2016年09月21日
・パープルがショックでまだ立ち直りきれないでいる。デラも心理的に気持ち悪いが、パープルもこうなると来年以降ひきずりそう。話変わって猫の脱走対策。冬場は窓を閉め切れるので比較的楽と言いたいが、扉の締め忘れが度々あって脱走されている。開き戸の場合はクロージャーが使えるし、ロック(ラッチ)もかかるのだが、引き戸の部分はロックするパーツが無いので大変困っている。確かにトイレやクローゼットの引き戸の場合は、ロック用の鎌鍵というのが使われているのだが、これらは自動で止まる物ではなく、あくまでロックさせようとした時にひっかかるという物だ。また片面のみで反対側からあかない事もある(だからか、昔はクローゼット閉じ込め問題があった)。
私が子供の頃の記憶だが、あの頃は引き戸であっても、掛け金(落としがね)にノブが連動していて、鎌鍵が両側から開閉出来る仕組みがあったと思うし、イギリスの牧場なんかでも似た仕組みを見た覚えがあるのだが、どうして日本だとここまで引き戸のロックが軽視されているのか理解に苦しむ。ついでに引き戸はクロージャーも市販品はろくなのがない。仰々しくて、高コストで、見た目がメカニカルじゃないと売れないと思われているみたいだ。
・雨なのでワイナリーのレストランでランチしてきた。ホワイトクリーム系は好きなのだが、ここのは独特の風味がある。以前は具材の白菜やサーモン由来だろうと思っていたが、今日はツナにブロッコリーでもしたので、おそらくソース自体にその手の香りがついているのだろうと思う。黄華のタルトというメニューが追加されていたので注文、葡萄のスイートはなかなか無いので楽しみだったが、葡萄という枠だけじゃなくて、タルトそのものが美味しかった。カスタードにコクがあって、葡萄が負けそうに思えたが、酸味があるので不思議と違和感はない。イチゴなんかもアレが甘い訳じゃなくて酸味と風味として必要なのと似ている。パープルも付け合わせで出てきたが、なるほどパープルよりあってるかも。パープルだと酸味が飛んでるので、違う感じになりそう。
・もんじゅ廃炉、遅すぎるよな。いかにこの国のトップが腐っているのかよーく分かる迷走っぷりだった。しかし、これで安心は出来ない。福島やオリンピック会場、築地豊洲の例で我々は嫌というほどこの国の建設と行政の癒着がどうなされるのか経験してきた。おそらく廃炉は膨大な国費と多重下請構造でずさんに行われようとしている。腐りきってるとしか言いようがない。福島の廃炉すら新電源に費用転嫁強制とか言ってるしなぁ。独占だった電力会社がやり放題やったツケを新電源にっておかしいだろう。敢えて根拠を言うなら送電網なんだから、送電網を別会社(東電に限れば解体分割)にして発電本体に全額負担にすりゃいい。そうやって、原発やってる所がリスクを応分に上乗せして価格がどうなるかみてみりゃいいんだ。
・空気抵抗で検索してたらみつけたいくつかの面白い話。Cd値が燃費に影響するのは間違いないが、あれは係数で実際はボディーのサイズ、特に前方投影面積に影響される。で、最新プリウスは0.24とCd値が小さいだけでなく、前方投影面積も減らしているらしく、合算するとかなり小さい。そこの比較にミライースが出ていた。ミライースは0.31と今の基準で見ると割と大きい。SUVよりはマシ、普通のセダンより劣ると言った所か。(SUVやミニバンが0,33以上、セダンは0.3以下ぐらい)。しかし、コンパクトなため、空気抵抗は50kmあたりだとプリウスとほぼ同じ、Cd値0.28もあるアクアと100kmあたりでもほぼ変わらない。というか、燃費で売ってるアクアが意外と悪いのな。ちなみに0.31は軽自動車としては2011年時点でトップなので、あの形の中ではベストではあるが、ムーブあたりもCd値自体は同じに追いついてきている。
純粋に技術的に見れば、サイズを広げても空力特性向上出来るから燃費的には変わらないという見方も片方で出来るし、逆サイドから見ればサイズを限定すれば高度な空力設計をしないでも抵抗を減らせる、とも見える。現在の日本の自動車法や規格だと、軽自動車だけ突出して減税されているので後者は軽自動車でのみ優遇され、それ以上はサイズによる増税がなくなっているので太らせた方が全部都合良くなるという逆ベクトルが発生している訳だ。
ただ、空気抵抗とはCd値だけではなく、リフトやヨーにも影響してくる。アウディTTの例などが近年では盛大な失敗例として記憶に新しいが、たとえば三菱のiなんかはミッドシップのワンモーションというかエッグシェルデザインで空気抵抗は低いのだけれど、横風にはかなり弱くてびっくりした覚えがある。つまりCd値だけ下げまくった車が実走行で好ましくない挙動を示す事がある訳だし、低速時は空気抵抗は小さいのでCd値を増やしてでも別の要素を増やしたいが、高速時は絶対値も特性も下げたいというケースが出てくる。で、例えば昨日の日記で書いたラジエターグリルのフラップやシャッターというのは、それだけで見ると文字通りなのだが、空力全体で見るとアクティブ空力という分野に分類される。能動的に空気特性をいじろうという物で、以前はスープラのフロントスポイラーやポルシェ911のリアフラップなどに採用例がある。あれはダウンフォースを増やす目的だったが。
