2016年12月26日
・ミニキャブのキャブレターのメインジェットが届いたので、ちゃんと付くか予備キャブレターに取り付け、無事規格も同じだったようだ。とりあえず一番大きい122.5を入れて見た。言うまでもないが、この番手を上げたからパワーがあがるという事ではない。また不具合部分を探るためスロースクリューを締め込んだ所、ファーストアイドル付近でのストールがかなり改善したので、燃料は薄いと判明した。オートチョーク(バタフライバルブ)側をいじったため、ファーストアイドルがかなり高くなってしまったので緩めないといけない。さて、これで原因はチョーク(電気)周辺と判明したのだが、一応クリーナーは前回軽く注入してある。そもそもここの構造どうなっているのかとチョークユニット外してクリーナーで確認した所、バルブのセンター穴側がスロー系から吸い上げていて、サイド穴から出るガスがベンチュリーの上のスロースクリューのニードルの一本手前部分の穴から出ているみたい。チョークのガスが出る部分には前後にも小穴があるので、ここは穴だらけだ。おそらくこっちは固定のスロー回路だろうと思われるが、チョーク穴と繋がっているくさい部分もある。で、厄介なのは、チョークの刺さって居る穴の奥の通路にはクリーナーを余圧して吹き込めるが、サイドの吐出側の穴はサイドにあいているためキャブを外してベンチュリー側から吹くしかない。あ、あと各種ホースは全部ベンチュリーから負圧を取っているらしい穴がありますが、なんで統一して取らないのかとか意味は良く分かりません。結論としては、この予備キャブを取り付ける事が最も簡単かつ確実なテストという事ですね。
ではミニキャブの燃調は薄いのか濃いのか予想。U42とU61はパワー特性からすると極端にカムが違うという事は考えづらいので、マッピングが大きく関係しているのではないかという期待があります。ミニキャブは購入当初からプラグの焼けがかなり白いと感じており、また油温がこれだけ上がるエンジンという事を考えると、普通のセオリーの逆でかなり薄いのではないか?という気がします。逆に中回転はニードル上げた方が吹けるので少しだけ薄くする余地がある。それにしても、メインジェットの番手が原付あたりと軽トラで似たような物ってのは良くわからんね。
・仕事は昨日作った請求内訳をご老人の所に持っていったら、この年末にも関わらず畑で息子嫁さんと仕事していた。新型の電動作業車も入っており、気に入っているようだが、結局安いセニアカーの中古となんも変わらないのにもったいないなと。作業用で速度がかなり遅く出来るのだが、駆動力が弱いだけの気もするし、バッテリー残量が見た感じ減りすぎな感じ。移動は相変わらずバイクとか、さすがに老人自分勝手過ぎるんじゃないかなと。消毒は来年もを言われたが、なんかモヤモヤして取りあえず断った。金額的には結構大きいし、薬液は同じなので薬剤準備はさほど負担ではない。要は同じSSで往復するだけの話だから、時給では悪くない。繁忙期に辛い要素もあるが、一人だと煮詰まるので顔出す口実として悪くもない。
ただ、爺さんが自分の限界をしっかり把握して後継者を育てて行っているという自覚がない事は周囲の人からも危機意識を持たれていて、それが理由で周囲の人はあまり手伝わない方針に切り替えた経緯がある。私もブドウ園が完全にダメになるよりはと思って手伝わせてもらっていたけれど、爺さんには逆に自分で出来ると勘違いさせてしまっていた感もある。まあ実際金払えば出来るという認識は正しいのだが、問題は本格的な経営者育成がおろそかになっている点。息子嫁さんが第一の候補だが、相変わらずなあなあの家族労働と明確に指示出来ない問題は残っているし、息子さんに強く言ってないのも分かる。趣味的な効率が悪い栽培は残してあるままだし、消毒以外にも課題が多い。廃園になるのはもったいないと思っていたけれど、良くしたくはないという意向で最終的に息子さんにやってもらう積もりなら、保全に尽力する意味もないのかなって。というか冬場のデラをはじめてしっかり見たけれど、剪定が感覚でやってあって、越し枝やトグロ、送り枝など様々。それでも良品質のブドウを取っていたのがなんとも悔しい所。夏場管理もあるのだろうけど、それ以前に剪定する人の感覚が一定ならブドウもそれに慣れているので、下手に正しい形にしても物が良くならない事が良くある。言ってみれば、私が学んできた剪定の理論というのは農学で言えば慣行農法みたいな所があって、一般化普遍化した中の基礎であり、その先に再びフリーダムな感覚剪定があってもいいっちゃいいのだ。
・「星を継ぐもの」の続編がアマゾンで届くまでの間、ガニメディアンについて妄想。この小説の原題は「Inherit the Stars」である。Inheritは直訳すると「(遺産などを)相続する」という意味で、地位や文化の継承はSucceedの方が近い。ネタバレになるが、ルナリアン=ミネルバ人=人類の直系の祖先という事で、まあ累代という意味ではもちろん地球を相続はしているのだが、むしろ途中であった推測の「ルナリアンは地球の支配権があったが滅亡して、傍系の現生人類が相続した」という方が意味としては近い気がする。まあ、我々人類も祖先から地球を継いでいるとも言える訳だが、そこには強い支配権みたいな含みを感じるので、人類に関して言えば母星に生かされているみたいな感触があるというか。
