2018年09月12日
・朝、出荷作業をするが昨日痛めた肩がまた痛くなってきて辛い。五十肩だな、まあ原因が分かってるからいいけど。今回は湿布無しで直そうと思うので静養。立ってるだけで肩の痛みが肘や背骨、首にまで響いていた。あるいは伐られた木の傷みかねぇ。H園の巨峰は軟腐病があって荷造りが手間取るし味もイマイチ。比較でパープル食べると美味さにびびる。そしてパープルの追加注文はやはり食べた人からのリピートだった、中毒性あるわ。同様にシャインも試しに収穫、心配だった下の方も一応糖度は上がりだして食べられる程度になったが重量が200g近辺でとても出荷出来るような感じじゃない。でも知人に食べさせたら、やっぱり味が良いとの事で注文もらえた。
ところで心配していた巨峰の値崩れがはじまった。規格等伏せて概数になるけど、シャインが600円、パープルが450円、巨峰が350円、デラも350円という感じで、デラが今年は底が堅いように見えるが、実際は出荷終盤で物も悪く供給不足からかなり高い。でもまあ、底は打ったかなぁという感じはする。なので巨峰も安くなったというより、相対でデラに並んだだけという見方も出来るだろうが、規格をもっと細かく見ると安い印象は否めない。そりゃ高級品種がこれだけ出てくるともはや普及品種な上、景気は低迷して高い品種も購買層をある程度カバーしてしまうとはじき出される品種が出てくる事は予想された。以前はピオーネと巨峰の価格差がある程度それを吸収していたが、ピオーネはもう巨峰との価格差がほぼ無いレベルまで下落していてプレミアム感が皆無だ。生産性を考えるともう消えるのも時間の問題だろう。つまり手堅く巨峰で我慢するかシャインに挑戦するかの間に入れない。価格的にはパープルが中間に入るが、難易度から言うとシャインより上であり、商業的にまだ報われているとは言えない(それを言うと巨峰すらシャインに難易度でメリットがあるとも言えない)。あとはナイアガラも辛うじて2キロ単価が1000円台だが、これを割るのも時間の問題だろう。ほんと引きは強いけれど大規模に売れる品種じゃないよねぇ、これ。スーパーでもナイアガラは地場生産者のパックぐらいしか見かけなくなったし、塩尻産の投げ売りも見なくなったし、ファンの高齢化がいきついたか。あと、ナイアガラはあの香りが好きって人がいて、それは分かるけれど、ある程度あの要素を持った新品種は出ているので、代替が効く。サニードルチェは食べた人がナイアガラ?って味に関しては思うし、無核化大粒化しているのでファンにはおすすめ。あとはシャインの住み分けというかブランド化なんだが、正直大粒のシャインはおいしくないです。見栄えだったら立派な房1kgドーンってのもありますが、その価格で小さいのを2つ買った方がマシ、同じロットの中では黄色くちょっとシミっぽい方がはるかに美味しい。プロ的には黄玉がパープル以外だと美味しいと呼べる品種ですね。一時期マリオも見ましたが、生産者さんが裂果に嫌気さして伐採したっぽ。
・昼間はヘリの音がしていて窓から見たら20mぐらいの低い高度で屋根の間から現れてびっくりした。ヘリって静音化が進んでいるのを感じる。調べたら新日本高空という会社のヘリで電線のチェックが主なお仕事らしいので、それかな。
・ニコニコ動画が落ちる所まで落ちていた話。もはやユーチューバーはいてもニコ動Pはいない程度の第三勢力に落ちているニコ動だが、一時期の再生議論の中でニコ動の強みがなにかという話しが出ていた。一番は動画中にコメントが入力再生出来るという事で、次いでランキング機能、タグ機能というのが上がっていた。ヨウツベ見ると確かにこのランキングやタグの不在はなかなか他の動画を見つけるのに苦労する。しかし、先日とある動画でニコ動運営自身が公表したデーターをまとめた動画が公開され話題になる。それはランキングと広告の関係だった。
ニコニコ動画では広告と言ってユーザーが支持する動画に支払う事で、関連動画での広告数を増やして再生数を間接的に増やす仕組みが昔からあった。言ってみれば「この動画は面白いのでみんなで見てね!}という仕組みで、そのアイデアも方法も悪くは無い。ただ、利用率は低くユーザーに認知させるためか一度使うとチケットを無料で大量にくばるため、あんな物に実際に原因を新規で払っていた人がどれだけいるかは不明。ともかく、重要なのはニコニコ広告は文字取り広告であって、それ以上でも以下でもなかった。
