2017年10月22日
・朝出荷、今回はステラに29箱+5kg2箱積んだ。助手席も使ったのでもうこれ以上は厳しいと思う。後ろは25箱だ。助手席積むと横が見えなくなるので、あんまりやりたくないなコレ。さて、國政さんの本を読んでステラに関しても「やっぱりこれは異常なんだな」と思った点がある。ブレーキだ。買った時からステラはカックンブレーキなのが嫌だった。演出的だったしOEタイヤがプアなのでなおさら気をつかった。しかし「ブレーキブースターのサーボ効かせすぎ」というのは私もまあ感じなかった訳ではないが改めて注意を払って踏んでみると、確かにサーボで吸い込んでいる感じがすっごいする。スポンジーだったり曖昧な感じではないが、理想としてはマスターバック小さくしたいぐらいだな(油圧レシオ下げる)。
もう一つステラで気になったのは着座位置だった。なぜプレオはあんな積載性が良いのにステラはそこまでじゃないのか?プラットフォーム自体はそこまで変わってないはずだよな?と言う視点で見ると、ステラは土台に対して建屋がずれているというか結構滅茶苦茶な事をやってあるのが分かる。ステラのストラットタワーバー取り付けた人は皆書いているが、あれがワイパーの下にめり込んでいる。スクリーンが本当に無駄に前にあって、ダッシュ上が無駄に広い。そんな前側広げたら前に座ればいいのに、着座位置はむしろ下げてる。だからフロントは広々とはしているんだが、それが必要なのかは疑問だ。実は今日積載が多くて助手席側の窓がほぼ見えなかったのだが、三角窓部分からは横が見えた。そういえばステラのウリはこの三角窓だったよなぁとおもったのだが、普通に考えたらAピラーが普通にある場所は三角窓の後ろのはずであり、Aピラーを窓一つ分前に送っているに等しい。
まあメリットも一応あって、ステラの安全性は当時のトールワゴンの中でも特に高かった。多分R2で作ったドラポジとかを捨てたくなくてああいう形になったんだろう。また乗員はアップライトに座らされている事もあり、後ろが狭いという事はない。そういう設計的な事を抜かすと、もうリアフロア回りからすっごいガタガタブルブルした感じが伝わってくる。きっとアームのブッシュが7万キロで駄目になってるんだろうな。もう親も乗り換える事などないだろうから、そのまま使い潰す分に問題はなさそうなレベルだが。
・メッサー早速墜落!そして予想通り足破損!ほんと実機通りで笑ってしまう。いや、落とした私が悪いのでそれに関して文句を言う気はないんだが。さて、足は基部から折れてしまったので、収納状態にして飛行状態にするしかないな。アクリル板でステーつくって・・・と色々面倒。
・「営業バンが高速道路をぶっとばせる理由」一巻の方が実家の方に届いていた、最近宅配に新人が一人入ったそうで、まだ慣れてないようだ。増員ならいいんだろうけど、営業所の感じだとそうでもないような。それはさておき内容とか本としてどうなのかという部分から。2巻では最後の方のアルトとスイフトの試乗でのみライターの森という人と國政さんの対談形式になっていたが、1巻はずっとそんな感じ。で、レビューでもこの森さんの合いの手が邪魔で気になるという声があり、2巻のも短いながらやや目障りだったが、1巻はずっとそんなのだったのがマイナスっちゃマイナス。でも、國政さんの蘊蓄を高濃度で凝縮したら別の本になるし一般の人が分からないだろうから必要だったというのも分かる。だから2巻で減ったのだろうし。
