2017年03月08日
・今日は寒かったしリミットがあるので書類仕事、めんどい。作業内容は把握してるのでスムースにはなってるが、めんどい。明日車検だし総会だし、さっさとやらなきゃいけないと思いつつグダグダ。
・ヘリの墜落だが、映像や無線から直前まで異常はなく、高速で衝突している事が判明したそうだ。今はまだ断定は避けているけれど、可能性として考えているのはパイロットの操縦ミスで山に突っ込んだという事だろう。雪山は空間失調に陥りやすく、一方ヘリは対地効果があるので山に沿って登った方が良いという事情から、固定翼機のように同じ高さは飛びづらいとは思う。あるいは、そうやって登るのを想定して高速で突っ込んだら対地効果で登る前に激突とかかな。墜落時間や斜面からすると日照で斜面そのものが反射する事はないはずだが、逆に周囲が反射している中、陰で見づらい可能性はある。あとは電線架線の類だが、あればすぐに分かる事だし、バードストライクもあれば痕跡が分かるだろう。ともかく高い高度から垂直に落ちたとかではない模様(それならオートローテーション降下を宣言しているだろうし)。まあ機材不調で上がらなくなった可能性とかも考えられるか。ヘリの場合ラダーとかなくて、ローターの向きと回転数(あるいはピッチ)で調整するから、上がらなくなる事もあるかも知れない。戦犯探しにならないで欲しいが、一方でパイロット有責の場合にこれだけ大きな事件だとなかなか発表出来ないんじゃないかという不安もある。
・素朴ながら最近思った事。
1:流行の商品という物がなくなった
昔は世間一般が夢中になる商品という物があった。車に関してもそうだし、家電やゲームや音楽に関してもそう。しかし今は流行という物が無くなった気がする。あるいはブームが非常に短く、結局波及しないまま終わっていくというか。もしかしたら絶対数は以前と同じように売れているのかも知れないが(水素水とか)、広告の効果がなくなったか広がらないか購入力がないのか。商品が多岐にわたり選択肢が増えて分散した可能性はままある。昔のマイナー作品だと認識している物でも案外話が通じるのは、絶対的な数不足の中ではメジャーだったという事なんだろう。流行が持たないので商品寿命が短く刺激策が必要で目移りするようになったのだろうか。その分スタンダードな物に需要が固定されている訳ではないようで、なんか消耗戦?
2:貧富の差は少ない方が社会は豊かである
これは良し悪しとは別の話で、社会的な豊かさとかの話だと思うが、貧富の差は少ない社会の方が活発で健全であったように思う。絶対的貧困で見るなら現在の日本はまだ全然恵まれている方だとは思うのだが、相対的貧困があるとどうも社会の活力が失われているように思われる。じゃあ共産主義がいいのかと言われる逆だろうから難しい所で、むしろ自由競争主義であるからこそ相対的な平等が重要であろうという矛盾があるのではないだろうか?つまり、自由競争は社会の活性化にはとても重要なので、それを否定してはならないのだが、それで強弱が分かれて固定化すると社会の自由競争自体に深刻な悪影響がでる。
その解消方法としては、なんらかのリセットが必要になる。で、昔からあるのは戦争や災害、革命によるリセットなのだが、全部天井を切り取ってボトムに合わせる事しか出来ないので、社会全体は大変な苦痛に直面する。悪平等とでも言うのだろうか。切り取られるのが優秀な部分が多いというのも痛い。だから単純に「自由競争のために平等のためにリセットすべき」とは思えない。一方比較的穏便な「底上げ」という手法ですら、平和な状態だと過度な累進課税のように嫌われる要素になるだろう。社会が良くなる事と自分の財布事情というのはなかなか同調しないものだ。最低所得保障なんかはそういう点で意欲的な試みだとは思われるが、なにせスイスとか北欧ですらまだ実行出来てない訳で、上手く行くかは不透明。難しいのは、先進的な社会制度であっても、国内事情等の違いで同じような結果が出るかは分からないし、国単位でしか出来ない事も多いので、結局全面的に国にどう転ぶか分からない制度を施行するという高リスクが残るという事だろうか。例えば共産主義は20世紀の壮大な社会実験だったと言えるが、結果的にどこの国でも上手くは行かなかった。が、原始共産主義的なコミュニティーが全く存在してないかと言えばそんな事はない。アーミッシュとか未開の土人とかキブツみたいな所とかは存続している。それを日本全体に直に当てはめる事が間違いであり、結局国家制度というのは1個1個がオリジナルと言う事である。だから日本の自由主義と世界の自由主義もまた違って当然じゃないだろうか。
