2019年06月24日
・雨だったのでゆっくり休み、外出している間晴れている時間もあったけど、色々な所に顔出させてもらったり、休日でも追いかけてくる諸問題の対応したり。今日の一番はショッピングモールのレストラン、なぜかレストランモールじゃない特等スペースにある有名な所(先日アイガモ米やってたとかいたところと同系列)だった。平日だがそこそこ混んでいて、男俺だけみたいなシャレオツななビストロだったが、地元野菜に拘っているだけあってちょっと他がかすむほど美味しかった。店員の接客も良くて待たせてすみませんと色々気を使ってくれる、そうか平日の昼間にオッサンがいれば仕事がありそうなもんだもんな。結構人は通るのだが、不思議と静かな空間で唐突に槇原敬之の「ズル休み」が頭に流れてくる、そうこれはズル休みなのだ。フェンスを見てたら子供がいたずらそうな顔であちこちから覗いて行った。100円ショップだとホームセンターで250円ぐらいしててなかなか買う気になれない物が4個入りで売られていたり、ダイヤル錠を追加で買ったり。これで戸締まりがしっかり出来る。
次はCDショップで前のエルガーの感想話してから友人の動向を聞いたりして、ハインリッヒ・シフのラロのチェロ協奏曲を購入、ラロって誰だっけ?あとは猫シェルターに行って寄付、子猫も見えてもらう。ほんと小さくてみいみい鳴いてる。こんなのがむくつけき雄猫になるんだぜ・・・他にハチ割れの中ぐらいのがいたが、人になつかなくて困っているそうだ。ハチ割れは野生が強くて飼い主にはべったり、他にはそっぽみたいな純粋さがあるし、一番賢いと思うが、逆に後から飼うの難しいよね。そっからプラモデルショップで色々雑談、借りてる漫画の関係で飛行艇が欲しかったが無かったのでP3Aを購入。アリイ、なんでもつくってんな。
地元だと水路の詰まりを水利組合に伝えてもらって来てもらって、見ているだけってのもアレなので結局手伝った。あそこ開くんだ・・・って感じで、すごい量の草だのビニールだの木の枝などが流れてきた。でも、わざわざ言ってるのはゴミ取れって話じゃないんだよねぇ、私が誰それって特定すると逆恨みされるから言わないけど。あとは防犯パトロールの仕組みについて相談、一周まわってやっぱり警察だった。あとコンビニ入ったら堕落した山下清みたいなのが店員にごちゃごちゃと説教していて感じが悪い。まともな人なら仲裁してもいいけど、車も柄が悪く横止めで最初から絡むつもりでやってるっぽいので、外から警察に通報。あそこ直営で店長いないからバイト君が回していて、あんまりぱっとしない人だから判断できないのよねぇ。そこは撤収。ボランティアは一度も出ない人間がまるで自分が参加するのに日程が都合わるいから変えろみたいな話で、まあ懸念事項が分かるんで確認連絡したら、じゃあやってみたいな話。本来の日程なら出るのが当然なんだけど、ニュアンスのとらえ方次第ではあるのでなんともだなぁ。まあ来ないでしょ。
・いくつか借りた本レビュー
たくま朋正 「ブラックマジック ゴーストドライブ」
士郎正宗のブラックマジックM66が原作という事になっているSFコミック、最近士郎氏は全くSF漫画やんないので他の出版社でリライト版が沢山出ているんだが、どれも舞台は一緒だがテイストが違うというか、あの情報密度の濃さがない。これも正直、薄味かなぁ。それより気になったのはM66との時代設定の差異。ブラックマジックはプレ地球文明のお話である。そんな昔の話されてもって話ではあるが、士郎ワールドはそれぞれ繋がっていて年表もあるのね。で、ブラックマジックと言えばOVA化されたBOOBY TRAPが一番有名で、ゴーストドライブもそれが基本になっているっぽい。一言で言えばブラックマジックの頃の文明観は魔法チックというか科学なんだけどほぼ魔法の世界。それが東のエデンや攻殻まで下るとスチームパンク的サイバーワールドになるが、さらに進んだアップルシードの世界だと再びブラックマジックの世界に戻ってきている。うろ覚えで本も確認しないで書いてて申し訳ないのだが、ブラックマジックの世界観にしちゃ攻殻っぽいなーというのが気になるのだ。というかもう攻殻そのものと言っていいぐらいの用語や展開であり、ブラックマジックらしさは無い。確かに攻殻が一番知名度があるコンテンツだし現実世界がそれに近い方向に行ってるのではあるが、じゃあ攻殻の名前使えばいいじゃんって思う。あとは絵のたくま朋生氏が述べているようにアップルシードの影響はセリフなどに見られる、好きなんだろうねぇ。
