2017年10月31日
・最後にちょこっと出荷して、ちょこっと直売して今日ははれて終わりの日になった。はあああ、長かった。という事で諏訪周辺をドライブしてきました。まず岡谷のプリンス・スカイラインミュージアムに。場所が全然分からなくて、看板は出ているんだけど建物が見えない。無駄に公園を一周(っても3kmはある)走ってから、やっと高台にあって徒歩で行く事を発見(無論、一応道はあるんだが、公道との接続がどうなっているのか分からんほど複雑だし、わかりやすい接続道路は何故か工事で通行止めだった)。えっちらほっちら400mは登って入って見てきましたが、半地下に広いスペースがあり、貴重なコレクションを拝む事が出来ました、ありがたやー。でも、内部の撮影は許可だけど個人で楽しむのみにとどめて下さいという事だったので、アップは控えさせてもらいます、ごめんなさい。
スカイラインに携わってきた桜井さんは2011年に故人になっていた。2004年のプロジェクトXの時の映像が放送されていたが、あれから7年も活躍されていたとは。他にも関係者で亡くなられた方がポツポツと出てきているようで、スカイラインも本当に過去の伝説になっているのだなと感じる。また、プリンスとついているように、プリンス自動車の車体も展示されていて、G7積んだグロリアとかあった。
スカイラインは私は第2世代GTRがど真ん中であったが、改めて見るとGTRじゃないスカイラインも含めてのスカイラインなんだなと思うし、ちょっとオーナーには悪いけれど、プリンスの血が流れているスカイラインは第2世代までなんかなと思う。そっから先は何か別の高性能なセダンだ。いや、もっと言っちゃうと日産が「技術の日産」だったのは、プリンスを併合した世代までで、そのプリンスは中島飛行機と立川飛行機の技術者の流入だったのではないかと。いや、プリンスから経営陣になった人もいたわけだから、日産がその後没落した事にプリンスが巻き込まれたと言う気はない、そもそもプリンスが合併されたのはプリンスの理想主義では商売が上手くいかなかったからだから。歴代スカイラインを見て行くと成功失敗がまるで交互しているよかのような感もあるしね。ハコスカから見るとハコスカ成功、ケンメリは失敗(GTRがレースに出てない)、ジャパンはこれスカイラインなんですか?ミュージアムでもなかったような、ニューマンは一応鉄仮面、セブンスはマジで知らなかった。32は成功、33は微妙、34は成功かも知れない商売としてはどうだったんだろう?みたいな。
でも、そういう結果論や素人の邪推も、ミュージアムに並んで静かに余生を過ごしているスカイライン達を見るとすべて過ぎ去った事、ここにあるのは技術者の情熱の欠片なんだなーとしみじみ思う。ミュージアムの方が一台、触って良いおっしゃってドアを開けて中を見せて下さった。さすがに座るのは畏れ多くて出来なかったのだが、それはニュルアタックをやったというテストモデル(ステルス)の34であった。もう一台のステルスは33ベースで、これでもって34の開発を行っていたらしい。33のステルスはマットブラックで各部FRPで外装をいじってあり、手作りの34のひな形という感じだ。皆さんご存じのように33Rはマイナス21秒ロマンでニュルを7分59秒であった。って事は32Rは8分20秒って事だが、このタイムには色々疑問がついている。その後の広報車問題などもあって、R33のタイムはノーマルでは出ないというのが通説である。
実際当時からその事が言われていて困ったのはR34である。今度こそノーマルでアタックしないといけないが、フルノーマルでR33を上回れなければ「やっぱり嘘だったのか」となるし、上回れなければ「技術向上」も歌えないけど、実際に上回れるかって言うと厳しい物があったのだろう。で、ここから重要なのだが、この「ステルス34」はニュルの目標をマイナス10秒にしていた、と明記してあるのだ。おおお、んだよ日産、やっぱりやろうとしていたんじゃないか。実際、車体を見るとダッシュ貫通サイド結合ロールケージは張り巡らされているが、他は割とフツーでリアシートもあった。あとはブレーキがブレンボで、デヒューザーが多分純正じゃあないかな?リアウィングも調整式になってる(純正ってどうなんだ?33は調整だったが)。で、思うに、多分34をいじってマイナス10秒のを出して、そっから引き算でノーマルとしてどこまで下げられるかやったんじゃないかな?で、結果的には各種規制で無理だったんじゃないかと。また34から空力が一気に進んだのも、そういうあれこれをエンジンパワー据え置きでやろうとしたんじゃないかな。
