2020年09月26日
・仕事、H園シャイン収穫、A園パープル収穫。H園では枝のあちこちから樹液がブシュブシュ吹き出していた。ええ、何事!って感じだ。トラカミ駆除であちこち削った時は同じ現象があったが夏場には収まっていたので、考えられるのは新しく何か食害があって樹液が出ているか、古傷から出ているか。後者だと何故今頃?って話だが、食害があるかと思ってほじってみても確かに食べられたっぽいが害虫いないのよね。理想としては害虫がこれで死んでくれる事なんだけど・・・収穫終わったから効果があると言われる農薬でも散布しておくか。
あとはいろんな所に贈答したり、相変わらずのアマゾンの問題対処、ワインのチェックなどなど。
・シャインはそのまま食べるのが一番!という話でちょっと思った事。その食べ方はイチゴショートでも同じで、そういう組み合わせはアリだと思うのだが、シャインのケーキって見てもイマイチ食欲がわかない。あれだったらパープル乗っけた方が美味しそう。うちのアヒルも青いブドウは食欲がわかないらしく、食い付きが悪い。鳥なんかは赤色にすごい敏感で、それは植物も実を運んでもらうために実が熟すと赤くなったりする共生関係にある。そういう用途のブドウもあることはあるのだけれど、シャインの用途拡大って意味だと視覚的に美味しそうに見えるという事も考えていいのかなと。
ショートケーキのイチゴは白いクリームに浮いてるから美味しそうに見えるのがあって、あれが茶色いチョコクリームの上だとそこまで美味しくは見えないに違いない。コントラストが高く、あるいは色が目立つのがいいのではないか?緑の補色は赤、黄色は青だから、そこらへんの色があるといいのか?とも思ったが、青はあからさまに食欲が減退する色だったはず。ただ、複数のフルーツの盛り合わせをして、赤に黄色にと取り混ぜると美味しそうに見えるのは経験している。あとは、赤く染まるブドウをクリームに混ぜて、その補助的にシャインを乗せてみるとかどうだろう。近いのはカプレーゼとか
・ワインは醸造の連絡が途中で来てフルドライにしたいとか言われて仕方なく了承していた。不安があったが、発酵状態を確認しに行ったら、ちょうど澱引きをして清澄をかけてる状態だったので試飲出来た。しかし、飲んでみたらちょっと笑い泣きしそうになってしまった。求めていたスタイルとは全然違うんだけど、現代のこの品種のワインとして典型的なスタイルとしてかなり高い次元にあったからだ。残糖はほぼ無く、クリーンなスタイルで酸味は期待通りしっかり残っている(この酸味は昨年のと同じぐらいだと思うのだが、他の人は昨年よりずっとマシ!って言うので、かなり個人差があるようだ)。凄かったのが香りで、スワールしているうちにどんどん品種の香りが出てくるのだが、それとは別に謎の香りが樽をあけると広がってきていた。最初、スタッフさんがすっごい香水漬けてるのかな?と思って聞いたけど、そうではないと言う。しかし、その香りを認識しているのは私だけみたいで、良く分からない。あるいは今は洗濯洗剤にビーズ香料入れてるから動けば香るとかあるかもだけど、こんな夕方まで残るもんかな。洗剤の香りとしてはちょっと上品すぎるが、ワインの香りかと言われると全く経験がない香り方なので混乱する。まあ、ボトリングしてから残るかも不明だからいいだろう。
他は巨峰のワイン、セニエした方がロゼでシャープな酸味が残り、発泡させたら絶対いい!と私とか他のスタッフは思うが、醸造家さんは面倒だから嫌という感じ。赤仕込みした方は巨峰とは思えないぐらいしっかりとしたタンニンが出て、まるでボジョレヌーボーだよねっ!って感じだった。こっちはヌーボーとして軽く飲んでいいはず。どっちも現時点ではかなり良い出来だと思う。
話戻してうちのワインの今後についてだが、春先まで清澄させてボトリングすればいいだろうという事。今後量が増えれば木樽で保管した方がステンよりいいのだそうだし、酸化対策にもなるそうだ。ラベルについては手貼りやったそうだから、うちもそれだな。
ここからは商売の話になって、卸値をいくらにするか小売価格をどうするかという話題に。ここで売られる訳ではないので参考意見ではあるのだが、みんな「このワインなら3000円以上」と太鼓判だった。私もフェアに見て3000円クラスだと思う。でも作りたかったのは1800円ぐらいの甘口軽目だったので、そういう心の準備が出来ていない。今は白のステン仕込みでもそのぐらいの値段のはあるし、本当に上の謎の香りが残ってるならもっと高くてもいいんじゃないかと言われるけど、そういう格式の高さを狙ってる訳じゃないからなぁ・・・特に今後のビンテージとの兼ね合いもあるし。あと、同じ原料で完全に発酵させたら3000円で甘口だと1800円ってなると自分の中で商売っけが出ちゃうと思うんだ。原価はどっちも同じだからね、醸造難易度は高い方がむしろ楽だし。
とりあえず、もう少し安定してからソムリエに飲んでもらってそこらへん決める事にはなるだろうけど。あと、今回のは原料歩留まりが6割以下でほんと悪くて、それは指摘しても認識しているようだけど、どうすんだろって感じ。機材なのが技術なのか品種特性なのか分からないからだ。ロスが1割多いってのは結構な問題だ。
・そんなんで時間食って戻ってきてニワトリ小屋を閉じようとしたら畑からキツネが!慌てて入ったら、恐らく後藤もみじが食われたっぽい。若いのを入れてなかったのは覚えていたので、そっちの被害を心配したが一羽も無くなってはいない。でも、しまい込んだと思っていたもみじがいないとは思わなかった。あれ・・・どうだったっけ?ケージの隙間から侵入されてたらまた大変だが、その手間あれば横に若鶏が沢山いるわけで・・・まあ若鶏じゃなくて良かったとも言えるけど、後藤は今産卵のピークだっただけにもったいなくはある。でも、卵が余ってる状況でこういうロスを見越して孵化させたのが多すぎたのも事実。まあ、雄が2羽(怪しいのは1羽いる)しか出なかったのも大きい。
一つだけ救いは野犬や野猫と違い、キツネは面白半分に殺したりはしないので、被害が一度に何羽も出る事はない・・・と思う。分からんけど。まだキツネおったんだなぁ、どうすっかなぁ。
・アマゾンはもう対応ガバガバでくっそ嫌になった。こっちの質問には答えない、指示は全部効果なく、最終的にこっちが最初提案したオールリセットに近い方法しかないとか言い出すが、それがサポートのやれる事なのか?ってぐらいアホ。そして、責任をまた北米アマゾンに投げる。たらい回しやんけ!で、再び北米アマゾンに連絡すると回答が数時間で来てびっくりする。北米法人のサポートは神で返答2時間土日も対応、回答者は同じで一貫対応、言葉も丁寧。
一方日本法人は返答一日、回答者が5人全員違い、一貫性がなくて過去対応も読んでない。最後なんかもういきなり以前まで無かった画像要求を免罪符のように言い出すし。恐らく北米サイトの日本語担当は少数だろうから同じ人に当たるんだろうけど、いっそ北米サイトアカウントで日本で商売した方がマシなんじゃないだろうかと思ったほど。特に日本法人は購入サイトでもトラブル対応がゴミ以下だからなぁ、国民性疑うよ(実際国外のサポセンである事もあるし)。こうまでして使いたいかはどんどん疑問になってきた。
・明日 出荷 荷造り
Posted at 2020/09/26 22:54:14 | |
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