731235でアイシン・タクティーが021、エクゼディが557と呼んでいるタイプだと思われる。モデルチェンジ後は純正がMR305893、アイシンの034,エクゼディの602。ディスクはMD741588が037とMBD060,MR305894が064と080に集約されている感じ。スラストベアリングに至っては何にもわからん。
で、単品注文だと021と037を買えばいいわけだが、021が5800円、037も5800円ぐらい、スライストベアリングは1000円以下なので、セットにしても13000円ぐらいだと思われる。
ところが、だ。普通はディスクとカバーとベアリングはセット交換なのでキットが存在するのだが、前期型のキットはアイシン・タクティー系列にはなく、エクゼディのみで価格が16000円ぐらいする。後期型だと単品価格は全部500円ほど安いとは言えエクゼディで10000円、アイシンで8500円とかなり安いだけに、セットでアイシンが前期型のを1万円ぐらいで出しててくれるのがもっとも望ましいのだが存在しない。しかも検索すると、過去には前期型も9000円以下で発見でき、これ純粋に値上げだよね。どうやら製造中止部品がすでに含まれているようなので、こればっかりは・・・って感じだ。あとタイベル関係も工場の方で言ってた値段がこっちは工賃だと思ったらパーツ代でそのぐらいで出るみたいなので、そうであれば工場で取りたい所。
他はプラグコードで、以前からはまりが悪いと思っていたら、あれはオイルでゴムが膨潤した結果らしい。オイルが漏れていたのは事実なので、これも交換しときたい所。幸いこっちは以前より安くなってた。なんでだろ。プラグはすでに準備してあるのでテーパーカットするだけ。ミッションとエンジンオイルも持ち込みなので、ペール缶でSveltを買った。一時期敬遠していたけれど、最近値段が落ち着いたし、悪く言うとその下のエアリークラスとの差があまり無くなった。エアリーは逆にあれベースオイルをグループ3にしてないような感じなので、単純に見劣りするし。あとNNL690も無くなっていたので購入、散財すごい事になってる。クラッチキットは結局エグゼディが安い所で、怪しいサイトではない所から購入。概算だと
クラッチ14000円、エンジンオイル17000円、プラグコード5000円、プラグ2500円、添加剤12000円なり。トータル5万ぐらいか。LSDも入れたいナァ・・・そうするとホーシングからハブを抜くのでハブベアリングの交換もしたいなぁ・・・
・サンバーの印象をミニキャブのリコール作業の時に書いた日記が出てきて、それを読んだら今と全く同じ事が書いてあって笑った。「フロントが曲がらない、CFが出てから重い」「リアが曲がりたがらない」「ホールド甘い」らへん。もしかしたら同じ個体かも知れないな。この時はトラクションの良さは書いているが、しゃくりの問題は書いてないので、あれからマウント類がへたったのかも。乗り比べて見ると、確かにU42Tの方がアクセルのオンオフにリニアに動く。これはロングホイールベースになったU6系でも同じだった。逆にサンバーの場合ホイールベースを旧規格から変えてないショートホイールベースだったそうで、そのためにあんまり過敏にならないように安定に振っているのかも知れない。「そんなのホイールベース延長すりゃいいじゃん」と思うのだが、なんでもホイールベースを伸ばすと直安は出る訳だが、重量配分は逆に悪くなるのだそうだ。いや、元からセンターに重量物が固まっているとか、前後に上手く振り分けてあればいいんだが、RRのように重量物が片方だけに乗っていてホイールベースだけ伸ばすと、よりその傾向が強く出てしまうらしい。
・他の仕事は特に無し。注文しておいたスコーカーユニットとマイクロモーターが届いた。マイクロモーターは初期不良が多いと報告されていたので、全数チェックしたが、幸い全部動いた。ただ、動き方が全部違い、中にはブルブルと不整振動したり、回転音がやけに甲高い奴があったりと一定ではなかった。まあ、しょっちゅう使う物じゃないからいいんだけど。ユニットの方はバッフルをMDFから切り出して中間を埋めてやれば良いみたいだ。で、純正のように納めるなら切り欠きまで綺麗にほじってやる必要があるし、適当にやるならボルトを長くして大きく切ってやればいいだけの話だった。もちろん、厳密にはユニットは同一平面におくべきだけどね。不思議なのは、ユニットを9㎜以下のMDFにマウントする時には内径60㎜、それより厚い板だと内径58㎜に端子部分だけ切り欠きをして入れるという指示があった事。
端子部分に関しては別に疑問はないのだが、厚い方が後ろまでカバーするので振動の抜けが悪くなるから、広げる方向だと思ったが違うのだろうか?でもサイズ的にきっちりなのは58㎜なので、60㎜というのが簡易的に逃げられる限界なので楽が出来るという事だけなのかも知れない。この2㎜の差は端子とマグネットの干渉があるため、半田付けだと全部58㎜+逃げで組めとなっている。あるいは、60㎜だと逃げがない分保持強度が充分という判断なんだろうか?
