2016年09月18日
・先日、国の防災会議かどこかが、地震の発生予測の表現を改めたりリスク見直しを行った中で、まっさきに地元の活断層をもっとも大地震につながりやすいとして上げていてショックだった。東日本大震災の年に結構大きな地震があったのだけれど、あれは断層本体ではなくてもっと小さい別の断層の物の可能性が高いのだそうだ。浅い地震が群発していたのだが、本当に動くとあんな物ではないそうな。エネルギー発散してなかったら逆に危ないな。
・それと同時に熊本の被災者の人の声が出てきたのだが、生々しくて怖かった。あの地震では建物の被災は多く見られたが奇跡的に死者はそれほど多くなかった。それゆえ地震の影響がすぐ忘れられているが、今もかなり多くの人が避難生活を余儀なくされているそうで、それだけ住宅被害が多かったみたい。さらにみなし仮設など国からの補助金を目一杯使おうとする業者と被災者でもトラブルになりやすい高齢者や高慢な人との間で、多くの被災者が入居が決まらず、未だ野宿に近い状態だとかなんとか・・・被災者さんは「ともかく飲料水が無かった。他の物資があるのに水がない」とか「米があっても水がないので炊けない」とか言っていた。
・うちも生活用水は雨水のストックやら河川くみ上げのストック、最悪川の水を汲めばいいだけの話なのでいいのだが、飲料水のストックは心許ない。東日本大震災経験者は「野菜が不足するので野菜ジュースが喜ばれる」とか言っていたので、野菜ジュースでもケース買いしてストックすべきかも知れない。1日一本と言った濃縮野菜ジュースには消費期限が標準3.5年の所、5,5年持つ者もある。もっとも、これは普通に消費してローリングストックしても平気な感じなので、通常品でもいいかと思う。水に関しては賞味期限がながい物もあるが、基本的には腐らない物なので消費期限はないとの事。という事で水は1週間分、野菜ジュースは20日分購入した。あとは被災時に持ち出しやすい場所がどこかだな。屋外倉庫は良いのだが、保存条件としてはやや厳しい気もする。ロッカーにでも入れとくか。他は井戸だろうけど、手動ポンプはないからなぁ・・あと、ソーラー温水器にも水はあるのだが、さすがに震度7クラスだと破損しそうだし、あれの水抜くと温水が得られないというジレンマに陥る。そりゃエンジンポンプで送水すればなんとかなるけど。
・次に家屋の耐震性、うちは昭和53年基準以降ではあるし、奇抜な設計はしてないので耐震性は並程度はあると思うが、これまた震度7クラスに耐えるかと言われると不安は残る。今度内壁いじる時に部分部分に構造用合板の補強でも入れようかと考えてしまう。出来れば二階屋根の瓦をトタンにして傾斜をなるくしたいぐらいだ。二階の屋根の重量軽減は、一階の屋根より耐震性に影響が大きいそうだし、今は金属屋根も良くなってる。ただ、あと何年使うか分からん物に過大投資な気もする。畳部屋も剛床にしてしまえば水平強度は上がるだろうが、どうなんだろうね。それ以前に本棚やタンス、食器棚の方が急務か。和室の本棚はL字金具で転倒防止はしてあるが、洋間は間柱や胴縁が見えないので固定してない。また都合がいい場所にソレがあるとも限らないし、L字金具はあまりスパンや重量がある相手にはちょっと役不足な感じもする。タンスなどは突っ張り棒も使える高さだが、最近うちの市では耐震補強で突っ張り棒の補助をやめた。いろんな理由が考えられるが、何より天井裏入った事がある者としては「あれに耐震性は期待出来ないからだろう」と思っている。天井がむき出しの梁とかなら別だが、普通の吊り天井に転倒防止の強度はまずない。という事で、折金で結構厚い奴を購入、これで上側を固定してやれば多少はマシなはず。上下分割も固定出来るが、ちょっとむき出し鉄板は見栄えが良く無いのが難点か。こんなのは木っ端で繋いだ方が強度も見た目も良いかも知れない。
・そういえば自作パネルソーと同じような構造のコンパクトパネルソーというのが輸入品にあって調べて見たら大変参考になった。一見すると自作系の単管レールそっくりだが、2点ほど大いに参考になった点がある。まず一つはレールの幅。自作系のパネルソーはレール幅を丸ノコギリギリのサイズにしている事が多い。レールのガタが無ければそれでもいいし、実際問題どれほど差があるのかと言われると大差ないとは思うのだが、レール幅を広く、接している長さも長いほど精度は出る。その製品で±0.5と言っていて、現実問題木質系のカットでそれ以上は必要ないだろうと思う(特にパネル)。また、スライドレールのベアリングが面白くて、普通ならリニア用ベアリングとか、小さいタイプならボールベアリングのアキシャル方向にぶっさす訳だが、それはU字クランプにマイクロベアリングを沢山突っ込んで、スラスト方向に受ける構造になっていた。