もう一つ心を打ったスカイラインはPCG10、ハコスカの4ドアです。下って行って一番最初に真ん前に見えますが、順路で見て行くと意外と目に止まらないんですよ。他の車を一巡して見てもなんか気にならない。というのは、ハコスカってものっすごい「普通の車」然としているんですね。普通の車って言うのは、要は羊の皮を被ってるタダの親父セダンって顔をしている、4ドアだし。見慣れているハコスカって車高短鬼キャンでブイブイ言わせているのばっかりでしょうが、ノーマルのは恐ろしく普通です。じゃあこれ以前のはどうなのかと言うと、まだ車が特別すぎる時代なんですね、S54はギリ、ファミリーカーに片足突っ込んでいる感もありますし、GT2000BがGTRの前身であることは確かですが。
さて、ミュージアムを満喫してから有名なレストランでランチをしましたが、ちょっと案内がアレで少し不機嫌になってしまいました。折角のリフレッシュにそんな小さい事気にしてもしょうがないので忘れる事にしましたが、店の品位に従業員のホスピタリティーが追いついてないというか、マニュアル化されてないんかなって感じですね。料理はかなり美味しかったので気分的にはもうどうでも良くはなりましたが、さっさと食べて出ました。料理はね、ほんと良かったんですよ。豚肉をここまで柔らかくサッパリと焼いた例を私は知らなかった。牛だと高級和牛はサシをいれまくって口の中でとけるような物に出来ます。でも豚ってサシは入らないし、脂が多すぎるとくどくなるし、かと言って加熱しすぎると繊維っぽさも残るはず。でも、これは全くそういうのがありませんでした。最初加熱をかなり加減しているのかな(グリルです)と思う位白かったんですが、しっかりと火は通っている。普通ならもっとバサバサになるぐらい火が通っているのに・・・・と不思議です。もちろんブランド豚という事もあるのでしょうが、私は真空調理でもやったんじゃないかと思いました。ってもグリルの定義からすると直火で焼いてるはずだけど(網目は一応あった)。
最後に遊覧船クルーズです。以前ラジオで女性の船長がいるという事で気になっていたのですが、上手い事その船長にあたって下船後には色々お話を聞く事も出来ました。遊覧船なので私はてっきりゆっくり移動する物だと思ってたんですよ。というか、波止場が諏訪湖には何カ所かあるので、てっきり水上バスみたいに周遊しているものだとばかり。しかし今は一箇所の波止場から出て戻ってくるだけです。20年ぐらい前は一応回る事もあったそうですが。船は竜宮丸という亀型の船なのですが、鈍足ではなくむしろ20ノットぐらい出てぐいぐい進みます。ほぼ無風の湖面ですが、40キロも出ていると帽子が飛ばされないか心配になるぐらいですね。なので30分でも10キロぐらいは航行したんじゃないかな?定員は150名ぐらいで、さすがに全員が移動すると転覆する危険が出てくるらしいけど、今日は15名ぐらいでした。諏訪湖は水質改善を頑張っているようですが、未だに水は薄く濁って泳げるような感じはしません。テープのアナウンスではじめて知ったのですが「初島」は人工島で、最初から花火の打ち上げスペースとして設けられたそうで、400㎡もあるんだとか。一晩で4万発も打ち上げるそうなので、一㎡に100発も置いてる計算ですかね。ハーバーや初島周辺には多くの水鳥がいて、船から逃げて飛び上がる様なども見学出来ました。
