2017年03月09日
・墜落した県警のヘリはベルのP214EPというモデルだったらしいのだが、見てからに「ふっるそうなヘリだな」と思っていたら、流れからするとUH1(ベトナム戦争で活躍したユーティリティーヘリ)だった。あの頃はベトナムの高地ですら降りられなかったが、今はエンジン2個で高度性能は全然余裕なんだそうだ。初期UH1の民生モデルがP205だったかな。逆に60年代のヘリの技術が未だ現役な事にはびっくりする。後継機もまだ存在するので機種転換しないでもパイロットが乗れるのがメリットらしいが、予算あってもなかなか元には戻せないだろうとも言われている。
ちなみに今回落ちたのは消防が運用する防災ヘリだが、県警が使っているヘリはもっとスタイリッシュで調べたらイタリアのユーロコプターとアグスタだった。UH1よりずっと洗練された外見なのだが、ヘリという物が速度出せない乗り物な事から、思っているほど巡航速度には差はない。まあ航続距離が800kmとか結構足が長いのはすごいけど、乗員数はむしろベルのP214の方が多い模様。
・今日は農協関係の会議があって出席してきた。まあ、みんなもうあまり期待とか無いし、平が何言ってもどうせ上や農協が好きにやるんだろうから、特に質問らしい質問もなかったし、あったのは要点が分からん演説だったりした。この手の組織って役回りだけはいずれ回ってくるような事になってるけど、であれば現状でもう手を引きたい。というかローテで回すような物でもないと思うんだ。若いのは会議中平気でスマホゲームやってるし。その後の懇親会の席で色々話していて、最近の老人関係の事故(火災とか交通事故とか)の話をしていて、割と深刻な事が明かになった。昨年は農協施設に利用者の車が突っ込むという事故があったのだが、ドライバーの老人が自分でそんな事をやった事にショックを受けていた、という程度しか情報がなかったので「普段まともな運転出来ていて失敗した事にショックを受けたんかな?」と思ったら大違いだった。
まずこの事故ドライバーは交通事故を繰り返しており、その事故の一週間前にも対向車の側面にガリガリと接触事故を起こしていたそうだ。で、事務所カチコミ事故も踏み間違いで後退で突っ込んだのではなく、前進して突っ込んでいたとの事。さらにATではなくMTだったそうだ。よく「ATは踏み間違いがあるからMTにしろ」という人がいるが、実際にMT乗ってる老人見て見ろ、クラッチ操作ができなくなってるからガックンガックンで、エンスト怖いからエンジンブン回していて、周囲の人がおっかなくて逃げ惑ってるから。さらにギアがどっちに入っているのかも分からなくなってるのが車転がしているんである。
さて、じゃあなんでエンジンをあんなブン回しているのかについて、核心的な話が聞けた。MT乗りの人達には説明もいらない話しだろうけど、停止状態からクラッチをつなぐ時はエンジンを少し吹かしてクラッチを繋ぐ。そうしないとエンストしてしまう。その時の吹かし具合は、初心者だとタコメーターで確認もするけれど、基本的には音で把握している。そもそも軽トラにはタコメーターなんて普通ついてないしな。で、「事故を起こしている老人は皆耳が遠かった」という話があった。交通事故も火災もそうだ。皆、耳に向かって大声で話してやっと会話出来る程度であったらしい。なので、彼らはエンジンの吹かし具合を全く把握出来てないか、聞こえるぐらいブオンブオン回してやっと分かるぐらいだ。いやね、ほんと農村の奥地は耳が聞こえない老人が鉄の棺桶でいつ突っ込んでくるか恐ろしいですわ。
もう一つの怖さは、彼らは「物理的に耳が聞こえない」だけではなく「思考能力的にも人の話が聞こえてない」事だ。上のカチコミミサイル爺さんだが、驚いた事に未だが運転しているのだそうだ。家族が泣いて頼んでもダメ、実際奥地に畑があると足がないので軽トラ乗らざるを得ない訳で、車に乗らなくなるという事は、そのまま離農して隠居する事なのではあるが。他にも「未だDって品種を超密植栽培していて人の話を聞かない」「90でまだ車乗ってる」「86で一人暮らしで車乗っててボコボコ」とか寒気がする話が沢山ある。ただ耳が遠いだけなら補聴器という手があるが、補聴器すら嫌がるからな。
都会暮らしなら免許返納してタクシーという事も出来るが、田舎の僻地ほど自家用車がないと生活がなりたたない(最寄りスーパーまで5kmで傾斜度が10%とかザラ)。そして残っているのは老人のみの集落で、バスは1日2本来るが、それも廃止されるとかである。そういう限界集落を延命させてる事はもう優しさでも思いやりでもないと思う。
・車検が思っていた以上にすんなり終わって良かったが、寝不足と筋トレのダメージで帰ったら寝てしまった。最近はデッドリフトが上半身に効く。反面肩のインピジメントシンドロームは気をつけてないとすぐになって困る。僧帽筋が強くなると、簡単に関節がズレちゃうんかも知れない。
・エアコンプレッサーのドレンが1/4のボールバルブでもいいんじゃないか問題、1度解決したと思ったが重大な問題があったのでご報告。普通のドレンは少しずつしか緩められないので、エアはゆっくり抜ける。一方ボールバルブはコック1/4回転で全開になる。内圧が高い時にこのレバーを操作すると爆音でエアが放出されるし、タンク内部の小さな小さな錆が高圧ですっ飛ばされて出てくる。指がドレンの前にあると、それらがサンドブラストよろしく刺さって入れ墨になってしまうので、注意してゆっくりあける事が必要という事を学んだ。
Posted at 2017/03/10 00:32:57 | |
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