2020年03月28日
・仕事、I園のトラカミ退治、芽傷処理、メリット塗布、誘引でほぼ一日終わってしまった。案の定トラカミが結構出ていたので、丁寧に見る必要があったのだ。昨日、これは隣地での剪定枝の処理の悪さが原因ではないかと書いたが、結構遠くまで来ており、これ違うかもなぁと。ふと見ていて昨年「今年はトラカミが大発生するかもなぁ」と思った理由を思い出した。それは河川の樹木伐採だ。昨年は成長しすぎた流道内樹木の除去があって、かなりの木が切られた。切るだけならいいんだけど、搬出しない細かい枝とかノコカスとかが捨てられるので、それに食入昆虫が入って大発生しやすい。似たようなので、カブトムやコガネムシの大発生も鋸屑の山を積んでると出やすい(こっちはそんな被害はないが、山だとイノシシがそれを狙って来たりする)。トラカミはほんと基部にも平気で入っているので1個見落とせば一年がパァになる。自然に死ぬ事は滅多になく、今日は珍しく溶けてるのを2匹ほど発見したが、普通はそんな甘くない。これが入っている場所は明確なシミがなければ勘で探すんだが、そのカンが一体なんなのか明文化してなかったので、「なんとなく」だったが、今日いくつか考えてみた。
まず一つは当然シミ、明確でなくても怪しいシミみたいなのは分かる。ただ、メリット塗ってて気がついたんだが、入った場所はシミがなくても「乾燥している」というがある。実は最近はシミを出さないトラカミも多いのだが、皮を見るとなんとなーく乾燥してるんである。結局トラカミは導管に傷付けると樹液で溺れて死んでしまう。なのでブドウに選択的に入るトラカミは樹皮のごく薄い部分を食べて溺れないようにする事に特化している。シミを出さないと言うと怖いが、それだけ深い部分を食べると樹液で溺れて今日みたいにとろけてしまう事になる。ただ、どのみち水が来ないように生活してると、そこはカラカラに乾くので、それを違和感として認識しているのではないかと思う。特に皮が濡れた時に、生きてる皮は親水性でべたっと濡れるのに対し、食われた所は水を弾く気がうする。
あとは当然だが食入した節の前後である。トラカミは1箇所にはかならず一つしか産卵しない。希に別の個体が産んだのか2匹いた事もあるが、今年は確認していない。しかし、前後には移動して産卵するので、1箇所見つけたらその前後は特に丁寧に探すと見つけられる。あとは好都合なんだが枝の上側から斜め上が多い。産卵する体制や、日光による乾燥などが考えられる。一方で、本当に枯れた場所には入らない。これがほんと不思議だ。競合種がいるのなら分かるが、競合してるのを見た事ない。生きた組織を食べないといけない理由があるんだろうか?
夕方から降雨で早めに帰宅して接ぎ木やろうとしたら、注文していた商品が届いていなかった。最近アマゾンはほんと嘘つくようになったが、わざわざプライムで翌日来るようにしたのに来ないとか、プライムの意味ないじゃん。ほんとガッカリだよ。
・最近はYouTubeで車の洗車動画を見るのが楽しい。主に外人が「一番汚い車を洗うぜ!HAHAHA」みたいなノリでやってる奴、外装より内装の清掃に手間をかけている。日本だと車内をあそこまで汚く使う人は滅多にいないと思うのだが、海外だと衛生観念が違うのかもな。部屋にしても土足で入るので、日本人の部屋の衛生スペースはベッドの上だけという人も多いし。逆にそれだけ汚れているので清掃ですっきりするのが見ていて気持ちいい。良く出てくるのはリンサーとかの掃除機、スチームクリーナー、電動ドライバーにつけるブラシアタッチメントらへん。リンサーで吸い取れるので洗剤を吹き付けて洗ってしまうスタイル。外装だと最近私も買ったスノーフォームスプレイヤーと高圧洗浄機が定番。ただ、高圧洗浄機で簡単に綺麗になる車を見ると「これ撮影用にわざと汚したんだろうな」と思ってしまう。あとは日本車が割と多い気がする、YouTubeがそういうフィルターを内部でかけているだけかも知れないが、塗装品質も高いんじゃないかな。見てると洗車したくなるけど、サンバーいくら磨いてもああはならんし、傷の補修だよね難しいの。あとは、根本的に青空駐車をしている限り、劣化は避けられないと思う。海外はガレージが普通でうらやましいわ。
・アンドロイドのロック画面の時計表示があまりに見づらく、アラームが堂々と書かれていてぱっと見で間違えるため修正しようとしたが出来ない。もうスマホの基礎設計したグーグルも無能集団だわ、こんな事すら出来ないのかと。もう一つほんとグーグルもマイクロソフト化したと感じるのはOSのバージョンアップの失敗。マイクロソフトが嫌いな理由の一つはごり押しUIを毎度変更して、どこに何があるのか混乱するという物(そして、同じ物をあちこちに配置するという強引な解決策に出ている)。アンドロイドの設定方法を検索すると、いろいろ出来そうな方法がヒットするのだが、それがバージョン違いなのかメーカーのデストリビューションの違いなのか、同じメニューが無い(開発メニューみたいな隠しではない)。