この竜宮丸、私と同様のロートルで40歳を超えてます。聞いたら船の寿命は25~30年ぐらいだそうで、エンジンは何度か載せ替えているみたいですが、乗ってみても手すりとか外観とか結構ボロボロになってました。仮に直すとしても、海と違って遠くのドッグに入れるって訳にいきませんし、現場で修理や新築するコストが遊覧で出るのかと考えると、いずれは消滅するか、少なくとも釣り船みたいな小型の既製品になるんじゃないかな。そうなる前に乗れて良かったのかも。船って車より前、恐らく人類が最初に使い出した「乗り物」じゃないかと思うのですが、あの動きの気持ちよさはちょっと他では味わえない物がありますね。波がないからそんな事思うのかも知れませんが。
・デジイチは思っていたけど、やっぱりシャッター速度がやばいぐらい遅い。コンデジと違って表示されるのでなおさら気になるのだけれど、焦点距離(35㎜換算)分の1と言われているので、50㎜相当で1/4とかブレッブレだろうなと思って写真を見ると意外と平気だったりする。いや、正直言うと1/8以下はやっぱり全部ブレてるんだけど、それでもなんとか見られるのはびっくり。カメラに手ぶれ防止はないけど、ミラーが動いているのにコンデジよりいいのはすごいな。ただ、ミラーが上がる時に映像が上に行くのに吊られて動いてしまう。
PLフィルターはさすがというか、かなりハッキリと効果が出ている。ファインダー上だとちょっと見づらい(MFのフィルムの頃のサージュラーじゃないポラライザーはかなり効果が見えた)けれど、まあ露出なんかで見れば強い点、弱い点は分かる。昔みたいにかけまくれば良いって考えではないけど、やっぱり色が綺麗に出る。
・夕方からはワイナリーの関係者の新酒お披露目回でした。最近レストラン良く使ってるなぁ・・・で、今回はデラの辛口がありました。2007年頃にも一度やっていたそうで、今年もやってみたいという事での挑戦だそうです。確かに甘さが無くて食事に合わせて飲みやすいのではありますが、芯というか軸がやや弱いかなぁ、度数も10とやや低いので、水みたいな感じで飲めるんですが、デラの完熟した感じはない。その次はコンコードの辛口で、こっちも清涼感があるスッキリした酸味はあるんですが、ボディーが軽い。タンニンがまだ青い気がする。そしてナイアの甘口が出ましたが、甘口は食事とはちょっと合わないですね。ヌーボー縛りなので提供する順番が難しいのです。最初から甘口だけ出るとダレるし、辛口から甘口に戻るのも・・・
って事情は分かるのですが、ここで何故かコンクールワインが多数投入されだして無礼講状態、「あれ?デラの甘口は?ナイアの辛口は?」と思ったのですが、まあいいワインが出る分には参加者の皆さんは文句はないようで、結局その手のワイン飲んで終わりました。まあ関係者パーティー(あ、私は代理出席なのでアウトサイダー感ぱなかった)なんでいいんだけど、なんでヌーボー記念で大人しく出来ないのよと。もしかしたらテーブルによってはあったのかも知れないけど、こりゃ日を改めて行かないと駄目だな。
話題はまあ若手隅っこで色々話して、知らない人達とはあまり話せず。一応功労者の一人は知り合いなので昔の話を面白く聞いたけど、何故呼んだのか分からん人もいて、めんどくさい話で絡まれている若手がかわいそうだった。ああいうのが原発が安全とか言ってたんだろうねぇ、自分じゃ調べないで受け売りのスピーカーでさ。他にも地区の農業関連事業が天下りとか利権でグダグダになっている話を確認したりしたり。
・ギレン暗殺計画の最終巻がやっと手に入ったのでむさぼるように読む。うーむ、さすが、オッサン達のドラマも上手いが戦闘シーンの描写もさらに躍動感があって素晴らしいな。設定を調べながらしばらくは考察が楽しめそうだ。さて、以下ネタバレの考察はフィーリウス様って誰の子?である。
フューリウスがザビ家の血を引く者であるという事は何度も言及されているのでほぼ間違いない事だろうと思われる。一歩間違えばミネバザビと同じ事になっていただろうが、幸い血筋を明かされる事なく身分を隠す事に成功したようだ。っても93年の時点でレオポルドにはバレてるようだが。UC0093は第二次ネオジオン紛争だかで逆シャアの時にあたりだ。