ところが、以前から気になっていた通り、ランキングにおいて広告が大量にされた動画(いわゆる金枠、銀枠と言った縁取りで分かる)が上位を占めるようになってはいた。これが広告の結果増えた再生数やマイリス数による物なら問題ないのだが、実際は相当で7割、一番多い政治カテは8割、低い「例のアレ」カテで6割ぐらいが広告そのものによる下駄である事が判明した。そう、ランキングが金で買えるようになり、ユーザーの支持では無くなっていたのだ。
実際ランキング上位には「なんでこんなんが?」ってのが沢山あったし、その逆も沢山ある。フェアにランキングへの広告反映を止めればもっと健全な形になっていただろうに。そもそもランキングなどの評価方法は内部情報で明確にはなっておらず、工作などの問題もあるにはあった。そっちをシステム的にパッチ当てればMMD杯が廃れて終わった問題などもマシだったとは思うのだが。ランキングの恣意的な操作がまずいのは、ユーザーが上位の宣伝されてる動画を見てつまらなく思う事及び目的の優良動画を発見出来なくなる事、そして結果として優良動画を上げている作者が馬鹿らしくなって投稿をやめてしまう事である。その相乗効果でニコ動のプレ垢は減り続けている。減るペースはけもふれショックの時の14万人だか17万人だかが劇的に多いため、コンスタントに四半期で7万人前後減っている事を逆に減り止まり的に捉える記事もあるが、そろそろ200万人割れに近づいている(ピークは250万人)。無論、ミクシーのようにユーザーがどっと増えてから全くの廃墟になってしまう事を考えればまだマシとも言え、二次曲線的に増えてから等比的に減るならもう仕方ないと思われているかも知れない。
しかし、運営は基本的にコンテンツは産み出さない。ユーザーが作り上げている場所を提供しているのに、それの管理を諦めている、あるいは金を取るためにガチョウを殺しているのを見るとどうなんかなぁと。実はケモフレショックの後少ししてからニコ動改革運動があり、運営が生放送会見で改善を約束したのだが、結果としてユーザーから多かった要望はほぼ裏切られた形になった(HD化はされたし、サーバーの増強はされていると思うけど、目に見えないのでなんとも)。特に目玉だったのはニコる君だった訳だが、これは未実装のままだし、あれだけ人気だったシステムを排除して今更ねぇって気はする。ニコ動の強みのランキングは書いたように金でおかしくなっていたし、コメントに関してもニコる君と共に大分理想から遠のいていた。システムとしては劣化だ。コンテンツに関してもアニメ放送の有料化や無料期間短縮が響いてぱっとしない状況だし、早々に親会社のコンテンツとして殿堂入りカテになった艦コレがアニメ化前後からすっかりオワコン化してしまい、初期キャラだけ自由に使われている状況。まあアイマスもそれに近いか、放送してないからデレマスとか分からなくなったし。
・空力関係妄想録 今回はホイールスパッツとドラッグについて。タイヤ関係の空気抵抗の資料を調べて居たら、ゆらたくやさんのムーンクラフトがプリウス用エアロパーツを開発していた事が分かった。あそこはレーシングカー作ってるから風洞もあって実験して効果を公表してくれているので助かる。プリウスは20系と30系でパーツを出しているのだが、30系が細かいパーツの役割など解説してくれてある。フロントラジエターグリルシャッター、エアロミラー、ホイールカバー、フェンダートリムがドラッグ低減、チンスポ、スラントノーズ、リアホイールスパッツ、ウィングがダウンフォースを産んでいるのだそうだ。細かく見るとトータルのCd値は6.8%低減、内訳(正確には相乗効果があるので単体の数値がそのまま加算される訳ではないらしい)はシャッターが3%、ミラーが3%、フェンダートリムが1%ぐらいだそうだ。ラジエターシャッターがこれほど大きいとは知らなかったが、サンバーなどのラジエターを腹下に持つ車はある意味ファンが動いて可変効率になっているので、シャッターまではいらないか。あとミラーがこれほど大きいとは思わなかった。ましてうちのはサンバーは大型ミラーがついているのでこれの空気抵抗はプリウスの比ではないだろうな。
