2017年01月16日
・FW190の作成、佳境に入ってきました。まず一番の課題である塗装ですね。上面の色がディープグリーンとダークグリーンでモットリングがあるので非情に面倒というか、図面通りなんて無理なので、適当にそれっぽく塗っておきました。なんかそれっぽく見えるのが面白い。印象としてはイワナとかヤマメのパーマークって感じで魚っぽい。その前に主翼や胴体上の塗り分けも行いますが、結構塗料の希釈がシビアで、薄ければ液状に流れてしまうし、濃いと出が悪く飛び散ってスパッタみたいになるし、何度もやりなおしました。エナメルはこういう時に落としやすいので助かりますが、全体的に飛び散りで汚れてました。
ボディーを塗ったら今度は細かい部品で塗ってなかったののを塗り、ボディーの差し色というかアクセントカラーを塗っていきます。FW190もいろんな色があり、A8だと大抵は喉の下と方向舵が黄色だったりしますが、作例は喉の下だけなのでそっち。ここが赤の物もあります。あとは胴体に帯がグルリとあって作例は黒でしたが青とか黄色もある模様。正直ARIIさんのは塗装指定が中途半端で信用出来ず、さらに箱と本体の色が違うような気もします。キャノピーははじめてマスキングで枠を塗りましたが、1度だとクリアパーツは塗料が食わないので面倒ですが、ちゃんと塗ってマスキング剥がしていくのは一番楽しいですね。
あと、注文していたICレコーダー・プレーヤーも届きました。これは10秒の録音と再生・連続再生が出来る物なので、これとモーターを連動させたいのですが、電源入れたら自動再生ってジャンパ設定を探さないといけないと思ったら、リピート設定にすると電源オンで継続的に鳴ってくれました。安物でもアマゾンの優秀なレビュアーな人がジャンパ設定調べて書いてくれるから助かる。またスピーカーもついてきますが、マウントが一切存在しません。外周に接着剤でも付けて貼り付けろって事なんでしょうか?まあ両面テープでも充分貼り付けて問題ない形だとは思いますが。試しに結線してテストした所、普通に録音再生出来ました。ただし音が小さい!スピーカーのスペックが0.5Wとあり、これだけあればもっと大音量流せるはずですが、ワンチップICのためアンプにドライブ能力が不足しているようです。が、それ以前にスピーカーを単品で(バッフルやエンクロージャーつけずに)使えば、回り込みで相殺したり自分が揺れて音が出ません。試しに指で話を作るように固定してやると、格段にいい音が出ました。ダンボールで仮のボックスを作ってやってもいい音です。これならギリギリ模型にも使えそうなので、音の問題はクリア。
モーターはマウントを接着してペラを自力で回させてみましたが、最初軸の平行度が低くてコギングしてしまい回せませんでした。モーターとの接続も接着剤使うとシャフトが溶けて曲がってしまい良くない。なんとか瞬間接着剤でゆるく固定して自力で回せる事を確認しました。ICプレーヤーもモーターも2セル3Vでいけるので、電装系はこれで完成です(電飾入れる技術は私にはまだ無い)。あとはデカール貼ってサテンクリアをアクリルで吹いて保護し、その上からウォッシング兼ねたスミ入れすれば機体は完成です。ジオラマは二号も停滞しているんだけど、なかなか難しい。駐機中の機体なのですが、滑走路ほど見栄えがしない物もないだろうし、かと言って森や掩体壕を作る技術もないし。
・オートサロンでホンダが軽トラのコンセプトモデルをだしていると言う記事があって調べて見た。ホンダは軽トラ撤退を表明していたので、コンセプトが出るって事は前言撤回して居座るのかな?と思ったからだが、実際は開発モデルとかではなくて社員の自主企画のカスタムカーの分類でベースはアクティーだった。まあ注目度は高かったそうなので、本採用とか継続への道筋になれば面白いとは思ったし、カスタムカーだから多少の不都合は目をつぶるけれど、記事なんかで「農家の若者へアピール」とか書かれると「どう見てもそういう車じゃないだろ」とは思う。まあコンセプトカーも大抵はカッコ優先だけどな。