内容はもう少し抽象的というか、基礎的というか、「重い物は重い」「白い物は白い」「人間誰でも分かる」みたいな所からはじめて自動車評論家やCMなど権威がすっかり駄目にしてしまった車への感覚をフォーマットしなおす所に大部分を割いている感じがする。重くて低扁平の車をくさしていくのは痛快だし、「ちょっとそれは誉めすぎなんじゃないの?」ってぐらい商用車周辺(例えばシートやタイヤなど、トラック系の方が快適とか書いてる)を持ち上げている。確かにNHVだけやった車が快適じゃないのは良く分かるけど・・・あと、エンジン特性などを2000rpm以下縛りで歩く速度への過渡特性など普通ではあまり見ない部分で評価しているのはさすがだと思った。ずっと古い本だけれど、つじつかささんもバイクの本で全く同じ話をしている。簡単に言うと「アイドリングで車を発進させるのが簡単かどうか」みたいな話なんだが、言われて見ると今の車の制御ってそこらへん捨てる事で成り立ってる所あるからな。別の人がつじさんの書評で「この人は超初心者向けにそういう街乗りみたいな話をしているんだと軽んじていたけれど、実際乗って見てアクセルあけはじめるかどうかのツキとかが本当に大切だという事が分かった」と書いていたけれど、車と違いバランスで乗るバイクはそこらへんがすぐ分かる。
もう少しだけスタートの話を書くと、つじさんも國政さんも半クラでエンジンを吹かす事を薦めていない。私は教習の時に○○回転でミートさせるって習ったし、多くの人がクラッチミートは回転で制御しているんじゃないかと思うが、あれは間違いだ。実はミートは低回転であるほど良い。それだとストールするので、アクセルとクラッチを同時に操作して回転一定で繋ぐ練習をする。その繋ぎを早く出来れば出来る程いい(まあ、普段それを早くしろという意味ではないが)。あんまりやりすぎると高回転のミートが苦手になるので、時々はゼロヨンもどきやった方がいいんだけど、本来はそうやってそろそろと動かす。ハンドルさばきも全く同じ事が言える。きりはじめの微舵が大切だったりする。
で、怖いなぁと思ったのは、私はそこらへんは常識だと思っているので、電子制御が出来が悪い事やっても「燃費のため、小排気量で鋭く加速するため、しょうがなくやってる」ってのが分かってる。たとえばミライースはアクセルのリニアリティーって意味だとエコモードでは最悪だろう。多くのドライバーにとってアクセルは全く意図を車に伝えていないように感じるはずだ。唯一リニアになるのはかなりアクセルパカパカやった時だけなので、ドライバーがどんどんバカになる車であるけど、燃費のために全て捨ててるようなものなので私はアリだと思っている。でもミライースしか乗った事がない人が車ってこういう物だと思って運転続ける時代になっているのだと言われたら、もう物理感覚がぜんっぜん違う。
でも、一方で、この人の車あるべき論はなんの事はない、やや昔の欧州車の燃費悪いけど常にパワーモードみたいな制御である。ほら、モード燃費と実燃費が離れてない、ああいうの。あるいはキャブ、あるいはバイクである。それは先日も書いたけれど、ノスタルジーではないかと。商用の貨物車がいいと言っても、書いている通り積載前提のトラックを乗用に使うとサスが硬すぎて伸び側ストロークがなくて跳ねるだけだし、トラクションもかからないし、ローギアードすぎて落ち着かない。つまり、「商用ベースで乗用になっていて良い車」を紹介するのが義務だと思うのだが、そういう話が出て来ない。逆に商用バンと一括りにしているが、実際にはプロボックスやサクシードはいい車なんかも知れないが、他のメーカーの商用車、ADバンとかパートナーとかそこらへんがみんな素晴らしいのかというのも疑問。少なくともADのY12は私の周囲含めすっごい不評だったぞ。
タイヤについてはトーヨーを誉めてたのが嬉しかった。色がないのが色、という点で絶対王者ミシュランに国産で一番近いのはトーヨーだと私も思う(ただバン用はそれなりに色はある)。でもハンコックを國政さんが誉める時代が来るとは思わなかった。履きたいとは思わないなぁ、あれとハマのタイヤが同じレベルという意味ならまだ分かるけど。