さらに究極のアクティブ空力デバイスとして、アクティブサスが上げられる。え?足回りパーツがなんで?となるのだが、そもそもアクティブサスは空力パーツとして開発された(と勝手に言ってみる。まあF1限定だとそうだと思う)。F1のウィングカーが禁止された後、フラットボトムによるダウンフォースを狙って車高を下げたいデザイナーと、安全のために上げたいオフィシャルの間でルールの抜け穴探しがはじまり、走ってると空気抵抗で車高が下がるパッシブなタイプが出来、やがてアクティブサスにより通常は高くしておいて走っている時に下げるという抜け道をついたマシンが出てきた。例えば現代でもギネスの最高速記録を持つスーパーカーのヴェイロンあたりは、アクティブサスで車高を下げる事で最高速チャレンジモードになります。
・梱包機のPPバンドを交換したら、かなりの確率で内部で絡むようになってしまった。ドラムのシャフトに絡まると引き出せなくなってエラーになる。なんでかと思って潜ってみると以下の事が分かった。
1:バンドドラムは引き出しガイドがシーソー運動していて、引っ張られるとストッパーが上がる。
2:ストッパーはスプリングで余圧されていて通常はドラムを押さえている
3:ストッパーはゴム板がリムを押さえる構造になっている
4:ドラムは引っ張られる慣性力で回ろうとする
これまでの使い終わりのバンドドラムは軽いため、ちょっとした力で充分に止められるし、慣性力も小さかった。しかし新しいドラムは重いので慣性力がつくと空転しやすくなる。そうすると緩んだバンドが悪さをするみたい。機械を見るとゴム板がかなり削れているし、リムの塗装も剥げ落ちていて、ここの摩擦係数が下がって止まらない可能性が高いので、まずゴム板を裏返してみたのだが、あまり差は無かった。ゴムの柔らかさはまだあるのだが、接点は新品は逆に小さいし、リムも磨かれているのでダメみたいだ。
という事で今度はスプリングのテンショナーの位置を強い方に差し替えて作動させてみたが、まだ空転はする。若干マシになった気もするが、時々ドラムの弛みを取らないと怖い。かと言ってガイドを通さず常時ストッパーがかかっている状態だと機械の負担が大きく引き出しが悪くなる。また、以前はこのストッパーの作動が強烈で、締めるたびに「ガタン!ゴトン!」と言っていたのだが、その音がしない(あの音はドラムストッパーの音でした)。ブレーキが強いので、多分ドラムが暴れる音があの正体だったのだろう。
軽くなればマシにはなるだろうが、11㎜から15㎜にした事でドラム重量が初期からさらに増しているので、細かい調整がいるみたいだ。こんな事なら素直に11㎜の軽量バンドにしておけばよかったと思うが、バンドの食い込みは確かに軽減されているので、その点だけは狙い通り。
・ステラのライトが暗いので、試しに手持ちのLEDバルブで使おうとしたら点灯しない。そもそも突っ込むのも大変だったんだけどな。LEDバルブ単体で両方とも作動しない。これ、知らなければ初期不良だと思う案件だが、実はH4バルブのピンアサインは二種類ある事を知っているので、慌てなかった。H4バルブはノーマルのプラスコントロールと呼ばれるタイプと、それを±真逆にしたマイナスコントロールという配線がある。ハロゲンはプラスマイナスが逆でもつくので、これは結構マチマチだ。問題はLEDやHIDなど極性がある機材を使う場合で、これを使うには配線を全部差し替えないといけない。ま、このバルブはバイク用なので、ステラは試しに付けたかっただけであり、ダメならミライースあたりでLEDバルブのテストをするだけだが、説明書もついてない輸入品なので、知らない人が慌てているだろうなと思う。
ところでステラのH4バルブの作りはかなり良かった。バルブはボッシュの普通の奴だが、コネクターはたっぷりグリスが塗られ、ちゃんとプッシュロックになっている。さらにバルブ押さえ金具は両側からそれぞれ押さえるタイプで、とても使いやすい。敢えてへんな所を探すと、ボッシュのH4はいわゆるH4Bなので金具の形がちょい違うぐらいか。しかし、実際は暗いんだよねぇ。特にハイでの前方の照らし具合が物足りない。
・今日も注文分の出荷やらなんやらでとても疲れた。明日の出荷分の荷造りが済んでないが、とりあえず一休みしてから仕事したい。
Posted at 2016/09/21 21:59:53 | |
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