2018年12月21日
・今日はレストランでチェロのデュオの演奏がついたコンサートだった。知り合いの一人が演奏家で、年末恒例で私は2回目。とっても暖かくノリノリのコンサートだった。年上の人達との食事会はいろいろ教えてもらう事が多くて楽しい。そこはフレンチレストランでシェフともワイン会で良くご一緒するんだが、今日はグラスで3杯、白・赤・赤と飲んだ。銘柄等一切無かったのでブラインド同然でテイスティング、結果最初の2つは品種当て成功、最後の一つはメルローだと思っていたのだが産地が当てられて満足。白はシャルドネでボトルが無かったので産地等は不明だが、綺麗な酸の割に甘さも強さもありオーソドックスなシャルドネ。次は一杯飲んだ時からピノだという漠然とした印象があったが、同席の人達からは色が濃いと言われる。確かに色がブルゴーニュの繊細な薄い色ではないので、これはガメイみたいな感じではないかと。まあガメイでは無いけど、似たようなタナーとかシラーとかの感じがあるから南仏のピノでは?と話してたら、答えはラングドックのピノで正解。最後はメルローだとは分かっていたが、香りがベリーのすばらしい香り、小布施ワイナリーのカベルネフランとかに似ていて女性陣メロメロ。こんなすばらしいメルローどこだろうか?ニューワールドかオールドワールドかと悩むも、多少温暖だがチリとかっぽい完熟ではないのでこれも南仏か?NZか?などと言ってたらピノと同じメーカーの南仏だった。
と書くとテイスティング自慢みたいだが、実は一番勉強になったのはボトルの位置による味の違いだった。一杯目のピノの時から「一杯目はおいしかったがおかわりしたら普通だった」みたいな人がいて、シャルドネでも頼んだ人によって酸味がある、ないの意見が分かれた。同じボトルでも注文した時で味が違い、香りだけ比較してもなんか違う。極めつけはメルロでベリーの香りが一番強かったのは私のグラスで、弱い人のはメルローっぽいちょっと中華系スパイスのような香りが最初からしていた(ベリーの香りも飛びやすかった)。同席の人が「ボトルの位置で味が違う、樽でも違う」という話をしていて、ああそういう風で説明するのが一番しっくりくるなという感じになった。難しいのは、普通のボトルワインですらこれだとテイスティングで同条件もありえないから、味のばらつきで難易度が大分違うよねぇという部分。ボトルで一杯あける事はあまりないので勉強になった。
・昼は剪定講習会だった。いろいろ意見が出て有意義ではあったと思うが、終わったような品種の話である上、これはダメだよなという部分が目立った。それは経験がある役員が来て、オーソドックスな方法論を技術員などがしているのにいろいろ口を出して、プロセスをぶちこわして結局自分が正しいと思う方法に作り替えてしまった事。しかも説明に理由があんまりない。他の人達は元技術員の偉い人なのでなかなか意見出来ずおろおろする限りで、経験が浅い人は「人によって言う事が違う!」と混乱するばかりだった。
もちろん、その元技術員の人は良い農産物を作るので、そのやり方に文句なぞあろうはずがない。また私も知らない事や新しい視点で勉強になった。この講習会は組織一般の普通講座ではなく有志の勉強会の上級講座なので、かなり突っ込んだ話題にはなったと思う。しかし、これがこの品種のもっとも悪い所、ひいてはこの地区の没落の主要因でもある。後で混乱したと言っていた人と新しくオープンしたレストランに連れ立って行っていろいろ話していて自分の中でもなかなか上手い説明が出来たと思うのだが、それは「元技術員さんのやり方は長嶋茂雄のバッティング」という話である。つまり天才が直感で理論体系に必ずしも沿わず行っているので、一般の野球選手が真似ようとしても真似られない、という事だと思う。結果は出ているが、あれを直感的に真似出来るのは同じ才能がある人だけで、教科書的に書かれた内容ではない(論理がないという訳ではない。説明出来てないだけで正しい経験則は多数存在する。でも、その人の説明は正直一貫性は感じなかった)。
日本の武道の弱点として「一握りのすっごい天才は出来るけど、システマティックに8割の技術の生徒を育てる事が出来ない」という指摘がある。あるいは他の分野でも似たような物はあるかも知れない。この栽培技術も一部の人は上手く行って大々的に拡大すべきという話をする。しかし、体系化出来てない技術を真似して失敗する人が沢山いる。以前はそれでも気候や病害が少なかったせいなどで上手く行っていたかも知れないが、そうも行かなくなってきた。そこで論理体系を修正して精緻にするでもなくやってきてしまっている。というか、現状でもこの作物はかなーり難易度が高く、他の作物の試行錯誤を聞くと「その程度なの?」と思ってしまったりするのだが、それをさらに先鋭化したらついてけない人だらけになる。たとえば全員が木村秋則さんになればリンゴは無農薬で出来る作物かも知れないけど、それで「リンゴは無農薬で作れる作物である」とは言えない。まあ、あと半分の不満は、わからねえ方が悪い的な横暴さだったけどさ。以前はもう少し穏和で親切な人という印象だったし、未だ丁寧な印象はあるんだが、そういう人に限って信用出来ないよなと思うこの頃。少なくとも多少とっつきにくくぶっきらぼうな人には「裏」はない、それがいいかどうか別として。
・エスコンZERO日記、超兵器について。エスコンの世界だと超兵器とでも呼べるような物が多数存在する。戦闘機以外のステージボスというかで、04で言えばストーンヘンジとメガリス、5だとシンファクシ・リムファクシとアークバード、ZEROだとXB-0とエクスキャリバー、6だとアイガイオンとシャンデリアらへんである。あれ、SOLGやV2は?と思われるかも知れないが、そっちは単なる核兵器である。エースコンバットの世界では比較的核のトリガーが軽くちょくちょく使ってしまっているが、もちろん国際条約的に見ても、まずい事という認識はあるようで、通常兵器の「超兵器」が先に使われて最後に核を使ってしまうから主人公達が止める、という筋立てになっている。
が、ちょっと待って欲しい。04のストーンヘンジは一応「衝突する小惑星を破壊して地球へのダメージを最小限にする」という目的があったけど、他の兵器は言ってみれば大量破壊兵器であり十分国際条約上非難に値する。また実際そうやって使われようとした事もあるが、何故か上手く機能しなかったという謎もある。たとえばZEROのエクスキャリバー、レーザー兵器な訳でFate以上にビームをぶっぱしてくるのだが、直接射撃のみならず反射衛星を用いた照射もしている。あれ?これで首都や軍隊に直接攻撃すれば勝てたのでは?と。これナディアのバベルの塔だよね?5でのシンファクシ・リムファクシの散弾ミサイル(SLBMもどき)は実際に大変な効果を上げていて、普通に主人公達が破壊出来なければ戦争が終わっていた可能性だってあるが、まだ実体弾で弾数制限がある分マシ。アークバードは諸事情でレーザーをバカスカ撃つ事は出来なかったかも知れないが、海中の潜水艦を狙撃するとか威力的にはちょっとした物がある。何が言いたいかと言うと「核兵器は威力が下がり超兵器は威力がポテンシャルとしては高く、核だけタブーとするのに無理がないか?」という事である。まあタブーじゃないから使っちゃってるんだろうけど。それらの大艦巨砲主義は航空戦力に負けるターゲットの一つでしかないのは重々承知しているが、良く出来た世界観なだけに気になる。
Posted at 2018/12/21 23:49:56 | |
トラックバック(0) | 日記