・土壁の家の断熱改修について調べて見た。っても予想通り「外断熱」か「内断熱」かになる。土壁を撤去しての充填断熱というケースは見あたらなかった。まあ技術的に不可能ではないんだろうけど。メリットデメリットも予想通りに近かったが、新たな発見もあった。私は土壁漆喰の真壁の家は外見は美しいと思う。味気ない金属サイディングや、周囲とそぐわない陶業系サイディング、すると怪我するヤスリのような吹きつけモルタルなどよりマシ。木質系外装も好きだが、問題は耐火性能と耐久性だった。そういう点で土壁は優れている。が、断熱性は論外で、今回の検索でもU値が出ているサイトがあったが、グラスウール100㎜の大壁の1/3以下の断熱性だった。さらに発見だったのがQ値で、一見詰まっていて隙間が無さそうなのだが収縮があるため四隅は逆に気密性が無いのだそうだ。これが発見1。
さて、もう一つの発見は耐火性だった。単純にDIYでも作業出来て見た目も良好な物に木質のサイディングが考えられるが、近年では耐火基準があるので外壁に使う事は住宅密集地ではダメで、多分単体でも推奨はされてないんじゃないかなぁ・・・だから外断熱にして外に色々出して行くとか、通気層を作るために外に何か付けたら自然素材は無理かなと思っていたら、下地が土壁の場合は下見板など木質素材でも耐火性がある程度あるという事だった。まあ通気層の内部で煙突になったり、そもそも外壁付近に可燃物があるという点で土壁オンリーの物よりは弱いとされているけどね。あと、外断熱だと足場を上まで組む必要があり、高い発泡系素材を使っても厚さに限度があり、窓などの仕舞が全部変わってしまうという欠点がある。まあ窓に関してはあっても無いような物なんで仕舞変えて付け直すのはいい事だと思うけどね。
内断熱のデメリットは狭くなる事、土壁の吸湿・蓄熱のメリットが無くなる事かな。作業は楽だし内装のリフォームにもなる。造作コストは安い。ただ両方の魅力を考えると「外側に通気断熱層」「内側に断熱層」「窓などは交換」というのがバランス的にはいような気がする。
もう一つ、土壁の耐震性について。調べたら土壁の壁倍率はたった0.5だった。びっくりするでしょ。これにはちょっと注釈が必要だと思うのだが、伝統工法では接合もゆるく筋交いも入れず、ゆれて動きを逃がす構造になっているので、元から壁倍率は低い訳。その分柱の太さや屋根の重さで対応していた(が、屋根が重いと耐震性は下がるジレンマ)。実際、地震の地区で見ると土壁は破損は酷いが倒壊してない事例も見られるのだそうだ。そうは言っても現代の社会状況でそういう家を修理して使う事はないので、壁倍率はもっと高い事が求められるので、それが良いって訳ではない。もっとも、既存の土壁でも筋交いを「たすき」で入れるなどすれば倍率は2ぐらいまで上げられるというか、工務店によって2.5で計算する所もあるようだから、もう少し太い筋交いを組み合わせるのかも知れない。また構造用合板ベタ打ちとかもあるので補強が出来ないという訳でもないみたい。
・筋交いについて調べていたら、その材がかなり細くても良い事も驚きだった。なんと1.5cmの厚さ、幅9cmでも壁倍率が0.5から1(つまり2倍)になっていた。1.5cmの厚さって、つまりフローリング材とか野地板のちょっとだけ厚い程度である。普通に考えると信じられないが、昔軽トラの荷台のアオリ板を立てていた時も同じような筋交い一本で格段に歪みがなくなったのを思い出した。この話のミソは壁への入力方向および引っ張り強度だろうと思う。
壁倍率のテストは壁を横に曲げる方向で行われ、平面方向に入力したり坐屈させる方向ではやらない。その方向に限れば板の厚さは比例だが、幅は二乗で効く。つまり仮に3cm厚にしても6cmほどの幅がないと同じにならない訳だ。調べると3cm×9cmで倍率1.5,4,5cm×9で倍率2と、ほぼ「筋交いの剛性が壁倍率のすべて」だと分かる。ただし、4.5から先は9cm以上の筋交いで倍率3となっている。つまり6cmでも8cmでも倍率は2止まりである。またたすきにかけても倍率は片側だけの2倍になるのだが、9cm以上は5でとまって6にはならない。
上の比例関係からすると、4,5cm厚で倍率2なら9cmは倍率4のはずだし、3だったとしてもたすきにすれば倍の6になるはずなのに何故か?まず上限5に関しては構造用合板でも上限で、以前破壊試験でCN50より遥かに強いビスを使うと柱が裂けるという事などから、フレーム側の上限なんだろうと思う。また常識的に考えて、普通の壁5枚必要な所を一枚の壁で代用出来てしまうという考えは違法建築になりそうだ。9cmの筋交いが4ではなく3なのは正直分からない。おそらく計算だけでなく実測やっての結果を踏まえているだろうから、別の要素があっての物だろうと思う。
また長方形の筋交いは引っ張り側で耐える構造でテストするだろうから、圧縮側よりたわみづらいんじゃないかなと思う。
壁に面と直行する力がかからないのか?というのは、壁というより家の筐体全体での設計で変わってくるだろう。上から見て正方形に近い真四角な家ほど耐震性が高いと言われるが、それは入力と平行の壁が耐えるからで、直角な力にはどのみち弱い。まあ敢えて言えば斜めに入力された時にバランスが悪いとへんな事になるかも知れないが。