これはねぇ・・・もう大企業は全部腐るって事なんだと思う。グーグルなんて検索エンジンに特化していた頃は気鋭でアンチマイクロソフトで最先端の科学者、エンジニアが自由な雰囲気で色々やってる所だった。しかし、大企業になって過当競争と足の引っ張り合い、マネージメントバカの台頭でコアの精神を失ってからは、逆にAGFAじゃねえGAFAって呼ばれて悪の枢軸扱いである。いや、アマゾンだってアップルだって最初はもっと顧客本位で経営者の情熱を反映したベンチャーだったはずだ。実際、グーグルにしてもコアのグーグルはベンチャーで、その後いろいろ買収して雪だるま式にふくれた今、それはもうベンチャーの最初の部分がグーグルだっただけで中身別物なんだと思う。
そして創業者は事業を売って新しい事業を立ち上げるスタートアップに特化するか、それを支援するベンチャーキャピタルになるか、それらが時代の先端のトップランナーの生き方であり、同じ名前だからと言って大企業化した所はもうそういう精神とは別の感じなんだと思う。とは言え、ずっとスタートアップし続けるというのはやはり大変なんだろうけどね。考えてみるとマイクロソフトにしろ創業者が大企業になるまで残ってはいたが、実際にビルゲイツが看板でなんかやってたのは多分Win2000以前ぐらいだろうし、アップルにしてもジョブスは追い出された事で逆に大企業病に陥らなかったというか、追い出した奴らが大企業病でアップルをダメにした事が結果的に良かったのではないかと。
・ラジオ放送を聞いて作業していたが、今はちょうど普通の放送でも子供電話相談室をやっていて、車の中で聞いてから降りて聞くとなると、スマホの通信料を使いたくないので普通のラジオを使う事ったら、不便すぎ。受信環境がいい所ならいいけど、ちょうど電波の影になる所とかあるし。以前PLLのも買ったが、中国製のはやっぱりすぐ壊れてしまった。USB充電は不便だ。FMならワンチップ化されて小さいのがあるが、NHKはワイドFM化してる所もあるけど、ここらはしていない。将来的にはAMは廃止らしいけど。PLL受信でブルートゥースの物を買っても音質までスマホのモデルになる訳じゃないし、コストを考えると受信料程度はたいした事じゃなくなる。ただ、NHKのらじるらじるは結構頻繁に落ちる事があって、そこが不便。前聞いてた所を履歴みたいに残してくれると、トラブルで落ちた時に探しやすいのだが、子供相談とか1時間区切りで4本とかあがってると、何時からの物を聞いたのか忘れるし、最近はスペシャルウィークで同じ相談内容タイトルのが並ぶから、日付以外分からない。
ラジオ子供相談は基本的には回答者の広くて深い知識に感心したり、子供の質問をそうひろげるかーって思うのだが、同時に質問の斜め上の回答も目立つ。恐らく分かりすぎていて、深く先を分かっているために言ってしまうのだろうけど、子供が聞きたいのはもっと浅い所なのでおいてけぼりって事もある。私の方が詳しくて、「それは違うのでは」って事もある。チーズと牛乳の関係を、何故かヨーグルトの説明にしてしまってたり。
ラジオ仕事学の進めはこれ困るのはタイトルの並べ方で、基本、番組のプレイリストは先入れ先出しなんだが、こいつは先入れ後出しという困った並べ方になっている。永遠にアーカイブされるならそれが正しいのだが(タイトルが放送順に並ぶので)、ポッドキャスティングは放送期限があるので古いタイトルから先に聞かないと流れてしまうのに、それがどこにあるのか分かりづらい。というか、「全然新しい放送やってないな」と思ったら、後ろの方に追加されたりする。内容の方はなかなか面白い。最近はバイオベンチャーのチトセという会社の話だが、夢があっていいし、一方でビジネスとして成り立たせる厳しさも教えてくれる。またゲーム理論で対人関係シミュレートの実験も興味深かった。
ゲーム理論というのは有名なのは二人の(おそらく)無実で無関係の人間が捕まり、それを取り調べ官が「黙秘なら2年、相手の有罪を証言したら1年、逆に相手から有罪だと証言されたら10年の収監になる」と言われて、どれを選ぶのがいいのかとか言う奴。これでどの選択肢を選ぶべきかという例なんだが、一応答えは黙秘の2年になる。確か条件として、色々あったと思うんだが、相手の有罪を証言すると報復で相手も有罪だと言うのでお互い10年の収監になってしまうから、みたいな事があったのだと思う。ただ、取調官がそういう設定にしたから成り立つ話であって、リアルワールドでお互いがそういう理性的な選択をするか分からないし、そういう設定とは限らないし、一種の思考ゲームではある。