問題は誰の血筋か?という所である。最後にガイウスが「母方の血筋がザビ家に近すぎる」と発言しているので、それがさらに混乱を招く。ザビ家のデギン以前の存在は全く情報がないため、デギンの姪の子、という可能性は検証のしようがないが、「血が近すぎる」と言えるのかどうかは微妙な所。まあ”ザビ家に”と言うのなら一応はアリかも知れないし、派生作品としては使いやすい設定かも知れない。ただ、それが許されるなら、もっと旗印が存在していてもいいんじゃないかと。
もう一つはデギンの非嫡出子の女性の子、という可能性も一応ある。そもそもデギンの正室はナルスという人物だが、たしかガルマだけの親で、それぞれ親が全員別だという話があった。確かにドズルとガルマが同じ母親から生まれてくるのは想像しがたい。その中にザビ家を名乗らない女性がいたとしたら、デギンの孫にいるかも知れない。が、これも妄想にすぎない。仮にいたなら、セイラマス同様地球圏なり中立コロニーに身を寄せているはずで、ジオンの軍属になってるのは違和感がある。
じゃ、ザビ家直系か?例えばギレンの子供にはグレミーなんかが居る訳で(デギンの隠し子説、デザイナーベイビー説もある)、こういっちゃ何だが男だったら非嫡出子の設定なんかは割と自由である、それがまあ外聞的にどうなのかはおいといて。しかし、母方となるとキシリア・ザビしかいない。昔の設定だとミハル・ソト・ザビもいたようだが、この漫画では最初からいない事になっているので除外出来る。アニメ版だとキシリアは24歳で、仮にフィーリアスが13、4だとしたら10歳ぐらいの子になってしまうし、そもそもキシリアに子供がいたという話がない。ただ、オリジンでは35歳だそうで、この漫画でも24には見えないよな。その場合なら20歳ぐらいの子供って話で無理ではないし、遺伝子提供だけとかもあるかも。
以上がフューリアスの血筋で考えられる物だが、この中でどの説を取るかとするとやはりキシリアの子説である。理由その1:フューリウスの後見人であるマンスフィールドはキシリアの派閥の軍人であり、当然ヒューリウスの家系の事を承知して部下を付けている。よってキシリアもフューリウスの素性を知っているであろう。なのに政治的には利用していない。理由その2;フューリアス自身が親の事を考えるシーンがない上、箱入りで育てられたにしてもどこか生活感・家庭の匂いがしない。もしデギンから逃れた家系で育っていれば、それなりの苦労や記憶があってしかるべきだ。逆にキシリアの子であればそこらへん全て説明が付く。
もっとも、ジオンでNT発掘や学徒動員を行っていたとは言え、中学生ぐらいのガキンチョに機体開発だの運用だのさせるってのは明らかに異常である。で、グレミーに関してギレンの遺伝子とNTの女性の遺伝子から作られたプルシリーズの一部って説があった(私はプルシリーズは全部同じ遺伝子かと思っていたが、例の二人以外は母親が違ったりもするそうで、マリーダさんもプルっぽいようなそうでもないような・・・って感じである)。フィーリウスの正体に大分近づいてきた気がする、彼はキシリアザビの遺伝子とNTの遺伝子を掛け合わせたデザイナーズベイビーではないだろうか?いや、本当にキシリアが産んでたり、特に遺伝子改変受けてない試験管ベイビーだったり、クローンだったりしてもいいんだけどさ。いきなりプルシリーズを作るより、その前段階のクローニングや人工授精があったと考える方が自然だし。
ってな事を考え検索すると、同じ作者の続編とでも言うべき「ジョニーライデンの帰還」が強化少年兵などの題材でやっているようなので、こっちでいずれ出てくる(あるいは出ている?)かも知れない。個人的な感想からすると、MS操縦の素質やルックスの良さ、年齢、地位、後見人など考えると「エリックマンスフィールド」が父親(遺伝的にか実際にか分からないけど)じゃないのかとも思ったのだが、両親アーリア系金髪だからなぁ・・・
・明日は畑の片付け、脱穀が急務ですね。休み1日かよ・・・
Posted at 2017/11/01 22:53:16 | |
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