2020年09月30日
・収穫荷造り出荷、家畜世話。
・先住猫が安定してきて、一応プレイルームで一緒にさせておく分には問題行動をあまり起こさないようになった。というか、みんなで遊んでる。こいつら3匹12足をかわいがると、一匹は膝の上に載せてブラッシング、一匹はマタタビをあたえ、もう一匹は頭ほりほりと忙しくも楽しい。問題行動はむしろ若いメスが良くやるようになった、ともかく自動掃除機ダイスキで、ブラシに手を突っ込みたがるし、小さいプラスチックの小物(パルズピースとかヒゲ剃りとか)を咥えては運び去って散らかす。
・昨日無駄足だったケーキ屋に行ってきたが、この不況なのに県外ナンバーもちらほらで女性や子連れで賑わっていた。作業着で行った自分が浮く。ケーキは地元産原料でシャイン・パープル・クインニーナそれぞれがタルトであり、シャインとパープルのミックスタルトもやや小さいホールであった。サイズはかなり大きくて、最初どう切るのかと思ったぐらい。
味は乗っているブドウの品質がこれまで食べた中でダントツで良かった。恐らく契約農家から買ってるが、直売所からかも知れない。だとしたら自分のも混じってるかもな。ともかく糖度も高く酸味も軽やかで、タルト生地が遠慮する必要がない。クリーム類は無かった。クリームはブドウの果汁と相性が悪いという指摘があっただけに、使わなくてもいいんかって思った(少しカスタードはあったかも)。また、ブドウは半分かそれ以下にスライスしてあり、大口で食う必要がなく、表面へのキラキラ汁(ゼラチンとか寒天とか)もかけてない。おおよそ世に出回るブドウケーキのやってしまう不満点らしい不満点を全部解消してある傑作だが、これが評価しづらいのは結局「パティシエは原料に対して何もやってないのではないか」という所だと思う。他の料理人も「シャインはそのまま食べるのが一番美味い」と言ったように、手を加えない事が正解となると、パティシエの存在意義って何?ってなりがち。そしてもう一つ、このブドウケーキが成立するのは、消費が早くて大量貯蔵とかはやらないからだろう。つまり、ケーキとして正解だけど、それを成り立たせる条件は決して緩くはないって事だ。
で、初歩に戻って考えると、洋菓子の手法は「菓子屋のプライドや効率」「原料任せにした時の品質と、その保持」という二つが相反しているのだけれど、和菓子だったら問題ないのにって歯がゆく思う。ブドウ大福なら「職人のプライドや効率」は関係ない(イチゴ大福の時は邪道って声もあったらしいが)、品質や保持も有利じゃないかと。
・トマトジュースを作ってもらった加工所でキノコのピクルスがおいしくてまた買ったが、今日はハンバーガーに試しに挟んでみたら安いハンバーガーが高級グルメに化けてびっくりした。いやこれ、すごい発明じゃん。ピクルスは酢漬けな訳だが、これは酒粕酢なので酢は穏やか。そしてキノコの食感と旨味成分が合わさって、単調なハンバーガーをゴージャスにしてくれる。香りもいい。考えてみれば、通常でもピクルスって入ってないけど、あれが無いハンバーガーなんてハンバーガーじゃないかも。
・クラファン見ていると、割とプロジェクト数が少ないので、過去のも見て「どういうのが支持されてるのか」が分かる。そしてだんだん「クラファンのビジネスモデル」というのが見えてきた。クラファンの中のビジネスモデルって意味じゃなくて、クラファン自体をメタ的にビジネスにしている姿についてだ。先日も書いたが、これは手数料を取ってサイトで宣伝する広告の側面が強いけど、同時にビジネスモデルを磨き上げてプレゼンさせるコンサル機能でもある。つまり、曖昧なビジネスモデルや実行力をコンサルしてくれる訳だ。銀行の場合ははるかに手数料安いが、彼らは経営者からプレゼンを受ける側で、それを請け負ったり助けたりする能力はまちまちだし。また巨額のクラファンというのは話題にはなるが全体からすると少なく、それだけ巨額になるビッグプロジェクトは必要予算が大きいので実現可能性は下がる。多くは100万以下で、20万とか40万程度の物も結構ある。先日見た「ビッグリトルファーム」という映画もクラファンで支援があったようだが、40万ちょっとだった。
私が興味なくてびっくりしたのは、自主製作映画のクラファンはかなり多く、100ページ近い量があった。逆に農業系は2ページちょっと、この差は何よ・・・って思うけど、映画こそそういうスタイルの方が宣伝と調達と、受け入れられそうかの見込みを知るにはいいのだろうと思う。そういや、ずっと昔、とある漫画のアニメ化はクラファンサイトで始まったと聞いた。
農業系はSDGsとお酒が多い。圧倒的に多い。そんな酒飲み多いのか?ってのが問題。加工の方向が狭いんだけど、広くすると大規模の所に価格競争になってしまうんだろうな。甘酒とかも付加価値が高い反面、価格がリッター500円超えるときつい気がする。
Posted at 2020/10/01 09:42:06 | |
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