で、ラジオでは対人の「裏切る、裏切らない」をテーマにプログラムを募集して得点を競った大会の話が出ていた。これは「裏切ればボーナスが出る」「裏切らなければお互い普通の成果」「信じていて裏切られればマイナス」という条件でプログラムを組み、そのプログラム同士で得点を競わせたそうだ。プログラムにはいろんな物があり、例えば「常に裏切りを働く」もあれば「常に信用する」もあれば、裏切られれば裏切り、信用されれば信用するもあり、あるいは完全ランダムもありと、いろんな人から募集された物を使ったそうだ。その結果だが、一番得点が高かったのは「最初は信用し、もし裏切られたらその後は全部信用しない、そうでなければ信用しつづける」というプログラムだったそうだ。ちょっと信用とか裏切りというと感情要素が大きくなるが、言ってみればこれはポーカーゲームのアルゴリズムみたいなもんだと思えばいいが、そのアルゴリズムの落ち着いた所が割と納得出来る所だったという感じだ。たしか何回か大会を開いて、その最強プログラムには「裏切った相手も希に信用する」というランダム要素を足したとはあるが、基本はそういうルールだそうだ。多分だが、この大会は総当たりで合計点で争ってるとは思う(そうでないと常に裏切るプログラムは最初は信用するプログラムに必ず勝つから)。でも、これもまあルールの設定次第のゼロサムゲームな所はある。
実は昨年買ってからちゃんと読めてない本をやっと手に取っているのだが、こっちはリアルワールドのビジネス書なので、ゲーム理論とはまた別の理論が出てきている。先入観を持たせないため、誰かは種明かしされないまま、とある政治家の活動を書いてあったのだが、その政治家の資質はGIVERと分類される他者利益を優先させるタイプで、悪い政治家を追い落とすために自らはライバルに道を譲ったり、あんまり個別の利益を優先しないため人生の相当の時間は負け続けていた。が、最終的にその正直さや愚直さを評価した周辺が持ち上げてくれて、とある要職に就けた訳だが、まあ誰かは書かないでおこう。これだけ見ると、「信用するプログラム」が実は強いんでは?って事も考えられる。多分だが、この本のタイトルからするとそういう事なんだと思う。特にリアルワールドだと信用情報は周辺に伝播するので「裏切るプログラム」なんか入れても全く勝てなくなるし、逆にシナジー効果というのがあるので、信用プログラム同士が手を組むと報酬はルール以上になるからだ。
一方で私はこうも思った。正しいと思った事をやる強さが重要であって、信用するか裏切るかはあまり重要ではないのではないか?と。というのは、実例のその政治家は弁護士でもあったが、明かな犯罪者の弁護など気乗りしない事は自ら降りてしまったり、まあゲーム理論の「裏切る裏切らない」で言うなら「裏切る」チョイスも結構してる。つまり、自分の中にある善悪判断に忠実である事が行動基準であって、それがたまたま世の中に合ったから政治家として大成したけれど、多分そうならない人も沢山いる。でも、それに納得出来るんならほっとけやとも思うのだ。その善悪判断が他者利益優先か、自分利益優先か、そのバランス型かは自覚すべきだろうが、たとえ自分利益優先でもそれが良い事なら別にそうすればいい。なぜなら、利用されるだけの他者利益優先というのは美徳でもなんでもないからだ。という内容がこの後出てくるとは思う。
何が言いたいかと言うと、ゲーム理論はそもそも「得点が高い」のを順位付けしているけど、恐らくそれは金銭的評価程度にしか使えない。逆に他者利益と自己利益にしても、それが矛盾するとも限らない。思考実験は分かりやすくするため極端化するけど、リアルワールドだとそうもいかんよねーとね。
・コメディアンの志村けんさんが新型コロナで人工心肺に繋がれてかろうじて生きているというニュースが入ってきた。詳しい人の話を総合すると、まさにいきなり重篤化する新型コロナならではであり、持病がある喫煙者の男性で重くなりやすく、人工心肺は負担が大きいため長期間の使用は無理だけどコロナの治療法がないのでただの延命処理という感じだ。人工心肺ってあるならなんとかなるかと思ったら、あれって凝固防止剤や抗体反応を抑える薬を使う関係でICUで数時間(心肺手術とか)から長くても数日なんだそうな。以前、娘さんの心臓の病気のためにエンジニアが人工心臓を作った話をやっていて、「心臓なんてポンプなんだからそれほど難しいのか?」と不遜にも思ってしまっていたが、耐久性以外にも赤血球を壊さない仕組みとか抗体反応とか凝固させないとか、色々な問題あるのね。まして埋め込みだもんな。
・明日 雨か雪の予報なので、接ぎ木片付け、出来ればワイナリー巡りしたい所
Posted at 2020/03/28 21:27:43 | |
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