2019年01月12日
・リヤカーのハブの清掃をした。リヤカーに限らないが、シャフトをねじ切りしてある場合にいつも思うのが、ねじ山をフレームで挟んだ所がつぶれる問題。いい加減な設計が許されていた時代を感じる。なかなか抜けないボルトがあって疲れた。ハブの中身は片方は硬化したグリスがまだあり、もう片方がカラカラで、グリスがある方が重い。グリスを除去清掃して、ボールも清掃してグリスアップして組み直す。玉押しに傷はなかったし、リテーナー側は円形ではなく適当に座ぐっただけで多分それほど痛んでないと思われる。ハブがプレーンメタルじゃないだけマシってな物なんだろうな。
ただカラカラの方はボールが2個砕けていた。片側11個ずつ入っているのだが、10個しか仕事してない。他のも大分くたびれているので、補充交換するかとマイクロメーターで読むと直径5.28㎜ぐらいだった。まあ摩耗しているだろうから元は5.3㎜かそこいらだろうなぁと思って検索するが、㎜サイズではその規格はなく近いのは5.5㎜。いくら摩耗しても0.2㎜は減らないよねぇという事でインチサイズかと思ったのだが、インチサイズはマジで滅ぶべき悪い文化だわ。どれが上から分からん。ただ、当時の日本の国力からするとインチサイズのボールを使っていた可能性はかなり高い。という事で自転車用で見ると7/32インチボールが5.55㎜であり近い。近いがミリサイズの5.5よりさらに大きいな。てか、まだハブベアリングの玉ってこれが現役サイズっぽい。書いたようにリテーナーの断面は丸くないので玉押しが馴染めば接触はなんとかなりそう。5.5㎜サイズでも良かったがSUSでは無かった。まあ鋼球でも割合綺麗だったから平気かも知れないし、気にする人はシマノあたりに頼めばメッキっぽいのが買えるかも知れない。というか、検索するとSUJ2は高クロムだから目的は違っても結果的にSUSに近い感じなんかも知れない。安いのは144個で600円ぐらい、SUSやSUJは10個で300円ぐらいだから安い奴でいいか。グリスは手持ちで長期熟成のクレのMPグリス缶、すでに硬化はじまってるような感じの硬い奴だが、リヤカーはそんな高回転しないから平気だろう。当座10玉でももちろん動く。
・先日教えてもらったケーキ屋に再び行ってきたが、改めてモンブランも絶品だった。目玉商品が美味しいケースはあるが、ハズレがないってのはすごいな。ケーキって「見た目がすごい奴は味はイマイチ」ってのが多くて結構ガッカリする事が多いのだけれど。そして、改めてメレンゲの使い方がすごかった。そこにそう使うのかって感じで、良くあるスポンジではなかった。スポンジでもブランデー漬けた奴は好きなんだけど、やっぱり田舎くさいというか洗練されていない印象がある。一方のイチゴショートはこれ以上ないぐらいストレートな直球だが、スポンジのキメの細かさといい、ホイップの感じといい、これまた逸品だった。モンブランがオートクチュールに身を包んだモデルだとしたら、こっちはセーラー服着たアイドルって感じだ。
ところで最近レストランなどでコーヒーがおざなりなのが気になる。先日行ったフレンチレストランですばらしいコーヒーが出て改めて良いコーヒーは食事の締めに最適だと思ったし、今日のケーキもそこそこの豆をドリップしたのだが、なかなかそのレベルのコーヒーにありつけない。というかコーヒーが美味しくないから、食事もそのレベルって感じか。特に近年のコンビニコーヒーとかコーヒーメーカーが厳しい味が多いのにみんなが好きなのが不思議だ。いや、真面目すぎるコーヒー屋(それこそシュガーミルクは邪道だみたいな所)も今度辛いんだけどね。
・チェロの練習、大分音は拾えるようになったので楽譜の指示の謎を動画見て解明しようとようつべで検索、ミーシャマイスキーの演奏があったので見て見た。同じ楽譜を使っているか分からないが(という言い方が正しいのか分からないが。彼らは楽譜を自前で書ける訳だから、参考にしたリビジョンが同じって感じ)、ともかく定番であろう演奏が分かった。そして今更ながら、ローマ数字が弦の番号だから指番号と合わせればその意味だったのねというのも分かった。これ一本の弦の上で弾くのかよ・・・とも思ったが、狙いも分かるので納得。そして”0”が意味するのがハーモニクスなのも分かった。うーん、でもこの演奏指示だと普通に3で押さえちゃっても間違いじゃないよなぁ、ミーシャマイスキーもそう演奏しているし。で、疲れてきた所で急にチェロが歌い出した。君、なんかわからんタイミングで鳴くねぇと思ったが、多分右手が疲れて主さがいい感じで掛かっているんだと思う。結局あまりかっちり正解を決めないで行く事にした、復帰早々あんな高度なの無理(ギターだとハイポジで楽な運指が存在するが、チェロはハイポ時は発音が悪くなるのでローポジの方が音が綺麗、逆に繊細な音出すためハイポジを混ぜたりもするが)。
ところでミーシャの演奏は多分90年代はじめ~中頃の日本での物っぽくて、派手なテクニックの誇示は少ないが極端な楽譜忠実主義でもなく、「はえー、うめーなー」とバカみたいな感想しか出てこなかった。私の中でミーシャは特に好きなチェリストでもなんでもなかったし、熊みたいな図体もイタリア人みたいなチャラさも好きじゃない。でも、演奏はいい意味で凡人くさいというか、演歌があったらこぶし効かせるよなぁみたいな所が好き。今の世代の人はテクニックすごいので音が増えてもテンポ変えないまま全部弾けちゃうけど、やっぱりそこで遅くなる方が人間味があるってもんよ。そういう目線で見ると、師匠のロストロは全曲盤はちょっとおとなしすぎ、フルニエは好きだけどハーモニーが綺麗すぎる、カザルスは録音が厳しいので音自体がきっつい。シュタルケルは違った意味で「はぇー、うまいっすねー」って感想しか出てこない。
・昼間は自転車を軽くメンテして移動、ケーブルを動かして中を清掃注油、ワイヤーのアジャスターを締めてケーブル締め直し。ギアの位置を適正にしてチェーン注油、リム清掃やエア補充など。おかげでかっちりした乗り味が復活。その状態で直売所まで行ったが、ペダリング技術でかろうじて15kmはキープしたが息が上がった。運動にはなったけど、ヘロヘロだな。
Posted at 2019/01/13 01:01:10 | |
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