2017年10月05日
・朝です、夜から続いてます。箱運ぶのにつかれたとです。そして評価がまた不可解で少し凹んでます。いや、前のパープルの時のように、ちょっと評価低くないか?って訳でもなくてですね、一応私は3段階にランク分けして出しているのが全部上のランクの中の下になっていたのです。ランク内での区分けまでは出荷者に任意でも要求されません。仮に書くとA1とA2,B1とB2,Cがありますが、全部A2だった。ちなみにCランクはあまり良くないので1とか2とかは分けませんし、滅多に出しません。でも等級つける人が下げやすいように私は一応一番悪い奴にCを付けて出す事があります。大抵はB2扱いで取ってくれますが。
そう言う目線で見るとCをA2で取って貰った、ラッキー!って話に思えますんですが、A1クラスのも出しているのに評価されてないようでちょっと寂しい。てか、ちゃんと見ているんか?って疑問に思う訳ですよ。フェアに見ると中央値はA2だろうけど、全数検査なので後からまとめて平均って事は出来ませんし、計算方法がかなり特殊な加点表を使う方法なので、最終的に収入がどうだったのか分かりづらい(結構極端な傾斜配分だったはず)。素直に受け取るなら、今年のブドウの出来の上下幅が大きくて私の区切り方が細かいだけなんですが、検査員が違うからか一応一昨日出荷分はA2とB1が混じってたしなぁ・・・
こんな内部事情を書いてもしょうがないのですが、一つの原因は着色不良でしょうか。評価で見ている項目は「色」「粒の大きさ」「房の形」の三項目で、うちは色はA、粒はC、房はBぐらい(自己評価)で、ボトルネック方式で粒をメインで仕分けてます。次が房で、色で分ける必要はほぼ無い。しかし今年は色が悪いらしいので、粒で分けるより色を優先で他をさっ引いてるのかなと・・・でもA1が無いのはやっぱ解せんよなぁ・・・直売所にだって並ぶぐらいには優良だと思ってたんだが。
あとは収穫して荷造り、注文分をちょろっと出してお休み。猫が5時間ぐらい同じ場所で寝ていて、起きてびっくりした。お前は夜中も寝てたら、さらに寝る必要なんてないんじゃないのか?
・エアキャリーのホース類外して見た。付属物があまりに硬くて取り回しが悪そうなので交換。チャック側がえらくぶっといと思ったら、本来は2分の所、チャック側に3分を使ったため根本側はシールまきまくってかさ上げして針金グルグルだった。でも漏れてたんじゃないかな?先日フロアポンプを交換してウレタンホースが余ったので、そいつを移植。あとは2分タケノコと1/4ネジで繋げばチャック側は完成である。
問題はスタンド側だった。以前スタンド根本はネジ規格にあう物がない事は確認していたが、もう一つ分解出来る所があって、そっちの規格にちょい期待して分解した。少なくとも前ばらした所とはネジの規格は違うのだが、パッキンの入れ方などから「これも無理かな・・・・」と想像。そうそう、エアキャリーの手元側の気密はかなり単純な方式で、フリーのウェイトがあるだけである。下向きで重力で閉じる方向なのと、内圧が閉じる方向なだけだ。お店でこっちのネジを見た所、なんとなく1/2に近いかな?と思われたので購入してフィッティングしてみたが、微妙に太くて一回転もしなかった。ただ、ここは多少雑に締めてもテーパーネジだし、相手はアルミなので、ちょっと無理してねじ込んじゃおうかと思う。これは3/8との異径カップリングなので、今度1/4を噛ませて安いコックを付ければこっちは終わり、チャックガワも1/4のタケノコで終わりのはずだ。本体はあちこちのビスが駄目になって捨ててあるので、交換しないといけないな。
・干し茄子を作るべく、茄子を大人買い、一人の生産者さんの出している奴を全部買い占めてしまった。これでも干すと大分目減りするんだけどね。これを干してからオリーブオイルにニンニクや唐辛子と漬け込む。酢が入るともっと美味しいのだが、昨年はカビが発生してしまったので、アヒージョ漬けは少量だけにする。