・MAXのコイルネイラー釘打ち機を修理してみた。と言っても詳細不明で受け取ったので、壊れているのかすら分からないので、とりあえず弾無しでチェック。方法などは説明書がDL出来たので読み込む。構造的にはこの手のはタッカーと同じようなので特に難しい点は無かったというか、連続打ちと単発打ちの違いなんて考えた事もなかったよ。見た目で壊れていたのはコンタクトアームという安全・撃発機構で、これがノーズから外れていた。が、こいつは元から遊動する物で、打ち込み深さ調整機構とセットにはなっていて、その調整次第で外れるだけみたい。むしろ、このモデルはパッキン不良と補修部品切り捨てというMAXお得意のデノミで捨てられるケースが多いらしく、接続してエア漏れが心配だった。で、コンプレッサーに付けたら案の定エア漏れ音が聞こえたが、圧が上がったらすぐに止まった。試しに作動させてみても正常に動くので、とりあえず正常と判断して釘を購入してくる予定。私は名称から言ってコイルネイルという弾かと思っていたのだが、どうやら連結釘を巻いて入れるだけで良いらい。
このネイラーを使えば構造用合板を簡単に貼れる!と思ったら甘かった。いや、正直分からないという所なのだが、構造用合板はN50釘で止める事になっている。ところが説明書での対応はNC50V5とか言う物になっている。これはN50釘の軸太さが2.75㎜の所、2.5㎜しかなく、頭サイズもN50が6.6㎜の所6㎜しかない(他のサイズも使えるが一番太い奴でこれ)。これだと耐剪断能力や引き抜き能力が下がるので本当は使えないが、リフォームで使っちゃってるというクレームも何件が見た。ところが、社外品なのか、N50の連結釘という物も存在する上、対応表には同製品も書いてあったりする。打ち込み力やサイズ的な物が許せば使えるという事なのだろうか?製品の後についている補助記号で仕様が違うのかも知れないが、製品自体にはそれが書いてないため、そこらへんも分からない。まあ補助記号無しのモデルそのものだと、やっぱりN釘は非対応なので、構造用合板には使えないって事になるんだろうな。
具体的なNC釘のN釘に対する欠点としては胴が細いという問題はあるのだが、V5サイズだとその差はわずかであり、目くじら立てるほどとは思えないのだが、頭サイズが大きくことなるため、抜けない変わりに頭を通過するパンチングで壊れてしまう事があるらしい。他にはコーススレッドが考えられるが、こっちは長さ50㎜だと太さが3.3㎜もあるので剪断力には強そうだし、締結力も釘とは比べものにならないほど高いが、やはり頭が6㎜前後と小さい。ただし、55㎜になると逆に7㎜頭になるのでパンチングの恐れもなくなる。しかし、コーススレッドの場合、焼き入れしてあるので衝撃破断しやすいのと、締結力が高すぎて耐力壁が勝ってしまい粘りがなくなるという事で、これまた正規の耐力壁の仕様では使えない事になっている。
じゃ、フローリングの捨て張りなり、フローリング本体はどうなのか?まあフローリングの板材に構造強度は求めない物だし、フロア釘の形から見てボンド併用ならなんでもいけるだろう。捨て張りは水平剛性を期待するならもちろんN釘で細かく打つのが望ましく、以前私がやったリフォームだとそこは足りてない。しかし、そもそも畳なんかを上げてフローリングにする場合、間に細い根太モドキ(転ばし根太)を入れてから捨て張りするので、強度はあまり期待出来ないのではないかと思う。大引に直の剛床はそういう点でも強度が有利なのかもだが、あれは厚さから見るとN90とか使う事になっちゃうのが問題か。そう思って調べたら、「床倍率」という概念もあるそうで、耐力壁に地震の力を上手く伝えるために床の強度も必要らしい。
壁倍率の場合、たとえば細い筋交い片側で1.5倍、たすきで3倍、構造用合板2.5倍(大雑把な話で、実際は仕様で違う)などなっているが、床倍率も同じように仕様で倍率が決まっている。和室のように根太に野地板を張り付けた場合の床倍率は0.5,転ばし根太の上に12㎜合板で0.7だから、若干合板の方がマシだが、303ピッチで根太に12㎜を直で打つと倍率が2にもなる。
さて、床の役割は壁への力の伝達を書いたように、この補強のミソは壁と床の部材の取り合いにある。在来木軸は床は根太経由で大引と土台に乗り、大引きは土台なり梁に繋がっていて、詰まる所力は面ではなく根太の上と下なり、大引と土台の接点で伝わる。んで、壁と床は構造としては柱間ではくっついてない。目隠しで巾木を張るけれどね。そこで、床材の直張りだと、板を土台に固定してから、壁の中で床材の上に受け材を固定して、そこに壁材の下を固定するようにするらしい。