とりあえず突っ込んでみた感じだが、正直芳しくない。一つはスピーカー一般に言える事だが、最初は鳴りが良く無い。エッジが硬かったり振動板が分割振動したりエージングが進むまで急速に音が変化する。また、バッフル無しだとミライースの純正にも負けるのだが、それはミライースのはふかし枠のため純正でバッフルがついているような物なので回折が無いのと、車用オーディオは4Ω設計なので8Ωのホームオーディオより電流が多く流れるというのが考えられる。つまりミライースのは他の倍の電流でドライブされているから、相対的に音が出ているのだろう。まあ、うちのは利得も低いので、それも影響しているだろうが。まるで音が出てない感じすらする。こりゃダメだったら車用の4Ωのスピーカーに適当な抵抗かませた方がいいかもなぁ・・・
・さて、音源は古いCDを聞いている。実はDS1000ってこんないいスピーカーだったんだと認識を新にしたのは松任谷由実の一連の作品だった。ユーミンの曲は打ち込みでビートがきいていて、中間も上も音が洗練されている。安いスピーカーで聴くとこれがドンシャリに感じられるのだけれど、音をいじりまわして聞きやすくしているけれど、それでいて安っぽくはないっていない。深く聞けば奥に色々入っている楽しさがあって、それを引き出してくれるというのか、積分していった先に音楽があるというのがマルチのハイファイとの相性がいい。一本フルレンジ一発はもっと大まかな結論で「音楽は楽しくきくものだ」と言っておいて、それを実現するために多少の嘘は受け入れているような感じがある。もちろんマルチにはマルチの嘘というか、一つ一つは小さい嘘なんだけど積み重なって逃れられなくなるような嘘はある。マルチは帰納的・積分的でワンウェイは演繹的・微分的と言うのかな、もちろん片方をやっている時にはもう片方が裏で動いているとは思うけれど。
で、音源的にもユーミンは前者なのだ、私の中では。昔は時代時代でスタイルをかえるユーミンはどこか軽薄ではやりすたりの中にいるように思えたが、その中で器用に泳いでいるユーミンはちゃんと一つの軸はあると今は分かる。荒井由美時代の繊細なエキセントリックさも、中期のメロディアスなJ-POPやエキゾシズムも、後期の少し悟ってしまったような郷愁もいい。で、それらを軽佻浮薄と断じていた私が子供の頃聞いていたのは中島みゆきなのだが、これが今聞くとヘタなんだよなぁ・・・ヘタっていうか不器用か。彼女は軸足がしっかりとフォークソングに取られているので、あんまりバリエーションは無い。音に関して言うと作り込みも何もかも松任谷由実に大きく劣る。それが悪い訳ではもちろん無くて、「あー、今日も中島の姉さんが酔っぱらってくだまいてギターひいてらー」みたいな安心感がある。こっちはどうしようもなく芯が強いので、バリエーション作るとどっか嘘っぱちっぽく聞こえる。これはマルチで細かい部分部分を描き出しても良く無い、ワンウェイでまずは大きく捉える必要があるだろう。
・天気は雨がけっこう降った。パープルはまさかはしけやしないだろうが、そうなったらもうあの品種はダメだな。スチューベンは個人的にはあまり感心する出来ではなかった(大房で着色悪い)のだけれど、まあまあのグレードで取ってもらえて良かったというか、直売所に積んであって少し焦る。もっといい物扱って欲しい反面、この時期にこれだけ出している人はあんまりいないからなぁ。病気が出ない保証があればもっと待ちたいし、来年は房作りの時点でもっともっと小さくやっていいだろう。
Posted at 2016/09/14 10:28:24 | |
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