2017年01月28日
・最後のデラ園の剪定、パープル園も剪定してないけど、あっちは若木なので経験上春先に剪定した方がいいと判断、棚もちょっとだけ手を入れないといけないし。このデラ園は改植なので、植える位置を決めて周囲の枝を大きく切ってから剪定かけだした。昨年の剪定は暫定的な感じな部分があったので、そこが結構大きな穴になっているのと、駄目になった木が何本かあってデラで改植かけてあるので、その穴塞ぎが大変。まあネット張れるから、仮に鳥から見えてもそこまでは入らないと思いたいが。今日はともかく暖かくて外での作業も楽だったし、家にいても暖かい。
・アクリル接着剤も買ってきたが、今度90度に貼り合わせる事が難しい。フリーハンドだと保持するだけでも大変だし、ここは治具使うかと。以前から溶接なんかでも90度の接合治具欲しかったんだよね。名前としてはコーナークランプとかになるのだろうけれど、探すと皆あまり評判が良くない。理由は2点ほどで、まず大抵のがアルミベースで強度が無く、クランプ側が歪むという物。アルミ鋳物なのでそりゃそうなるわな・・・と思う。もう一つはクランプ幅の問題で、厚さ方向は70㎜もあれば大抵平気だと思うけれど、高さ方向がない。値段は4個でも5000円はしないので仕方ないのだけれど。あとは90度が出てない製品が多いのはなんとも。
で、それを見ていて思ったのだが「そもそも治具は作った方が良い」という単純な事。だって極端な話90度のガイドさえあればF字クランプで止めるだけだし、製品であるような複雑な形状が必要なのが分からない。また溶接する人達から不満が出ている物もあったが、溶接は元から歪みが出るので強度はもっと必要だろう。固定というより歪み防止というか。溶接環境があるなら、そんなの自分で作ればいいんじゃないかとも思ったり。これはまあ木工関係でも言える事だが、案外治具を既製品買って満足している人が多い気がする。たしかに既製品はいろんなアイデアが生かされていて羨ましい事もあるんだけれど。
・地元農業の10年後について、先日の懇談会で現実的な話が出たので考えて見た。まず農業人口は急激に先細りになるのは間違いないが、ベビーブーム世代が大量退職になっているので、兼業農家で残る人は一定数いると思う。ただ年金切り下げと農産物物価下落、機械価格高騰となると、機材の故障が離農になりそ。現在の集落営農は大型機械が入れる圃場整備事業の対象地域だけなので、小さい水田は受け手が今は個人で、それも規模がそろそろ限界。しかも大型化出来るのは稲・麦・そば・大豆、投資がかかるので後ろ3つは個人農家でうけている人はおらず、事実上稲オンリー。地域で減反政策なのでブロックローテとかは今はどうでもいいけど、集落営農と個人農家がかちあう時代になるとどうなるか。また集落営農は農協ベッタリの会社がやっているけど、基本ブドウの副業らしいので、ブドウが増えない限り人員も先細りだろう。機械化進んでいるので高齢でも出来る気もするけど。という事で水田でも小さい所、条件が悪い所から耕作放棄になると思う。転作は野菜は投入エネルギーが大きいのでほんと見ないな、一部イチゴがあるけど。
さて、果樹関係だが、もう水田転換がどれだけ進むかが生命線だと思うし、悪いけど中山間地は切り捨てになると思う。メリットないもん。確かに傾斜地にはそれなりのメリットがあったけれど、現在はもう品種的・技術的にないと断言できる。傾斜地の有効活用で果樹があったが、平地が出てくる時代になればそこで作る必然はない。むしろ山付きのデメリットとかのが大きい。ただ、水田転換は新設園になるので初期コストが馬鹿高くなる。なので新規の人などがはじめられないし、投資を回収するまでの時間もかなりかかる。そんでもコストをかけるなら間違いなくそちら。で、中山間地はどこかで線引きするか、個人で維持出来る人だけ維持する方向になるだろう。本来は個人でやるべき話だからな。その場合耕作放棄地に対する対策だけ考えて、再生とかはもう無理だと思う。中山間地は地形も滅茶苦茶だし利権もグチャグチャだし、残っている人は意外と兼業か元農協だからもう手が付けられない。自助出来ない地域は死ぬ。どうしてもとなれば、まずは平地転換園を早急に10年で普及させて専業人口をそちらに写し、放棄地になった所を集積して再生してペイする所だけ再生させればいい。