評価すべき点は3点、まず荷台下の整流や通風などが考慮されていて、なおかつダサくない事。いかにも取ってつけたような物が多いなら、クリーンですっきりしている。次はキャビンが低い事。昔指摘したが、アクティーは軽トラとしては一番頭が低い。MRなのでキャビンを下げられるし、バランスもいい。上の二つで空力性能はかなり改善されているはずだし、鳥居に長尺物を乗せる時も楽だろう。ただし、居住性や幌バンにするには向いてない。そっちはハイゼットとかあるからすっぱり割り切るのは潔い。今の軽トラや軽バンは昔で言うハイルーフが標準化してしまっているので、敢えてノーマルルーフベースって回帰はありだとは思う。最後はベース車がMTでハンドルも昔のモモとかのようなシンプルな物な点、シフトレバーが無駄に長くて激ダサ、ポジション分かってないだろってのはあるけど。一瞬シーケンシャルなんかと思ったわ。
微妙な点は顔で、好き嫌いが分かれるし、スムーシングもカスタムカーの文法そのもの。でも、最近外装はプラ化が進んでいるし、いっそあの顔全部をがっぽり交換出来るぐらいにしてコストダウンと軽量化と形状自由度を計っての製品化だったら評価する。オバフェンもかっこいいけど、泥とかで汚れるだろうから、もう少しワイドにしてタイヤは引っ込めた方がいい・・・けど履いてるのがLTタイヤじゃないのでそこは無視できるか。灯火類小さくするだけしか脳味噌がないカスタム()はいい加減ショーモデルでもやめろと言いたいが、クリアレンズにしなかったのは評価。
わかって無い点というか、農家馬鹿にしてんだろって点は荷台、横にアオリも開かなければ、フックも付いてない。これは農家車じゃなくてサニトラとか貨車の物だ。また自由な発想を否定してしまうけど、荷台のサイズとレイアウトは一種のデファクトスタンダード化しているので、デザイナーが思いつきで小さくしていい物ではない。それ用にインフラが形成されているので、「コンテナがフルに乗らない」「農機具が乗らない」とか存在意義全否定である。無論、農家とか無視で、貧乏人に現代のサニトラを軽規格で!ってコンセプトだったら大賛成である。実際軽トラを持ってるけど農家みたいにフルに使わないで田舎の下駄車にしている人は沢山いるから、下手に荷台にアンティーク農具おかなきゃ好感が持てた。
今、軽トラは車種が狭まり、完成度も上がって万能化し、下手に差別化やコスト競争するより量販メリットを出す方向に向かっている。軽の規格拡大に関しても商用は据え置きで安くして維持、乗用だけ上げるって話もチラホラ聞くし、正直ホンダさんが今後やっていく意味はないだろう。でも、日本がさらに貧困化して、商用軽をファーストカーにする時代になり、軽ベースでのカスタムが増えてきている現状を考えると、フルスペック軽トラの下のなんちゃってシティーコミューター、いや田舎コミューターに無駄金はたく人も出てくるし、こういう物も売れるかも知れない。その場合、今の軽トラのような過積載上等で泥濘地対策で4WD+サブトランスファーMTという制約はいらない。モノコックフレームで350kgきっちりしか詰めない、フロントミッドシップFRというのは棲み分け出来ると思う。