でもこの響きが素敵かつ小説にあっていると思われるのは、この中にガニメディアンというさらに古い知的生命体が出てくるからで、実際ルナリアンはガニメディアンからミネルヴァを相続したという関係にある。そこでこの小説では未解明だった部分を一般化して推測出来るのではないかと思うのだ。何故ガニメディアンはルナリアンと1度別れたはずなのに再び接点を持ち、しかも文明的には影響を与えてないのか(文化的考古学的には分かっていた)。一番簡単なのは、さらに大きな入れ子構造を作る事だ。つまり、パンスペルミア説を取るとおこる事だが、「○○の起源はさらに前にあった」と言っちゃえば、当座の問題は「さらに遠くの大きな謎」という形で棚上げ出来る。おさらいとして地球人とルナリアンの関係が、さらに前にはルナリアンとガニメディアンとの間にあったという風にすれば、特に不思議も矛盾もなくなる。
・SSのステアリングだが、ジャッキアップして各部独立させて動かしてみて不具合箇所を探したが、結局明確には分からなかった。一番あやしかったインターミディエートアームだが、何故か上下を分解してもシャフトを殴っても抜けなかった。シャフトはネジで回るので固定されている訳ではないようだが、ああなるともう訳が分からない。グリスニップルがもしかして抜け止めになってたのか?まあ、そっち切り離しても左右で微妙にフルロック付近で違いは残るんだけど、全部グリス入れ直してほとんど気にはならないんだが。
根本的にはロッド連結方式は左右差は存在するのも分かった。ナックル軸間トレッドと、ステアリングロッドの長さが同じなら恐らくどっちに切ってもどっちも同じように切れる。しかし、長さは実際は違って、ナックルとタイロッドの作る形は上から模式的に見ると「長方形」ではなく「台形」になっている。長方形だと左右に切った時の各々の切れ角は全く同じだが、台形だとイン側がより切れる形になる事が分かった。左右のタイヤがイン側になった時により切れるのだ。このメリットとして、タイヤが作る回転センターが車体の中央側になるといえる。同じ角度だけ切れていると、実は旋回中心が幾何学的に同一中心になれないので、感覚的にはノーズだけ横に平行移動するようなモーメントの発生になる。もちろん、フルロック以前であれば差は小さいので全く動かないって事はないだろうけど。
さて、インターミディエートアームからタイロッドが左右同一に生えているとか、ラックからロッドが直で出ているんなら左右差は上で書いた通りなんだが、片方のナックルに入力して反対側に連結しているとどうなるのか?最初の入力側は左右どっちも力学的には変わらない。もちろん、フルロックまでのトラベルは違うんだけどね。しかし、連結側は「入力側がインに来る時」は「反対側は切れ角は小さい」ので「入力は軽い」のだが、入力側がアウトに来る時」は「反対側はより切れるので入力が重い」という根本的な左右差が出てしまう。まずこれが第一の問題。簡単に言えば入力側がインになる時はステアリング回転数は多いが軽く、反対は回転数が少なく重い。トータルの馬力みたいなかけ算は同じになるが、フルロック状態を維持する反力は入力側がアウトになる時が重いと思う。一つコレは説明になる。
他にはフルロック状態にしてさらにステアリングを切って行くと、乗っている時に感じる「力入れてるのに曲がらない!ステアリングが押し戻される」って感触がはっきり感じられた。その時はナックルはすでにストッパーに当たっているので、実は目一杯切れている状態だった。とすると、実際はフルロックになっているがなんらかの理由で曲がっておらず、それを「ステアリングが切れてない」と勘違いしていた可能性はある。考えられるのは2点、タイヤとブレーキだ。このSSは6輪で、フロントは比較的リブがしっかりしたタイヤだが、後輪は曲がりづらい側の一輪だけリブがしっかりしていて、残りは坊主に近い。リアは二輪が連結されて同じ動きをしており、新しいタイヤ側はより「押す」力がかかっているしグリップも高い。一輪だけならデフでどうとでもなるのだろうが、2輪セットで一つのデフを共用しているので、なんかそこらへんで曲がりづらい側はリアが突っ張っている可能性はある。
ブレーキはこれは独立ブレーキを連結していて、おそろしく強力なブレーキなんだが、連結解除すると曲がりやすい側の方が遊びが短く、曲がりづらい側は遊びが大きかった。ちゃんと確認していないが、曲がりやすい側はブレーキの引き吊りなどがあってスキッドステア現象が起きていた可能性がある。実際勝手に切れ込むほど曲がる事があった。検証のためにはリアを持ち上げてブレーキ調整とタイヤを一輪だけ外して見る必要がある。となるとガラガラ音の修理を切り上げてとりあえず動くようにしないといけないのか。
Posted at 2016/12/27 00:38:30 | |
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