・燃費計の数字の話が出ていたので、ネットで先ほど検索してみたら、やっぱりというか燃費計の表示と満タン法の数字に乖離がある理由について様々な意見や分析が見られた。昔はスピードメーターが過剰な数字を示す「ハッピーメーター」や、安全策を取ってレッドゾーンが低くなるタコメーターが言われたが、今は燃費計がハッピーメーターなのかも知れない。というか、スピードメーターがハッピーなので燃費計も影響すると言われるまで気がつかなかった。と言っても現在の車はECU制御が徹底しているので、本来のスピードは回転数とギア比から取っているので、昔みたいにメーターケーブルで独立したメーターが検知している訳ではない。もしハッピーメーターだったら意図的な物になってしまうが、スピード違反などで「意図したより速く走っていた」など製造者責任に問われるので、元から誤差は下方に許されている。問題はオドがどっちの数字を取ってるかどうかで、そもそもの走行距離に誤差はある(タイヤスリップ率とかもあるし)。ただし、ここはどの燃費計測方法でも同じ数字なので、そういう意味では問題にはならない。
次にインジェクターのパルスを積算する燃費計の問題点から。インジェクターは個体差があり、クリーニングサービスのテストを見ると平気でプラマイ10%前後違う事がある。インジェクター本体の詰まりもあるし、中のフィルターの詰まりもあるみたい。そうは言ってもECUはフィードバックも行っているので、全体としての噴射量は把握している物と思われる。つまりインジェクターが詰まり気味なら、噴射時間が伸びて消費量は増えたと判断はしているはず。ただ、フィードバック制御を外れる領域を多用するとか、1個だけ大きく狂った数字を出すインジェクターがあって全体の数字をどうしているのかは分からない。燃圧が落ちれば全て狂ってくるし。フィードバックの入れ方なんかも違うだろうし、形式だけで判断しづらい。他に面白い指摘としてガソリン温度による違いという指摘があった。昔のレースだとガソリンをドライアイスで冷やして密度を増したり冷却効果を上げている事があった(たしか今はそれは禁止されているカテゴリーが多いはず、ハイブリッドのレースだとバッテリー冷却にドライアイス使ったりしてますね)。ガソリンは温度による体積変化が大きいらしく、インジェクターの噴射量がこれまた変化するという指摘だった。まあ、これも、メーカーが吸気温度とフィードバック制御から逆算すれば解消できそうな問題な気もするけれど、一義的にOBD2なんかでインジェクターのパルスを取ってる後付けでは考慮してないから、純正もそうじゃないかな。
ただ、この温度変化は満タン法でも当てはまりそうな気がする。同じ満タンにしているのに、暑い日にはそんな入らないし、寒い日には沢山入る。しかし、実際はスタンドの計量器は温度補正もして給油しているそうなので、「給油量が間違っている」という事はとりあえず考えないでもいいみたい。しかし、満タンはガソリン油面で見ているので、やっぱり誤差は出ている。という事で、玉虫色になるが、満タン法も積算法も温度の影響を一律に受けているという事で、ここは無視したい。
次に満タン法の問題は給油者が毎回同じ所まで給油出来るかどうかになる。ライターの人なんかは傾斜にもこだわって、毎度同じ給油所の同じ給油機に同じ方向から突っ込んで満タンにすると言っていたが、その拘りがどのぐらいの差になるのかを検証した話は聞かない。とは言え、そのぐらいこだわらないと給油量の差がちゃんと把握出来ないという事はあるだろう。また、満タン法は母数が大きいほど誤差が減るので、長距離を走って給油量が大きいほど計測の誤差は減ると思われる。
で、満タン法で燃費計の数字を見たら、かなりズレてたという車が燃費訴求車で良く報告されている。先代FITとかトヨタのハイブリッド系(アクアは除く)なんか。逆にホンダのバイクが異常なほど正確だったり、前のアルトも比較的正確なようだ。ハイブリッドの場合は、ガソリンが電気になってバッテリーに蓄えられちゃっている分とかもあるだろうから、ちょっと特殊かも知れない。
ところで、インジェクターの生データーと燃費計の誤差について、満タン法で純正メーターと社外品の燃費計を比較したHPをやっと発見した。普通複数は持たないのだけれど、最近のレーダー探知機はマルチメーター化していて持ってるらしいのね。で、車の燃費計が16,5、満タン法補正入れた社外品が15.2という数字が映っていた。補正している最中の数字なので、つまる所15.2というのは満タン法の数字という他ないのだが、補正前数字が15.5kmだったのね。GPS内蔵なので距離ももしかしたら補正しているのかも知れないけれど、やっぱり純正メーターは昔は意図的に高い数字を示すように作っていたんじゃないかと言われても仕方ないんじゃないかな。
Posted at 2016/09/19 05:22:42 | |
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