あとはたくま氏の絵の話をしたいのだが、その前にこの作品「原作」士郎正宗「原作協力」青心社「設定協力」片理誠(SF作家らしい、星雲賞もとってる)「作画」たくま朋正となっている。書いたように「原作」のブラックマジックは割と名前だけっぽいので士郎さんがプロットまで書いているとはちょっと思えない。しかし会社名義の協力ってのもはじめて見たし、設定協力ってのもねぇ・・・一言で言うと「誰がストーリーを書いているの?」ってのが全く見えないのだ。見えないんだけど、予想としてたくま朋正氏がほとんどやってるんじゃないかな?って思っている。プロットの張り方とかがトレイントレインとかなーり似ているのだ、この場当たり的スラップスティックで説明する気がない外野の登場具合とかがさ。たくま氏の作風が嫌いな訳じゃないけど、士郎作品とどうも合わない感じがする。士郎作品ってキャラが何考えてるか分からない不気味な奴ばっかりなんだよ、敵も味方ですらも。基本大人の仮面も持っていて他人との接点にしっかりと自分の殻が存在する。一方たくま氏のキャラは典型的なジュビナイル小説で、良くも悪くも自分が固まってなくて、他人と自分との境界があやふや。
もし士郎正宗が攻殻前後の時代に強いAIのバイオロイドと電脳ネイティブの少女の共闘という作品を作ったとしたら?まず少女は中心にしないで、護衛キャラ視点にするってのはおいといて、少女は行動的で主体的になるだろうし、バイオロイドはそれと極端に対比されるごっつい系になるだろう、デュナンとブリアレオスみたいに。お互い違う前提で動く。でもたくま朋正は友人感覚の同じ女子高生っぽい姿で出してきて同じくなろうという方向で描く。
まあ後は絵が好きになれるかどうかかな、嫌いじゃない部類のはずなんだけど、どうもたくま氏のごつい骨格把握は女性すらゴリラ化しやすいし、メカ描写もすっげえ癖があるんだよね、最初の夢の絵見てすぐ「あ、トレイントレインの人、特にテロリストのリーダー」って分かる。
・もう一つはUS2開発物語、なんでかこの手の作品の作画って上手下手というか独特のキャラ造形の人が起用されるよねぇ、私はまあ好きだけど。内容は「女の裸より裸の機械」に興奮出来る人にはたまらんと思いますよ、ハァハァ。素人にも分かりやすく技術的説明をしてくれているので、何がポイントなのかは分かりやすい。あと、内容はフィクションもあると書いてあるので、毎度こんなドラマチックはやりとりをしていた訳ではないと思う、このままだと川崎とんだ悪者だしな。てか偉そうな顔しててOH1でやらかしたの川崎だしなぁ・・・
大体の流れとしては弱小メーカーがコアコンピテンスである飛行艇の開発できつい要求を出す自衛隊(官)や、共同開発になってる大企業ともめながら良い物を作っていくという流れ。しかし、話の中だと官がまるで戦時中の軍部みたいに高圧的に民間を指導監督するという図式に見えるのだが、現実には自衛隊の装備が本当にそんなしっかり考えられた物ばかりなら、あんな駄作があんな高い値段で納入されてる訳ねーだろ!って思ってしまう。まあフィクションだからってのもあるんだけど、人の金(税金)使う方ももらう方ももっと杜撰なのが実態ではないかと。
特に気になったのはコストカットで当初の予定であった仕様、わけても複合時の大量使用がどんどん削られてしまって、とうとうフロートに使うだけになってしまった事。もちろんエンジンも変わってるし与圧キャビンもあるからビッグマイナーというかFMCなのは認めるし、素材だけじゃない大胆な設計の変更があったのも事実だが、世界の先端を行くべき研究投資が削られていくのはどうなんかと。そして当初見積もりが甘かったとだけ書かれている予算案がなぜどこでどうふくれて誰が責任だったのかも不明瞭。なんか不自然に予算がなあなあで増えるの最近普通じゃん、それで毎度プロジェクト中止とか責任者罷免になってる訳?どっかのメーカーか会社上層部が二重帳簿やってんじゃないの?って感じてしまう。