ダウンフォースはあまり興味はないのだが、注目したいのはリアホイールスパッツがダウンフォースパーツに含まれている事。ゆらさんも書かれているようにこれはドラッグ低減パーツに思われるのだが、実際はダウンフォースが3割も増える(ってもリアは元が700gリフトなのが1.3kgのダウンになる程度なのでたった2kgでしかないが)のだそうだ。CD値に関しては全く変わってない。どういう事なのか、解説によると「ホイールハウス内の圧力を下げる事でリフトを抑える」となっている。圧力を下げるというと、なんか複雑な動作があるような気がしてしまうが、要は空気の巻き込みを減らすという事なんだと思う。つまりスパッツの役割はタイヤデフレクターで代替可能な部分があり、それで今は流行ってないのではないか。あるいは、ダウンフォースの発生まではメーカーは必要としてないと判断したのではないか?と思われる。レースカーでの採用も、空気抵抗ではなくダウンフォース狙いだったら、それはそれで分かる。とは言えスパッツでダウンフォースが増えるのは驚きだ。
話戻すとミラーである。エアロミラーという物もあるが、サンバーのは一枚板のトラック野郎全開のソレである。長さ的にもエアロミラーが付くとは思われないし、仮についても視界が犠牲になりそう。こんな形の鏡にウィング形状のつけたらバカみたいに巨大になるけど、それでも3%(多分サンバーなら5%はある)は大きいよなぁと思って、どんな形状ならドラッグが少ないか考えていて面白いアイデアが浮かんだ。
自転車のフレームも今は空気抵抗を減らす事が考えられていて、円柱から翼形のうち後半をすっぱり切り捨てたようなカムテール形状になってきている。この形状だと無論翼ほどではないが大きく空気抵抗が減らせる上、レギュレーションや重量、工作的に不利なペラペラにはならない。このレギュレーションは断面の縦横比が1;3以下にすべしという物だそうだ。その記事の中で、理想の縦横比は1:8だか1:6であるという記述があった。簡単に言うと先端側を尖らせて正圧を減らす事より、側面での流速を上げて後端での負圧を減らす方がドラッグが減るという事である。正面から見た形が同じ四角だったとしても、それが板であるより長細い四角柱の方がいい、という事である。なるほど、「そっち側」に伸ばす事は苦でもないわ。また改めてバンボディーが空力的に有利なのが分かった。まあ軽は幅1.4、高さ1.9で長さ3.6だから縦横比は精々2~3に過ぎないがもっと長く・・・そうトレーラーやバスみたいな形にすればいいのだ。ってもトレーラーのCd値って0.5とかなので良くは無いんだけどな。面白かったのは、高知大学の研究にリアエンドをわざと太らせてドラッグを減らす仕組みがあって、それって昔のマツダのボンゴのウィングにそっくりだし、サンバーも実はルーフエンドが太る構造になっている。まあ太らすのが目的ではなくて、それで得たエネルギーを負圧領域に持ち込むって事ではあるんだが。だったらもうパイプでも通せばよくね?
ちなみにCd値はプリウスあたりが0.24とか出して最強かと思ってたら、ベンツのAクラスは0,22なんだそうだ。最近のベンツ特有のゴテゴテとした顔をしつつも、テールはクリーンなデザインで、そこまでエアロ重視ではなさそうなのにすごいな。唯一特徴的だと思ったのはリアバンパーからのエア抜きで、場所的にリアホイールアーチ内のエア抜きだと思われる。GTカーなどでフロントホイールのエア抜きをフェンダーの後ろ側に持っている車は見るが、リアも考えて見れば同じ事が出来る。そして、ホイールハウスの邪魔な正圧を抜くと、それが同時にドラッグ低減になるのだから、これはすごい発明かもしれない。そしてフロントのいかついインテークもこれもしかしたらBMWのエアカーテンと呼ばれる技術かも知れない。これは走行風の一部をフェンダーを覆うような形で吐き出させて空気でスパッツを作るような技術であり、またF1で言えばリアタイヤの前にゴテゴテつけてるデフレクターも同じである。なんだ、見えない形でスパッツは生きているのだ。
さて、デフレクターはいいとしてエアカーテンやホイールハウスからバンパーへの空気抜きが出来るのか?残念ながらRRのサンバーはそこに内蔵が多すぎて無理。バンパーも鉄だからおいそれと穴開けられないし。あとベントラルフィンやロッカーフィンにしようとアングル材買いに行ったらちょうどそのサイズが売り切れてた。うーん、先をこされた?(違)
Posted at 2018/09/12 19:26:43 | |
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