・現代農業、今月は洗う特集、これから寒くなるが、しっかり洗って機材を長持ちさせたい所で参考になる。ただ、最近の現代農業には悪い意味で気になる点が多い。一つは主な購買層が高齢や雇用側農家だからか、新人に批判的というか常識がないという論調が目立つ。それを教育したという内容ではあるのだが、なんかよっぽどな素人かちょっと問題ある社会不適合者でも選んで雇ってるのか、雇用者が察してちゃんなのか、意図的にギャップを強調している気がする。まあ、そういう事もあるだろうから分かるんだけど、あんまり気持ちいい話ではない。
もう一つはブドウに関して記事のレベルのバラツキというか低さが酷い事になってる。もう何度も問題視している連載に近い農家さんがまた記事になっていたが、これ金払って読む雑誌に書くレベルの事か?ってぐらいの話(井上石灰のカタログ丸写しみたなの)があって、その中に着色良好のブドウとして真っ赤なピオーネが載ってて失笑不可避ですわ。多分現代農業の記者さんは持ち回り地区があって、「その地区では」先進的な人を捉えて話を聞いていると思うの。でも、地域でレベルがかなり違っている。行ってみれば「君らがそんな怪我して戦っていた場所は、僕らから見たらボス不在のボーナスステージ(もののがたり)」みたいな。本来は編集デスクが後進地域でそういう記事があがってきたらどうにかしなきゃならんと思うんだけど、最近そういう目線が感じられない。まだ編集の体勢変更が上手く回ってないんだろうか。
・ブドウレビュー「クルガンローズ」。てっきり新しい品種だと思っていたら前からある品種だった。カッタクルガン×赤嶺(甲斐路枝変わり)だそうだ。なぜ注目していなかったのかと言うと、これ「皮をむく赤系中粒」というカタログ表記だったのだが、ぱっと見食えそう・・・てか甲斐路も食えるんだから食えるだろ。お店で聞いたら種有りで、実際種あった訳だが、カタログによるとジベ処理で無核化出来るみたい。
味はかなり良かった。赤系は味が難しいと書いたが、これはかなり高レベルだ。ぶっちゃけブランド物の赤系より美味しかった(この房は)。理由として、クルガンローズは珍しく果皮周辺の糖度蓄積がさほどではないが、果肉全体が甘いというのを感じる。前も書いたが、赤系は果皮のアントシアニンやタンニンが未熟で渋い傾向がある。果皮直下が一番甘いので皮を噛んでいると渋い、というジレンマを感じる。しかしクルガンローズは果肉の方が甘いので、やや渋い皮ではあるがあんまり気にならない。
もう一つの美点は奥深い酸味があって味が単調ではない点だ。赤系も何通りかあるが、色に関しても透明系の赤で色が薄い、ほとんどピンクや黄色のような品種がある。代表的なのはシナノスマイルとか紅環か。赤としての美しさは主観があるのでひとまずおくが、この淡い赤系は酸味に乏しく味がボケーとしている傾向を感じる。シャインほど糖度が高い訳でもなく果肉が硬い訳でもなく、完熟したナイアとか呆けだしたデラのような、良く言えば優しい味だ。ところが、クルガンローズは割と酸味があった。有核である事も影響しているだろうが、ブドウに食傷気味になってきている中、割と食べられる。粒はやや小さかったが、ジベやってないなら充分だろう。
赤系の開発は未だクリティカルがないとは言うが、シャインレベルのヒットがないだけで、なんか割ともう完成品があるのではないか?というのが食べての感想。まあそれ言うと甲斐路あたりでも相当美味しいのではないかと言えてしまうが。またシャインやロザリオ以前は「皮ごと」を強く推している品種がなかったため、日本の伝統で皮は捨てる物という認識があった訳だが、実は食べられる品種がゴロゴロしているのではないか?とも思う。欧州だとむしろ皮は食べる物という認識らしいし。まあ、あとは「栽培難易度」だよな、裂果とか特に弱そうには感じなかったが、着色や病気に弱ければメジャーにはなれない。
・明日 出荷終わったら直売分だけ収穫、経理の仕事やって会議、終わってから雨が降ってなければ脱穀。
Posted at 2017/10/05 22:32:15 | |
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