まあ仮にそうじゃないとしても、開発が効率的ではないような印象を受ける。飛行機開発なのでそりゃ時間がかかるが、実験実験設計試作で10年単位で時間が過ぎてるような。これは作中でも他の本でも見るのだが、「開発サイクルが長くなる」→「色々盛り込まなくてはいけなくなる」→「完成がどんどん遅れてる」→「飛ぶ頃には当初予算の2倍ぐらい浪費して性能面は凡庸」→「調達がほとんど無い」→「開発サイクルがry」って事になる。もっと根本の部分でこの悪いサイクルを断ち切る方法を考える必要があるのではないか?ってね。実際US2の開発で複合材フロートは合理性有用性は認められるんだけど、これUS1Aでも使えるよね?FBWとグラスコックピットもUS1で試せるよね?エンジンも違うの使うんだよね?だったらUS1Bとしてゼロベースじゃないけど新規開発を入れてテストデーターを集めてUS2に繋げるとか出来ないのかな。
そう思って調べるとUS1A改って名前で予算取ってるから最初からUS2作る気だったのか良く分からんというか、表向きは改良プランで予算取ってる。改良したらベースで使ってたのがハンドルだけとか良くある話、スーパーホーネットみたいに。ともかく開発が20年サイクルになって技術伝承が難しくなり、昔やってた事の意味が分からなくなってしまう問題があるなら、ランニングチェンジとか予算内で手短に仕事拾っていく必要があるんじゃないかな。と思って調べたが、PS1が67年、US1が75年、PS1Aが81年でそれぞれエンジン変更とかマイナーチェンジは繰り返しているのでその程度はやってるのか。てか基礎設計を67年としてUS2が2003年だからほとんど40年サイクルか。となるとビッグマイナーは避けられなかったとして準備出来たかどうかだな。
これは飛行機だけの話じゃなくて自動車なんかも開発がめまぐるしく変わって設計手法も変化して負担をへらしている一方、なんか昔の方がマシだったって事もあるし、開発がビッグプロジェクト化しすぎて進まずラインナップが旧態化してしまったりするメーカーなんかも身につまされる話だと思う。昔は中身が伴わないモデルチェンジが4年毎でフェイスリフトだとか批判されていたが、あれだって新要素や製造設備なんかで変更があって、中身も逐次更新だったんだろうね。
・US2物語だと無難な平和主義者になってるSUBARUがらみで今日聞いた事。先日近所の人が涙目インプから現行に乗り換えたと思ったらすぐに別の車も入れていてどうしたの?と聞いたら、購入直後にバーストでOEタイヤが届かないから代車だったそうだ。まあバーストは保証外だろうけど、それより涙目インプが4万キロなのにDラーが「今回は車検通すけどもうボロボロで金かかるから車検通せなくなる」みたいな事を言ったそうで「そんな事あると思う?」って聞かれる。ああ、うん、ないですよねぇ。
実際は息子さんの車なので、息子さんがそういう口実にしたのかも知れないし、本人のモチベとして車を買いたいってのがあるのならいいんじゃないかとも思うから鵜呑みにする訳にはいかない。どう金を使おうが勝手だけど、へんな言い訳されてもDラーも迷惑そう。しかし、地元スバルDは店構えこそ高級になったけど、内情は昔とそんな変わらないような内部情報も聞くので、本当に言いかねないなぁとも思う。あとは基礎整備が割高なんかもね、通り一遍の車検整備でもぼったくり価格になっちゃうから買い換えちゃいなよと。マツダもそういう路線だし、気軽に顔出せる信用出来るディーラーがなくなっちゃうのは残念だよ。
・明日 房作りと誘引 雨でしばらくは灌水いらないな。
Posted at 2019/06/24 23:54:15 | |
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