話を戻すと、基本設計が貨物の車をメーカーが乗用にアレンジした車で、計量で排気量も小さくMTでできれば油圧パワステな車があればいいのである。思いつくのはサンバーの乗用登録のはいいって話は聞いたことがある。というかトラックにあれの足を流用している評論家はいたはず。トヨタはプロボックスがある。他は小排気量がなくてダイハツに投げてる訳だが、ダイハツの貨物流用の乗用がわからん。あ、でも、二代前のミラが良いという森さんのコメントはあったな(別の所では5代目ミラとあり、L700)。でも現行をL275とするならL250挟んでL700?あれ全然良くないと私は思うぞ、少なくともL250系で格段に良くなったぐらいの車だし、言う程生存数も見ない。L300系もミラに含めてのL250が良い車だったという意味なら分かるが、この本は型式を書かないなど不正確さが目立つ。確かに「今日本車で誇れるいい車がない」って前提なので、お勧めの車がポンポン出てきてもおかしいのだが、他のレビュアーが書くように「じゃあお勧めの車出すなり売れてるのくさすなりあるだろ」って話だ。
スバルはサンバーももうやってないし、乗用のみなので(この本の主旨だと)論外(2巻だとスバル1000が出てくる)、三菱もなかった・・・と思う。日産は古い人ほど誉めるけど、じゃあ具体的にドレよと言われると未だ出てくる話がP10、BNR32,下手すりゃS54とかB110とかである。それこそほんとノスタルジーだ。マツダはロードスターが出てくるぐらいだが、そのセッティング(前上げ後ろサゲ)はFRの街乗りだと確かにいいですねって感じ。でも、NB世代だし、もっと言えばNBのその改良はNA6化じゃないかなと。ロードスターは無論貨物じゃないしね。
昔の四大大衆車はモータリゼーションが発展途上で多用な使われ方をした分、國政さんの言うような要求も高かった。例えば2CVは積載性に評価があるし、ビートルも耐久性の評価は高い。でも、みんなにエンスーになれというのはきつい。最悪感性のリセットをやってエコカーに我慢しようぜと言うなら、商用車乗るよりレンタルカートで30分も走ればいい。2巻でアルトが挙がっているのはいいんだが、じゃあ歴代のアルトどうよ?って言われたら、少なくとも旧規格は棺桶、新規格は二代目からやっとサブフレーム持った「車」になったけど、いい車だったという人にあった事がない。
あと、ミライースも雨の日に乗って見るとまた別の印象で勉強になった。私はEPSに関して有識者が言う程悪くは思ってなかった。皆が誉める油圧にしたって昔は批判されていた物で、ノンパワ>油圧>EPSと言ってノンパワに戻れるかって話だしね。いや、別に戻って力がない奴が乱暴な運転出来ないようにする事には大賛成だけど、そんな時代はもう来ないし。でも、「ラック&ピニオンは路面入力とコラム入力が同じなので感覚が分からない、アシストが路面側要因でも勝手に入る」ってのと「モーターは回転制御がオンオフでトルク制御が無いから立ち上がりと終わりがデジタル」ってのを注意してみると、なるほどそうかも知れない。まあ良いEPSも存在するので、ミライースの制御がそこまでは良くない(気にしない分にはそれなり)って事なんだろうけど、確かにへんなクセはある。
注意してみると前輪にまるで操舵方向に慣性でもあるんじゃないか?って感じのオーバーシュート感、アンダーシュート感がある。いや、回転体だからジャイロ抵抗があるんじゃないの?って言われそうだけど、交差点を左折発進するような状況でも、操舵量と手応えとのギャップというか遅れがある。そう躾けられた感じだ。前から中立での拘束する感じはあったが、重いんじゃなくて遅い。でもミライースのEPSは可変レシオみたいな物はなくて物理的にもちゃんとくっついているので遅れるという事は(足が変型してCFが立ち上がらないとかじゃなければ)ありえない。うろ覚えだが純正のブルーアースでは全体的に反応が出ない感じだったけれど、こういう遅れ感はなかった。で、唯一思いつくのはタイヤの影響なんだが、ミシュランが重くて悪さをしているというより、重厚になった事でネガが目立つようになった感じ?まあステアで感じる事で、腰で感じる訳じゃないので確証はないのだが、リアが遅れてついて来てるんじゃないかなと。直線で細かく振ってみると逆操舵になる瞬間みたいなのあるし。あとCFの収縮とアシストのズレがウェットで目立っただけか?
