2018年09月09日
・朝、強い風と雨が降っていて作業場の横から侵入してこまる。こんな掘っ立て小屋で作業している人はそういないだろうが、畑で荷造りしている人よりはマシか。出荷したら電話が来て、なんかのミス(出荷容器の取り違えとか数量間違いとか)ではないかとびびったら、地主さんからまた追加の注文だった。とりあえずZ園の出荷分は終わっているので、H園の巨峰を終わらせないと出荷出来ないので待って貰い、A園の状態をチェックしに行った。今年はZ園で裂果がそれなりに発生していたし、あれからかなり雨が降り続いてA園の裂果も心配だったのだが幸い平気だった。雨が降ってると行ってもpFメーターで2ぐらいを維持している程度なのでザブザブという事ではないし。
裂果だが、今年のは特徴的なのは果底部側に垂直に入るタイプのが多かった。県の栽培マニュアルによると極端な強樹勢は果底部に縦裂果が入るし、逆に弱樹勢でもなりやすいとある。しかし、うちは樹勢が強く伸びた房より、弱い房の中の強い粒が裂果する傾向があった。ブドウの粒の伸び方がパープルは順番があり、まず縦に伸びてから太るので、その時に急激に水分が増えた事が原因ではないかと思う。恐らく雨が降らずに乾いてきてから、潅水設備を作動させて太らせた時ではなかろうか。もっと早期からの頻繁な潅水が必要である。さらに、ジベ直後の細胞分裂期も水分を必要とするのに少なかったので、あそこで細胞数を増やせば皮が強くなったと思われる。また弱樹勢で割れた原因は大元では土壌が轢質で保水性が極端に悪い場所、あるいは樹冠拡大の先端でまだ木が充分に水を遅れてない場所が水分ストレスを受けて細胞が少ない所に水が一気に来てという感じがする。皮が薄いのだ、弱い所は。対策だが、土壌改良で保水を上げる資材の投入や樹冠を相対的に縮小して強樹勢の所に任せる面積を増やすなどが考えられる。
昼は寝て、午後H園収穫、あと1日か2日か微妙な量だ。かなり落葉が見られて防除をすべきだが、体が動かない。果実重量はこの乾燥具合や樹勢からは信じられないほど良好で、佐藤系巨峰の果実流転率の高さには驚かされるが、逆に貯蔵養分不足にならないか心配。あとはA園とI園で苗に肥料、D園シャインはもう糖度も上がっている顔しているが小さい。また盗難が発生しているらしい。うちのは小房なので狙われる心配はあまりないだろうが。
他にも誘引やら施肥やら稲刈りやらやらなければならない作業が沢山ありすぎる。今年は成熟が早く収穫がヘタしたら9月中にほとんど終わる勢いなんだけど、春先も速かったし辛いわ。
・鶏は止まり木を入れてやった。また餌箱を首出して食べる形状にしたら極端に食いが悪い子が出てきたし、全体的にもそういう印象だ。突いている事は皆突いているので不満なんだが、鶏は首の角度とかで食べ方が違うんだろうな。今度はメールボックスえさ箱にしてみるか。足ですぐに蹴飛ばして腹が立つ。あとは慣れている子はとても積極的になった。脱走した後、人の肩に飛び乗ってみたり、「あれ?鶏ってこんな人懐っこかったっけ?」と思うほど。まあ臆病な子もいるんだけど、総じて名古屋種は神経過敏な感じもあるけれど、その分人に懐く程度の知能も有している感じだ。これがレグホンほど愚鈍になると人間に興味がない感じになるし、キジみたいになると神経質すぎて人にも慣れなくなる。キジだって人に慣れるのなら家畜化されていても良さそうだが、そういう話は聞かない(飼育自体は出来る。またキジは産卵数は少ないが鶏もかつては鑑賞用、宗教用だったらしいので産卵性が決定的な差でもないと思う)。
Posted at 2018/09/09 22:19:00 | |
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