品種転換は上ともリンクするが、傾斜地や山間地品種はこの移行で消えるだろう。元から消える品種なのだから、それが地域シンボルとか言う前に、もうさっさと出口戦略で、今後どういう物で売っていくのかを考えるべきだろう。それが「超早生の品種」なのか「小粒種無し高糖度」なのか、早生は忘れて高品質晩成種にシフトしていくのか、あるいはもう地域ブランドは一度捨てて、それでも生きて行ける効率生産を目指すのか。みんな、先取された所をあきらめる傾向にあるけれど、シャインだってずっと「最新鋭で伸びる」と言われ続けている。シャインの名産地は後からはなれないと思われているけど、今多い地域だって5年前は半分以下だったのだし、さらに5年後で勝負していく事を考えないといけない。鼻から勝負を諦めたら終わりだ。
が、地域で新規の特定品種を推す事は非常に難しいとも思う。農協と地域の大農家だけが独断で決めた品種で地域には根深い不信感や分断が生まれたし、これがシャイン導入の遅れ、ひいては地域の没落の代要因になっている。今後は大農家や農協が旗振ってもついてはこないだろう。だから基幹品種で何かを売るというのは難しくて、自然に市場バランスに沿った品種構成でバランス良く行くんじゃないかな。恐らく収益モデルとしてはシャイン6,パープル3,他品種1ぐらい(サニールージュとか)。巨峰はわからん。シャイン特需が食ったのは主にナイア・デラなど在来品種で、巨峰系までは大きくは落ち込んでいないからだ。ただ、これらの品種シフトは需要ターゲットのシフトでもある。巨峰を食べて育った40代以上がそれを食べ続けるなら、シャインなどを食べた30代以下が増えても一定数の需要は残るだろうから、今のデラナイアが無くなるまでの中間としては残るだろう。安定性だと間違いないし、中山間地の条件不利地域だと巨峰系が残るんじゃないかな。
加工用は読めないのだけれど、もし日本ワインが根付くなら、高品質だけど高い欧州系ではなくて、日本改良品種が樹齢を重ねれば良い物が出来るのは分かって来ている。ベリーA,甲州、ブラッククイーン、ビジュノワール、ヤマソーベニヨン、サンセミヨンなどなど。それらの需要が増えるなら加工もそれなりに安定生産になるとは思う。一方欧州系崇拝が続くと、やっぱり加工はごく一部に限られるかと思う。今日とあるブドウ農家の手伝いの人と知り合ったのだが、その人はブラッククイーンの栽培が一番良いと感じたそうだ。病気はなく豊産で、しかも価格はそれなりに良くて、ここでも在来品種のコンコードとナイアガラ離れが起きているとのこと。
・マクロエースのプラモデルが全部届いた。同じ価格で販売しているのだろうか、やっぱりヨタハチは構成がシンプルな分メッキやステッカーが付属するのだが、R33はメッキもステッカーもないかわり部品点数やサイズが大きい。さらに大きいのがマツダT2000。それにしても着色プラの質感が昔の景品のプラのような安っぽさだな。またステッカーも付属しているし、なんかお得。ポルシェもかなり部品点数が多いのでメッキやステッカーは無し。アリイは戦闘機シリーズも昔はステッカーが複数設定あったために箱絵の機体が作れたそうだが、ステッカー削りすぎな気がする。さらにヨタハチは色の指定がかなり細かくて助かるのだが、R33なんか大雑把にしかなくて「箱絵を参考に残りは塗れ」みたいな投げやりっぷり。だったら3面の絵貼るなり作例をプリントすりゃあいいものを。