とこんな事を考えていくと、一番いい家ってサイコロみたいな家になって私は嫌いじゃないのだが、現実には工務店はそういう家はやりたがらないから、建て売りの安い家ばかりで、他の仕様の違いもあり「ローコスト」って印象になってしまうのではないかと思う。
・もう一つ、昨日の会議室はいつもと違う場所にあって、隣りの家の屋根が良く見えたのだが、その屋根に換気窓がない事がずっと気になっていた。同じ敷地の屋根には妻面に換気があるのに、そこの屋根だけない・・・・暑くないんだろうか?が、今よく考えたら、その建物は米屋の精米所であった。恐らくネズミや小鳥などの衛生害虫の侵入を防ぐためにああ作ってあったのではないだろうか?となると床も多分なんかしらの対策がされているはずなので、今度行ったときに見て見ようと思う。
・ビブリア古書堂の事件手帳7
最近では珍しくシリーズ買ってる本、今作で最終のようだ。後書きだと2011年3月に一巻が出たそうで、まさに震災と歩を揃えて出てきたシリーズ。ちょっとだけ震災の影響が最初と方この巻に出てくる。私の中だと一般小説の範疇だったが、アスキーメディアワークス文庫は「ラノベではない」という編集の方針もあって、ラノベに限り無く近い一般、らしい。ただ、内容的にはミステリーが9割で正直主人公とヒロインの関係はどうでも良かった(失礼)ので、「これで終わり」と言われても、スッキリと終わった気はしない。ま、そこらへんスピンオフも刊行されだしているから、ひとまずの区切りなんだろう。
テーマの本は私の予想を完全に外れた。著者も言うように、完全に斜め上というか本場の話なので、少し背伸びした感もあるけれど、ちゃんとまとまっているのでそれはいいんじゃなかろうか。もっと驚いたのは、つい先日NHKのAMラジオでこの作家のこの作品の話(キーとなる作品がある)をしていたので、前半の話はまさにピンポイントで分かった事。もしかしてこの作品の刊行に合わせてラジオで話をしていたでもあるまいし、奇遇な事はあるものだ。後半はちょっと面白い趣向の推理だった。答えが限られており、その意味の多重性や、相手との駆け引きのような部分がかなり多い。それにしても作品の知的な魅力や分かりやすい表現、過去への適度な言及や印象的なキャラによって、これだけの厚さの本でもほんとすいすい読めてしまった。推理小説に関しては何度も見返して読む方がいいという考えもあるかも知れないが、本作はそこまで抵抗が高く無いのにミステリーとして成立しているのが素晴らしい。ま、この人はあまり無駄情報を入れないので、素直に引っかかる所だけ拾っていけば謎は分かりやすいが。
Posted at 2017/03/09 00:25:52 | |
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2017年03月08日
・昼間、会議をやっていたら外では雪が真横に流れていた。ここ一週間ほどは昼間も夜も暖かく春を感じていただけに、この寒さは辛い。この冬は温度の低さというストレスが実はかなりな負担である事を感じただけに、憂鬱になる。会議は1時間の予定のはずが2時間超えたけど、まあ外がコレじゃ特に何も出来ないという事で普通にすんだ。うちは堆肥の配送が早く来て、少し抜けるハメにはなったが、無事受け取れたので良かった。これが雪の後だとトラックが水田にはまるので入れないからな。トラックの運ちゃんはいつもと同じ人だったが、足が悪くなって引退するんだそうだ。結構な高齢に見えたししょうがないか。そういえば、この堆肥、配送料が200円だった。量が2tの4立米ぐらいなので、仮にこれが土砂でもあり得ない安さというか、実費ではないのは分かると思う。車もここ4年は更新されてないし、サービスでやってる事なのが分かる。
・ミニキャブは車検準備で荷台空にして少しだけキャブいじったら調子が変わった。具体的にはファーストアイドルアップを下げてスロー薄くしたら、再びノック気味になってトラクションがかからずリアタイヤが少し滑る感じがある。点火時期弄る必要があるようだ。それでも載せ替え直後よりずっと運転はしやすくなっている感がある。やっぱりアタリというか時々の調子が変化するんだろうか。ただ、少しオイル臭いのが気になる。燃料冷却しないとすぐにダメになるほど冷却弱いんだろうね、これ。
・食事会は人数確定で予約も終了、パスタを一組で1個にしろというので現場で迷いそうだが、事前に聞くのも面倒だしいいか。肉ダメな人がいるから、その間にスープ入れるのと、チーズ好きな人がいるから盛り合わせぐらいか。
Posted at 2017/03/08 05:14:42 | |
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