・以前から気になっていた「彼女のカレラ」、派生作品っぽいのがマガジンX(車の雑誌です)にちょこっと載っているが本誌はどこだ?と思って書店で効いたらプレイボーイに載ってたみたいだ。単行本は集英社だったかで買える。調べたらその後幻冬舎に移籍して彼女のカレラRSとしてしばらくやっていたが、今はもう連載終わってるみたい。麻宮先生の絵はメカと女性両方が非常に上手く書けるという貴重な物である。当時のオタク漫画家は士郎正宗も藤島康介もむしろそういうのが必須条件だったと思うけれど、他の漫画家がやや丸みを帯びてディフォルメ気味、トーンより書き込みになるのに対し、麻宮さんの絵はリアル寄りの時はエッジが効いててトーンバリバリな傾向がある。この3人はみんな色々似ているんだけど、同時に全然似てなくて面白い。
と、絵は相変わらず綺麗で女の子もルックスだけはかわいいのだが、話のも相変わらずのグダグダのグチャグチャでスラップスティックのまんま、男がまたDQNばっかり(女も)という、ある意味プレイボーイ向きな内容だった。あと、動きは下手だよね、どっちに進んでいるか分からない事が多々ある。藤島さんは割と正統派主人公タイプの良識派、士郎さんはリアル寄りのシリアステイストでそれぞれストーリーラインにも特徴がある中、麻宮さんのは作中悪い例として出てくる四コマとそんな変わらない出来というか、オチの悪い例として出ている「作中唐突に無意味なエロぶっこみ」みたいなのがなんとも。
車もまあ高級外車と国産ハイパワースポーツばっかりで、スポーツカブだのKSR2が出てくる藤島さんに比べると、あー、はいはいと言う気持ちになる。でも、お陰でマガジンXでそれっぽいコマ貰っているので、そういう需要に合致しているとは思う。あとはキャラの好感度がすべからく低いけれど、主人公が唯一の常識人なのが、そうは言っても作者も成長したなぁと言う感じがする。と言っても麻宮作品の主人公は割と常識人が多いはずなんだが、リミッター外れて非常識化するパターンがあった中、ちゃんと大人の対応取れる分随分マシに見えるし、それは周囲にナチュラルに狂人混ぜているのもあると思う。あれフェラーリーファン怒るぜ・・・
まだ3巻までしか買ってないが、他に麻宮さんのストーリーのパターンとして出てないのは「老人の強キャラ」「過去の因縁」「主人公の成長と挫折」「失恋」って所なので、きっとそうなるんじゃないかな。少なくとも親父のRSという事で伏線はすでにあちこち張られている気がするし。って、ちゃんとストーリーあるんじゃないか。
・雨で荷造り終わったら寝てたりなんだりだが、選挙開票していたみたいだ。ちょっともう残念な結果というか、日本の民主主義()って感じがする。そりゃ出来ない事を公約にする所が直接的に終わらせたんだけど、やって欲しくない内容の公約ばっかり上げている所、やったらまた国を駄目にする政策を進める所に入れる馬鹿がこんな多いのか・・・と半分絶望しつつ比例を開けたらすっごい事になってた。比例だと与野党比率はほぼ半分なのだ。もちろん小選挙区与党、比例野党って有権者が全くいないって事もないだろうけど、小選挙区制度自体が民意を組まない悪しき選挙制度であるというだけじゃないか。これ入れた奴誰だよ。間違った競争じゃねえか!
でも、これも多分一番のガンは野党第1党じゃねえかな?と思って調べたら、案の定というかもう確定的にガンな細川内閣だったよ(爆笑)。調べたらこの年は他に羽田孜と村山富一というもう「どうしようもない」奴らがとってかわって内閣を組んでいて本当に日本の革新がゴミな事が判明した年だった訳だが、自民すら反対した小選挙区比例代表制にいきなりしちまってた。もちろん目的は二大政党制にして一気に国政を盤石にしようと思ったんだろうな、愚かなことだ。結果何が起こったかと言うと、腐敗しきった連立野党はあっと言う間に没落した訳だ。なんつうか、健全な野党がいないのがこの国なんだなって。そういう歴史的経緯があるので、野党の元連立政権だった奴らはおおっぴらに小選挙区反対と言いづらいから、今もああいう事になっているんだと分かった。紛いなりにも民主時代に1度政権交代があったのも事実だしね、再び一瞬で腐ったけど。どっちもフィクサーの小沢がガンだったけど、周囲も周囲だった。
Posted at 2017/10/23 00:48:59 | |
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