T2000は金型の劣化か羽根がかなり生えてしまっているが、他の物はそれほど悪くなかった。ただポルシェはフェンダー部分に酷いバリがあり、なぜここにバリが出来ているのかが分からない。金型の合わせがこんな中途半端な所に来るとしたら信じられないんだが。色はポルシェ・R33とも白プラで、一部で聞くようなバンパーだけ黒みたいな事はなかった。
大きな不満としてはこれまた他で指摘されているがタイヤだ。品番違うし直径かえてきているとは思うが、専用ではない感じで、特に現代モデルは少し細すぎやしませんかねぇと。特にポルシェターボなんかはリアだけぶっといタイヤなのが売りなのに、全部同じで70扁平程度のタイヤがついてくると興ざめである。逆にT2000にこの形状のタイヤは正しいのだろうか?とも思う。もっと前輪はラウンドショルダーじゃないだろうか。他はアリイは現代の車は「改」という物がある。ノーマルにたいしてカスタムモデルな訳だが、R33は改と書いてないけど改造モデル。また年式も書いてあるのだが、ポルシェは94モデルと書いてありながら箱の一部は63と書いてあるのもどうかな。
・あと、アリイの金型がどんどん酷くなって、いずれ入手困難になると思われるので、F4Uコルセアを買いに行ったら欠品、他に欲しいアリイの飛行機もなかったのでハセガワの買った。値段的に大差ないし、ハセガワの方がもちろん精巧なんだけど、微妙にモデルが違っていてアリイのはF4U-1Aという初期モデル、本当の初期のよりキャノピー・着座位置・尾輪の高さが違うだけで、何より塗装が2トーンである。ハセガワのはF4U-4というモデルはこれは大戦中の最後期モデルになる。びっくりするのは、F4Uは朝鮮戦争ぐらいまで現役で生産が続けられており、1952年の7型まで作られていたし、実用はもっと後で1969年に空戦撃墜記録があるそうな。その頃にはもちろん先進国ではジェット機が第一世代どころか第2世代に足を突っ込んでいる(F4ファントム2が1960年初飛行)のでコルセアさんに対空戦闘は求められず、専らその巨大なペイロードをいかした戦闘爆撃機としての能力を期待されていたらしい。
もう一つ気がついたのだが、F4と言うと「グラマンF4Fワイルドキャット」「チャンス・ヴォートF4Uコルセア」「マクドネルダグラスF4ファントム」と制式採用が3つもあって、もちろんメーカーが違うんだという事。ちなみにチャンスヴォート社はジェット機ではF8Aクルセイダーを作ってマクドネルダグラスの艦載ジェット機の連続受注を止めた。そしてそのF8Aクルセイダーを改良して作られたのがA7コルセア2という攻撃機な訳。
こうして見ると私は純粋なファイターより、ファイティングボマー(戦闘爆撃機)が好きなんかな?という気がする。FW190もそうだし、F4ファントム2でも好きなのはG型ワイルドウィーゼル、F15でもストライクイーグルが好み。まあ攻撃機自体が好きだから、戦闘機もそっちよりのが好きなんかも知れない。日本だとF2が支援戦闘機という形でそれに近いかな、重戦闘機ではないのでちょい微妙だけど。大戦中はゼロ戦63型とか52丙型とかが戦闘爆撃機ではあるのだろうけれど中途半端だしベースモデルはファイターだからなんとも。その後は制空権がなかったから攻撃機ってジャンルが日本であんまり無い気がする。一応試作機の中になるがキ83は割と好き。