その場合、コンセプトモデルはちょっと速そうな雰囲気があるから、バモスとかのターボエンジン積んで、超軽量ボーイズレーサーにしたらアルトワークスを超える名車になりそうな予感はする。一方で下駄に徹してベーシックなエンジンを積んだ実燃費がいいエコカーにしてもいい。ホンダはチューンが高く無いエンジンでも気持ちいい回り方するから、そういうのを安く出したら売れるんじゃないかな、目標60万ぐらいで。スズキがやると本気で信頼性が心配になるけど、ホンダなら売れると思う。逆にスズキはスーパーキャリーとかアジアンカー入れて欲しい。ソリオやシエラなど軽自動車のちょっと拡大版みたいなのを売ってるんだから、キャリーのリッター版に1t積み(実質2t)とか普通に出してくれていいと思うんだが、そのクラス少ないし。で、ダイハツが現状維持でみんな幸せになろうよ。
・漫画版ナウシカの最後で新人類絶滅ENDについてのスレ、なかなか面白かった。あの手のスレって最初は放置してエアプが間違いを出し切ってから識者が書き込むという様式美が面白いわ。さて、それでは多かった間違いだが、墓所の新人類は旧人類でも現人類でもない。遺伝的に闘争性を排除した新種である。新人類視点で見ると、平和的で闘争能力に欠ける人類が野蛮な旧人類に置き換えられる訳がないから、大崩壊で旧人全滅してから新に入れ替わるという「ノアの箱舟」の寓話そのものである。そう考えると、実は大崩壊自体が墓所の主(=旧人類の科学者の思想をコピーしたAI)の手引きあっての物ではないか?という疑いも出るな。
もう一つ多かった勘違いは「ナウシカが墓所を破壊したので人類は浄化世界にも入れず汚染世界にも耐えられず絶滅」という話。確かに惑星や種には寿命があるので永遠に続いたとは言えないが、少なくともあの世界は数百年のスパンで続いている事が年代記的な後付けから推測出来る。それが「現人類が適応したから」なのか「協力して汚染地域で生きていったから」なのか「浄化された世界で諍いなく生きて行けるだけ賢くなったのか」は読者の想像に任されている。個人的には「協力して生存からの賢くなって環境負荷と調和するけど、汚染フリーという訳でもない」ぐらいが好み。抽出された善人や住めないほどの清浄というのは、目標として掲げるには美しいが、生命の負の側面を否定してしまう。実際深層地下水は綺麗なんだけど溶存酸素も養分もないため、純水と一緒で魚は飼えないし、インドのヨギの聖者って悟りに近づくほど他者(虫なんかも)を傷つけないように受動的になり、最終的には即身仏みたいになっちゃう。
逆に「おお、そうだったのか!」という発見いくつか。まずシュワの庭についてだが、あれをヴァーチャルな物と考える人がいて、なるほどなと。もしシュワの庭が維持出来るなら、そもそも旧人類がそこで改良されて生き残ればいい訳だし、現人類の洗脳と改良という方向性も一応示されている。むしろ、あそこで残されている技術や伝統はバーチャルな物でもかまわない感じだし、実際「魂と体を切り離せるヒドラ」とかヴァーチャルっぽい部分も出てくる。敢えて人類浄化計画をやってリセットと言うのも分かるけど。
次に「墓所」は世界に何カ所かあるのではないか?という説、なるほど説得力がある。いくら過去の科学力が絶大であっても、墓所の防御力は無限ではないし(実際巨神兵に破られている)、予備が何カ所かに設けられたであろう事に疑念はない。そのうち現存しているのが何基なのか、それらが同じフォーマットで連携しているのかなどは不明。そもそも巨神兵を作った勢力と、墓所を作った勢力と、腐海を作った勢力の連関関係がどの程度なのか分からないので、その領土がどうなっているかでも変わるだろう。ちなみにシュワの庭の方は世界に複数ある事が語られている。まあ現在の人類の到達領域内で墓所は一つだけだろうし、奴隷を持たない墓所は結局自律復帰しない(あるいは、いずれ死滅する?)だろうから、並行的に復活して云々は気にしないでもいいとは思う。
Posted at 2017/01/17 03:51:44 | |
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