さて、ハセガワのコルセアだが、箱あけてまずびっくりする。デケエ!FW190やBF109の1/48が1/72に見えるほどデケエ!まあ積んでるエンジンがあのP47ライトニングあたりと同じなんだから当たり前か。そしてガルウィングがセクシー、アリイと違ってバリもなく、説明書は新設な色指定が沢山してある。キャノピーも綺麗だ。しかし欠点が2つ、まず指定色が単色のミッドナイトブルーで塗り分けが楽しくない!まあこれは分かっていた事だからいい。なんなら架空でツートンにしたって私は気にならない。しかしもう一つの問題、モールドが凸ってのはどーした事だ。アリイは凹モールドなのでスミ入れが楽なんだが、凹ってこれスミ入れできねーじゃねーかー!!なんでハセガワのがこういう所手抜き(じゃないという意見もあるけど)なんだよと。まあ、F4Uは別の仕上げにしようかとも思っているので、その場合は都合がいいとも言えるのだが。その別の仕上げ方法はハゲチョロ塗装で、普通は塗料の剥げは上からドライブラシで付けるんだけど、本当に塗料を溶かしてハゲチョロを表現する方法があるのね。でも、今気がついたんだけど、それやるんだったら下地シルバーをラッカーかアクリルにして、ブルー系はエナメルにしないといけない。アクリルでブルー買ってしまったので、ハゲチョロするとしたらさらに強いラッカーのシルバーを下地にしなきゃいけないし、そうするとまた塗料の系統が面倒な事になる。あるいは一度エナメルシルバー→アクリルクリアーで保護→ブルーをアクリルでハゲチョロ・・・・やっぱり保護が取れちゃうか。
もう一つ、アリイのシリーズが値上がりしていた。以前は800円だったのが1200円と一気に1.5倍にもなっていた。中身を見てないので、その価格に見合う金型メンテやステッカー追加が入ったのかそうでないのか分からないが、これで従来と同じだったらもうアリイで買う意味はほぼゼロになる。あと300円出せばタミヤやハセガワの旧キット(と言ってもアリイよりずっと精密)が手に入るのだから、モデルが無いのでなければ意味がない。そこらへんのラインナップの差別化がどうなっているのかは知らん。
・二号のベース作り、やっと彫刻刀を見つけて買ったのだが、こいつが切れない。見たら防錆で刃先に透明なニスが塗ってあって、そりゃ切れないわなと。使っていればニスが剥がれて切れるようになるという物かも知れないが、元からの刃があまり良く見えなかったのでオイルストーンで研いで使えるようにした。これで100均一の丸棒を削っていったのだが、木目が粗いため切れない刃物では波目がなかなか再現できない。仕方ないので桧の丸棒とバルサの丸棒も買ってきてそれぞれテストしてみた。
まず直径だが10㎜もあれば充分すぎるほどパタンは分からなくなるし、大きいほど作業が無駄に増えるので10㎜でいいかも。素材の違いではバルサも意外と木目でベリベリと切れ込みやすく、桧は逆に弾かれるかくい込むかと、「どれも面倒」だった。という事で、まず先に切り出しで波模様に深く切れ目を入れておき、その片側を直角でピークを掘ると少しだけ楽。その後ピークとピークの間を片流れでなだらかになるように平刃で切り出す。ただ、平刃はピーク側にも食い込みやすいので細かく作業する必要がある。本気でやるなら色々切り方も工夫した方がいいとは思うが、とりあえずなので妥協。またサイドは落としておかないと横のパタン連結でひどい段差が出て修正が大変なのが分かった。
さて、粘土だが、貼り付けてからパタンを刻むと平面でないのでおそらく酷い事になるので、一度薄く作って置いてからパタンを転写して、それをシートとして貼り付けようとしたのだが、粘土の水分が多すぎてベタベタと下敷きにくっついて作業できないので乾燥中。乾燥しかかった奴だと上手く行ったので、適度な水分が重要だと思う。この方法は言ってみればオブジェクトにテクスチャーを貼っていくような物だなーと改めて感じた。
さて、砂紋が出来たらフィギアを配置し、足跡やキャタピラ跡、流れた砂を作ってとりあえず乾かす。その後で塗装するのだが、そのままだと砂というより土っぽいので、少しだけ粉砕したゼオライトを散らしてさらに細かいテクスチャを再現する(飛ばないようにスプレーノリを使う)。乾燥後に塗装して仕上げる訳だがどうなる事やら。出来ればハイライトだけ飛ばしたいけど、そんな高度な塗装は多分無理だしな。
Posted at 2017/01/29 01:06:44 | |
トラックバック(0) | 日記